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夕映えの倉敷川に澪標(みおつくし) [折々散歩]

やっぱり、今日も散歩することにした。
夕方の5時を過ぎてもまだ、火照りが衰えませんが、ひとときに比べれば、夕方の涼風を感じるようになりました。少々歩いていると、もう、日没の気配です。
国道30号線の倉敷川橋まで歩いてみることにしました。
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陽を呑んで茜に染まる川面かな
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夕映えの倉敷川に澪標(みおつくし)
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澪標は、航路の安全を図るための標識。澪杭(みおぐい)、澪木(みおぎ)、澪標(みおじるし)とも呼び、古来「身を尽くし」と掛けて、歌にもよく歌われます。
「源氏物語」第14帖の巻名は、光源氏と明石の君が交わした次の和歌に因んでいます。
「みをつくし恋ふるしるしにここまでもめぐり逢ひけるえには深しな」(源氏)
口語訳:身を尽くして恋した甲斐があって、澪標のあるこの浪速で再び逢うことができる二人の縁は深いのだなあ。
「数ならでなにはのこともかひなきになどみをつくし思ひそめけむ」(明石の君)
口語訳:数にもならない身分の低い私は、思っても甲斐がないことですのに、どうして身をつくしてあなたを思ってしまったのでしょうか。

また、小倉百人一首にも次の2首があります。
「わびぬれば 今はた同じ 難波(なには)なるみをつくしても 逢はむとぞ思ふ」(20番元良親王)
口語訳:これほど思い悩んでしまったのだから、今はどうなっても同じことだ。難波の海にある澪漂ではないが、この身を滅ぼしてもあなたに逢いたいと思う。
 
「難波江の芦のかりねのひとよゆゑ みをつくしてや恋ひわたるべき」(88番 皇嘉門院別当)
口語訳: 難波の入り江の芦を刈った根(刈り根)の一節(ひとよ)ではないが、たった一夜(ひとよ)だけの仮寝(かりね)のために、澪標(みおつくし)のように身を尽くして生涯をかけて恋いこがれ続けなくてはならないのでしょうか。
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紅の燃え鎮まって月涼し
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