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今度はもっと [雑話]

フォークグループ「赤い鳥」は、70年代初めに活躍し、印象深い楽曲をたくさん残しています。
後にグループは、「紙ふうせん」、「ハイ・ファイ・セット」、「ハミング・バード」等に分かれますが、「赤い鳥」時代の作品は、今も心に響きます。
「翼をください」 今 私の願い事が叶うならば 翼が欲しい
竹田の子守唄  守もいやがる盆から先にゃ  雪もちらつくし子も泣くし
赤い花 白い花  赤い花つんであの人にあげよ あの人の髪にこの花さしてあげよ
など、自然にメロディが浮かんできます。

その「赤い鳥」に「紙風船」という曲があります。詩人黒田三郎の、同名の詩をもとに、グループの後藤悦次郎氏が曲をつけたものだそうです。

「紙風船」   黒田三郎

落ちてきたら
今度は
もっと高く
もっともっと高く
何度でも
打ち上げよう
美しい
願いごとのように

私が定時制高校の教員だった頃、相方と一緒に発行していた学級通信のタイトルを「今度はもっと」と名付けたことがありました。
当時、私の長男は、高校で不登校の長いトンネルにさまよい、担任のクラスにも、不登校やその他の事情から、休学・中退・転校などを経験して、高校生活のやり直しをはかろうとしている生徒も、少なからずいました。「今度はもっと」は、人生、何度でもやり直しがきくというメッセージのつもりでした。もちろん、「今度は/もっと高く/もっともっと高く/何度でも/打ち上げよう」と続く思いを込めたのです。

今日は、保育園に通う孫が、地域の催しで、鼓隊の演奏を頑張りました。大勢の見物客には親子連れの姿も多く、色とりどりの風船が配られていました。
その風船たちが、糸がするりと手から滑りはなれたのか、いくつも空に舞い上がっていました。
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一番下の孫は、昨日は熱を出して寝込んでいたのに、今日は留守番をいやがって、せがんで見物についてきていましたが、めざとく天高く舞う風船を見つけて、指さしながら「おおい、風船さん。どこいくの?」と呼びかけていました。
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かなり湿気があり、気温も高い一日でしたが、空の色は、確かに秋でした。
黒田三郎氏には、こんな詩もあります。

ある日ある時  黒田三郎

秋の空が青く美しいという
ただそれだけで
何かしらいいことがありそうな気のする
そんなときはないか
空高く噴き上げては
むなしく地に落ちる噴水の水も
わびしく梢をはなれる一枚の落葉さえ
何かしら喜びに踊っているように見える
そんなときが


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