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続 今日の「これなあに?」 [今日の「これなあに」?]

雨の中、散歩しているとこんなものが。これなあに?
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その近くには、こんなものも、、、。ははあ、少し推理が働きます。
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てっぺんには、花が咲きそうだ。葉よりも先に、花が咲く。今の季節に咲くそんな花は?
周辺には、すっかり満開状態の花もありました。雨の中を、あでやかに、そしていつものように、何かしら哀しみをたたえて咲いていました。ヒガンバナです。
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「暑さ寒さも彼岸まで」と子供の頃から聞かされてきました。
今年の彼岸は、
彼岸入り:9月20日
お中日 :9月23日(秋分の日)
彼岸明け:9月26日
昨日は9月15日ですから、「早咲き」?これから、野道を一面に赤く彩る事でしょう。

ヒガンバナというと新美南吉の「ごんぎつね」のワンシーンが浮かびます。「ごんぎつね」は南吉の17歳の時の作品といいます。

「ああ、葬式だ」
と、ごんは思いました。
「兵十の家のだれが死んだんだろう」
お昼が過ぎると、ごんは、村の墓地へ行って、六地蔵さんの陰に隠れていました。いいお天気で、遠く向こうには、お城の屋根瓦が光っています。墓地には、彼岸花が、赤い布のように咲き続いていました。と、村の方から、カーン、カーン、と、鐘が鳴って来ました。葬式の出る合図です。
やがて、白い着物を着た葬列の者たちがやって来るのが、ちらちら見え始めました。話し声も近くなりました。葬列は墓地へ入って来ました。人々が通った後には、彼岸花が踏み折られていました。
ごんは、伸び上がって見ました。兵十が、白い裃をつけて、位牌を捧げています。いつもは赤いさつま芋みたいな元気のいい顔が、今日は何だかしおれていました。
「ははん、死んだのは兵十のおっ母だ」
ごんは、そう思いながら、頭を引っ込めました。(「ごんぎつね」より)




ごんぎつね (日本の童話名作選)

ごんぎつね (日本の童話名作選)

  • 作者: 新美 南吉
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1986/10/01
  • メディア: ハードカバー

ごん狐

ごん狐

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2012/09/27
  • メディア: Kindle版



ごんぎつね

ごんぎつね

  • 作者: 新美 南吉
  • 出版社/メーカー: あすなろ書房
  • 発売日: 1998/06
  • メディア: 大型本



ごんぎつね・てぶくろを買いに (角川つばさ文庫)

ごんぎつね・てぶくろを買いに (角川つばさ文庫)

  • 作者: 新美 南吉
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/09/15
  • メディア: 単行本



ごんぎつね (岩波少年文庫)

ごんぎつね (岩波少年文庫)

  • 作者: 新美 南吉
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2002/04/18
  • メディア: 単行本



ごんぎつね (大人になっても忘れたくない いもとようこ名作絵本)

ごんぎつね (大人になっても忘れたくない いもとようこ名作絵本)

  • 作者: 新美 南吉
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 大型本



彼岸の時期に咲くこと、墓地の周辺に群れ咲くことが多いなどから、死人花、地獄花、幽霊花などの不吉な別名も与えられています。剃刀花、狐花、捨子花、はっかけばばあなどの名も、wikiでは紹介されています。

その妖しい不吉さを北原白秋はこう歌います。
曼珠沙華  北原白秋
GONSHAN.(ゴンシャン). GONSHAN..何処へゆく
赤い御墓(おはか)の曼珠沙華(ひがんばな)、
曼珠沙華、
けふも手折りに来たわいな。

GONSHAN. GONSHAN. 何本か。
地には七本、血のやうに、
血のやうに、
ちやうど、あの児の年の数(かず)。

GONSHAN. GONSHAN.気をつけな。
ひとつ摘(つ)んでも、日は真昼、
日は真昼、
ひとつあとからまたひらく。

GONSHAN. GONSHAN. 何故(なし)泣くろ。
何時(いつ)まで取っても、曼珠沙華、
曼珠沙華、
恐(こは)や赤しや、まだ七つ。 (「思ひ出」より)


思ひ出 抒情小曲集

思ひ出 抒情小曲集

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2012/10/01
  • メディア: Kindle版

北原白秋詩集〈上〉 (岩波文庫)

北原白秋詩集〈上〉 (岩波文庫)

  • 作者: 北原 白秋
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2007/01/16
  • メディア: 文庫

思ひ出 (愛蔵版詩集シリーズ)

思ひ出 (愛蔵版詩集シリーズ)

  • 作者: 北原 白秋
  • 出版社/メーカー: 日本図書センター
  • 発売日: 1999/10/25
  • メディア: 単行本

思ひ出―抒情小曲集 (1980年) (名著複刻詩歌文学館―山茶花セット)

思ひ出―抒情小曲集 (1980年) (名著複刻詩歌文学館―山茶花セット)

  • 作者: 北原 白秋
  • 出版社/メーカー: 日本近代文学館
  • 発売日: 1980/12
  • メディア: -



仏典に由来する「曼珠沙華」の名も一般に普及しています。法華経が説かれるとき天から訪れる「天上界の花、赤い花」をサンスクリット語で「マンジューサカ」と呼ぶそうです。

曼珠沙華と書いてマンジュシャゲと読むと思っていたら、山口百恵ちゃんは、マンジュシャカと謳いました。


曼珠沙華

曼珠沙華

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 1990/09/15
  • メディア: CD

二十才の記念碑 曼珠沙華

二十才の記念碑 曼珠沙華

  • アーティスト: 山上路夫,新川和江,阿木燿子,谷村新司,野原理香,石丸博,うさみかつみ,萩田光雄,川口真,萩田光男
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/07/22
  • メディア: CD

山口百恵トリビュート Thank You For・・・part2

山口百恵トリビュート Thank You For・・・part2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/05/25
  • メディア: CD









山口百恵さんというと、中三でデビューし、森昌子・桜田淳子らと並んで活躍しましたが、謎を含んで大人びた魅力がありましたね。わたしは学生時代で、テレビ
などはもっていませんし、軟弱なものは排斥したい頃ですので、食堂や銭湯のテレビか、リッチな友人の部屋などで、ちらりとのぞき見する程度でした。「オジサン」になってから、音楽テープ(CDだったか?)を買いましたが、「なま歌」をもっと聞いとけばよかったと思いました。

「赤い花ならマンジュシャゲ」のフレーズも、年配者の耳には残っています。youtubeはここ


五木ひろし が歌う 懐メロ なつかしの歌アルバム 2 TJJC-19026

五木ひろし が歌う 懐メロ なつかしの歌アルバム 2 TJJC-19026

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 株式会社 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2013/09/10
  • メディア: CD

 


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