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お名前は?しらん! [今日の「これなあに」?]

風薫るという形容がびったりに合う気候です。
麦がすくすく育っています。

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昨日の散歩で見たこの花。お名前は?しらん。

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「紫の蘭で紫蘭」と、父が教えてくれました。 
 
 これは?以前調べたことがありました。そうそうマツバウンラン(松葉海蘭)でしたっけ。北アメリカからの帰化植物だそうですが、昔は見覚えがないような、、、。
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これは、昔からよく見る草。子どもの頃は「ギシ」と呼んでいましたが、図鑑には「ギシギシ(羊蹄)」の名で出ています。子どもの頃から見分けがつかず、どちらも「ギシ」と呼んでいた異種植物に「スイバ」があります。図鑑を参照すると、この写真は、「スイバ」らしい。
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北原白秋作詞・山田耕筰作曲の「酸模(すかんぽ)の咲く頃」という童謡がありました。

土手のすかんぽ、ジャワ更紗(さらさ)
昼は蛍(ほたる)が、ねんねする
僕ら小学尋常科
今朝も通って、またもどる
すかんぽ、すかんぽ、川のふち
夏が来た来た、ドレミファソ

スカンポとは、地方によってはこのスイバのことを呼んだり、イタドリ(虎杖)のことを呼んだりしたようです。いずれも酸味があって、子ども達がおやつ代わり に囓って食べた野草です。今年も、イタドリ(虎杖)は、サラダにして食卓に出してみましたが、子どもや若い人たちは、箸を伸ばしませんね。
このイ タドリのことを、私の故郷では「サイシンゴ」と呼び、なまって「シャイシンゴ」「セエシンゴ」などとも発音しました。また、同じ県内でも、初任地として生 活した少し西の地域では、「シャシッポ」と呼んでいましたっけ。ワラビや山菜同様に季節限定の風物詩的食材として、懐かしい味です。
ツクシもほろ苦い春の味ですが、早や、スギナに取って代わり、背丈も伸びて林のように茂っています。
 
 
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スズメとポピー

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くどく繰り返しますが、ジャーマンアイリス、ハナショウブ、アヤメ、カキツバタ、イチハツの見分けが出来ません。
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乾いた土地ですので、アヤメかジャーマンアイリスだろうかとは思ってみるのですが、確信は持てません。

下の写真は、昨年、岡山市後楽園で写したものです。「八橋」と案内表示がありましたので「カキツバタ」なのだろうと勝手に推測しています。

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もとネタは、伊勢物語の有名な「東下り」の段。
昔、男ありけり。その男、身をえうなきものに思ひなして、京にはあらじ、東の方に住むべき国求めにとて行きけり。もとより友とする人、ひとりふたりして行 きけり。道知れる人もなくて、惑ひ行きけり。三河の国八橋といふ所に至りぬ。そこを八橋といひけるは、水行く河の蜘蛛手なれば、橋を八つ渡せるによりてな む、八橋といひける。その沢のほとりの木の陰に下りゐて、乾飯食ひけり。その沢にかきつばたいとおもしろく咲きたり。それを見て、ある人のいはく、「かき つばたといふ五文字を句の上に据ゑて、旅の心をよめ。」と言ひければ、よめる。
  唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ
とよめりければ、みな人、乾飯の上に涙落として、ほとびにけり。


【解釈】
昔、男がいたんだってさ。
その男は、自分を世の中の役に立たない不要人物だと独り決めに思い込んで、「都にはもういねえつもりだ。オイラみたいのものでも受け入れてくれる住みよい国を求めて、遠く東国地方を訪ねていこうじゃないか。カールブッセも”山のあなたの空遠く、幸い住むと人の言う、、、”と歌ってるじゃないか。」と言って、旅立って行ったってさ。
古くからの友人、一人二人と一緒に、行ったんだってさ。道を知ってる人もいなくて迷いながら旅して行ったんだって。
そうするうちに、はるか愛知県は三河の国の八橋というところに到着したんだ。そこを八橋と言ったわけは、流れる川が四方八方に分かれて蜘蛛の手のようだったから、橋を八つ渡していたんで、八橋と言ったんだってさ。
その水辺のほとりの木の陰に馬から下りて腰を下ろして、携帯用乾燥メシを食ったんだ。。その水辺にかきつばたがチョーイイ感じに咲いていたんだなあ。それを見て、ある人が言うのに、「かきつばたといふ五文字を句の上に据ゑて、旅の心をよめ。」と言ったので、男が詠んだ歌がこれなんだ。
 唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ(唐衣を繰り返し繰り返し着て、糊がとれて体にぴったりなじんだみたいに、慣れ親しんだ妻が(都に残って)いるので、着物をピンと「張る」のと語呂が同じ、はるばる(遙々)、三河くんだりまで、着物を「着た」みたいに「来た」旅の長い道のりを、しみじみ思って感無量だよ。)
と詠んだもんだから、居合わせた人はみんな、携帯用乾燥メシの上に涙を落として、乾燥メシがふやけてしまったんだってさ。塩味がきいて、さぞおいしかっただろうよ。とっぴんぱらりのぷぅ。

注「から衣 着つつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ」の歌は「修辞」に凝った歌です。

①まず「縁語」。
「衣」に縁のある言葉を揃えています。
   衣 → き(着) → なれ(糊がとれて柔らかくなり身体になじむ) → つま(褄) → はるばる(張る) → きぬる(着ぬる)
②「掛詞(かけことば)」一種の駄洒落、親父ギャグのルーツでしょうか。
 き(着・来) 、なれ(糊がとれて柔らかくなり身体になじんだ・慣れ親しんだ)、つま(褄・妻)、 はるばる(張る・遥々)、 きぬる(着ぬる・来ぬる)
③「唐衣」は「き(着)」の枕詞(まくらことば)=五文字の飾りの言葉。
④「唐衣きつつ」は「なれ」を導くための序詞(じょことば)=任意の長さの飾りの言葉。
⑤五・七・五・七・七の各句の頭に「か・き・つ・ば(は)・た」が読み込まれています。このようなのを、「折り句(おりく)」の歌と呼びます。言葉遊びの部類ですがね。

さらに凝ったものに、「沓冠(くつこうぶり)の歌」というのがあります。
兼好と頓阿(とんあ)の「沓冠の歌」の贈答は有名です。

兼好法師が頓阿に宛ててこんな歌を送ります。

よもすずし ねざめのかりほ た枕も ま袖も秋に へだてなきかぜ
歌の内容は無視して、五七五七七の各句の頭と末尾(冠と沓)を拾ってみましょう。
冠  よ・ね・た・ま・へ(米給へ=米を譲ってください)
沓  ぜ・に・も・ほ・し(銭も欲し=出来ればお金も支援していただきたいな)

この無心に対して、頓阿はこう返します。
よるもうし ねたくわがせこ はてはこず なほざりにだに しばしとひませ
冠 よねはなし (米は無し=米はないんだよ、ごめんね)
沓 ぜにすこし (銭少し=お金を少しだけ送るからこれで辛抱してね)
 


現代っ子にも、この遊びはおもしろいんじゃないでしょうかね。
大昔(まだ「昭和」の終わり頃でした。)、高校生と折り句の歌を作って遊んだことがありました。古いデータを探してみると、ありましたありました。
学校名が出てくるお題の作品は省略し、「秋深し」と、フリーのお題の作品のなかから、個人情報に障らないものをピックアップしてみます。
著作権に抵触するかもしれないけれど、ごめんなさいね。営利目的ではないので、許して、、、。万一の抗議、クレームは、kazgまでお寄せください。誠意をもって対処いたす所存でありますので。

注:作品の下に添えた「評」は、当時kazgが寄せたものです。


1「秋深し」

朝が来て 霧雨降りて 冬深し 風は冷たく しもやけできる          M
   評 「冬深し」とはあまり聞きません。一考の余地あり。  

あらだめだ 今日も寝坊 二日目だ 母さんも寝てる しょうがないなあ     U 
   評 お気の毒。                                                                            

秋の空 季節はずれの 冬景色 垣根の角の 白髪じじい            Y
   評 出だしは格調高いのに、下の句が興ざめ。

朝寒く 木々が枯れたら 冬はじめ から風吹けば 白き雪降る         Y
   評 そのとおりでしょう。

青々と 木も茂ってる フランスの 川のほとりで 知る人の愛         M
   評 セーヌの岸辺でしょうか。国際的!

あっつあつ きりきり舞いの ふかしまん かりかりしてる しんがあるかな   I
   評 Oh! my god!

秋の友 きれいな月を ふと眺め 感慨深く 静かに過ごす           H
   評 古典的な、もの思う乙女の図。

秋の木に 青い光が ふり注ぎ 枯れていくのを しんみりと見る        T
   評 魔法の光?

あの声と 気ままな顔が ふりむくと 金縛り来て 知らん顔する        O 
   評 どんな声と顔?いえ、見たいわけではありませんがーーー。

朝霧の 岸辺に立って 船みれば かすかにみえる しろの幻影         F
   評 これも本歌取り。「しろ」は白?城?犬の名(まさか)?どこか夢幻的な世界。

青空に 今日もあしたも ふわふわと 風に流れる 白っぽい雲         N
   評 あの雲は、青春のただ中を漂泊する自己の投影でしょうか?しみじみとして味のある歌です。

あかあかと きたる夕暮れ ふと見れば からすの声も 親しみ深し              H
   評 古典的情趣。

ああ眠い 気持ちきりかえ 筆を執り 考えぬくが しかし浮かばず       O 
   評 よくわかりますとも、その気持ち。

秋の夜に きらめく星を ふりちらし 語り継がれし 神話の世界        O
   評 きれい。「ふりちらし」がやや難。

秋の夜に 街の明かりを のんびりと ガラスの向こうに 私は見てる      N
   評 青春のサンチマンタリスム(センチメンタリズム)。

あしたには 今日したことを 振り返る かえりみても しかたなけれど     O
   評 思い当たる感慨です。    

秋になり 黄色や紅(あか)の 服を着た 可憐な木の葉 しっとりと積もる   O 
   評 きれいです。

ああまたか きのうもたべた 太る素 悲しすぎるわ 食欲の秋         T 
  評 おみごと 

あの時に 嫌いだからと 二人して 考えなしに してしまったこと       H 
  評 悔恨の日々。

赤トンボ 黄色い花に ふととまる 母さんトンボ 静かに見たり        N
   評 カワユイ。

秋が過ぎ 冬になったら かじかんだ手に しもやけの足            N
   評 あれ、ちょっと足りないぞ。

足音に 来たと息のみ ふと見ると 顔の恐ろし しかる母立つ         Y
     評 スリル。四句目「顔おそろしや」とでも改めては?

あら不思議 きれいな人が ぶすになる 過去の姿が 幸せな時        A
   評 身につまされたりして。

朝顔や 霧雨の中 ふかぶかと 可憐な舞で しんみりしみる          A
   評 下の句のあいまいさが惜しい。

秋の稲 金の穂風に 吹かれゆく 変わらぬ景色 四季の表れ          N
      評 これも格調高い。下の句に、もう一考。

赤トンボ 清き夢見し ふるさとの 川下におり しみじみ想ふ          F
   評 郷愁さそう叙情の歌。

赤色や 黄色い葉らを 吹き飛ばし 風が吹きける 静かな日かな        K
   評 秋ですね。

朝風で 気温が下がり 震えては カイロを使い 事態をしのぐ          H
   評 「写生」の歌?

秋になり 木々も色づく 深々と からすも飛び交い 四季を感じる   詠み人知らず
    評 二句目は「色づき」でしょうかね。深々と飛ぶ烏ってどんなの?

あら不思議 きれいに汚れが 拭き取れて から拭き済ませて 仕上げは完了   K
   評 お見事。洗剤のコマーシャルコピー?
 
秋が過ぎ 北の風が 吹くたびに 体がふるえ しもやけ痛む          M
   評 出だしと結びのアンバランス!

あと少し きっと来るよ 冬休み 家族と一緒に 正月を            K
   評 よい子の歌!

あっと言う間に 季節が変わり 冬景色に 感動しつつ しみじみ思う             K
   評 大胆な字余り。

赤色や 黄色に染まり 深まるる 感動する秋を しみじみ思う                   Y
   評 「深まる」は四段活用だから、連体形は「深まるる」とはなりません。

朝焼けに 昨日のことを ふと思い 帰りたいと 静かに思う          M
   評 「昨日」に帰りたいのですか?でも、未来を見つめましょう。

秋の空 ふと見上げれば 烏の親子 幸せ一杯                 S
   評 なんか、リズムがおかしくありません?

赤色や 黄色の花が ふんわりと かすかに香る 神秘の香り          O
   評 どんな花でしょうね。色っぽい花なんでしょうかね。

秋が来て 木々も色づき 烏らも 北に帰って たそがれている         F
   評 「たそがれている」が斬新。山頭火みたい?

明日からは きっと始めます 復習を、と 考えるだけでは 信じがたいけれど  F   

 

 

  評 徹底した字余り。

明日とは 希望の夢が 福連れて 家族も喜ぶ 幸せの日々           N
   評  「明日」という字は明るい日と書くのね。


2 自作のお題 

あの白い 貝は今では いい思い出 浜辺にいくと 懐かしい 《赤い花》   N
   評 かわいらしい。下の七七が七五になると、もっと続きそうでおさまりが悪いんだよね。

クリスマス リンリンとなる 鈴の音 丸い雪が すてきだな 《クリスマス》  S
   評 前の歌に同じ。       

ありさんは きりぎりすより 働くよ 家族のために 今日もまた《あきはかき?》 M 
   評 秋は柿?秋は牡蛎?

夕暮れに 海に向かって 自信つけ 夜明けがたには 後ろを向かず 《友情》   N 
   評 颯爽とした若者の気概。

川に行き 澄んだ水で 水遊び そんな遊びも うれしかろう時 《かすみそう》  O  
   評 そんな無邪気な時が懐かしい。

ぎんなんも ゆがして食えば うまいんぞ にんじんだけは 食えないけれども 《牛肉》     Y
   評 三句目のローカリズムがいいんぞ。

朝がきた 今日も晴れてて のどかだな そろそろ咲くかな 蘭の花 《あきのそら》F  
    評 可愛くまとめてみました。下の句は破格。

ああもう十六 いろいろあったな 生まれてから エッていうまに おばさんになるかな《あいうえお》  T
   評 覚悟せよ 嫌いなことや 苦しみも 結構あるよ これから先も 《かきくけこ》
        さあ大変 知らないうちに 過ぎていく 青春の日々 粗末にするな  《さしすせそ》
     たった今 誓ったばかり 次からは 手抜きをせずに 取り組みたいと  《たちつてと》
       なおも今 苦き悔いあり ぬくぬくと 眠りてあれば のどかならんに  《なにぬねの》
        果てもない 日々の移ろい 振り返り 勉強しなきゃと ホントに思う  《はひふへほ》
        迷いては 道の半ばに 胸ふたぎ 盲(めし)いたるごと もの思う日々  《まみむめも》
        柔らかに 慈しみ来し 夢あれば 笑みつつ励む 予習復習   《やいゆえよ》
        楽々と 理性眠らせ ルーズにも 練習怠けて 労先送り  《らりるれろ》

    
なりふりかまわず にんにくが大好きで ぬぼーと仁王立ちして 猫舌の私は ノーコメント  《なにぬねの》F
   評 ズ、頭痛がーーーー。

マージャンしながら ミサイル発射 ムードある攻撃ね 目上の人には やめたほうが モンゴル人  《まみむめも》F  
   評 サ、寒気がーーーー。        

おまえさん バナナはいかが 甘いのよ 猿が大好き マンモスバナナ《おばあさま》M   評 ある老夫婦の会話?      

[付録・kazgの戯れに詠める歌五首](3首は省略)
朝ごとに 霧深くして ふるさとに かそけく秋は しのびよるらし
あてどなく 岸辺に立てば 降る雨に かすみて遠く 島の影見ゆ  《「秋深し」》
 

 


最後まで読んでくださりありがとうございます。
今日の散歩は、ついでがあって、岡山空港近くの「日応寺自然の森」をぶらり散歩してみました。特別の出会いには恵まれませんでしたが、空を見上げると、、、、。

 

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johncomeback

トビとノスリの区別がつきません(*´∇`*)
by johncomeback (2014-05-07 21:45) 

moroq

オオタカですね。いい帆翔姿です。
by moroq (2014-05-07 22:56) 

kazg

johncomeback 様
私も、ほぼ同じ、、です(汗)。

moroq 様
へえ、そうなんですか?初めて撮りました。ラッキーでした。
遠すぎて、大幅トリミングしましたが、 moroq 様みたいに鮮明な画像がほしいです。
by kazg (2014-05-08 05:35) 

まき

☆知らん。。。ね。。。 (笑)
毎年この時期 そう言いながら母とやりとりしていますよ(^_-)-☆
by まき (2014-05-08 09:02) 

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