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故旧あい集いし森の青胡桃 [友人]

岡山県美作市右手(うて)という地区は、木地師の里として知られています。

私の学生時代の先輩である「三郎さん」は、関西在住でしたが、退職後、奥様の実家のあるこの地区に移り住んで「木工みや工房」をひらき、木工工芸品の制作に励んでおられます。

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上は、「木工みや工房」にて作業中の三郎さん近影
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上は、工房で制作中の作品
 

過去のブログで紹介したとおり、大学時代の先輩・後輩の間柄で、大阪、西宮、岡山県北、岡山県南など、あちこちに生活の基盤を持つ同郷のメンバーが、故郷の自然探訪を楽しむ企画を、最近何回か催しました。

昨年11月誕生寺を訪ねて  

今年3月故郷に節分草を訪ねて

今回は、「三郎さん」が、森の緑濃い右手周辺を案内してくださいました。

一行は、まず、発起人格のM女史のご実家にちょっと立ち寄らせていただきました。

庭には見事なグミの木が、たわわに実をつけていました。子どもの頃は「ぐいび」と呼んで、誰しも夢中でむしって食べたものでした。

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梅雨と田植えの時期に結びつく、郷愁の果実です。
これは「びっくりグミ」と呼ばれる大粒の品種でしょうか。
お母様の許しを得て、ジューシーな甘酸っぱい実を、懐かしく味わいました。
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先輩の「イチローさん」が、グミの小枝を片手に、にこやかにモデルになってくださいました。
大昔、大学の夏休み、帰省中のことでしたか、 50ccバイクで山越えをして、私の実家まで訪ねてくださったことがありました。学生時代、アパートの隣室に住んだこともありました。
学内でも、私生活でも、しょっちゅう一緒に行動する機会がありました。今日も同行の奥さんもまた、親しい友人です。
卒業後は、30年以上も、ほとんど年賀状だけのおつきあいでした。それが、退職後、こうして繰り返しご一緒する機会ができ、嬉しく、そしてなんとも不思議な気分です。
大病を克服され、お元気そうで何よりです。
 
庭にはシャラ(ナツツバキ)のツボミもふくらみ始めていました。
この花は、咲いたらその日のうちに散るのだそうです。
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 先日訪ねた半田山植物園でも、シャラの木を見つけました。
 
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 平家物語冒頭の、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす。」と描写されるのが、「沙羅」ですね。
釈迦入滅の時、その床の四辺にあった沙羅樹がたちまち枯れて白色に転じたと言われます。
日本ではこの「ナツツバキ」を「沙羅」と呼び、庭木として植栽しますが 、釈迦入滅を見届けた「沙羅」の木とは別種だとも聞きます。

さて、「三郎さん」との待ち合わせ場所は、「久賀ダム」の駐車場。
 
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雨に洗われて緑濃い久賀ダムです。
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手前右側の木をよく見ると、青い実がなっています。
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オニグルミの実です。少し見渡しただけでも、あたりには、オニグルミの見事な大木が何本も生えています。
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このトンボが止まっているのも、オニグルミの葉ですね。
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三郎さんによると、11月頃になれば、熟れた胡桃が採り頃だそうです。
木になっている実をもぎ取るもよし、 落ちている実を拾うもよし、、、とか。
今回の探訪は、 ここまでがプロローグで、このあと素敵な出会いが待ち受けています。
次回の記事をおたのしみに。
 
 
 
 

 


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