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村の渡しの船頭さんのこと [雑話]
愛読しているF様のブログの今日の記事に触発されて、少々コメントしましたら、字数オーバーだったらしくて、尻切れトンボになっていたことに気づきました。（オソマツ）
掲載された部分
子どもの頃、川に渡し舟がありました。悪ガキどもが｢おーい」「遅いぞ」｢早く来い」などと向こう岸の舟を呼びました。船を漕いでやってきた船頭さんが、悪ガキどもを並んで立たせて、順番に頬をペチリ。私は最後でした。
軽いペチリで、ちっとも痛くありませんでした。が、こまっしゃくれた傲慢さをとがめられた、苦い思い出です。当時の悪ガキ同士、たまに思い出して、｢よく
子どもの頃、川に渡し舟がありました。悪ガキどもが｢おーい」「遅いぞ」｢早く来い」などと向こう岸の舟を呼びました。船を漕いでやってきた船頭さんが、悪ガキどもを並んで立たせて、順番に頬をペチリ。私は最後でした。
軽いペチリで、ちっとも痛くありませんでした。が、こまっしゃくれた傲慢さをとがめられた、苦い思い出です。当時の悪ガキ同士、たまに思い出して、｢よく
この続きはこんなことを書いたつもりでした。
ぞ言ってくれたものだよね」と、感謝の思いをかみしめます。
その船頭さんはとっくに亡くなり、られた悪ガキの一人も、先年逝きました。地域・社会（の大人）が、地域の子ども達の子育てや教育に、当たり前のこととして携わっていた時代の記憶です。
その船頭さんはとっくに亡くなり、られた悪ガキの一人も、先年逝きました。地域・社会（の大人）が、地域の子ども達の子育てや教育に、当たり前のこととして携わっていた時代の記憶です。
思い出したついでに補足しますと、故郷の川は、降雨により氾濫を起こすことがよくありました。以前、この記事にも書きましたが、高校生の頃、
栴檀の枝あたりまで溢水す
という句を作ったことがありました。これは、その増水のさまを呼んだものでした。
洪 水によって、両岸を繋ぐ橋が流されることもしばしばありました。多くの場合復旧に手間取り、その間、向こう岸との連絡を、臨時的に手こぎの渡し舟（木舟で
した）が担っていたのでした。ですから、船頭さんとはいってもそれが本業ではなく、地元の農民の方がボランティア的に従事しておられたのでした。
「運 賃を払うからこちらが客だ」といわんばかりの不遜な態度は、縁もゆかりもない童子の仕業と、見て見ぬふりで受け流せばそれですむところを、子どもにたいす
る大人の責任として、社会的マナーに立ってきちんとっててくれた小父さんの姿勢は、今更にありがたく胸に染みるのです。
ところで、船頭さんと言えば、こんな唱歌がありました。
「船頭さん」作詞：武内俊子 作曲：河村光陽
（一）
村の渡しの 船頭さんは
ことし六十のおじいさん
年はとっても お船をこぐ時は
元気一ぱい ろがしなる ソレ
ギッチラ ギッチラ ギッチラコ
（二）
雨の降る日も 岸から岸へ
ぬれて舟こぐ おじいさん
けさもかわいい 子馬を二匹
向こう牧場へ 乗せてった ソレ
ギッチラ ギッチラ ギッチラコ
（三）
川はきらきら さざ波小波
渡すにこにこ おじいさん
みんなにこにこ ゆれゆれ渡る
どうもご苦労さんと いって渡る ソレ
ギッチラ ギッチラ ギッチラコ
（一）
村の渡しの 船頭さんは
ことし六十のおじいさん
年はとっても お船をこぐ時は
元気一ぱい ろがしなる ソレ
ギッチラ ギッチラ ギッチラコ
（二）
雨の降る日も 岸から岸へ
ぬれて舟こぐ おじいさん
けさもかわいい 子馬を二匹
向こう牧場へ 乗せてった ソレ
ギッチラ ギッチラ ギッチラコ
（三）
川はきらきら さざ波小波
渡すにこにこ おじいさん
みんなにこにこ ゆれゆれ渡る
どうもご苦労さんと いって渡る ソレ
ギッチラ ギッチラ ギッチラコ
この歌についても、以前、この記事で触れました。
少々引用します。
子供の頃は、何の違和感も感じなかったが、改めて聞いてみて、「ことし六十のおじいさん」という歌詞には、一人笑った。この話題に触れても、若い人は反応しない。別段可笑しくもないらしい。
ちなみに、この歌は、戦前の唱歌で、元の歌詞では二番三番はこうなっていたそうだ。
(二)
雨の降る日も 岸から岸へ
ぬれて舟こぐ おじいさん
今日も渡しで お馬が通る
あれは戦地へ 行くお馬
それ ぎっちら ぎっちら
ぎっちらこ
(三)
村の御用や お国の御用
みんな急ぎの 人ばかり
西へ東へ 船頭さんは
休むひまなく 舟をこぐ
それ ぎっちら ぎっちら
ぎっちらこ
歌は時代を映している。
ちなみに、この歌は、戦前の唱歌で、元の歌詞では二番三番はこうなっていたそうだ。
(二)
雨の降る日も 岸から岸へ
ぬれて舟こぐ おじいさん
今日も渡しで お馬が通る
あれは戦地へ 行くお馬
それ ぎっちら ぎっちら
ぎっちらこ
(三)
村の御用や お国の御用
みんな急ぎの 人ばかり
西へ東へ 船頭さんは
休むひまなく 舟をこぐ
それ ぎっちら ぎっちら
ぎっちらこ
歌は時代を映している。
また、以前この記事で船頭小唄を話題にしたことがありました。
森繁久彌さんの歌が耳に残っています。
今日はこれにて。
他人の子を怒ってくれる大人がいなくなりましたね。
そういう自分も・・・
by johncomeback (2014-11-12 06:00)
johncomeback様
おっしゃるとおり、よその子をしかるのは、面倒ですし、厄介ですし、近年、思わぬ「報復」を警戒なければならなかったりして、、、、。
by kazg (2014-11-12 07:20)
おはようございます。
いろいろあって怒ったり怒鳴ったりしたことがありますが、その後味が悪いんですよね。相手も親がいるとか地域との関係とかでリスクがあるように考えこんでしまいます。でも、どうしてもって言う時ははやはり怒鳴ってしまったり、諭してしまったりというのがやっぱりあるかな。この世の中かなり変わってしまって面倒ですね。^^;
by doudesyo (2014-11-12 09:05)
doudesyo 様
全く同感ですね。
by kazg (2014-11-12 19:43)