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新しい玩具の巻 [趣味]

新しい玩具を入手しました。
早速、ここ2日ほど、遊び心地を確かめています。
前々から気になっていた、BORGという組立型望遠鏡の、対物レンズの部分です。




喫煙の習慣がやめられなかった頃、「これが最後の一本!」と言って吸ったことが、よくありました。ご多分に漏れず、長くて2~3日、短ければ数時間後には、次の一本に手が伸びたものでしたが、、、。
今度の玩具は、一年間パート仕事を頑張った自分へのご褒美のつもり。これを最後にしようと思います(笑)。

鳥撮影の技法に、「デジスコ」という分野があります。地上望遠鏡=フィールドスコープで見える映像を、デジカメでとらえようという技法です。
先人の教え通りに、ちゃんとした機材を揃えれば、カメラメーカーの巨大望遠レンズに比べればはるかに廉価というものの、これもなかなか物入りになりそうですので、けちけち路線を基本に、ちょっくらかじってみようと思い立ち、あり合わせの道具や、カメラショップのジャンクコーナーに積んであるようなカメラを使ってできないかと、いろいろ試してみたのは、10年ほども前のことでした。
ない知恵を絞り、性能と値段のバランスから、ビクセンの「ジオマ52s」というフィールドスコープ(地上望遠鏡)を買ってみました。これを通して見た望遠の世界は、きわめて明るく鮮明で、とても魅惑的でした。照準あわせの目印もあって、対象物をとらえるのも、それほど苦にはなりません。
でも、これをデジカメに写し取ることが、なかなか一筋縄ではいきません。
フィールドスコープ(地上望遠鏡)を用いてデジカメで撮影する方法には、大きく分けて、望遠鏡の接眼レンズをデジカメ(コンパクトデジカメが推奨される)のレンズ部分を接合して、うまく固定して撮影する方法(コリメート法と呼ばれます)と、望遠鏡を一眼レフカメラの望遠レンズ代わりにして撮影する方法(直焦点撮影と呼びます)の2方式があります。
その両方を、あれこれ試してみましたが、どうにもうまくいきません。
その都度必要な部品や機材が増え、結局けちけち路線に抵触するばかりで、ちっとも成果は現れません。
この記事にも書きましたが、 「生来、自分から問うたり、手ほどきを受けたりすることが、大の苦手というか、とにかく億劫なのです。できれば人に聞かずに、自分で見つけたいのです。」というのが私の流儀。教科書通りに素直に正しい解法に従えば苦もなく解ける問題を、我流で解こうとしてお手上げになることが多いのです。
一事が万事で、望遠鏡撮影の実験もしかり。その失敗と落胆の連続は、本人には重大でも、記事としてはどなたの興味も呼ばないでしょうから、割愛することにします。
ただ、ネット上で紹介されていた「ジオマボーグ」という魔法のテクニックは、長いこと心に引っかかっていました。ジオマの対物レンズ部分を、BORGのレンズと換装することで、飛躍的に画質が向上するというのです。
また、「デジボーグ」というシンプルな方法も、常に心にかかっていました。しかも、PENTAX機だと、AFADアダプターを用いることでAF撮影が可能な「AFボーグ」という方法があるそうです。同性能のカメラレンズよりもはるかに廉価だというのですが、それでも試し買いしてみるには、小遣いのレベルを超えています。
そんなわけで、中古レンズやら、ミラーレンズやら、フォーサーズやQマウントへと、脇道にも進んでみたのですが、いずれも、「帯に短し襷に流し」です。
というようないきさつを、以前、 こんな記事で書いていたことを忘れていました。危うく繰り返すところでした。

ところで、現在私の所有するカメラシステムで、鳥撮影にまずまず使えそうなチョイスは、、、。
1)pentaxk5Ⅱ+smc PENTAX-F ☆ 300mm F4.5 ED[ IF ]
このレンズは、退職記念のつもりで中古で買い、おおむね満足して使っていましたが、落下で真っ二つに折れてしまいました。古い製品でメーカーにも部品がないとのことで、修理不能で返されました。
2)pentaxk5Ⅱ+シグマ DG APO 120-400mm f4.5-5.6 OS HSM製造中止直前のアウトレットを、お手頃価格で購入しました。写りも操作性も満足していますが、重いので、気合いが必要で、時と場合を選びます。
3)OLYMPUSE-PL5+フォーサーズアダプター+zuiko ED 70-300mm F4.0-5.6。場合によっては1.4x Teleconverter EC-14を間に装着しています。
ピッタリ合焦した場合は、満足できる画像が生まれますが、私の技量の故に、対象物をとらえ損ねることが多く、歩留まりが今ひとつです。バランスのせいか、結構重く感じます。
4)fuji FINEPIXS1。

コンデジとしては重くてかさばる部類ですが、携帯性はよく、うまく合焦すれば満足の写りが期待できます。
でも、AFが苦手な対象物もあるようで、いざというときに信頼しきれません。望遠時にファインダー内に対象物をとらえることの難しさも、ストレスです。

しかも、現在修理に出していて、まだ返ってきていません。

こんな状況の中で、軽くて、できるだけ遠くのものが大きくが写せて、しかも近距離も撮影できて、対象物がファインダーでしっかり捕らえられ、AF撮影が可能で、目当ての鳥が逃げてしまわない程度には合焦速度が速く、できるだけ画像が鮮明なという、欲張りなカメラ+レンズシステムづくりに、今度の玩具は役立つでしょうか???

早速組み立ててみると、こんな具合です。

一番先端の白い筒が、今回購入したパーツです。
その右の白い筒の部分とその右の黒い筒の部分は、以前、実験用に試しに買ってみていた入門用セットの鏡筒部分を転用しました。

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様々なパーツを詳しく解説するのは煩雑になりますが、おおざっぱに言うと、鏡筒の右には、アダプターでクローズアップレンズを装着しています。レンズの焦点距離を縮めることによって、f値(明るさ)を稼ぎ、AFの利きをよくするためです。続いてピント調節のためのヘリコイド、これは7・8年前から持っていたヘリコイドで、Sサイズの者です。デジボーグのための標準セットには、ここにLサイズのものが使われるようです。そのため、私の組み合わせではレンズ(鏡筒)全体の長さが、標準よりも短くなり、最短撮影距離が遠くなってしまうようです。

 

そこで、知恵を絞って思いついたのは(そんなに大げさなものでもありませんが)、これも、大昔に、ヤフオクで中古品を買った「接写リング」の流用です。

 

 

長さの違う部品が3種類ありますが、このうち最も短いものでうまくいきそうです。

しかも、この部品を用いることで、思わぬ効用がありました。一番カメラ側の部品が、おなじみのAFアダプターですが、これを装着すると、過去のマニュアルフォーカスレンズを半AF化(一定の処までマニュアルでフォーカスしてやると、最後の焦点あわせを自動で行う)するという優れものです。私のブログでも、過去の この記事で、ちょっと詳しく説明していました。

しかし、この機能が作用するためには、信号接点部をショートさせてやる必要があるという話題は この記事でも触れておきました。通常、アルミホイルをセロテープではりつけたり、レンズマウント側にアルミテープを貼り付けたりして使っています。ところが、この「接写リング」は、マウント部が金属なので、ショートさせてやるための工作が不要です。

で、実際に使ってみますと、マニュアルで大まかにピント合わせをしておくと、意外に軽快に合焦します。

昨日、もう一度岡南飛行場・阿部池周辺で河津桜を写してきました。

その写り具合は?



昨日の記事の写真は、シグマのAPO 70-300mm F4-5.6 DG MACROで撮りました。普通によく撮れたと思いますが、この画像の方が、断然上出来ですね。

晴れた明るい天気だったせいもありますが 、自ずと上の写真の鮮明さが際だちます。これで、はるかに軽いし、合焦スピードもむしろ速いほどです。

ひんぱんに持ち歩いて、もっと試してみたくなりますね。


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コメント 4

doudesyo

おはようございます。デジボーグは面白いです〜。101EDを使ってますが超望遠も出来るし簡単で楽ですね。ぺんたっくですとオートフォーカスが使いやすいので更にいいですよね。^^;
by doudesyo (2015-03-19 07:35) 

kazg

doudesyo 様
遅ればせながら、ついに、デジボーグのお仲間入りをさせていただきました。今更ですが、、。
「10年越しの恋」のようです。(笑)
101ED。あこがれます。そこまで行かなくても、もうちょっと大きい口径のものに引かれないわけではないですが、45edのコンパクトさは、大変気に入ってます。
by kazg (2015-03-19 08:12) 

ふゆん

「人に聞かずに自分で見つけたい」
これは自分は料理がそうかもです
ネットで調べるとなんでも作り方でてるけど
台所で試行錯誤しながら料理するのが好きです
あ。
でも祖母がもし生きてたら
炊き込みご飯と五目煮のレシピは教わりたいなあ(・∀・`)
by ふゆん (2015-03-20 06:20) 

kazg

ふゆん様
お祖母様、きっとお料理の達人でいらっしゃったのでしょうね。
ふゆんさんの舌が肥えておられるのは、そのせいもあるのでしょう。

by kazg (2015-03-20 08:15) 

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