So-net無料ブログ作成
<

気がつけば へなちょこブログも三年目、の巻 [趣味]

「豚もおだてりゃ木に登る」という言葉があります。
私も、おだてには乗りやすい体質と思います。
かといって、真実味のないご機嫌取りや、見え透いた社交辞令を真に受けるほど純真でもないつもり。
そういえば、啄木にこんな歌がありました。

へつらひを聞けば
腹立つわがこころ
あまりに我を知るがかなしき

自負も矜恃も人一倍持ち合わせているが、自分の器を熟知しているのもまた自分。そのナイーブな内心を斟酌することもなく、むず痒いお褒めの言葉をいただいても、「へつらい」にしか聞こえず、かえって軽んじられている感じさえして、心は波立つ。というのでしょう。
よくわかります。
それとは対照的に、自分が日頃信頼を寄せる人,敬愛の念を以て畏れている人に、思いがけなく好意的なコメントをいただいたりすると、リップサービスと知りつつも舞い上がってしまい、良いところを見せたいと思ってしまうことがよくあります。はなはだ単純な性分だと思います。
最近、当ソネブロでお近づきになったmomotaro様が、その慧眼とバランス感覚の上に立った、緻密な文筆をもって、世に鋭く発信なさっていることは、皆さんよくご存じのところでしょう。
ご著書「友よ、戦争をしない世界を創ろう!」も,先般の入院騒動の後、amazonにて購入、一読させていただき、その平明,丁寧な論理に導かれながら,
ともに考えを進めていくうちに,時代と生き方について深く考えさせられるという快い経験を、久しぶりに味わったことでした。

 

友よ、戦争をしない世界を創ろう! (ラミ叢書)

友よ、戦争をしない世界を創ろう! (ラミ叢書)

  • 作者: 桃山直太郎
  • 出版社/メーカー: 編集ラミ
  • 発売日: 2015/04/25
  • メディア: 新書

そのmomotaro様が、私の駄句や短歌のまねごとについて、望外のお褒めのコメントをくださるので、ことさら嬉しく、くすぐったく感じ、木にも登ろうか、穴にも入ろうか、という心境なのです。

ところで、私のへなちょこブログも3年目を迎えました。私にとっては、現在のところ、最も律儀におつきあいしている「趣味」はこれでしょう。

「趣味は?」と聞かれて答えに窮することは、子どもの頃からの習いでした。小中学生の頃は「読書」などと答えておりましたが、すぐに現実と離反するようになって、破綻に瀕してしまったことでした。
学生の頃「不平を言うこと」という名答を考案し(実はこれもある方からのパクリでした)、これは気に入っておりましたが、社会人になってからは自ずと出番がなくなりました。
以来、「無趣味」と答え続ける半生でした。
もちろん,一度や二度は興味を開拓せんと試みた分野がないわけではありません。
いや、結構あれこれ、入門書を買ったり、初級用グッズを揃えたり、人並みに熱中しかけたものもないわけではありませんが、,,いずれも上達思わしくなく、自然と沙汰やみとなっています。
私のブログカテゴリー「趣味」の記事が、きわめて薄いのも、そのあらわれです。今、残っているのは、ぜいぜい、お魚の飼育や、カメラ機材の収拾といったところでしょうか。
ひところは、パソコンジャンクパーツの収拾などという分野が、この世の憂さを忘れさせ、至福のひとときを与えてくれる喜びだった時期がありますが、それもwindows98が現役だった時代までのことで、OSの所有権認証なるものが厳密にチェックされるようになってからは、気軽な趣味とは言えなくなり、ぴ
かぴか輝いて見えたおジャンクパーツたちが、今では本物のがらくたになってしまいました。
ほかの分野も、右に同じです。
「この人は凝り性だからね」と、中学校の頃、教師から何かの機会に批評された記憶がありますが、熱しやすく冷めやすい気質は,相も変わらずです。

さて、そんな私が、退職を前にして、内心焦りを感じた時期がありました。「~ねばならない」で生きてきて、その枠組みが外れると,自分を見失い,気力も生き甲斐も薄らいでしまう、なんてことになりかねない。「~ねばならない」から「~たい」への生き方の転換が必要だ。さしずめ「趣味をもたねばならない」と、思い至ったのです。やっぱり「~ねばならない」に縛られ続けていますが(笑)

そこで考えました。新たな趣味の必須条件は?
・やって楽しいこと。
・憂さを忘れられること。
・少しの努力で,長く続けられること。
・足跡が何か残ること。
・人と上達を比べられて落ち込まなくてもよいこと。
・出費が少なくてすむこと。
・体力、運動能力が求められなくてすむこと。

自覚的に、言語で意識したことはありませんでしたが,あえて箇条書きにすればこんな虫のいい条件がぐるぐる脳裏を回っていたのでしょう。

今思えば、「ブログ」という帰結は、結果的にですが、これらの虫のいい条件を、すべてみごとにクリアーしてますね。

私のブログ開始は、正確には、退職の瞬間から即時というわけではなく、いくらかタイムラグがありまして、癌手術を経てのリハビリ過程で、退屈しのぎのすさびごととして始めたというのが、経過です。
その時漠然と期待したのは、①忘れっぽい自分の備忘録(紙に書く日記は,続けられないので)、②日頃ご無沙汰している友人、知人への消息、安否報告、生存確認、③自分自身の何らかの存在確認、などの雑多な要素を、お気軽に満たしてくれそうだという点。今、三年目を迎えられていることをみれば、この予感は、まんざら外れてはいなかったようです。
もちろん、当初は予期してさえいなかった、「読者」の皆様や、「ブロガー」仲間の皆様方からの、閲覧、ナイス、コメントなどなど、多大な励ましをいただいたことが,継続の最大の支えでした。

何やら、「終わりの挨拶」みたいな流れになってきましたが、そんなことはありません。まだまだ、細く長く、続けるつもり、ひきつづき、よろしくお願い申します。

さて、今日の本題はここからです。
啄木の歌。

怒る時
かならずひとつ鉢を割り
九百九十九割りて死なまし

子どもの頃、印象深く読んだ歌です。
「鉢」は「植木鉢」のことだろうと思い込んで、グワッシャンという重い鈍い音で砕け散る素焼きの鉢をイメージしておりました。
最近、これは食器の鉢であることを教えられました。陶器か磁器か、いずれにせよ素焼き鉢とは比較にならぬ鋭い高音で割れて、尖った破片が飛び散る、私の元のイメージよりは、もっともっと尖鋭な、それ故、より爽快な、鬱屈をすべて払い去る「快感!」を帯びた形象なのだと知りました。有田でも、信楽でも、備前でも、、、いずれの名のある高価な名器であっても、鋭い音を立てて砕け散る様を、心の中で自在にイメージする。この爽快さは、梶井基次郎が丸善にしかけた黄金色の「檸檬」の鮮烈さと、肩を並べるものとも言えそうです。

さて私がこの歌を思い出したわけは、怒る時に鉢を割るという計画のためではなく、心が動いた時、たった一つでも拙い詩句を書き留めていけば、生きているうちに999句位は作れるのではないか、と思いついた次第。

そういうわけで、ブログを始めた初期の頃は、この、「句作」というモメントにかなりの比重を置いておりました。そのわりには、駄句ばかりで、振り返るのも恥ずかしい限り。 段々と、創作意欲は低減し、戯れ句に徹するも興という心境になっております(涙)。最近では、俳句と川柳、標語、CMコピーの垣根すらを取っぱらうという、大胆な表現に挑んでいます(ウソです)。

かかる、感性衰微の状況に、いくらかカンフル剤的な刺激をくれたのは、実は先日話題にしたS55年の生徒文集です。その中に、生徒が詠んだ句を、私が勝手に載せているページがありました。長らく忘れておりましたが、今更ながら、ちょっと良いので、ご紹介します。著作権は本人に属しますので、取扱注意でお願いいたします(笑)。

遅刻告ぐ 体育教師の 息白し          圭子
おかんの手 しわの一本一筋 苦労を語る   一志
父母の いびきを 子守歌とする         美佐  
また一つ 母の顔には苦労あり          瑞穂
あれこれと 迷う進路は 17歳          誠也 
雨音や 君思い出す 眠れぬ夜          直
はらはらと 黄金に染まる 秋の道       淳子
 

 

まだありますが、今回はここまでといたします。

君たち、詩人だったねえ。

さて今日の写真は、連載中の「小出しの自慢」、さすがに種が尽きてきました。

一本立ちのダイサギ。

_K529320.jpg

 

 「本命」のシギなのですが、フロントガラス越しに写したうえに、大幅トリミングすると、さすがに画像がざらつきます。

このシギはどなたでしょう?クサシギでしたでしょうか?

_K529190 -1.jpg
 
_K529182 -1.jpg
 
_K529176 -1.jpg
 
_K529151 -1.jpg
 
 
農道を散歩中のこの鳥は?ヒバリのメスでしょうか?
_K528979 -1.jpg
 
 

 同じあたり。レンコン田の農道を、黒い影が動きます。

 _K529013.jpg

トリミングしてみると、バンです。顔が陰になって、はっきりしません。かなり補正しましたので、ノイズが気になりますが,お許しください。
 
_K529025.jpg
 
 
 
_K529018.jpg
 
 
_K529031.jpg
 
それでは、今日はこれにて。またお会いいたしましょう。

 


nice!(48)  コメント(14)  トラックバック(0) 

nice! 48

コメント 14

johncomeback

ブログ3年目突入おめでとうございます。
僕はあと10日で4年目になります。
僕は趣味が多過ぎてどれも中途半端です(*´∇`*)
by johncomeback (2015-08-21 15:00) 

stove

3年、凄いですね。
変わらず中身も濃い内容ですし感心させられます。
何事も楽しんでやることが秘訣かと思いますが、
少しは見習いたいです(汗
by stove (2015-08-21 15:09) 

kazg

johncomeback 様
4年目間近!とても真似できそうにありません(笑)。
多彩なご趣味で、人生を豊かに彩られていることが、うらやましいです。

by kazg (2015-08-21 20:05) 

kazg

stove 様
> 何事も楽しんでやること
心がけていますが、なかなかいつも実行できるとは限りません(汗)
写真も文字も、たくさん羅列しなくても、貴兄のようにピシッときめたいなあ。これが,次の課題かなあ。でも、難しいです。
by kazg (2015-08-21 20:11) 

majyo

momotarouさんのご本、多くの方がご紹介すると
良いですね。それぞれにいらしている方も違いますから
3年目のブログ突入おめでとうございます。
こちらはようやくソネット1年を超しました。
先輩よろしくお願いいたします!
生徒さん、ホント詩人です
by majyo (2015-08-21 20:58) 

kazg

majyo様
ありがとうございます。
> 先輩
いやいや畏れ多く、照れくさい(汗)
生徒は詩人、ホントです。
by kazg (2015-08-21 22:18) 

水郷楽人

ブログ開設三周年ですか。おめでとうございます。(*^^)v。。
by 水郷楽人 (2015-08-22 08:12) 

kazg

水郷楽人様
ありがと宇ございます。初心を忘れず。さらに精進いたします(笑)
by kazg (2015-08-22 19:46) 

kazg

guest様
ありがとうございます。
お言葉を励みに、精進努力を重ねる所存。また、気軽にご訪問ください。
by kazg (2015-08-23 12:58) 

momotaro

この記事、今朝発見してびっくり仰天、ひっくり返っていました。
この頃雑用(主に孫守り)が多くて、先生のブログをじっくり拝読しているいとまがないものですから、数日ご無沙汰しておりました。
その間にこんなお褒めのお言葉をいただいていたとは…穴があったら入って、しばらくはもぐっていようかと…
とにかく嬉しいコメントをいただきましてありがとうございます。
さて本題の啄木さんの歌ですが、そこから発して心が動いたときには詩句を書き留めるという発想の進化は凄いですねー。こういうのを昇華っていうのかな〜
腹が立ったら(に限りませんが)一句作る…すぐには真似できませんが、心掛けたいことであります。
今後とも、何かと学ばせていただきます。
ありがとうございました。
by momotaro (2015-08-26 13:42) 

kazg

momotaro 様
ありがとうございます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

by kazg (2015-08-26 17:55) 

joyclimb

ブログ3年目、おめでとうございます。
by joyclimb (2015-08-29 22:41) 

kazg

joyclimb 様
これからも、ぼちぼち、ゆるゆる、続けられたら嬉しいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
by kazg (2015-08-30 07:31) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

フォト蔵にアップしている私の写真はこちらです。

写真販売サイトにも画像を掲載しています。
写真素材 PIXTA