懐かしの生徒句集も最終回、の巻 [折々散歩]
懐かしの生徒句集S55年度版。
最終回です。
冬空に 汽笛が一つ ひびきけり 健
学舎に ただひとつある 日のぬくみ 和久
長き冬 祖父も病に ふしにけり 幹子
冬の日に 交わす言葉に 暖かさ 一範
山寺に 照りにおいたる ももの春 恵津子
この文集、久しぶりに読んでいると、なかなか、感慨深いところがあります。
巻末に、こんな、編集後記がありました。
編集後記 ついに、2○の文集が完成した。快く原稿出してくれた方、しぶしぶ言いながらも最後には出してくれた方、しかし、そんなことは、今仕事を終えた五班班員、そしてこの本を読んでくれている2○全員にとってはどうでもいいことだろう。 どうかhappyによんでくだされ。 果たして、これが想い出や連帯感の強化などに役立つかどうかはわかりませんが、三学期の終わり際にはしゃぎ回っていた人間達を、そして今迄周囲にいたはずの友人達を忘れないためにも、この本を愛読(視?)してください。 それから、これは、”おわび”ですが、「2○の歌」を皆さんに覚えてもらえるほどの、(歌唱?)力と勇気と厚かましさがなかったことを深くおわびいたします。 なお、この文集製作にあたって、五班班員はもちろんのこと、国語教諭のkazg氏(○歳)、および同校新三年生徒のM君(精神年齢40~50もしくは60 歳)の協力がなかったならば、この文集は生まれなかったであろう。ここに記して、kazg、M両氏の協力と2○全員の参加に満腔の謝意を表したい。 【担当・協力】 原案・2○の歌(楽譜・作曲) Oさん 表紙・イラスト Iさん 今年一年の出来事 Fさん アンケート集計 T君、M君 2○年表 Y君、M君 編集後記 M君 印刷、雑用 kazg君 製本 五班全員 追伸)今、切に、 Much will be done if we do but try, Nobody knows what he can do till he has tried ;and few try their best till they have been forced to dp it. ―――実際やってみさえすれば、多くのことが分かるものなのだ。人はやってみてはじめて、自分に何ができるかが分かるのである.しかし、やってみざるをえなくなるまでは、最善を尽くす人はほとんどいないのだ。――― |
個人情報関係を配慮して、イニシャル化、若干の変更はしていますが、ほとんど原文のままです。世代相応の、言葉遊びを含みながらも、根は真剣です。
この筆者、現在教育現場で、ベテラン―シニアとして活躍中です。
ところで、ここに書かれた「2○の歌」の歌詞は、次のようです。なお、2○は、実際のクラス名が入ります。
わかさがるから やれるのさ あしたにおおきな ゆめをかけ ひとりひとりが てをつなぎ きぼうにむかって はしりぬこう まっかな たいよう みんなのえがおを てらしてる かぎりないみちへ ちからのかぎりすすもう ハロ- ハロ- やあげんきか TODAY TODAY きょうもまけないぞ おおきな おおきな スクラムくんで Try Try 2○ forty five しらけきょうしの kazgくん ひたすらこっけい ふりまくが まわりは すべて ニューヒューマン ぜんぜん まったく しょうもなあ だけど ぼくたちは せんせいのしんけんさが わかってる いつでも わたしたちは せんせいを しんらいしてる let`s go 2○! あたらしいみらいを let’s say together ありがとうせんせい おおきな おおきな スクラムくんで Try Try 2○ forty five |
当時は、一クラス45人学級でした。
選択教科の都合などによって、50人を超えるクラスもありました。学級規模縮小は、長年の切実なテーマでした。
> しらけきょうしの kazgくん
> ひたすらこっけい ふりまくが
> まわりは すべて ニューヒューマン
> ぜんぜん まったく しょうもなあ
「ネタが受けない」「滑る」という言葉は、おそらく、当時は一般表現ではありませんでしたが、そんなしらけた空気を察して、生徒は自分たちを「ニューヒューマン(新人類)」と自認し、逆に私を慰め、励ましてくれています。大人じゃのう。
この歌、実は、吹奏楽部だったOさんの作曲で、文集中に楽譜も印刷されているのですが、みんなで練習したり歌ったりする機会がないままの、「幻の名曲?」となりました。
目下、「アベック台風」(古い!)接近中ですが、我が地方への影響は,ようやく朝方から現れ始めているようです。
皆様のところはいかがでしょうか?
アベックトンボです。
ギンヤンマかな?
去年の九月八日、泉鏡花の忌日に書いたこの記事にも、同じような写真を載せました。
鏡花が亡くなる2カ月前に「中央公論」に発表した「縷紅新草」の冒頭の歌を引き合いに出して、「二つ蜻蛉(とんぼ)」のお噂でした。
ちょっと以前、ソネットブログの先輩ブロガー=敬愛するアーティスト=ふゆん様のコメントで、思い出させていただいた 「縷紅新草」。惹かれる本です。
あれ見たか。
二つ蜻蛉(とんぼ)が草の葉に、
かやつり草に宿をかり、
人目しのぶと思えども、
羽はうすものかくされぬ、
すきや明石(あかし)に緋(ひ)ぢりめん、
肌のしろさも浅ましや、
白い絹地の赤蜻蛉。
この赤蜻蛉は、アキアカネでしょうか?近頃、群れてとんでいます。
水辺に、ウチワヤンマの姿はよく見かけます。
ショウリョウバッタ。
ツマグロヒョウモン(メス)。
ミントの花に止まるオス。
ちぎれ雲。
雲と常山とエノコログサ(ネコジャラシ)。
エノコログサ(ネコジャラシ)
メダカ捕りの兄妹。
捕れた!
ツチガエル。
外来植物の「アメリカコナギ」でしょうか?
皆様、台風被害にご用心ください。
前にも書きましたが、良い思い出と良い環境、いいですねぇ
ツマグロヒョウモン、ばっちり。お見事です!
by momotaro (2015-08-27 22:33)
momotaro 様
自然の一員として生かされていることに、ふと気づける環境というものは、本当にありがたいと感じます。
by kazg (2015-08-28 08:04)