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山雀と美男蔓と豹紋蝶(お粗末!) [折々散歩]

今日も快晴。日中はかなりの暑さを感じます。それもそのはず、ここ数日、最高気温が25度を超える夏日が続いているそうです。

小6の孫が、今日から修学旅行へ出かけました。もう修学旅行へ行く年齢か!と思うと、さすがに感慨深いものがあります。いずれにせよ、晴れに恵まれたのは.ラッキーでした。

さて今日は、血圧の薬を貰いにかかりつけ医に行き、その足で、久しぶりに深山公園を訪ねてみました。ひょっとして、渡り鳥が少しは飛来していないかと確認がてら、、、。

最近、あちらこちらで、カモの姿をちょくちょく見ますが、本格的な群れの飛来はまだのよう、、、と思っていましたら、ヒドリガモ、オナガガモ、コガモの姿が確認できました。池の沖の方に、遠く浮かんでいたのはハシヒロガモではないかと思えますが、画像不鮮明で確証がありません。

カモの話題は後日に回します。

今日のメインゲストは、ヤマガラ。

ある種の「餌付け」がされているのでしょう。

あちらでもこちらでも、散歩中客に気安く近づいて来て、すぐ側の小枝や、地面で、餌を催促する風情で、じっとこちらをのぞきこんできます。

常連さんらしき方が、ヒマワリの種などを与えて、「手乗り」状態で可愛がっておられる姿を、時々見かけます。その仕草は愛らしく、心癒される光景と言えます
が、ペット扱いと感じられる一面もあり、自然への介入・干渉の節度について、いささか感じるところがないではありません。

他の公園でも、似た状況があろうかとは思いますが、この公園には、捨て猫とおぼしき猫たちが、相当数(大勢といった方が正解かも知れません)生活・繁殖していて、その猫
たちにいつもペットフードなどを与えて回る、奇特な動物愛護家が、何人もおられます。捨て猫を不憫に思うお気持ちは理解できなくもありませんが、そのことが、猫たちの生存と繁殖を促し、結果として、公園内の野生の小生物の生存を脅かしかねないというアイロニーに、複雑な感慨を覚えるのですが、自然・野生と人間とのつきあい方の難しさを、つくづく感じさせられます。

それはさておき、餌付けされたヤマガラは、撮影にとっては至って好都合。それこそ無節操というものですが、誘惑に負けて、何枚も写してしまいます。



10月の深山公園のヤマガラ

10月の深山公園のヤマガラ posted by (C)kazg 
10月の深山公園のヤマガラ
10月の深山公園のヤマガラ posted by (C)kazg 
10月の深山公園のヤマガラ
10月の深山公園のヤマガラ posted by (C)kazg 


10月の深山公園のヤマガラ
10月の深山公園のヤマガラ posted by (C)kazg 
10月の深山公園のヤマガラ
10月の深山公園のヤマガラ posted by (C)kazg 
10月の深山公園のヤマガラ
10月の深山公園のヤマガラ posted by (C)kazg 
10月の深山公園のヤマガラ
10月の深山公園のヤマガラ posted by (C)kazg 
10月の深山公園のヤマガラ
10月の深山公園のヤマガラ posted by (C)kazg


そのほか、フォト蔵のこのページに、ほかの画像を掲載しましたので、ご覧いただけると嬉しいです。

ヤマガラ


今日の、次のゲストは、こちら。
ツマグロヒョウモンです。

これが♂。

10月の深山公園のツマグロヒョウモン



こちらは♀です。

10月の深山公園のツマグロヒョウモン posted by (C)kazg 10月の深山公園のツマグロヒョウモン

10月の深山公園のツマグロヒョウモン posted by (C)kazg 10月の深山公園のツマグロヒョウモン

10月の深山公園のツマグロヒョウモン posted by (C)kazg

これも、フォト蔵をごらんいただければ幸いです。

昆虫たち


夏日が続くとはいうものの、イチョウの葉が黄金色に色づき、ギンナンの実もすっかり熟れています。





紅葉も、少しずつ色づき始めています。





これは?

ニシキギの実?









これは?

ビナンカズラ(サネカズラ)だそうです。







「サネカズラ」の「サネ」は実、「カズラ」は蔓の意。美しい実のなる蔓という名付けでしょうか。

昔は。この植物の茎の粘液から、整髪料を作ったそうです。そこから、美男蔓(ビナンカズラ)の名前が生まれたとか。

サネカズラは、せき止めや滋養強壮などに利く薬草としても用いられ、別名ナンゴミシ(南五味子)とも言ったそうです。

俳句では晩秋の季語。夏日に晩秋の季語をどう扱うか、悩ましいところです。

「サネカズラ」は古くは「サナカズラ」と呼んだそうで、万葉集にもこのような歌があります。

 玉櫛笥 みもろの山の さなかずら  さ寝ずは遂に 有りかつましじ  藤原卿
【解釈】みもろ山のさなかづらではないけれど、あなたと一緒に寝ないでは、とても生きていられないでしょう。
藤原卿とは、藤原鎌足(ふじわらのかまたり)のこと。
鏡王女(かがみのおほきみ)に贈られた歌に対する返歌です。
鏡王女の歌はこうです。
 玉くしげ覆ふをやすみ 明けていなば 君が名はあれどわが名し惜しも  鏡王女

【解釈】人目から覆い隠すことは易しいことだからと、夜が明けてあなたがお帰りなると、あなたの評判は変わりませんでしょうが、私のうわさが立つのが悔しいことです。

女のもとを尋ねた男は、夜の暗いうちに帰るのが慣わし。夜が明けてから帰ったのでは人目について、ウワサが広がっては困るというのです。鏡王女は、はじめ天智天皇に寵愛されましたが、後に藤原鎌足の正妻となります。あの額田王の姉だという説もあります。
柿本人麻呂もサナカズラをこう歌っています。
核葛(さなかずら)のちも逢ふやと 夢のみに 祈誓(うけひ)わたりて   年は経(へ)につつ    柿本人麻呂
【解釈】あなたに将来もまた逢うことができるだろうかと、夢の中で、祈誓=占いをしつづけるうちに、何年も何年も経ったことですよ


サナカズラは、「逢ふ」にかかる枕詞です。絡み合う蔓の様子が、男女が「逢う」ことを連想させたのです。

よく知られているのは、小倉百人一首のこの歌でしょう。

25 名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな    三条右大臣
【解釈】 いとしい人に逢うという名の「逢坂山」!

そして、ひと夜を共にするという「小寝(さね)」を名に持つ「小寝葛 (さねかずら)」!

その名前の通りであるならば、「逢坂山のさねかずら」をたぐり寄せるように、人に知られずにあなたを連れ出す方法があればいいのになあ。 


今日はここまで。
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コメント 6

Enrique

ツマグロヒョウモンも栽培種のスミレ類を食草にして急速に勢力を伸ばしているチョウですね。
by Enrique (2015-10-22 11:02) 

美美

ヤマガラ、良い瞬間ばかり捉えていて羨ましいですw
それにこの可愛い表情はカメラを通して出ないとわかりませんよね^^
by 美美 (2015-10-22 14:12) 

kazg

Enrique様
わが家の直近の路上に、ミヤマスミレが生えていますが、ツマグロの幼虫によって、すぐに丸裸になります。パンジーの葉もすぐに食害されます。たい変な食欲です。
by kazg (2015-10-22 18:15) 

kazg

美美 様
人懐っこい鳥で、無警戒に近寄ってくれるで、仕草や顔の表情まで写す事ができましたが、ちょっとやましい気持ちも残ります(汗)。でも、チャンスは目一杯生かしたいとも思います。
 
by kazg (2015-10-22 18:41) 

momotaro

ヤマガラって随分きれいな鳥ですね。関東の平野部ではほとんど見かけることはないような気がします。
サネカズラから、いつの間にか古典の勉強をしてしまいました。右から左ですが・・・
by momotaro (2015-10-24 20:12) 

kazg

ヤマガラ(山雀)は、シジュウカラ(四十雀)などと、同じ群れで行動していることもあるようで、木の実などを求めて移動して回るようです。山林や、都市でも樹木の豊富な公園などを好むのでしょう。
サネカズラの能書きも、にわか仕込みの眉唾話です。お粗末(汗)。
by kazg (2015-10-24 23:37) 

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