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ヨシガモでした、の巻 [折々散歩]

前回の記事で、「トモエガモ」だとして掲載した写真は、「ヨシガモ」でした。例によって、M師のご指摘で、思い違いに気づきました。

そういえば、以前、これらの記事2015-03-262014-12-13で、「ヨシガモ」として写真を紹介しておりました。

フォト蔵にもアップしてました。

玉野市深山公園のヨシガモ

玉野市深山公園のヨシガモ posted by (C)kazg
あやふやな記憶は、その都度、図鑑で確かめるべきでした。お恥ずかしい。

ところで、「ヨシガモ」は、頭部の模様がナポレオンのビーコン・
ハットに似ていることからナポレオン・ハットも呼ばれるそうです。山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑 日本の野鳥」によれば、「ヨシガモ」の名前の由来は、「容姿が美しい」カモという意味だそうです。漢字で、「葦鴨、葭鴨」と書くとおり、「葦の生えている所にいる」ところからの名づけとも言われます。

葦(葭・芦)は、「アシ」と読みますが、「悪し」に通じることからこれを忌み、縁起を担いで「ヨシ(良し)」と言い換えることがあります。



江戸の遊郭「吉原」も、もとはアシの生い茂った原であったところから「葦原」と呼ばれ、「アシハラ」→「ヨシハラ」と転じたそうですね。



ところで、古来、「葦」でよく知られた場所は難波の地であったようです。

百人一首にこんな歌があります。







 難波潟みじかき芦のふしのまも あはでこの世を過ぐしてよとや (十九 伊勢)

〔解釈〕難波潟に生える芦の、短い節と節の間のような、ほんのわずかの間も逢わないまま、私にこの世を終えてしまえと、あなたはおっしゃるのでしょうか。

この歌では、節と節の間を「ふしのま」と読んでいますが、「節(よ)」と言う言葉もあリます。

つぎの歌では、「ひとよ」が「一夜」と「一節」の」掛詞として用いられています。









 難波江のあしのかりねの一夜ゆゑ みをつくしてや恋わたるべき

(八十八 皇嘉門院別当)



〔解釈〕 難波の入り江の芦の刈り根の一節(ひとよ)のように あなたと過ごした短い一夜(ひとよ)の仮寝のために、わたしは澪標(みおつくし)のように身を尽くして恋し続けなければならないのでしょうか。




ちなみに「みをつくし」は、「澪標」と「身を尽くし」の掛詞です。

以前、この降り敷くは唐紅の錦かな(語彙貧困、安直無類、真情不在、拙劣至極)という記事で、「澪標」についてこんなことを書きました。

今日、仕事から帰って見ると、ゆうメール便で書籍が届けられていました。教科書、参考書、辞典等教育系の出版物を発行している出版社B堂からでした。

(中略)

中身は、特にお正月シーズンを目当てに、各社から例年のように発行される百人一首の解説書です。 百人一首のすべての歌が、過不足のない、わかりやすい解説とともに歌ごとに美しい写真も添えられて、あたかもミニ写真集という趣の冊子です。

付録には朗詠のCDも付いていて、至れり尽くせりです。

なぜこんな書籍が送られてきたかというと、実はこの中に、ずっと以前に私の撮影した澪標の写真が、無償ですが(笑)、1枚採用され、その記念に献本をいただいたという次第です。

ご縁のはじまりは、このブログの写真を編集者の方が見つけてくださり、使用を打診してこられたのでした。澪標などという題材は、よほどレアなものであるようです。

妻に自慢していますと、「早速、ブログに載せたら?」とからかいます。

自慢話になるのも気が引けますし、個人情報の問題もあって、いったん躊躇はしましたが、ブログネタの一つとして紹介させていただく事にしました。 

 これらの記事にも、澪標の写真を載せています。


夕焼け その5

夕焼け その4

午睡醒めてなお日は長き夏至の雨

夕映えの倉敷川に澪標(みおつくし)

 
採用されたのはこの写真でした。

_IMG7703_0001.jpg


そして、該当する歌はこれ。

 わびぬれば 今はた同じ 難波(なには)なる  みをつくしても 逢はむとぞ思ふ    元良親王(20番) 『後選集』恋・961



〔解釈〕 どうしてよいか行きづまってしまったのだから、今となってはもう同じことだ。難波にある澪標ではないが、身を尽くしても逢おうと思う。




「ヨシガモ」から、話が脇に逸れました。

ヨシガモが内湾や海に近い湖沼に生息するのに対して、多く内陸(丘)の湖沼に生息することから「オカヨシガモ(丘葦(葭)鴨」と呼ばれる鴨がいます。この記事に登場するのがそれだとおもいます、、が、またまた思い違いかも知れません

何の記念かな?HDD換装。


初めてのオシドリ、イソヒヨドリ、オカヨシガモ



フォト蔵にも画像を置いています。

岡山後楽園のオカヨシガモ

岡山後楽園のオカヨシガモ posted by (C)kazg

今日はここまで。
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コメント 8

yukio

神はなぜこうも、

美しき生き物を作るのか?

これでは食えんではないかあ。
by yukio (2016-01-25 00:14) 

majyo

吉原が葦原から来ているとは初めて知りました
みおつくしですが昔NHKの連ドラ出ありましたね
その頃は見ていたのです
百人一首の本に写真が掲載されたとのこと、
それは自慢すべき事です。素晴らしいです。
by majyo (2016-01-25 08:41) 

kazg

yukio様
特に、トモエガモなどは、味がよいので、古くはアジガモ(味鴨)とも呼ばれたそうですね。
by kazg (2016-01-25 08:47) 

johncomeback

いつも拙ブログへ nice ありがとうございます。
特に理由は無いのですが、暫く拙ブログは休止します(^^)
by johncomeback (2016-01-25 16:04) 

kazg

majyo 様
NHKの朝ドラ「みおつくし」、沢口靖子主演でしたか。
高田郁さんの時代小説に『みをつくし料理帖』もありますね。これには、主人公の幼なじみが、吉原の花魁になっていたりします。
写真掲載の件、こうして自慢しています(笑)

by kazg (2016-01-25 21:40) 

kazg

johncomeback様
そうなんですか、寂しいです。一休みなさったら、はやい再開をお待ちしております。
by kazg (2016-01-25 21:47) 

momotaro

「至れり尽くせり」の書籍にお写真が採用され、一冊ゲット!おめでとうございます(^_^)v
by momotaro (2016-01-28 18:23) 

kazg

momotaro様
ありがとうございます。
自己満足ながら、名誉なことと喜んでおります。
by kazg (2016-01-28 19:21) 

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