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二兎追うて収拾つかぬけふの記事 (シリーズ故事成語番外編) [文学雑話]


故事成語シリーズの番外編です。

ほとんど仕上がっていた今日の記事が、またまたどこかへ消失してしまいました。→「雲散霧消」「雲散鳥没」「雲消雨散」「煙消霧散」 と、いろいろないい方がありますね。

なかなかの力作(笑)でしたのに、悔やんでも悔やみきれません。→「後の祭り」「覆水盆に返らず」「後悔先に立たず」「後悔と槍持ちは先に立たず 」「後悔先に立たず提灯持ち後に立たず」「 死んでからの医者話」「破鏡重ねて照らさず、落花枝に上り難し」「落花枝に返らず、破鏡再び照らさず」、、、。


どう言い換えてみても、意気消沈したまま立ち直れません。→「青菜に塩」「蛭(ひる)に塩」 蛞蝓(なめくじ)に塩、「幽霊の浜風」。



もともと、書きかけていた今日のネタは、「二兎を追う者は一兎をも得ず」でした。

最近、お産と育児へのおつきあいを主軸に時間が過ぎ、それに加えて、近所に住む孫たちのしばしばの訪問(来襲)への対応もこれあり、じっくりものを考えたり
調べ物をしたりする余裕がありません。なになに?ものを考えたり調べ物をしたりしないのは、いつだっておなじでしょ、とツッコミを入れるのはだれでしょ
う?自分で自分につっこむのを上方では、「ノリツッコミ」と言うそうでんナ。

たいした構想も持たず、あれを書こうかこれも書こうかと、二兔三兔を追いかけて、思いつきに任せてとにかく書きなぐり、とりとめもない冗語、冗文を連ねたあげく、校正もほどほどに安直に記事更新をこなしています
と、読み返すのも苦痛なほどに自己嫌悪がつのります。書いた本人さえ苦痛な文章を、他人様に読んでいただくのも失礼な話ではあります。深く深く深く反省し(誰かさんの口まねですが、心がこもりません)、今日からは二度とそんなことがないようにと、誠心誠意努力いたす所存です。

「なら、そのあたりでやめとけや」というお言葉もごもっともですが、イマしばらくご辛抱くださいませ。

「経済再生と財政健全化の二兎を得る」(菅官房長官)が、安倍内閣の基本方針だそうです。

 確かに、故事成語や格言、警句の類は、相背反する真逆のものがしばしば併存しています。そして、そのいずれもが、あなどれない説得力を持っていることも確
かです。それは、この世の真理が、決して一面的、単一的、静止的なものではなく、重層的、多角的、流動的なあり方をしていることの反映と言えるのでしょう。

ですから、「一挙両得」「一石二鳥」「一箭双雕」も、ある条件ある局面においては、たしかに、成立する場合もあるでしょう。しかし、ある条件のもとでは真理であり得たものが、時と場合が異なれば、容易に誤謬に転じるのでしょう。

そもそも、消費税だの社会保険料負担だの、庶民のふところに手を突っ込んで、なけなしの財貨をむしり取り(アベサンお言葉を借りると、「吸い上げ」)、いっぽうで、史上空前の利益を上げているという巨大企業や超高額所得者のミナサンには、世界一居心地の良い国にして差し上げるためにさらに大幅減免税の大盤振
る舞い。軍事費も過去最大の五兆円超え、これでは国民の購買力はますます冷え込んで「経済再生」は夢のまた夢、絞りに絞っても税収は落ち込み、「財政健全化」どころの話ではない。→「虻蜂取らず」「一も取らず二も取らず」「心は二つ身は一つ」「大欲は無欲に似たり」「花も折らず実も取らず」「右手に円を描き、左手に方を描く」「欲の熊鷹股裂くる」「欲張って糞垂れる」「欲は身を失う」となるは必定というものでしょう。



木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ)という成語があります。

 「方法がまちがっているので、目的が達成できないこと』という意味です。

出典は「孟子」梁恵王上。


れまた、中国古代の戦国時代。儒家の思想家孟子は、天下を統一するのに武力を以て決さんと考える斉(せい)の宣王にこういいました。「武力をもって天下の王になろうとするのは木に登って魚をとらえようとするもので、絶対にできるはずがない。まずは仁政により民の生活を安んずることが肝要である」 と。  
          

 

類似の表現に「水中に火を求む」「天をさして魚を射る」「天に橋をかける」「百年河清を待つ」「水中に火を求む「楡の木 に梨を求める」などがあります。

そういえば、「八百屋で魚を買う」ということばもありましたっけ。昔、田中角栄サンがロッキード事件で追及されていたころ、警視総監上がりで中曽根内閣の法
務大臣もつとめた秦野章サンが、「政治家に古典道徳の正直や清潔などという徳目を求めるのは、八百屋で魚をくれと言うのに等しい(昭和57年「文芸春秋」
のインタビューでの発言)」とのたもうて世間のひんしゅくを買いました。

中曽根サンと言えば、ご自身がロッキード疑惑に深く関与しておられましたが、メディアが政治家の政治倫理を追及したのを耳障りに思って、「リンリリンリと鈴虫のように鳴く」と揶揄したことがありましたっけ。

ロッキード疑獄とくらべてスケールの大小はあるでしょうが、こんにちの政界における政治倫理の実態も、目を被いたくなるモラルハザードの状況を呈しています。
それにしては、メディアの追及が、あまりといえばあまりに、緩やかに過ぎませんか。多くの方がおっしゃっているように、キ○ハラ番長の私的な非行騒動や、
私人の内輪のもめごとに過ぎないベッ○ーさんのスキャンダルにたいする、非寛容な完膚なきまでの追及姿勢に比べて、政治倫理の追及は鈴虫どころかミミズの鳴き声ほどにも響かないのが不思議ですネ。



ところで、田中角栄サンのお屋敷は、敷地約8000㎡の広大な土地で、東京・
文京区目白にあることから「目白御殿」と呼ばれていましたっけ。角栄サン亡き後、相続税の物納として目白御殿の土地の約3200㎡を東京都文京区に収めたそうですね。現在、日本女子大のキャンパス近くの目白通り沿いにある「文京区立目白台運動公園」は、野球場2面、テニスコート4面などを備える1万㎡の広大な運動公園で、そのうち、公園全体の5分の1を占めるのが、「目白御殿」の敷地の一部だとか。

この目白御殿から新潟の実家まで、3回曲がれば着く、という都市伝説もあったそうですね(この記事参照).

なんとまあスケールの大きいことでしょう。と言うより、なんとまあ度外れた公私混同でしょう。

ところで、これはメジロ。







枇杷の花に止まって、吸蜜しています。



これはホオジロでしょう。



























これも?













これはハラジロ、、、じゃなかったシロハラです。





そして、キンクロハジロ。










児島湖のキンクロハジロ

児島湖のキンクロハジロ posted by (C)kazg



児島湖のキンクロハジロ

児島湖のキンクロハジロ posted by (C)kazg



児島湖のキンクロハジロ

児島湖のキンクロハジロ posted by (C)kazg


今日はここまで。

 


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