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沖縄慰霊の日に思い出すこと。 [私の切り抜き帳]

昨日は沖縄慰霊の日。

去年はこんな記事を書いていました。沖縄慰霊の日に思う

書き出しはこんな感じです。

 今日は「沖縄慰霊の日」。太平洋戦争の末期、日本が経験した、ほとんど唯一の地上戦といわれる「沖縄戦」で、日本軍の組織的戦闘が収束を迎えたとされる一九四五年の今日を記念して、沖縄県が定めている記念日です。
「鉄
の暴風」と喩えられるこの激戦は、日米合わせて200,656人〔沖縄県援護課発表 1976年(昭和51)年3月〕というおびただしい犠牲者をだしまし
た。
うち、日本 188,136人(沖縄県出身者122,228人(一般人94,000人、軍人・軍属28,228人)(他都道府県出身兵 65,908
人)。米 12,520人に及ぶと言います。一般民の犠牲者の多さが目を引きます。

私は トックリヤシ様のブログナイチャーオジイの海日記昨日の記事に寄せて、こんなコメントを書きました。

 平和の礎に刻まれた沖縄県民の刻銘者数は149,425人。おびただしい数です。岡山県出身者も1,838人。
一人ひとりに人生があり、一人ひとりに訪れるはずだったあるべき未来を、無残に奪い去ったのは誰か?米軍?その通り。
無謀な戦争を始め、拡大し、ブレーキなく突き進んでいった軍部と為政者?そのとおり。
軍部と為政者の無謀な行為を、押しとどめることができなかった国民ひとりひとり?
否、この時代、国民一人ひとりにはその権利が与えられていなかった?
しかし、「今度の戦争」にはそのいいわけは通用しませんね。改憲勢力三分の二を許すわけにはいきません。

ふと思いついて、沖縄戦に関連して古い資料を探ってみましたら、ありました。
すっかり黄ばんで、もろく変質してしまった洋半紙。『担任通信』と印刷された印刷物のストックです。
発行日の日付は書いてありますが、年が書かれていません。おそらく、1980年代の始めだと思います。灰谷健次郎作の児童文学「太陽の子(てだのふぁ)」が浦山桐郎脚本・監督で映画化されたのが1980年9月のことで、当時勤務していた学校の映画鑑賞会で、生徒とともにこの映画を観たときの文章ですから。

太陽の子 (角川文庫)

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  • 作者: 灰谷 健次郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1998/06
  • メディア: 文庫



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  • 出版社/メーカー: 新日本映画社
  • 発売日: 2005/05/27





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   ふうちゃん:原田晴美
    お母さん:大空真弓
    お父さん:河原崎長一郎
    おじやん:浜村純
    桐道さん:殿山泰司
    梶山先生:伊藤敏孝
    ギッチョンチョン:石橋正次
    刑事:大滝秀治
    国吉さん:津嘉山正種
    ミツ江:大竹しのぶ ほか


これを題材にした担任通信が、何種類か残っています。
ガリ版刷り(孔版印刷)から進歩して、当時一般化しつつあった手書き製版の印刷物で、インクにじみもあちこちあって読みにくい限りです。加えて、記事内容も、かなり時代がかっていてそのままゴミ箱に廃棄されるのが相当の反故なのですが、現代に通じる点も少しはあるかもと思い、ここに掲載させて戴きます。

 まずは、その1

 「沖縄」という言葉から、君は何を連想するだろう?
碧に輝く海。サンゴショウ。灼熱の太陽。ハイビスカスの鮮やかな紅。常夏の楽園の島???
哀感迫るユンタ・蛇皮線のメロディ。アワモリの宴。・・・純朴な人情の島?
高校野球。具志堅用高。カラテ。男らしい情熱の島???
「ディスカバージャパン」の声に誘われて、ちょっと遠出する程度の気軽さで、脚を伸ばせば行き着ける観光の島?
けばけばしいネオンまたたく歓楽街。鼻の下のばした観光客の嬌声のさんざめく島?
横文字の看板と横文字の商品。ジャズ、ロック、ブルース。米英が我が物顔でかっ歩する島?
立入禁止の立札と、鉄条網に隔てられたもう一つの世界のある島。父祖伝来の農地から銃剣で追い払われ、実弾演習の土けむりを横目でニラまねばならぬ農民の島。機知の島沖縄。
八年前まで、日本地図から除外されていた島。祖国からアメリカに売り渡された島。祖国との往来にビザを必要とした島。星条旗の掲揚を義務づけられた島。「沖縄?どんな人種の住む島?」と無知な嘲弄を浴びせられた島。
言葉通りの意味で『祖国を愛する』ことを、痛ましい思いで温め続けてきた島。
35年前、戦争末期、「最後まで戦え」との命を忠実に果たした島。無謀な玉砕に女も子どもも、年寄りも、「無数の生命を散らせた惨劇の島。住民の安全を守ってくれるはずの「行軍」に銃を向けられ、集団自決を迫られた島。ヒメユリの塔の島。
沖縄。オキナワ。・・・この島の歴史と現実を、県民の痛みと思いを、辺境の一地方の事柄だと見過ごすことが、あるいはまた善意にもせよ、そしらぬ顔で遠ざけることが、果たして僕らに許されているだろうか??

きょうは激しい雨で、警報も出ています。
ちょっと歩きましたが、カメラを持ち歩く状況ではありません。
最近のお散歩でのストック画像をご紹介します。
自然環境体験公園のキンシバイです。

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同じ場所のビヨウヤナギ。
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深山公園のナツツバキ。
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散歩道のヒャクニチソウ。
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 散歩道のモンシロチョウ。スイカの葉に止まっています。
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 散歩道のモンシロチョウ。シソの葉に止まっています。 
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 今日はこれにて。


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コメント 10

gonntan

そんなに前から沖縄に心を寄せてらしたのですね。
私に言って聞かせているような文章です
他人の痛みはなかなか共有できませんね
by gonntan (2016-06-24 21:23) 

トックリヤシ

慰霊式典でのアベ総理の来賓挨拶・・・
まあ相変わらずの耳触りのよい言葉の羅列
予想通り心のこもらない薄っぺらな挨拶でしたね。
参列者からも聞くに堪えないと罵声を浴びせられていました。
by トックリヤシ (2016-06-24 21:29) 

cyoko1112

こんばんはチョコ君です。
初訪問です。
沖縄追悼式でのアベパフォーマーの発言を今日ブログにアップしました。
余りにも白々しい言葉、思ってもいないのに口先だけの言葉。
チョコ君は腹立たしくて!!!
by cyoko1112 (2016-06-24 21:50) 

kazg

gonntan 様
いえいえ、私自身に言い聞かせています。おっしゃるとおり、他人の痛みはホントになかなか共有できません。
by kazg (2016-06-25 05:27) 

kazg

トックリヤシ様
無知のなせる無恥ですかね。
by kazg (2016-06-25 05:30) 

kazg

cyoko1112様
ご訪問ありがとうございます。
>余りにも白々しい言葉、思ってもいないのに口先だけの言葉
「巧言令色鮮なし仁」の見本ですね。
by kazg (2016-06-25 05:35) 

hatumi30331

ひめゆりの塔・・・映画観て、号泣した日を思い出します。
日本の犯した過ちに悔しい!怒り!亡くなった沖縄の人たちへの申し訳なさ・・・悲しさ・・・・色々渦巻いた記憶があります。
戦争は最大の人権侵害です。


ハッカチョウ、我が街に居着いてます。へへ
幼鳥は可愛いね。

色んな花・・・撮り歩くのは楽しいです!
今日もちょこっと行って来ました。^^
by hatumi30331 (2016-06-25 13:22) 

majyo

今、多く母と話します
>一人ひとりに人生があり、一人ひとりに訪れるはずだったあるべき未来を、無残に奪い去ったのは誰か
兄三人を無くした母は、涙を流します。
自分も先が無いと思っているからでしょう
沖縄ですが
>祖国からアメリカに売り渡された島
そうなんですね。70年経ってもそれは変わらないのです。
情けなく涙が出ます

これを書きながらこの後集会で購入したCDを聴きます。叫びですよ
by majyo (2016-06-25 20:51) 

kazg

hatumi303311様
ひめゆりの塔、若い〈幼いともいえる)少女たちの過酷な青春.取り返しののつかなさを思うと、涙なしには想起できませんね。
大阪の町の中も、鳥も花も豊富ですね。
by kazg (2016-06-25 21:23) 

kazg

majyo様
今日は、終戦当時一〇才だった少年少女の戦争体験記に基づく朗読・演劇の催しがありました。昨日のことのようにありありと、恐れや悲しみが伝わってきます。七〇年の年月を持ってしても、忘れ去ることはできないし、傷が癒えることはないのですね。
by kazg (2016-06-25 21:32) 

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