「被爆地ヒロシマが被曝を拒否する」ことを応援する、の巻 [時事]
昨日の記事で、お化粧直し前の寂びた長福寺の写真をアップするつもりが、失敗していました。あえて掲載するほどのものでもありませんが、記事の整合性のために、少しだけご覧ください。夏と初冬の季節違いのバージョンをご紹介しておきます。
話変わって、伊方原発が12日、無理強いに再稼働しましたが、発電と送電を開始したその15日、山口県で震度3の地震がおき、伊方原発3号機がある愛媛県伊方町でも震度2を観測しました。
8/17付日刊ゲンダイは、こう指摘しています。
愛媛県の中村時広知事は「(伊方原発で)福島と同じことが起こることはない」と断言しているが、何を根拠に言っているのか。武蔵野学院大の島村英紀特任教授(地震学)がこう言う。 「熊本地震以降、震源地は周辺地域に広がってきています。今回の震源地の伊予灘は伊方原発のすぐ隣にある。非常に怖い場所で起こったといっていい。中央構 造線断層帯沿いは、これまで地震が繰り返され、地震に弱い岩盤が広がっていて、不安要素は多いんです。しかも、福島第1原発事故の本当の原因は、まだ地震 か津波か、はっきりしていない。そうした段階で、伊方原発を『安全』と言い切るのは早すぎるでしょう」 《中略) そもそも、いま危険な「伊方原発」を再稼働させる理由はほとんどない。電力業界は「電力の安定供給に原発は欠かせない」と説明するが、原発稼働がゼロで も、電力は十分足りている。しかも、原油安の影響で火力発電の燃料費も安く済んでいる。「原発のほうがコストは安い」という言い分も、事故対応や廃炉への 費用を考えると、正しい見方とはいえない。 ジャーナリスト・横田一氏はこう言う。 「電力会社が再稼働を急ぐのは、すでに燃料も買って施設もあるからです。初期投資が大きい原発では、なるべく長期で使用したほうが、経営上はプラスにな る。政治家側も、現在は電力会社から直接の政治献金はありませんが、選挙時に運動員を出すという人件費の無償提供を受けている。『脱原発』という候補に は、『応援しないぞ』と脅しをかけるケースも多い。選挙を“人質”に取られ、原発推進にならざるを得ないんです」 |
また同じく8/17付け毎日新聞社説はこう述べています。
そもそも、原子力防災の観点から見ると、伊方原発は、日本の原発の中でも格別に不安材料が多い。 東西約40キロ、最小幅は約800メートルと細長い佐田岬半島の付け根に位置していることが最大の問題だ。原発の西側には約4700人が居住するが、原発事故が起きれば、住民は逃げ道を塞がれかねない。 しかも、原発の沖合約6〜8キロには国内最大級の活断層「中央構造線断層帯」が走っている。四国では南海トラフ巨大地震の発生も懸念される。大地震と原発事故との複合災害が起きてもおかしくない。佐田岬半島は地盤がもろい箇所も多い。 県などの避難計画では、事故発生時、原発の西側の住民は車や船などを使って半島から脱出する。だが、複合災害が発生した場合、陸路も海路も使えない恐れがある。 住民はその場合、自宅や避難所で一定の間、屋内退避をする。被ばくを避けるためだ。 ただし、震度7の揺れに2度襲われた熊本地震のような場合は、自宅に退避し続けることすら難しい。 公設の避難所も万全ではない。伊方町には放射線防護対策施設が7カ所ある。ところが、うち四つは土砂災害警戒区域内にあるのだ。 高浜原発が司法判断で運転停止中のため、伊方原発はウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使う国内唯一のプルサーマル発電となる。MOX燃料 避難計画の策定義務は自治体にある。内容が不十分でも原発の再稼働が認められるのは、規制委の安全審査の対象外で、再稼働の要件ではないためだ。本来なら、第三者機関が避難計画の実効性を原発の稼働前に審査する仕組みが必要だ。 四電は伊方3号機の稼働による収益改善効果を年間約250億円と見込む。ただ、今夏の全国の電力会社の供給力には余裕がある。電力需給面から再稼働を急ぐ必要はない。 複合災害対策を先送りしたまま、原発に回帰する政府や電力会社の姿勢を認めることはできない。 |
伊方原発関連では、以前こんな記事を書きました・
充実の昨日、鬱々たる今日、の巻
一部を再掲します。
さてM師からいただいたメールに、こうありました。
まだ前期高齢者なのに、小鳥や草花を愛でながらのんびりと暮らそうと考えている私にも、ガ―ンと一撃でした。 |
リーフレットの表紙です
リーフレットの中にはこんなページもありました。
ヒロシマ原爆被爆者でもある原告団長の堀江 壯(ほりえ そう)さんの言葉が胸を打ちます。(前回記事では、Hさんとイニシャルにしましたが、改めて本名でご紹介します。)
リーフレットの内容をすべてご紹介したいところですが、「なぜ私たちは裁判を起こすのか」と訴訟の意義を訴えておられる一文だっけを、伊方原発広島裁判応援団のwebサイトから引用してご紹介し増す。.
愛媛県に立地する伊方原発が、単に四国地方のみならず、被爆都市ヒロシマをはじめ、わが岡山をも含む瀬戸内海地方全域に直接的な影響が及ぶことを、このリーフを読んで改めて痛感したことでした。
できることは限られていますが、応援団には参加させて戴きました。
今日の常山です。
いつもとは違うアングルです。
今日もサイクリングです。
一昨日とは逆方向に向かいます。
こんな公園までいって、ひと遊びして帰りました。
きょうはこれまで。
山を背にした三重塔は素敵です。
伊方原発ですが地震があったそうですね
肝を冷やします
もっとも危険と言われる原発ですね
グーグルアースで見ましたが逃げ場がありません
原発について
過去は変えられないが未来は変えられる
私たちが子供たちや孫に残すものは
原発の無い社会ですね
by majyo (2016-08-19 20:37)
こんにちは。
季節によって三重の塔の表情が違いますね !
by yakko (2016-08-20 15:47)
田舎の風景によくマッチしているでしょ。もとは山の上に建立されていた塔を、戦後になって便宜のために麓までおろしたのですが、山の景色と一体感が感じられます。
伊方原発は、一地方のローカルな問題と看過できない危険をはらんでいます。ことが起こるまで切実さを感じずにいる私たちのうかつさを、悔やむことのないように、のぞみたいものです。
by kazg (2016-08-20 19:49)
yakko様
そうなんですよ。
植栽を剪定中のしょくにんさんに、雪景色がいいよと、教えられて、一度だけ雪の日の三重塔を写したのですが、その画像がどこかに散逸して見あたりません。ツツジの頃とか、紅葉の頃とか、まだ身嫌悪景色もあります。いつか写そうと思っていますが、余りに身近すぎて、先送りにしてしまうきらいがあります。
by kazg (2016-08-20 19:55)
なぜ伊方原発は再稼働されたのか? 立地地と県のもろ手を挙げての同意があったんですね。
原発銀座を夢見、原発神話を忘れられず、、、断層帯を無視してまでの再稼働、然もプルサーマルです。
ことがあったら、猛毒の放射線に覆われる心配があります。
司法判断の一日も早い「原発停止」処分を期待しています。
by えんや (2016-08-20 20:40)
えんや 様
根拠のない安全神話、ほころびが出てもなおそれを見ようとしない頑迷さ、罪深いことですね。
by kazg (2016-08-20 22:51)
伊方原発は危険度が高く、なぜ再稼働させるのか本当に信じられません。
そんな危険と隣り合わせになぜ生きなければならないのでしょうか?
被曝地広島が被曝したくない気持ちは痛いほどわかります。
by momotaro (2016-08-30 16:39)
momotaro 様
意地を張っているとしか思えません。それとも、プルサーマルを保持し続けることに意義があると考えているのでしょうか
by kazg (2016-08-30 22:18)