SSブログ
<

不時着と言うには無残!オスプレイ [時事]

書きかけていた記事を急遽差し替えます。

オスプレイの事故を、so-netニュースから引用します。(出典はTBSニュース)




名護市安部の海岸です。干潮時刻が近づき、大破したオスプレイの機体が見え始めています。海面から突き出している2つの棒のようなものはプロペラ部分です。そしてバラバラになった尾翼など機体の一部が海岸に打ち寄せられ、衝撃の大きさを物語っています。

 海上保安庁などによりますと、オスプレイは13日午後10時ごろ、名護市のキャンプシュワブ近くの浅瀬に不時着を試みて大破しました。オスプレイは普天間基地所属で、事故当時は訓練を行っていたということです。搭乗していた5人は救助され、このうち2人がけがをしたということですが、詳しい容体は分かっていません。

 オスプレイをめぐっては、安全性が懸念される中、2012年に普天間基地に強行配備された経緯があり、日本国内で初めて起きた重大事故に、今後、大きな反発が広がることは必至です。
 オスプレイが大破した事故を受け、沖縄県の翁長知事は「とんでもない出来事だ」と述べ、強い不快感を示しました。
 「本当にとんでもない出来事。法治国家ではない」(翁長 沖縄県知事)  翁長知事は沖縄防衛局長らを沖縄県庁に呼んで、抗議しています。
 「本当に一歩間違えれば、それこそ大惨事になる。恐れていたことが現実のものになった。本当にびっくりした」(稲嶺 名護市長)
 「できればオスプレイは基地に持ってきてほしくない、基地があるから、そういうのも来ると思うので考えてほしい」(宜野湾市民) 「嫌です、基地はなくなってほしい」(宜野湾市民)(14日11:32)
TBS Newsi

朝のニュースでは、「オスプレイが不時着」と聞きました。「不時着」と「大破」では印象がずいぶん違います。たまたま今回は海上でしたが、民家や商業施設の上空、病院や学校、保育所の上空だったら、どんな悲劇が起こらなかったとも限りません。

オスプレイについては、過去に記事にも何度か書いてきました。

2014年1月の記事。

◇はつはるや とりどりの鳥 撮りました



ミサゴは、英語でオスプレイと言うそうです。

沖縄はじめ、日本への配備が問題となっている垂直離着陸機のニックネームですね。


天空から猛スピードで思いっきりよく海中に突入し、勇猛果敢に獲物を捕らえるこの猛禽の、颯爽とした美しさ、勇ましさにちなんだ名づけでしょうか?

でも、その、航空機のオスプレイの方は、あまりにも事故が多くて、ウィドウ・メーカー( widow maker, widowmaker)=「後家製造器」「未亡人製造器」と揶揄される欠陥機だそうな。

折しも、一月八日付の「琉球新報」web版に、「第15回北方領土返還平和条約締結促進全国誌上川柳大会」(北方領土川柳社主催)で、県川柳協会会長の大田かつら(洲鎌恵子)さん(66)=
豊見城市=の作品「沖縄の平和遠退(とおの)くオスプレイ」が特選に選ばれた、という記事が載っています。

大田さんは、昨年末の仲井真弘多知事の辺野古埋め立て承認について、

人間のエゴがジュゴンの海奪い


ジュゴンすむ海札束で売った知事


と詠んで批判したとも記されています。全くもっともなことです。
安全性も確認できないまま、世界でもまれな大量配備を強行するのは、アメリカが、いまだに日本を属国と見下し、とりわけ沖縄を準「占領地」と見なしていることのあらわれですか?

いやそれよりも、安倍さんを筆頭に、歴代日本政府とオエライさんが、沖縄県民を初め日本の国民の思いに、いささかも心を寄せようとせず、ジャイアン親分の鼻息ばかりうかがってきたことの延長線でしょうかね。

そんなとき、同じ「琉球新報」今日付WEB版に、米国やオーストラリアなどの世界的に著名な文化人や識者ら29人が7日(日本時間8日)、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を中止し、即時返還を求める共同声明を正式に発表した、と報道されています。声明の呼び掛け人には言語学者のノーム・チョムスキー氏、アカデミー賞受賞の映画監督オリバー・ストーン、マイケル・ムーアの両氏、ノーベル平和賞受賞者のマイレッド・マグワイア氏、ピュリツァー賞受賞者のジョン・ダワー氏ら29人が名を連ねた、とあります。
さて、どうする?日本人!

そしてこちらは、同じく2014年7月の記事。
◇沖縄の方々の気持ちにより添うってどういうこと??

 昨日は、カーラジオから流れてくる安倍さんの施政方針演説を、聞くともなく聞いていました。

 第168回国会の代表質問を前に、突如辞任された第一次安倍内閣の頃に比べて、お声にも張りがあり、若々しく、お元気そうで何よりでした。
演説の内容も、安定多数の余裕のためか、年齢的成熟のためか、ソフトタッチで、一般国民の日常に根ざしたささやかな喜怒哀楽の心情にも配慮しつつ、レトリック的にも論理と情緒の均衡において破綻の少ない、ソツのない演説とお聞きしました。

しかし、最近露骨には表に出ることの少なかった、「戦後レジームの転換」という持ち前の「信念」が、衣の下から見え隠れしているという印象は、強く感じました。

(中略)


あの名護市長選挙で、保守候補の応援に立った元官房長官の野中さんの発言が、こんな記事に紹介されていました。


 「沖縄の人たちを札束でしばき、踏みつけるような手法を取ってはならない」。野中広務元官房長官は18日、沖縄県名護市で街頭演説し、安倍政権の米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)移設問題への対応に苦言を呈した。
 安倍晋三首相は昨年12月、普天間飛行場の移設先とする名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認を仲井真弘多知事から得る際、3000億円台の沖縄振興予算を2021年度まで確保すると表明した。野中氏はこうした経緯が念頭にあるとみられ、演説では「今回の一連の流れに怒りを持ってきた」と語った。
 小渕内閣の官房長官などを務め、沖縄の基地問題に深く関わった野中氏は当時、頻繁に沖縄を訪れ、名護市を含む本島北部地域の首長らと膝詰めで話し合うなどした。それだけに、着工に前のめりな安倍政権の姿勢に不満が募ったようだ。


 このような政友からの「ブレーキ」にも、まるで斟酌の様子もなく、話題は安全・安心の問題に及び、自衛隊員の献身性への慰労、感謝、激励、賛美の言葉が続きます。続けて、「積極的平和主義」「集団的自衛権」などの持論が展開され、日米同盟・在日米軍の重要性が強調されます。その文脈の中で、沖縄問題が語られるのです。


 在日米軍再編については、抑止力を維持しつつ、基地負担の軽減に向けて、全力で進めてまいります。
特に、学校や住宅に近く、市街地の真ん中にある普天間飛行場については、名護市辺野古沖の埋立て申請が承認されたことを受け、速やかな返還に向けて取り組みます。同時に、移設までの間の危険性除去が極めて重要な課題であり、オスプレイの訓練移転など沖縄県外における努力を十二分に行います。
 沖縄の方々の気持ちに寄り添いながら、「できることは全て行う」との姿勢で取り組んでまいります。


 でも、安倍さん。「沖縄の方々の気持ち」とは、「沖縄の苦難を他の地方に押しつけない。」、「沖縄を二度と侵略の足場にさせない。」 、「核も基地もない緑で平和な、自然豊かな沖縄をまもる」、「札束で心は売らない。」ということではなかったでしょうかね?


そして、「沖縄の方々の気持ちに寄り添う」というなら、先の戦争が、他国に対しては侵略の、自国民に対しては抑圧と暴虐の歴史に他ならなかったこと、そして唯一戦場とされた沖縄の悲劇の大本はその点にあることを、まず真摯に認める所から出発しなければならないのではないでしょうかね?


オスプレイはウィドウ・メーカー( widow maker, widowmaker)=「後家製造器」「未亡人製造器」とよばれるほどの事故多発機で、危険であるだけでなく、耐え難い騒音で迷惑千万、という当然の住民感情を尻目に、日米政府は、高江ヘリパッド工事強行をはじめ、沖縄、本土へのオスプレイ導入をはかっています。先の熊本地震でも、災害支援物資の運搬のためにあえてオスプレイを投入し、PRにつとめました。

政府と御用言論家は、「オスプレイは安全」と、まことしやかに言いつのっていますし、ネットを探ると、そうした論がかなり幅をきかせているようですね。

そんな話題を検証する上で、こんな記事が参考になりましたのでご紹介しておきます。

◇オスプレイ事故率 「民間航空機より低い」 産経サイト、一部記述を削除

 【GoHooレポート4月22日】産経新聞は4月20日、ニュースサイトに「一部メディアのオスプレイ叩きに被災者から批判の声 『露骨な政治的パフォーマンスでは…』」と見出しをつけた記事を掲載した。当初、この記事には、オスプレイMV-22の事故率が海兵隊平均より低く、「この数字は大韓航空や中華航空よりも低いという」と記されていたが、同日中にこの部分を含む一部記述が削除された。サイトには、この記述を削除したことや訂正文は記されていない(参照=産経新聞ニュースサイトの記事)。
〔中略)

この記事は、熊本地震で在日米海兵隊の垂直離着陸輸送機オスプレイMV-22が支援活動に当たったことについて、複数の日本メディアが批判的に報じたことを問題視したもの。削除された部分は「米当局が明らかにしたMV22のクラスA事故率は1・93で、海兵隊の平均事故率2・45を下回る。この数字は大韓航空や中華航空よりも低いという」と記載されていた。この「クラスA事故率」とは、10万飛行時間あたりの「クラスA」の事故率で、防衛省が2012年に米側資料に基づいて公表されている。米軍独自の基準で、被害総額が200万ドル以上あるいは死亡等の重大な結果を引き起こした場合が「クラスA」とされている(参照=防衛省の2012年9月発表資料)。

一方、民間航空機については、たとえば国際ビジネス航空協議会(IBAC)が10万飛行時間あたりの事故率を公表しているが、米軍の「クラスA」と同様の方法で事故率が発表されている事実は確認できなかった。そのため、MV-22の「クラスA」の事故率が「大韓航空や中華航空よりも低い」という指摘は、裏付けとなるデータがなかった可能性が高い。

産経の記事は当初、20日午前7時26分ごろにニュースサイト上に掲載された後、同日正午ごろに差し替えられたとみられる。記事は22日正午現在、産経ニュースサイトで過去1週間のアクセスランキング1位となっている。Yahoo!ニュースに掲載された記事も、同じ箇所が削除され更新されていたことを確認した。

産経の記事で削除された記述は、以下のとおり(削除されたのは太字部分)。

一部メディアのオスプレイ叩きに被災者から批判の声 「露骨な政治的パフォーマンスでは…」

…(略)…


そもそも、日米同盟がある以上、被災地支援に利用できる米軍の航空機を使用するのは当たり前で、政治的な判断を必要とするのも当然だ。オスプレイ投入を政治利用と腐し、自衛隊の存在そのものに否定的な勢力の論法だと、自衛隊の災害派遣も、自衛隊を正当化する政治利用だということになりはしないか。


こうしたメディアが振りかざすオスプレイの危険性も事実からは遠い。


米軍は事故について、死者や200万ドル(約2・1億円)以上の損害が出た事故をクラスA、より軽微な事故を順番にクラスB、Cとランク付けしている。


米当局が明らかにしたMV22のクラスA事故率は1・93で、海兵隊の平均事故率2・45を下回る。この数字は大韓航空や中華航空よりも低いという。


これまでもオスプレイは沖縄県の普天間飛行場への配備時など、執拗な批判にさらされてきた。しかし、物資輸送をはじめ、災害発生間もない被災地のさまざまな需要に応じるため、オスプレイを活用しない理由はない。主力輸送ヘリCH46と比べ、速度は約2倍、航続距離は約4倍で、積載量も約3倍といずれの性能も上回るからだ。


救援活動での活躍は、ことさらオスプレイの危険性を強調し、過剰ともいえる議論をリードしてきた一部メディアにとっては“不都合な真実”になりかねない。しかし、露骨な反対運動のアピールは、逆に被災者や関係者の怒りや失望を買うだけではないか。


(産経新聞ニュースサイト2016年4月20日07:26掲載)


「米当局が明らかにしたMV22のクラスA事故率は1・93で、海兵隊の平均事故率2・45を下回る。この数字は大韓航空や中華航空よりも低いという。」と、鬼の首を取ったような論が、ネット上でも繰り返されています。

これに対して、琉球新報の次の記事は、完膚無き反駁となっています。

◇<社説>オスプレイ事故率 重大事故の危機自覚せよ
政府や米軍が喧伝(けんでん)する「安全性」は信用に値しない。即刻、沖縄の空から去るべきだ。

 垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの10万飛行時間当たりのクラスA(重大事故)の事故率が、普天間飛行場に配備された2012年の1・93件から、15年末時点で3・69件に増加したことを米海兵隊が明らかにした。

 わずか3年余でクラスA事故率が約2倍になった。政府は「一般に飛行時間の増加に伴い(事故率は)低減する」と説明してきたが、それとは逆のことが起きているのだ。

 民間機ならば同型機の飛行を止めるような異常事態だ。バッテリー発煙トラブルを起こしたボーイング787は原因を究明するために4カ月間、飛行停止した。これが航空機の安全運航を維持する上でのルールであろう。

 しかし、在沖米海兵隊は重大事故が起きてもオスプレイの飛行を続けてきた。政府はこのような無謀な飛行を見過ごしてはならない。住民の安全を守る観点から、飛行停止を米側に求めるべきだ。米軍機を特別扱いする理由はない。

 ところが、そのような強い姿勢が政府には皆無だ。そればかりか、オスプレイの安全性や事故率に対する関心の薄さが露呈した。

 防衛省が15年5月に公表したクラスA事故率は14年9月段階の2・12件であり、14年10月に北アラビア湾で発生した重大事故を反映した数値は公にしていない。同省は、既に発表したものから更新された数値は把握していないと答えている。事故率公表に及び腰では、「安全性」を説く資格はない。

 オスプレイをめぐっては隠蔽(いんぺい)や偽装が付きまとってきた。

 10年にアフガニスタンで起きた空軍のオスプレイ墜落事故で、「機体に問題があった」とする調査報告を「人為的ミス」に改めるよう軍上層部が圧力をかけていたと米誌が報じた。整備記録のミスなどの不適切な整備作業も米国防総省監査室の調査で判明した。

 配備に関しても、防衛省はSACO(日米特別行動委員会)の交渉の時点(1996年)から辺野古新基地へのオスプレイ配備計画を把握していたのに、16年間も事実を隠した。

 政府と米軍が住民の安全確保を軽視したままオスプレイの飛行が続けば、悲惨な事故が起きかねない。住民が重大な危機にさらされていることを厳しく自覚すべきだ。

「政府と米軍が住民の安全確保を軽視したままオスプレイの飛行が続けば、悲惨な事故が起きかねない。住民が重大な危機にさらされていることを厳しく自覚すべきだ。」という指摘が、改めて現実味を帯びてきています。
沖縄タイムスも、衝撃的な事実を伝えています。
◇米海兵隊オスプレイ、アフガンでの運用率1% 事故率は41倍(2016年1月15日 11:27  沖縄タイムス)

(前略) 

事故は全機種平均の41倍

 米海軍安全センターが公表した「海兵隊航空機アフガニスタン事故報告書」によると、同国に配備された海兵隊航空機12機種の飛行時間は計12万3645・3時間。これに対し、オスプレイの飛行時間は計723・6時間と極端に低い。


 オスプレイの飛行時間を年度別にみると、10年度が15・4時間(ヘリ機能を持つ6機種の合計は1万8509・3時間)で運用率は0・08%、11年度が632・4時間(同2万7562・6時間)で2・30%、12年度が75・8時間(同2万5121時間)で0・30%。3年間で計723・6時間(同7万1192・9時間)で運用率は1・02%となっている。


 全12機種のクラスA~Dの事故率(10万飛行時間当たり)は26・69で、3746・8時間に1件の割合で発生。これに対し、オスプレイの事故率(同)は1105・56で全機種平均に対し約41倍、90・4時間に1件の割合で発生。クラスAの事故率(同)は138・19で、12機種平均に対し21倍。ヘリ機能を持つ6機種の平均に対し、30倍となっている。


 当地で起きたオスプレイのクラスA~Dの事故は計8件。被害規模が最も大きい「クラスA」(200万ドル以上の損害や死者)は、機内の後部ドアから海兵隊員が転落死した1件で、地上での機体の整備中などに起きたクラスC(5万ドル以上、50万ドル未満の損害や軽度の負傷者)は7件となっている。


 機種別ではヘリの事故率が最も高く、2004年に沖縄国際大学に墜落したヘリと同型機のCH53D大型輸送ヘリが6件、米軍普天間飛行場にも配備されているCH53Eが8件。同報告書は総括で「MV22、CH53D、CH53Eの(10万飛行時間当たりの)クラスA~Dの事故発生率は85・16でその他の航空機は11・25」とヘリ事故の高さを強調。また「オスプレイのクラスCに分類される地上での事故が目立つ」と注釈している。


■オスプレイ「実戦で使えない」 元米国防研究所主任分析官リボロ氏


 【平安名純代・米国特約記者】米国防研究所(IDA)の元主任分析官でオスプレイの専門家、レックス・リボロ氏は12日、米海軍安全センターがまとめたアフガニスタンにおける米海兵隊航空機の事故報告書について沖縄タイムスの取材に対し、「現地でのオスプレイの利用率の低さと事故率の高さは驚異的で恥ずべき数字だ。実戦で使い物にならなかったことを立証している」と述べた。


 リボロ氏は「同報告書で注目すべきは事故率の高さではなく、利用率の低さだ。これはオスプレイは本来の目的のために使えないことを示している」と強調。「(報告書のなかで)海兵隊のオスプレイ保有数は250機とあるがアフガニスタンでの飛行時間はたったの723時間。一方で、150機のUH1Yヘリの飛行時間は1万6千時間以上だ」と両者の差を指摘。2006年に2機を比較検証した際に、戦地での任務遂行機能に大差がないとのデータを得ていたことを明らかにした。


 また、オスプレイの10万飛行時間当たりの事故率が1105・56件となっていることについて「通常、戦地での事故率は平時より高い。平時の事故率が10万飛行時間当たり約6件なのに対し、ベトナム戦時のヘリの事故率は約100件だった。私がオスプレイの機能分析を担当した1992年から2006年時、同機の事故率はおそらくベトナム戦時のものを上回るだろうと予測していたが、1105件という驚異的な数字は想像すらできなかった」と指摘。


 02年に当時の海軍長官らに対し、「同機の戦地における事故率は10万飛行時間当たり約100件に達するだろう」と警鐘を鳴らしたところ、「ありえない話だ」と一笑に付されるなど、米軍幹部らが検証結果を軽視していた経由なども説明した。


 リボロ氏は、オスプレイがアフガニスタンで運用されなかった理由について「事故発生への懸念」を挙げ、自身が07年から08年にバグダッドに赴任していた際も同様の理由で「ほとんど運用されなかった」と述べ、「残念だが私の過去の予見はすべて的中している。海兵隊は給油が不要な長距離飛行などの特別任務を除き、オスプレイの大半を退かせることになるだろう」と予見した。

幸い人命に被害のなかった〔と報道されている)今回の事故を契機に、お国にお帰りいただくのが最善と存じます。
謙虚に真摯に、「沖縄の方々の気持ちに寄り添う」べき政権党のヒトたちが、沖縄の心を敵視している以上、いくら「遺憾」を繰り返しても、根本的な反省がないかぎり、事態の深刻さは変わりません。
「反省」どころか、こんな発言を思い出します。
「沖縄の2つの新聞は潰さないといけない」百田尚樹氏発言



自民党議員の質問にこたえたものです。



オスプレイの事故?確率低いので、杞憂です、という論もまことしやかに語られています。

以前、こんな記事を書きました。

◇杞の人の憂いや如何冬菜花(故事成語シリーズ第五回) 

杞の人の取り越し苦労を笑える人は幸いです。

今の世の中、空が落ちてこないとは、誰にも言えません。

地面がいつも確かに我々を支えてくれるとも、誰にも言えません。

隕石が原発の上におちてくる可能性はきわめて低く、それは杞憂だと、原発推進派の方々はおっしゃいますし、どこかの国が原発をミサイル攻撃するなどの可能性も考慮に値しないと、その方々はおっしゃいます。「今後も活発な噴火活動が続くと考えられる」という桜島から50㎞しか離れていない川内原発に、降灰が何らかの影響をもたらすなどの心配も、杞憂、、、、。実に、剛胆な、頼もしいお方だすなあ。


せやのに、同じ穴に棲む方々が、「日本を取り巻く安全保障環境は大きく変わり」、集団的自衛権も行使せんならん、憲法九条も実態に合わせて変えんならん、、、と力説なさるのは、杞憂とは言わしまへんのかいな?ほんま、ビックリポンやわ。


(放映中の朝ドラは、視聴率もまずまずだそうですが、個人的にはなぜか今ひとつ感情移入できずに、流し見している程度ですが、上方弁の言い回しだけはなぜか耳に残り、記事を書いてもケッタイナ上方弁の真似っこをしてしまいます。関西の皆様、決して悪意はございません。お許し下さい。)

今日も、児島湖と阿部池を散策してきました。

午前中、雨は上がっていましたが、強い風がありました。

工場の排煙が真横にたなびいています。



ミサゴ(オスプレイ)が、獲物を運んでいます。



トリミングしてみます。



これは別の個体・


今日はこれにて。
nice!(29)  コメント(8)  トラックバック(0) 

nice! 29

コメント 8

majyo

私も今日は オスプレイの不時着に納得できなくて書きましたよ
ほんのさわりだけで
kazg さんのように詳しく書いていません
空も地面も何があるかわからない
 日本は欠陥機オスプレイを高く買い、これから運用するようですね
ここまで追随するのでしょうか
by majyo (2016-12-14 21:04) 

gonntan

詳しい経緯や紹介ありがとうございます。
私はオスプレイの事故ニュースで日本国外務省が
沖縄事務所を置き、なんと沖縄大使が常駐していることを
知りました。で、大使の任務はアメリカと本省との調整が
主な任務なのだとか。変ですね・・相当
by gonntan (2016-12-14 22:27) 

kazg

majyo様
アメリカ自身もてあましている欠陥商品を、日本に高額で押しつけようという魂胆でしょうか?
by kazg (2016-12-15 08:58) 

kazg

gonntan 様
>アメリカと本省との調整が主な任務
特異な任務ですね、まったく。
by kazg (2016-12-15 09:00) 

馬爺

沖縄の問題はいろいろ有りすぎて政権との諍いが絶えませんね、
今回の事故も米軍の言い訳は民家への配慮の為に着陸基地を変更したそうですが空で給油中に事故を起こしているんですからね、なぜもっと細やかな検査結果をもって製品としないのかそれは米国産自動車にもいえるんですよ、パネルの右左の隙間が同じではなくてもドアが少し閉めた時に当たっていてもそれでよしのお国柄ですからね。
日本国産車が売れて当然ですね、そんな米国が作った航空機をなぜ高い金だして買うのかと思いますね。
それより日本から米軍を追い出しましょう、自国防衛が一番です、軍用機も艦船もすべて自国で開発すればいいことですからね。
by 馬爺 (2016-12-15 09:14) 

kazg

馬爺様
高いお金で欠陥機を買わされたのでは、たまったものではありませんね。政権党の方々、誇らしげに「日米同盟」を口にするけれど、決して対等ではないですよね。
by kazg (2016-12-15 14:37) 

momotaro

オスプレイのことはこの記事ですね、大変参考になります。
「先の戦争が、他国に対しては侵略の、自国民に対しては抑圧と暴虐の歴史に他ならなかったこと、そして唯一戦場とされた沖縄の悲劇の大本はその点にあることを、まず真摯に認める所から出発しなければならない」言い得てますね!
by momotaro (2016-12-23 07:27) 

kazg

momotaro様
おはずかしや。恐縮至極です。
それにしても、日本政府の立場、度し難い無見識ですね。

by kazg (2016-12-23 19:42) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

フォト蔵にアップしている私の写真はこちらです。

写真販売サイトにも画像を掲載しています。
写真素材 PIXTA