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「追伸」の補足と今日の愉快な鳥見散歩、の巻 [折々散歩]

昨日の記事の終わりに、こんな「追伸」を書き始めましたが、あまりにも長くなりそうで、日付も変わる寸前でしたので、途中で中断しました。

なんとか、続きを書いて、ひとまずまとめておくことにします。



昨日の記事の末尾を読み返すと、意図が不明瞭な、ずいぶん紛らわしい文章になっていました。

前時代的な国益優先主義・排外主義に回帰するトランプ流のアジテーションと対比したつもりで引用したのは、日本国憲法前文の一節でした。出典を明かすことを怠ったため、何が言いたいのかよくわからない文章になりました。

トランプ演説は、「アメリカ第一」「国益優先」をあたかも「新しい」転換であるかのように強調しますが、実はそれはどんなにか古臭い、人類史をどんなにか後戻りさせる愚劣な道であるか、ということを言ってみたかったのです。そして、70年も前に著された日本国憲法のメッセージのほうが、どんなにか人類の進歩の方向に合致し、どんなにか人々に希望を語ることができるか、を指摘してみたかったのです。

そもそも、戦前の日本においては、まさしく「自国のことのみに専念して他国を無視」した、偏狭な国益優先主義による暴走が、数千万人に及ぶアジアの人々と、300万人の自国の民に痛ましい犠牲を強いる悲惨を招いたのではなかったのでしょうか。そして、それへの悲痛な反省から、新しい国の歩みの道筋を探ったのが、日本国憲法ではなかったでしょうか?その道しるべとして、人類の到達しえた知見の最善のものが、真剣に取り入れられたのでしょう。

もちろん、そのめざす道は紆余曲折をたどり、いまだ実現に至ってはいません。だが、「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」とあるように、その未成熟な現実を乗り越えて、必ず「崇高な理想と目的」に向かうことを、私たちは世界に宣言しているのです。


理想と現実が乖離しているとき、理想を捨てて現実に合わせるのか、それとも理想に向かって現実を高めようと試みるのか?憲法をめぐるせめぎあいが、いっそう激しさを増すことになりそうです。


憲法君がんばれ。 
憲法くん

憲法くん

  • 作者: 松元 ヒロ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/12/16
  • メディア: 単行本

ユーチューブに松元ヒロさんによる憲法前文の暗唱が掲載されています。

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 「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」の文言を、お人よしの他力依存、現実離れした観念的な理想論と安直に罵倒する論調を、NET上などでも時に見受けます。

自民党の「改憲草案」なんかも、大体こんな方向のようですね。

本来和解・協調しえない利害対立こそが「人間相互の関係を支配する」普遍的原理であり、人類はどうあがいてもそこから逃れらないはずだとの思い込みがあるようです。
したがって自衛力の保持と日米同盟の堅持こそが抑止力発揮のために必須で、これぞ現実直視の考え方、、、となるようですが、ホントかな? それって、際限のない核軍拡競争と、報復の連鎖・憎悪の連鎖を世界中にひろげ、人類の危機を深めてきた根源ではないですか?その発想自体、むしろ、まったくリアリティを持たない空想論とは言えませんか?

 逆に、いま、「平和を愛する諸国民の公正と信義」を、相互に認め合い尊重しあう国際的関係を築き上げていくことこそが、唯一現実的な危機打開策ではないですか?そんなとき、私たちが、「人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚」して、憲法の定める平和国家の役割を誠実に果たすことにまさる現実妥当な国際貢献が、ほかにあるでしょうか?

 
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アベさんは、日本国憲法下の平和主義は「消極的」「他人まかせ」「利己主義的」「一国平和主義」などと難癖をつけ、「積極的平和主義」なんて造語を作って、「同盟国」が求めるならば世界の果てまで出かけて行って、汗も流すし血も流す「フツーの国」「美しい国」になりたいそうです。

 かと思うと、集団的自衛権「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」というこの文言を、憲法が一国平和主義に立たず、集団的自衛権行使を退けてもいない根拠として援用するがめつさです。

もとより憲法は、自分さえよければよいという「一国平和主義」にたつものではなく、「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたい」、「いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」と、世界平和実現のための国際的実践の先頭に立つことを表明しているのです


しかも、憲法前文に明記された平和主義は、単に戦争や暴力のない状態を目指すだけではなく、 「専制、隷従、圧迫、偏狭、恐怖、欠乏」などの除去をめざしています。ノルウェーの社会学者ヨハン・ガルトゥングが、「戦争のない状態を平和と捉える『消極的平和』に対し、貧困、抑圧、差別など構造的暴力のない状態を『積極的平和』とする概念を提起」(ウィキペディア)したのと、軌を一にする先進性は、特筆されるべきものでしょう。

ウィキペディアは、そのヨハン・ガルトゥング氏のコメントを次のように紹介しています。







 安倍政権の掲げる積極的平和主義に関して、ガルトゥングは「安倍首相は『積極的平和』という言葉を盗用し、私が意図した本来の意味とは正反対のことをしようとしている」「私が1958年に考えだした「積極的平和」の盗用で、本来の意味とは真逆だ」「積極的平和は平和を深めるもので、軍事同盟は必要とせず、専守防衛を旨とします。平和の概念が誤用されています」と述べ、さらに「積極的平和は全く軍事的なものではない」として、「安全保障関連法案は、平和の逆をいくものです。成立すれば、日本は米国と一致協力して世界中で武力を行使していくことになるでしょう。そうなれば、必ず報復を招きます。日本の安全を高めるどころか、安全が脅かされるようになります」と批判している。



 アベさんがひねり出した造語「積極的平和主義」は、海外では“Proactive Contributor to Peace”(「平和への積極的な貢献」)などと翻訳され、平和学における「積極的平和」(Positive
Peace)とははっきり区別されているそうです。なんと、わが外務省も、総理の会見などの英訳で“Proactive Contributor to
Peace”という表現を使っているそうですね。(フリージャーナリスト志葉玲さんのこの記事=安倍首相は「積極的平和」の意味を理解できていないので、戦場ジャーナリストが懇切丁寧に指導しますよ!志葉玲参照)





しかつめらしい話題はここまでとして、あとは楽しい話題に移ります。

寒い朝でした。

玄関先のスイレン鉢にも、氷がはっていました。

出かけるのが億劫でしたが、今日はインフルエンザ禍による学年閉鎖で日中我が家に滞在していた中一生も、今日から登校しましたので、体が空きました。

先日、M師から、珍鳥の情報をいただきました。トラツグミが近くへきているのだそうです。

トラツグミについては、一度だけ撮影したことがあります。

この記事で書きました。

◇われもまた たずねあてたり とらつぐみ

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 トラツグミというと、古来「ぬえ鳥」とも呼ばれ、平家物語にも、源頼政のヌエ退治の話が出てきます。

「デジタル大辞泉」では次のように説明されています。

ぬえ【×鵼/×鵺】

    1 トラツグミの別名。

    2 源頼政が退治したという、伝説上の妖力をもった怪獣。頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎、声はトラツグミに似るという。

    3 つかみどころがなくて、正体のはっきりしない人物・物事。「政界の―」



トラツグミは、夜中に、口笛のような「ヒョー、ヒョー」という声で鳴くそうです。





気合を入れて、PENTAXk5Ⅱ+sigmaAPO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSMを持って出ました。カメラ680 g、 レンズ1640gです。私の機材の中では重量級に属しますが、時折は持ち出してやらねばなりません。

起伏のある散歩道をゆっくりと撮り歩きしながら、心地よい汗もかきましたし、あれこれの鳥の撮影にも成功しました。ほぼ満足して折り返し地点あたりをぶらぶらしていましたら、何の変哲もない見晴らしの良い原っぱに、目指すトラツグミがのんびり餌をついばんでいるところに出くわしました。あまりの近くで遭遇したので、私も驚き、鳥も驚いて、一瞬目を合わせたとたんに、飛び立ってすたこら逃げられてしまいました。カメラを用意するとか狙いをつけるとかの余裕はありませんでした。

飛び去った方角へ、こっそり近寄ってみますと、木の枝に隠れて、こんな姿が見えました。わかります?





トリミングしてみます。



それから数十分後、帰り道の途中に、まったく別の場所で、一瞬全身像を見ました。別の個体でしょうか?今度はカメラを向け、狙いを定めようとしましたが、AFが迷っている間に、飛び去ってしまいました。欲張らず55-300mmでもつけてきていれば、あるいは、OlympusE3+zuiko digitalED70-300mmのコンビでも持ってきていれば簡単に取り出せて、手軽に撮影に成功していたかもしれません。

後の祭りですが、あきらめるしかありません。

今日もルリビタキが登場し、幸い、撮影も間に合いました。







トリミングします。







今日はここまで。



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momotaro

「しかつめらしい話題」に賛同します。
「積極的平和主義」のいかがわしさについてもよく書いてくださいました。
by momotaro (2017-02-05 07:05) 

kazg

momotaro様
恐れ入ります。
消化しきれない「しかつめらしい話題」ですが、思った時に書いておかなければ、「思う」ことさえも許されない日が来ては大変ですからね。
by kazg (2017-02-05 11:09) 

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