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秋の吉備路の歴史散歩、の巻(1) [折々散歩]

昨日は、恒例のわが故旧のつどいがありました。
前回までのあらましは、↓こんな記事でご紹介しています。

◇深紅の薔薇咲くドイツの森、の巻
●上を向いて歩いていたら、の巻(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2017-05-13-1)
●またまた昨日の花見、の巻
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2017-04-08)
●連日の花見、の巻(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2017-04-07)
●小豆島の旅、の巻(1)
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-11-22)
●蛙棲む原生林に蝮草(マムシグサ)
http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-06-10)
●「故旧あい集いし森の青胡桃」
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2014-06-11)
●故旧愉快梅雨の晴れ間の原生林http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-06-06
●ひなせの詩歌 第三回 土屋文明の歌、の巻
http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-03-04
●里村欣二は日生の生まれ、の巻
http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-03-01
海遠き故旧集うて牡蠣を食む
http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-02-29
●鵯(ヒヨドリ)の名に背きたるしとやかさ(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-10-12)
●五月雨を集めて垂水(たるみ)はやからん
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-06-07)

●「故旧また集ひたる日や鹿を見つ」
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2015-09-30

●「そのかみの十五の吾も仰ぎ見し大き銀杏はとこしえにあり
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2014-11-23

●「故旧相和す刻愉快節分草(こきゅうあいわすときゆかい せつぶんそう)
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2014-03-07


今回は、秋の吉備路を楽しむ計画でした。退職後、関西から郷里の美作地方に居を移した面々にとっては、吉備路は興味を持ちながらもなじみが薄い場所とあって、歴史に造詣の深い案内人を依頼することを、私が仰せつかっていました。古代史・考古学専門の友人の顔などがすぐに浮かびましたが、現職教員ですので平日は勤務があって、依頼するわけにいきません。今回は、結果的に祝日でセッティングすることになりましたが、平日実施が通例ですので、退職者の友人の中から人選しなければと悩んでいたのです。偶然、8月の「教育のつどい」のとりくみ中にご一緒したSさんに、無理を承知ででお願いしたところ、快諾してくださり、ほっとしました。
あいにく今回は諸般の事情から、女性の参加者がゼロ。むくつけき男性5人の学術の香り高い歴史散歩となりました。
集合場所は、Sさんの提案により、吉備津神社駐車場。
Sさんは、丁寧に、地図、解説入りのレジュメ資料を用意してくださっていました。
早速、吉備津神社の見学から、歴史散歩が始まりました。
吉備津神社のあらましについて、レジュメの一部を引用させていただきます。

吉備津神社・ ・ ・吉備津彦命を祀る
創建 少なくとも平安時代初期(847年)までは遡る
1357年 (社記の楝札の写し) その後2度火災にあう。
再建 1401年に工事着工、1425年に完成(足利義満の死後)
真金吹く 吉備の中山 帯にせる 細谷川の 音のさやけさ”(『古今和
歌集』905年)
建築様式・・・吉備津造、本殿の檜皮葺大屋根=比翼入母屋造
漆喰塗の基壇
本殿・拝殿=国宝(岡山県内の国宝の建物2十美術品7件) 

日々の寒暖差に面食らいます。先日の冬模様がウソのように、日射しを浴びると真夏さながらの暑さで、石段を歩くと汗が流れます。

室町時代に再建された比翼入母屋造の本殿。風格あるたたずまいです。



斜面に建てられているため、漆喰塗の基壇によって水平を保ち、その上に巨大な神殿を建てています。この技術力に脱帽です。

檜皮葺大屋根。近年葺き替え工事が行われたそうですが、桧皮を確保することが大変な難事だそうです。


銀杏の巨樹。葉はまだ緑色です。
吉備津神社に祀られている吉備津彦について、ウィキペディアにはこう解説してあります。

 伝承によると、温羅は吉備の外から飛来して吉備に至り、製鉄技術を吉備地域へもたらして鬼ノ城を拠点として一帯を支配したという。吉備の人々は都へ出向いて窮状を訴えたため、これを救うべく崇神天皇(第10代)は孝霊天皇(第7代)の子で四道将軍の1人の吉備津彦命を派遣した。
討伐に際し、吉備津彦命は現在の吉備津神社の地に本陣を構えた。そして温羅に対して矢を1本ずつ射たが矢は岩に呑み込まれた。そこで命は2本同時に射て温羅の左眼を射抜いた。すると温羅は雉に化けて逃げたので、命は鷹に化けて追った。さらに温羅は鯉に身を変えて逃げたので、吉備津彦は鵜に変化してついに温羅を捕らえた。そうして温羅を討ったという。
討たれた温羅の首はさらされることになったが、討たれてなお首には生気があり、時折目を見開いてはうなり声を上げた。気味悪く思った人々は吉備津彦命に相談し、吉備津彦命は犬飼武命に命じて犬に首を食わせて骨としたが、静まることはなかった。次に吉備津彦命は吉備津宮の釜殿の竈の地中深くに骨を埋めたが、13年間うなり声は止まず、周辺に鳴り響いた。ある日、吉備津彦命の夢の中に温羅が現れ、温羅の妻の阿曽媛に釜殿の神饌を炊かせるよう告げた。このことを人々に伝えて神事を執り行うと、うなり声は鎮まった。その後、温羅は吉凶を占う存在となったという(吉備津神社の鳴釜神事)。

私たちの見学中に、ちょうど鳴釜神事がおこなわれており、ジャストタイミングで、釜のうなる音が低く聞こえてきました。
吉備津神社は以前も、一人で何度か訪ねたことがありました。
ブログ記事に何度か書いたつもりでいましたが、どうやらこれくらいのようです。

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水車も秋模様
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落ち葉降り敷く石段」
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荘厳、雄大な回廊
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こけむした灯籠
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  ◇重ね着の紅葉の錦や村時雨(2013-11-27)
帰りの道すがら、吉備津神社にも立ち寄ってみました。ここの紅葉も見頃でした。
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ところで、この吉備津神社の近くに、吉備津彦神社というよく似た名前の神社があります。
この記事↓に書きました。

◇今日も「これなあに?」(2013-10-16-1)
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 先日、吉備津彦神社近くの「吉備の中山」中腹を散歩中に見つけました。初めて見る花でしたので、図鑑で調べるのに手間取りました。

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「龍神谷」の近くでした。 「龍神谷」とは、ミステリアスな名前ですが、近くには温羅神社の社もあり、神秘の風情が漂います。

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吉備津彦神社は備前国一宮で、この地の鬼(温羅)を退治したとされる吉備津彦命(きびつひこのみこと)を祀っています。
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なお、備中国一宮は吉備津神社で、この中山の備中側のふもとにあります。


ちなみに、Sさんによると、吉備の国は備前・備中・美作(現在の岡山県の全域)・備後(現在の広島県の一部)に当たるそうです。古代において一大勢力を擁した土地であったことは、この二つの神社の規模の立派さからも推し量られますし、この日のほかの見学地の一つ一つがそれを証拠立てているように思えました。
今回は集合地兼最初の見学地、吉備津神社の話題だけでオシマイになりました。次回は、吉備津彦に「退治」されたという温羅の話題に少し触れて、その後訪ねた見学地の話題を順次書いていくつもりです。今日はこれにて。

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コメント 2

美美

落葉が落ち始めた石の階段や
苔むした石塔に趣を感じます。
吉備津神社、お名前は聞いたことがあるような
敷地もとても広そうですね。
by 美美 (2017-10-11 19:57) 

kazg

美美様
なかなか厳かな、広大な空間です。近ければいつも散歩してもいいと、こもごも話したものです。
by kazg (2017-10-11 21:28) 

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