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嵐が明けて、見えてきたもの、の巻 [時事]

嵐の中の総選挙。
嵐のような選挙結果。
前評判通りの、自公「圧勝」---の結果に、気が滅入ります。
が、投票日翌朝のこんな情景は、少し気持ちを落ち着かせてくれました。
深呼吸したい朝景色です。
正面に小さく見えるのは、ファーマーズマ-ケットの尖塔です。

落ち着いて考えてみると、自公圧勝と言うけれど前回総選挙の結果と比べてどうなの?気になったので調べてみました。
グーグルで検索すると、AKBの総選挙の記事ばかり出てきます(笑)
ウィキペディアの記事を拝借します。

自民は、増えてはいません。

公明は減らしています。
野党側は、「希望」の介入と民進のごたごたによる混乱のなかでも、立憲民主の旗揚げで、市民と野党の共闘が進み、立憲民主が躍進したことが特徴でした。
選挙結果はけっしててアベ政治に無条件の承認を与えたわけではありませんし、出口調査の結果はなお一層手厳しいアベ批判の民意が示されています。ましてや国民の多数が、「改憲」公約にイエスを投じたわけでもありません。勝負はこれから、、、ですね。
そうであればあるほど、野党共闘の発展に尽くした共産党が9議席を失ったことは残念至極。しかもわが中国ブロックも、議席を失ったことは痛恨の極みです。でも、立候補調整により野党共闘をすすめて得た議席は、改憲勢力を押しとどめる貴重な力になるはずですし、市民と野党の共闘を更に広げていくしかありますまい。「この道しかない」はアベさん好みのセリフですが、この際ですから、使わせていただきます。
ネット上で、いろいろと教えられる記事を拝見し、元気づけられています。そのうちのひとつ、フランス哲学者、西谷修さんのブログに、こんな記事がありました。

 衆院選挙の結果がほぼ出た。自公の与党は改憲発議に必要な3分の2の議席を確保。解散の正当性もないまま、ひたすら森友・加計疑惑から逃れるために臨時国会での冒頭解散を打った安倍首相は、これでまた堂々と居座れることになる。だがそうか? 議席数大幅減(80議席減)も覚悟して、当初安倍首相は勝敗ラインを与党過半数(233)と設定した。それからすると、タナボタのような自民党の圧勝である。
 最大の「功労者」は、つい先ごろの都議選で自民党を震え上がらせた小池東京都知事と、小池氏が選挙間際に立ちあげた「希望の党」に、独断で自党を城ごと譲り渡そうとした前原民進党代表だろう。これが野党側に大混乱を巻き起こし、何とか重ねていた準備態勢をも瓦解させて、野党は急ごしらえの間に合わない状況で選挙になだれ込まねばならなかった。有権者はあれよあれよのドタバタに呆れ不信をもって自民党に戻り、あるいは棄権する、といったところだったろう。その結果が、無法で強引な解散だったにもかかわらず、自民党が圧勝することになった。
(中略)
今度の選挙のもっとも注目すべきことは、希望の党への合流を拒否して、枝野幸男がまず独りで旗揚げした立憲民主党が、わずか数日で78人の候補をそろえ、民進党流れを抱え込んで全国に235人を擁立した希望の党を凌いで、野党第一党の地位を獲得したことだ。
(中略 )
 この党には新しい特徴がある。それは、既存の大政党でもなく、政治家の数合わせで離合集散する政党でもなく、市民が作らせた政党だということでだ。このことは枝野代表や福山幹事長が演説のたびに言っている。それは大衆受けをねらった美辞麗句ではない。3年ほど前から始まった新しい市民運動がある。それは安倍政権による安保法制強行の際に大きな盛り上がりをみせ、国会前を10万の人で埋め尽くした。どんな組織の動員でもない人びとが集まり、安倍政権の政策やそのやり方、日々の生活の足場からに怒りの声を挙げた。
 その運動は、安倍政権の強行採決を食い止めるために「野党の共闘」を要求し、法案成立後は昨年の参議院選挙で「野党共闘」を呼びかけ、一人区での野党候補の統一を実現した。そのために、多くの人びとが生れてはじめて選挙運動に手弁当で参加したのである。(中略)
 枝野幸男の背中を押し、旧来の政党から一歩踏み出すよう促したのはそういう市民の声であり、その声は政治家としての身を託すに足るという思いである。いつも国会前の集会にきて市民の声を背に国会内で闘うことをアピールしていた福山哲郎には、その実感があっただろう。
 だから枝野は「立憲民主党」という党名を選んだ。「立憲主義」とは、この間、立憲デモクラシーの会などの喚起によって流布した憲法に関する考え方だ(近代国家は憲法を軸にした法治体制をとるが、憲法は国民を拘束するのではなく、権力者の恣意から国民を守るためにある)。そしてデモクラシー、つまり国家でも党でもなく、市民が主役の市民のための政治ということだ。

ガッテンガッテン、です。
「市民連合」
の「見解」が発表されています。一部引用させていただきます。

10.23【第48回衆議院議員選挙に関する見解】
10月22日に投票が行われた第48回衆議院議員選挙において、自民党・公明党の与党が3分の2の議席を確保する結果となりました。市民連合は、安倍政権がこの多数基盤の上に、憲法の基本精神を破壊する方向でその改定を具体化することを強く危惧します。
 選挙戦の中で行われたいくつかの世論調査では、内閣支持率が低下し、不支持率を下回るものもありました。その意味で、国民は安倍政権を決して信頼したり、評価したりしているわけではないことは明白です。投票率も戦後最低レベルに留まってしまいました。与党の巨大な議席は、勝者にボーナスを与える小選挙区制度がもたらした、民意からの乖離といわなければなりません。
しかし、立憲民主党が選挙直前に発足し、野党協力の態勢を再構築し、安倍政治を憂える市民にとっての選択肢となったことで野党第一党となり、立憲主義を守る一応の拠点ができたことは一定の成果と言えるでしょう。この結果については、自党の利益を超えて大局的視野から野党協力を進めた日本共産党の努力を高く評価したいと考えます。社会民主党も野党協力の要としての役割を果たしました。
 そして何よりも、立憲野党の前進を実現するために奮闘してきた全国の市民の皆さんのエネルギーなくして、このような結果はあり得ませんでした。昨夏の参議院選挙につづいて、困難な状況のなかで立憲民主主義を守るための野党共闘の構築に粘り強く取り組んだ市民の皆さんに心からエールを送ります。
(以下略)

まったく賛同いたします。
これに対して、共産党の志位和夫委員長さんが、こんなツイートをしておられます。


同じく今日のツイッター記事です。内田樹さんがこんな投稿をしておられます。


「抑制のきいた大人」とは、このような姿勢を言うのでしょうか?↓




最初の構想が大きくずれて、政治ネタの記事で終わりました。散歩ネタは、次回に回します。今日はこれにて。

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コメント 4

majyo

最終日、FINALに集まった人たちの共通性は
組織ではなく、思い思いの個人の集合体でした。
枝野・福山氏は美辞麗句は無く心から「そうだ」と思える当たり前の事を言います。
真っ当な政治から、今の政治が離れすぎて
至極新鮮に感じました。
アベ政権にフリーハンドを与えたわけではないですね。
まだ説明しなくてはならない事がいっぱいある筈ですから。
驕るな!と思っています。

by majyo (2017-10-25 08:13) 

momotaro

自公圧勝っておかしいですよね
17~8%の得票率で、現有議席を維持しただけですからね
数は獲ったけど、薄氷一枚の辛勝でしょう。
でも、勝たせてしまった。
残念ではありますが、日本の民主主義の発展のことを考えると、大きな一歩になりそうですね!
by momotaro (2017-10-25 15:46) 

kazg

majyo様
当たり前の事、真っ当な政治をそれと判断できる国民が稀少派になり、当たり前でない空気を疑いもなく呼吸して育津国民が多数派になるような、逆さまの世の中が到来することのないよう、今。できることをやっておかねばなりませんね。
by kazg (2017-10-25 20:38) 

kazg

momotaro様
>17~8%の得票率で、現有議席を維持しただけです
まったくですね。針小棒大に手柄を誇大表示する習性は、大本営以来脈々と受け継がれているのでしょうか?
by kazg (2017-10-25 20:43) 

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