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一陽来復、霜の朝、の巻 [今日の暦]

今日は、はや、冬至です。
冬至に関する聞きかじりの蘊蓄を記事にしようかと 書きはじめ、念のために過去記事を探ってみましたら、だいたい書きたいようなことはすでに再三記事にしていました。
柚子の香や一陽来復揺るぎなし(2013年)
今日は冬至。(北半球では)1年で一番昼が短い日です。
これからは、どんどん日が長くなっていくことから、「易経」では、「一陽来復」といいます。古い中国の暦では陰の気で覆われていた運気が、冬至を境に長くなっていく とされてます。衰えていた太陽の力が再び勢いを増してくるというのです。悪いことが続いた後に幸運に向か うという意味も込められているます。
冬至といえば、柚子(ゆず)湯。江戸時代以来の風習だそうで、「融通」が利くように「ユズ」湯に入るとか、冬至=「湯治」の語呂合わせとも言われます。
また、この日カボチャを食べる風習も南瓜(なんきん)は「ん」がつくことから、冬至には、にんじん、だいこん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかんなど、「ん」のつくものを食べると「運」がつくという語呂合わせ。
でも、寒い盛りに、血行促進作用やリラックス効果のあるゆず湯に入ったり、ビタミンAやカロテン含有量の多いカボチャを食べることは健康にもいい理にあった伝承と言えます。
今日は冬至、一年で一番昼間が短い日ですね。「短日(たんじつ)」とか、「日短(ひみじか)」という季語もあります。日短やかせぐに追ひつく貧乏神  一茶年末のせわしさと、懐の寒さと、お腹のひもじさが身にしみる、ペーソスあふれる句ですね。
ところで正岡子規の句に、こんなのがありました。
仏壇に水仙活けし冬至哉 
子規先日の記事で、半田山植物園でスイセンの花を見つけたことを話題にし、異常気象のせいで狂い咲きしているのかと疑いましたが、明治の名jの世でも冬至に咲いていたようですから、 何でも異常気象に罪を着せるわけにもいかないと反省しました。
しかも、灯台もと暗しで、我が家の庭のスイセンも、しっかり咲いておりました。
昨日の記事で、「今日は冬至で、一年で最も昼が短い日。ということは、明日からはだんだんと朝夕が明るくなってくるはずですね。」と書きましたら、Enrique様から、下記のような、ご親切な、しかも文系人間にもよく分かるコメントを戴き、目から鱗がごそりと落ちました。
冬至は一年で昼間が最も短い日であることは間違いないのですが,日没が一番早いわけでも日の出が一番遅いわけでもありません。
日没が一番早いのは12月の初旬で,日の出が一番遅いのは1月の初旬です。
人間の感覚としては,日没時刻が分かりやすいので,昔の人は,「冬至10日前から藁の節ほど日が延びる」などと言ったようです。
なるほど、ガッテン、ガッテンです。この場を借りてEnrique様にはお礼を、読者の皆様にはお詫びを申し上げ、訂正させていただきます。

いずれにせよ、太陽の力が最も衰える日。陰が極まって再び陽が勢いを増すはじまりの日。めでたいめでたい。
今朝の朝日は、ひときわ神々しく感じられました。





散歩道は、霜で銀色に輝いています。




道端のナンテンの木にも霜。





咲き初めた枇杷の花にも霜。




道沿いの畑のハクサイにも霜。

鴨たちの足もとにも霜。


孫たちの小学校も中学校も、今日が終業式。昼前に帰ってきますので、出迎えることができる唯一の成人家族であるジイジが、昼飯の当番です。焼きそばをつくりました。夜はママが忘年会、パパも仕事ということで、保育園のお迎え、少年サッカーの送り迎え、夕食の準備と、てんやわんやのジジババでした。
今日はこれにて。

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コメント 4

クッキー

白菜もこの寒さにあたり甘みが増すとか、人間は寒さに当たると
どうなるのやらわからない。
by クッキー (2017-12-24 17:24) 

kazg

植物組織を凍結から防ぐために、当分濃度を高めるのだとか聞いたことがあるような。人間も、逆境に鍛えられる面はあるかもしれませんが、程度を越えると、チョット、、、。ほどほどがよろしいようで。
by kazg (2017-12-27 05:10) 

momotaro

露の写真もお上手ですが、霜の写真もお上手ですねぇ、被写体に事欠きませんねぇ
by momotaro (2017-12-31 21:15) 

kazg

>被写体に事欠きませんねぇ
まったくです。
近代的な都市の精緻な幾何学的なダイナミズムとか、人々の暮らしのある街角の活気のある風景とか、うらびれた路地裏とか、写してみたい被写体は、近くにありませんが、、、(笑)
by kazg (2018-01-02 08:46) 

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