SSブログ
<

アナログ人間の悪あがきは、今なお続くのだ!の巻 [趣味]

ホームページの更新実務をお手伝いしている教育系団体の事務所で、先日、現職女性教師の友人にお会いした際の雑談で、私のパソコン趣味の来歴を問われて、すぐには答えられませんでした。パソコンや情報機器などには「縁なき衆生」と、長らく思い定めてきたアナログ人間の私が、見よう見まねでパソコン環境に近づいたいきさつは、はっきり思い出せません。
職場で使用する必要からシャープ「書院」のユーザーとなった私は、自宅用にも、買い換え買い換えて3台ほどを使い継ぎましたが、最後に使った廉価版のラップトップ型のワープロに、何の不自由も感じてはいませんでした。
「書院」とのつきあいについては何度火書きました。たとえばこの記事。

吾、まさに「非公式」主義者なりき。

「正しいやり方」知りません。
損な性分だと思います。
素直じゃないのです。
小学校の時、先生に「聞くは一時の恥、聞かぬは一生(または、末代)の恥」という金言を教わり、まさに自分に当てはまると自覚したものの、生来、自分から問うたり、手ほどきを受けたりすることが、大の苦手というか、とにかく億劫なのです。
できれば人に聞かずに、自分で見つけたいのです。
私、折り鶴の正しい折り方知りません。でも、私流の折り方で、できあがりはそれっぽい折り鶴が折れます。
子どもの頃、折り方を人に聞くのが恥ずかしく、人の折り鶴を元にほぐして、折り跡通りにたどって折ってみて覚えたので、折り順が違い、できあがりも不格好です。
でも今更矯正できません。
私、キーボードの正しい指使いできません。
ワープロ(主にsharp書院)を、人より遅れて使い始めた頃、手ほどきを受けるのが恥ずかしく、片手でキーをたたいて文字入力を始めたのがそのまま癖になっています。改めて確かめてみると、私の使う指は、もっぱら、右手の中指と、左手の人差し指と中指だけ、、、、のようです。少なくとも句の段落は完璧にこの三分の指で打ちました。
「片手で、早撃ちだねえ」と、からかい半分に感心されたものです。
私、テンキーも計算機も、人差し指と中指で打ちます。
正しい指使い、覚えられません。いえ、本気で覚えようとしてません。
できれば、人が通る道は、避けて歩きたいのです。
そのためよく迷子になります。
定年後、カルチャーセンターとか健康教室とか、いろいろな「習い事」を勧められることもありますが、どうも、「習い事」は気が進みません。
が、ワープロそのものが衰退し、各メーカーとも市場から次々に撤退していったのが先だったか、周囲の流れに影響されて、デスクトップ型のウィンドウズパソコンを購入したのが先だったかはっきりしませんが、もどかしさいっぱいの茨の道がそのころ始まりました。「安物買いの銭失い」という警句の正しさを、いつも思い知らされるのが、私の購買傾向ですが、わかっちゃいるけどやめられないのです。この記事でも書きました。

じゃじゃ馬カメラもまた楽し

私のコンセプトはけちけち路線です。
でも子供の頃に教えられた「安物買いの銭失い」の格言通りの失敗を、繰り返しても懲りることなく、後悔の連続です。
最初のPC購入もまさにそれ。12月のボーナス商戦のまっただ中だったでしょうか、家電量販店の店頭に、メーカー希望価格の何割引かで残り1台並んでいた格安物件を、深い考えもなく買って帰ったのでした。
NEC9821CX2。キャンビーというニックネームで、かわいらしい蜂のマスコットキャラクターが、電化製品のような敷居の低さを演出していました。ステレオスピーカーも付属していて、高音質で音楽も動画も楽しめる、そしてこれ一台でTVも見えるし、マルチに楽しめる、、、はずでした。
images.jpg
eab2ec79.png



時はウィンドウズ3.1の時代。HDDは850mb。CPUは、ペンティウム75。そのほか、こんな仕様でした。
●CPU Pentiumプロセッサ(75MHz)
 ●PCIチップセット VLSI Supercore594(Wildcat) [PCI Rev:2.0]
 ●セカンドキャッシュ オプション(最大512KB)
 ●メモリ 標準8MB、最大128MB
 ●ウィンドウアクセラレータ CIRRUS LOGIC社製 GD5430 (VRAM:1MB)
本体に内蔵(ローカルバス接続)
 ●フロッピィディスク 3.5インチ x 1(3モード対応)
 ●CD-ROM 内蔵(4倍速)
 ●サウンド  PCM録音・再生機能、FM音源機能(86音源互換)
 ●汎用拡張スロット 3スロット
 ●FAXモデム専用スロット 1スロット(S15T、S17T型番は実装済み)
 ●本体外形寸法 355(W) x 385(D) x 126(H) mm
 ●本体重量(モデル名) 約7.6kg(S15)、約7.9kg(S17)
 ●発売 1995年6月
 ●備考 赤外線通信機能搭載(IrDA 115,200bps)
その非力さに気づく知識は皆無でした。そして、それ自体で自己完結した一体型パソコンという最大の特徴が、最大の欠点でもあったのです。
つまり、きわめて拡張性が乏しいというこの機種と格闘することが、私のパソコン入門期のすべてでした。
ウィンドウズ95のインストール、メモリの増設、cpuアクセラレータの装着HDDの増設、高速CDDの換装。モデムの装着。パソコン通信、インタネットの接続などなど、どれもこれも、ひとすじなわではいかない超難問でした。
たとえばHDDの換装もこんな具合。
何の記念かな?HDD換装。
パ ソコンを始めたばかりの頃、購入時に装着されていた850MB(メガバイト)のhddが手狭になって、ファイルの整理や圧縮に苦労した挙げ句、これに行き 詰まり、迷った末に、大枚をはたいて2GB(ギガバイト)の外付けSCSI (スカジー)を買い、これを起動ドライブにするための涙ぐましい苦労を、感慨深く思い出します。思えば、PCIバスもなくて、一定のレベルの転送速度で外 部機器を接続できるインタフェイスとしては、NEC独自の「Cバス」だけという仕様のNECPC9821パソコンで、これにSCSI (スカジー)ボードを差し込んで、やっとHDDが繋がるという、知恵の輪かパズルのような工作遊びは、楽しい遊びでした。
その頃、2GBのHDDの購入に、罪悪感を含んだ蜜の味を感じたものでしたが、いまや、その1000倍の2tb(テラバイト)!隔世の感が在りますね。
でも、このバカでかいHDDさえ、遠からず手狭になるだろうことも容易に予想でき、なかばあきれる思いで技術進歩の成り行きを注目しているところです。
安物買いの故に、相応のスキルアップが要求された「パソコン人生」だったようです。
ところで、目下の課題は、旧式モデムによるダイアルアップ接続でインターネットにつないでいる郷里の父のパソコンを、もっとましな環境に引き揚げられないかという難問。
これについては次回に続きます。今日はここまで。

nice!(27)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 27

コメント 2

majyo

今から20年以上前にパソコンとワープロの違いもわからない私でした。最初に指使いは本をもらってカナでやったので
いまだに日本語打ちです。もう直せません
それも遅いです。
今のパソコンと自分とどちらが長生きするか
良い勝負かなあ

by majyo (2018-06-29 07:13) 

kazg

majyo様
>良い勝負かなあ
まったくです。今のパソコンが旧式になって廃れるのも、瞬く間かもしれませんね。
by kazg (2018-06-30 07:31) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

フォト蔵にアップしている私の写真はこちらです。

写真販売サイトにも画像を掲載しています。
写真素材 PIXTA