SSブログ
<

はしごもさすがに2軒が限度?の巻 [雑話]

goo辞書にこうありました。
ウィキペディアには『はしご酒』をこう解説してあります。
本来は、梯子を1段ずつ登っていくように、なじみの店を1軒ずつ尋ね歩いて飲むということであった。植木等の『スーダラ節』で歌われるように、サラリーマンらが帰宅前に数軒訪れることも多い。
「はしご酒」という言葉を覚えたのは確かに「スーダラ節」からだったかも知れません。
チョイト一杯の つもりで飲んで
いつの間にやら ハシゴ酒
気がつきゃ ホームのベンチでゴロ寝
これじゃ身体に いいわきゃないよ
分かっちゃいるけど やめられねぇ
酒は飲まず、まじめ一方の植木等さんが、当初この歌を歌うことに抵抗を覚え、郷里の父植木 徹誠(てつじょう)さんに相談したところ、浄土真宗の寺の住職だった徹誠さんは、「『わかっちゃいるけどやめられない』は親鸞の教えに通じる」と助言したそうです。大ヒット曲「スーダラ節」誕生にまつわるエピソードです。若かりし頃より労働争議に参加し、部落差別や戦争に反対する言動から治安維持法違反にによる投獄も経験し、戦後も民主主義や人権をまもる運動に取り組んだ徹誠さんの人間観の深さが偲ばれます。
ところで、今日話題にする「はしご」は、その「はしご酒」ではなく、「転じて、いくつかの場所を続けてわたり歩くこと。」のほう。
午前中は、年金者組合の支部のあつまり、午後は、一風変わった教育講演会。さらに夜は,演劇鑑賞の予定が入っていたのですが、さすがに3つのはしごはハードに過ぎ、演劇鑑賞はチケット代金を棒に振ることにはなりますが、諦めることにしました。
さて、午前中の年金者組合のあつまり。
まず、県本部副委員長の近藤劭さんからの報告と、担当弁護士のお一人清水加奈子さんによる講演をもとに、年金問題・年金裁判についての学習を深めました。
近藤さんがまとめてくださった報告レジメが,端的でわかりやすいと思いましたので、許諾を得て掲載させていただきます。(小見出しはkazg)
年金者組合岡山市南区支部定期総会にあたって
年金裁判運動についての報告 2018年7月27日 近藤 劭


高齢者の実収入は低下、負担は増大--社会保障のあり方が問われている

いま高齢者の家計収入が悪化し、(唐鎌教授の分析による と)この 14年間で月額 1 万8714 円も実収入が低下。世帯年収に換算すると14年間に22万5千円の低下。実収入が低下した最も大きな理由は社会保障給付費(年金給付額)です。 つまり社会保障政策(主として年金政策)を通じた、 政府に主導された実収入の低下なのです。
実収入が低下する中で、直接税と社会保険料負担は14年間で月額6,000円も上昇し年間7万4千円余の負担増。私たちは年金の減額そして税金・健康保険料・介護保険料などの諸負担を引き上げられ、収支両面から挟み撃ちにされ、 消費税増税でさらに追い打ちをかけられています。
税金を国民一人一人の幸せのために使うのか、 それとも戦争する国造りのために使うのか。社会保障のあり方がいま問われています。
政策形成訴訟としての年金裁判---3年余の歩み
年金裁判は最低保障年金確立のための政策形成訴訟、年金削減を進める今の政治を変えさせる役割を担う裁判です。
私たち年金者組合が2015年5月29日に56人で「年金引き下げ違憲訴訟」 を提訴して3年2か月が経過しました。
岡山県では第一次(憲法に反する特例水準の解消による減額処分)が56人、第二次(マクロ経済スライ ドを適用した年金減額は意法違反)が203人で原告数は重複もあり217人です。
2018年6月26日 第一次9回第二次6回口頭弁論が開かれ、その都度90人の仲間が参加。公正判決を求める署名(裁判の併合審査を求める署名も含め)7,966筆を提出しています。
年金裁判を支援する岡山の会も2015年9月26日に結成され県労会議、人権連、新婦人、浅田訴訟、生保訴訟の原告、社保協など、66団体281人が参加し20l7年11月には3回目の総会も開催されました。
弁護団は則武透、古謝愛彦、原幸徳、清水加奈子、吉村清人の5人の弁護士が参加され、27回の弁護団会議も開催され、 年金裁判をわがことのように受け止め全面的な指導を得ています。
全国的には44都道府県5168人が提訴し史上最大の社会保障裁判になっています。(全国の弁護団は300 人を超える)
憲法訴訟としての年金裁判 ---その争点は
この年金裁判は憲法訴訟です。憲法25条、l3条、29条が問われている裁判です。国の立場は年金生活者がどのような生活をしているか、暮らしをしているかということより、年金制度をとにかく形だけでいいから維持する、 莫大な積立金は維持するという立場です。
年金だけで生活できない人が数百万人いることは認めるものの、 憲法25条は年金だけで保障されるものではない、 いざとなったら生活保護があるから、年金だけで健康で文化的な最低限度の生活ができなくても問題ないと主張。 年金を下げるのは 「公的年金制度への不信・不満が高まり、 国民年金の納付率が下がっている。 この不信解消のために払いすぎている年金受給者に対する年金を下げなければならない」 という本末転倒のもの。
裁判闘争の今後
裁判では原告からは今後さらに学者の意見書も提出し、国との論争点を明確にして立証活動に入っていく流れになります。
原告の陳述書は72人が提出し、6月26日の口頭弁論では、陳述書をまとめた準備書面を提出しました。 次回10月2日は100号法廷(岡山地裁で最大の法廷、傍聴席が100ある)でパワーポイントを活用した弁護団の陳述が行われます。是非この口頭弁論にご参加ください。午後2時半に集合し、入廷行進後3時~ 口頭弁論です。
今後、原告の陳述書づくりをさらに進めます。そして原告側から総論立証、学者、現役世代、若者からの証人をたて、 年金制度と社会保障をめぐる本質的対立点を法廷で議論し、 安心できる年金制度の確立は可能であることを明らかにしていきます。
これからの裁判運動は、年金減額するな!最低保障年金をつくろう!裁判所は憲法にのっとって公正な判決を行え!年金は毎月支給しろ!の宣伝・署名を旺盛に進め、年金パンフを活用しさらに広い団体の協力を得て世論と運動を広げることが大切です。
そのためにも、裁判を支える募金活動も今年も1人500円を目途にすすめますので、 この面でもご協力をお願いします。

午後は「シカゴ&岡山教育交流のつどい」と題して、アメリカ・シカゴから訪日されているサラ先生に、アメリカの教育事情をうかがう企画。


学力テストの成績を学校統廃合に結びつける動きに、広範な教職員、市民、生徒達が立ち上がりました。運動の先頭に立った若い女性教師サラ・チェンバース先生らは、当局ににらまれて馘首されますが、、、、。
e4fcf2aa6815d794e52bb7a43f8f0e30.jpg
sara.jpg
実は,この企画、以前書いたこの記事で紹介した、山本由美先生の紹介で実現したもの。

月日のたつのは、の巻

「子育て教育のつどい」に参加し、山本由美先生(和光大学)の「みんなで子どもたちを育てよう いま求められる、本物の教育力」と題する記念講演を聴きました。

「全国学力テスト、学校選択制、学校統廃合、小中一貫教育などの現代の新自由主義教育改革について批判的なスタンスで調査研究し、それらが子どもに与えるダメージについても研究対象に」(和光大学HP教員紹介のページより)しておられる立場からの、豊富な資料と克明な分析により、私たちが、目の当たりにしている学校状況の重苦しさやしんどさ、日頃うすうす感じていた疑問や不満が、どんな背景・どんな力によってもたらされたものか、腑に落ちた思いがしました。
サラ先生たちのことは、こんな本にも紹介されています。
学校を取り戻せ!   シカゴ、足立、貧困と教育改革の中の子どもたち

学校を取り戻せ! シカゴ、足立、貧困と教育改革の中の子どもたち

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 花伝社
  • 発売日: 2016/08/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
教育改革はアメリカの失敗を追いかける  学力テスト、小中一貫、学校統廃合の全体像

 

教育改革はアメリカの失敗を追いかける  学力テスト、小中一貫、学校統廃合の全体像

  • 作者: 山本 由美
  • 出版社/メーカー: 花伝社
  • 発売日: 2015/07/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
サラさんは断言されました。
「日本でも、必ず同じような事態が起こるでしょう」
「日本の人たちは、礼儀正しく従順だと聞きます。しかし、この(学力テストの成績を教師の評価と結びつけ、(公立)学校を潰していく)攻撃は、従順なだけでは食い止められません。肝心なのは、その攻撃が、学校、生徒にどのような害をもたらすかを明らかにし、父母、生徒、市民に広く知らせ、ともに立ち上がることです。」
最後にサラさんは参加者全員に起立を促し、次のCHANTをみんなで唱和しました。
They say cut back.
We say fight back!
They say cut back.
We say fight back!
彼らは「削減する」という。
我々は「反撃する」という。
彼らは「削減する」という。
我々は「反撃する」という。
とても刺激的な、しかも楽天的で痛快なお話でした。元気をもらいました。
でも、午前・午後の学習会のはしご、結構エネルギーを要します。さすがに、夜の演劇鑑賞までは余力がなく、今日の行事はこれにて終了。
最後に身辺メモ。
○昨日、大阪在住の次男に二人目の子どもができました。私にとっては7人目の孫です。明日にでも顔を見に行くつもり。
○今夜、近所に住む孫一家が、ママの実家に里帰りです。
○台風接近中とか。
○火星も接近中とか。
今日はこれにて。

nice!(25)  コメント(4) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 25

コメント 4

majyo

高齢者の実収入定価は年金額、社会保障費の数字をみるとわかりますね
それでも税金がどのような使われているのか
それが納得するかどうかの指針となりますが
軍事費だけ突出するのでは到底看過できません
7人目のお孫さん おめでとうございます。
お気をつけてお出かけ下さい

by majyo (2018-07-28 07:05) 

kazg

majyo 様
公租公課と光熱水費、新聞購読料、電話代、医療費など、なかなか節約のきかない出費の他、かつがつの食費を支払うと、もう何も残りません。庶民に購買力がなくては、不況から脱することなどできません。イージスアショア、オスプレイ、思いやり予算、大盤振る舞いしている場合じゃありませんね。
も後、元気でした。
by kazg (2018-07-29 06:14) 

momotaro

年金問題痛切です
食っていけないのでバイトやってます
それでも足りません!
by momotaro (2018-08-11 06:57) 

kazg

momotaro様
エンゲル係数高いです。賞味期限直前の値引き品や特売商品を求めてスーパーのはしごをする毎日です。「物価変動、食生活や生活スタイルの変化が含まれている」とおっしゃるアベ学説、わかりまへん。
by kazg (2018-08-12 07:31) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

フォト蔵にアップしている私の写真はこちらです。

写真販売サイトにも画像を掲載しています。
写真素材 PIXTA