虎の杖のサラダ、の巻 [今日の「これなあに」?]
今朝のサラダです。
奥のトマトはお店で買ったものですが、手前の輪切りの野菜は何でしょう?
元の姿はこうです。
イタドリ(虎杖)です。
虎杖について、世界大百科事典の解説にこうあります。
【イタドリ】より…江戸時代には,根茎を甘草(かんぞう)とともに煎じて,夏の飲料とした。中国では,若い茎の紅紫斑を虎の皮の模様にたとえ,虎杖という。地下茎と根は漢方の虎杖根(こじようこん)で,ポリゴニンpolygonin,エモディンemodinなどを含み,通経,利尿,緩下剤などに用いられる。
連休最終日の昨日、孫たちと一緒にまたまた田舎へ帰ってきましたが、母が散歩中に採ってきたものだと言って、一抱えほども水を張ったバケツに入れていました。昔の子どもたちは、これをかじったり、オモチャの水車をつくったりして遊んだと、孫に伝えようとしましたが、余り興味を引きません。
切れ目をつけて水につけていると、水車のようになります。心棒をつけて、水でくるくる回して遊びました。
まごたちがみむきもしませんので、オブジェにしました(笑)
2014年の今日(5月7日)、 お名前は?しらん という記事を書きました。それを引用して、去年の4月27日にこんなことを書いています。
引用三昧、リンク三昧のえとせとら、の巻
昨日の散歩で見たこの花。お名前は?しらん。
「紫の蘭で紫蘭」と、父が教えてくれました。
これは?以前調べたことがありました。そうそうマツバウンラン(松葉海蘭)でしたっけ。北アメリカからの帰化植物だそうですが、昔は見覚えがないような、、、。
これは、昔からよく見る草。子どもの頃は「ギシ」と呼んでいましたが、図鑑には「ギシギシ(羊蹄)」の名で出ています。子どもの頃から見分けがつかず、どちらも「ギシ」と呼んでいた異種植物に「スイバ」があります。図鑑を参照すると、この写真は、「スイバ」らしい。
北原白秋作詞・山田耕筰作曲の「酸模(すかんぽ)の咲く頃」という童謡がありました。
土手のすかんぽ、ジャワ更紗(さらさ)
昼は蛍(ほたる)が、ねんねする
僕ら小学尋常科
今朝も通って、またもどる
すかんぽ、すかんぽ、川のふち
夏が来た来た、ドレミファソスカンポとは、地方によってはこのスイバのことを呼んだり、イタドリ(虎杖)のことを呼んだりしたようです。いずれも酸味があって、子ども達がおやつ代わりに囓って食べた野草です。今年も、イタドリ(虎杖)は、サラダにして食卓に出してみましたが、子どもや若い人たちは、箸を伸ばしませんね。
このイタドリのことを、私の故郷では「サイシンゴ」と呼び、なまって「シャイシンゴ」「セエシンゴ」などとも発音しました。また、同じ県内でも、初任地として生活した少し西の地域では、「シャシッポ」と呼んでいましたっけ。ワラビや山菜同様に季節限定の風物詩的食材として、懐かしい味です。
ツクシもほろ苦い春の味ですが、早や、スギナに取って代わり、背丈も伸びて林のように茂っています。
長々と引用したのは、フェイスブックのお友達のOさんが、今日の記事でこんなことを書いておられたのを読み、俄然懐かしくなったからです。今朝は少し肌寒かったです。道端にこの花がたくさん咲いています。スイバとかスカンポというそうですが、私が子どもの頃は(50数年前)シートットといって、皮をむいてかじっていた記憶があります。
仰々し 仰々しとや 行行子
これが「ギシギシ」 でしょう。
これが「イタドリ(虎杖)」。
前回記事で話題にした草を、同じ場所(児島湖畔)で見つけたのでついでにアップします。
先日たまたま「スカンポ」の話題になり「ジャワ更紗」とはどんな布だろうかと話が弾みました。
津山城近くの森本慶三記念館(旧津山基督教図書館) 歴史民俗館を見学したのは その直後でした。
思いつきの津山城址見学、の巻
森本慶三記念館(旧津山基督教図書館) 歴史民俗館を見学してみました。
そこには、地元の伝統工芸品の作州絣などとともに、各地の紬、絣などに混じって、各種の更紗も展示されていて興味深く見学したことでした。
さて、昨日は午後から激しい雷雨になり、急に気温も下がりましたが、次の写真はその前に写したもの。
庭のスズラン。
シャクヤクのつぼみ。
クレマチス。
ツユクサ。
カタバミ。
これはなんでしたっけ?
テントウムシが沢山います。大量発生しているアリマキ(アブラムシ)捕食してくれていますが、アリマキの勢いは少しも衰えません。
午後から夕方にかけての雨のお天気とはうって変わって、今日は雲一つない五月晴れでした。「令和最初の授業」などと、テレビで小学校の授業を取材したりしてましたが、そう言えば私の仕事も、令和初仕事でした。夕方のプチ散歩で、しょうこりもなく麦畑を撮影。夕陽のせいもあって、黄金色の輝きを増しています。
今日はこれにて。
「いたどり」は、「サイジ」とか「セイジ」と呼んでいたように思います。若い?のを食べていましたね。大きいのは、中の空洞の中に蛇がいるとか言って触りませんでした。実際に蛇がいたのを見たことはありません。「サイジ」は、池の土手なんかにたくさん生えていたので、危ないので近寄らないようにという意味で、大人が言っていたのかもしれません。また、その周りには実際に蛇(マムシ)などがいたのかもわかりません。今はあまり採る人はいないようですが、懐かしいですね。
by kenrou okada (2019-05-08 00:51)
kenrou okada様
>「サイジ」とか「セイジ」
ちょっと離れると、微妙に呼び名が違うものですね。私の故郷の地域では、語尾に接尾辞「ーコ」をつけたものでしょうかね?
>中の空洞の中に蛇がいるとか言って
聞きました聞きました。たしかに蛇が好みそうな湿っぽいところに映えてます。
>今はあまり採る人はいないよう
そうですね。民間薬としての効用もあるとかないとか?土佐の日曜市だったか、どこかの道の駅だったかで売られていたのを見た記憶もありますが、、、、。
by kazg (2019-05-08 05:26)
イタドリ、医薬品か何かで聞いたことがありますが
食べたことはありません。
普通に生えているんですね(^^;
クレマチス綺麗に咲きましたね。
by 美美 (2019-05-10 19:00)
いたどりとスカンポ、同じだと思ってました。
両方ともあの酸っぱい感じの味なんですねー
麦秋、麦の秋、昔より早くなってる気がします。
品種改良されて早まったんでしょうか、それとも。
by nicolas (2019-05-10 19:43)
美美様
痛みを取るという意味で、商品名の一部にイタドリという名前を使っている医薬品もあるようですね。
野山には、山菜とも言えないほど普通に生えてますね。
クレマチス、毎年大きな花を咲かせてくれます。
by kazg (2019-05-11 04:17)
nicolas様
昔から伝わる身近な物や食べ物の呼び名、地方名は、入り乱れておもしろいですね。
麦秋、熟する季節は、品種にもよるのかもしれませんね。まだ、まったく青々とした麦畑もありますし。それにしても、気づかずにいるとあっという間に生長しています、、、。
by kazg (2019-05-11 04:24)