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故旧集へばの巻 [折々散歩]

郷里の近くに久米郡美咲町というところがあります。そこにある「まきばの館」を訪ねようと、恒例の故旧の集いが、5日(金)計画されました。意外に遠く、7時に家を出て10時前に到着。

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険しい山道を、たっぷり走った実感が残ります。

道沿いの山の緑が目を楽しませてくれますが、その中で、白と緑の斑の葉が特徴的な高木が、あちらにもこちらにも、見えます。

私の車に同乗のヨシエさんが、「あれは半夏生かなあ、それとも高木だから、え~と、ネコマタギじゃなくて、、、」と話題を提供してくださいます。

確かに、雑節にいう半夏生は、今年は7月2日頃から6日頃までのようです。探してみると、以前、こんな記事を書いていました。

五番煎じの半夏生、の巻(2017-07-02)

当ブログ「ナードサークの四季」は、2013年の夏に書き始めました。「退職記念」と銘打ちましたが、もっと直接的には、「肺癌手術記念」とも言えます。七月に入院手術した頃の日録や退院直後の日録を綴り始めたのが出発でした。
そうこうするうちに、もうすぐ4年目を迎えようとしており、「5年生存率九〇%」といわれた、その5年目を生きて迎えることも、まんざら夢ではなさそうです。
それにしても、時々過去記事を見ていると、二番煎じ三番煎じが重なり、ネタ切れ状態を痛感するところです。

(中略)

さて、今日のラジオで半夏生の話題が流れていましたので、今日の記事はこれを題材にしようと思ったのですが、確かめてみると、過去にこんなに何度も書いていました(汗)。
たとえば去年の記事。
稲苗に朝露繁き半夏生

(中略)
去年の「半夏生」の日にはこの記事を書きました。
せせらぎのかそけき音や半夏生
今日も危うく、同じ題材で終わりそうでした。

一昨年の七月二日に書いたのがこれ。せせらぎのかそけき音や半夏生

今朝の地元紙=「山陽新聞」のコラム「滴一滴」に、しばし考えさせられました。
指揮者小澤征爾さんが、24歳で国際指揮者コンクールで優勝した時の、わざと間違って演奏された楽器の音をすべて聞き分け、正したという予選でのエピソードが紹介され、「安倍さんには国民の声がどれだけ耳に届いただろう」と問いかけています。
そして、5月1日付の文化面での内橋克人さんの言葉を引用しています。
「戦争はある日ここからといって始まるのではない。いつしらず、せせらぎの流れのように始まる。」
そしてコラムは、こう結びます。

最初はせせらぎのようにかすかな軍靴の響きも、やがて勢いを増す恐れがある。意に沿わない叫びに“耳”を貸さない為政者では、国は危うい。

本当に、何度も耳にたこができるほど聞き、口が酸っぱくなるほど繰り返し行ってきたこの懸念が、いまほどリアリティを増したときはないかも知れません。

聞き飽きて、またか、まさか、と多くの人が受け流してしまいかねない、今のご時世。まだまだ、内閣支持率の下降が緩やかなうちに、「多数議席」を活用してやれることはやってしまおうという算段でしょうが、それだけにますます、せせらぎの音に耳を澄まさねばなりますまい。

なんと、いつもいつも同じ繰り言を重ねるブログだわいと、われながら「感心」しますが、しかし、事態が少しも良くなっていない以上、今後も繰り返すしかないでしょうね。
「半夏生」については、この記事でふれましたので再掲してしておきます。
半夏生ですか?それとも別の方?

スーパーの魚コーナーにパートに出ている妻が、「半」に「夏」に「生」と書いてどう読む?尋ねるので、うろ覚えで「ハンゲショウ」と答えました。

「たこ」に関係ある?と聞くので「知らない」と答えたものの、気になるので、ネット検索してみました。

「デジタル大辞泉」にはこうあります。

1 雑節の一。太陽が黄経100度にある日で、夏至から11日目。7月2日ごろにあたる。このころから梅雨が明け、田にカラスビシャク(半夏)が生えるのを目安に田植えの終期とされてきた。半夏(はんげ)。《季 夏》「いつまでも明るき野山―/時彦」
2 ドクダミ科の多年草。水辺に生え、高さ約80センチ。全体に臭気がある。葉は長卵形で互生。6、7月ごろ、上部の葉が数枚白くなり、これと向かい合って花
穂を出し、白い小花が咲く。名は1のころ咲くからとも、葉の下半分が白いので半化粧の意ともいわれる。かたしろぐさ。

農家では、この日までに田植えを終わらせる節目の日とされ、地方によっていろいろな伝承があるようです。

この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされたこともあったそうです。三重県では、ハンゲという妖怪が徘徊るとされ、この時期の農作業を戒めたようです。

玄米の餅を作り食べる(奈良、大阪)、蛸を食べる(関西)、焼き鯖を食べる(福井)、うどんを食べる(香川)などの習慣があったそうです。これをもとに、7月2日は、「たこの日」、「うどんの日」「「半夏生サバの日」などに認定され、商戦のネタにされているようです。

「2ドクダミ科の多年草」とある『ハンゲショウ(かたしろぐさ)」の写真は、この記事にも載せました。
七夕雑話

草本であるハンゲショウに対して、目の前の山を彩っているものは、明らかに樹木です。どうやら、マタタビのようです。群生とも言えるほどの、山一面の繁茂ぶりです。それからひとしきり、マタタビの話題に花が咲きました。

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2005年(平成17年)日に久米郡中央町、旭町、柵原町の3町が合併して誕生した町で、ウィキペディアは「吉備高原に位置し町域の大半は丘陵地帯と山林である。町内には県内三大河川のうち、旭川吉井川の2つの川が流れる。」と紹介しています。

「まきばの館」の、公式HPには、こう解説してありました。

岡山県の中山間部に位置し、岡山県農林水産総合センター畜産研究所が広く県民皆様に畜産に対する親しみや理解を深めてもらい、
憩いの場所にしてもらうことを目的にセンターの一画に、平成3年4月に開園した県民ふれあい施設が「まきばの館」。
山間を抜けた先に開ける景色はドラマティック!!

ちょうどラベンダーの季節でした。

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いろいろな種類のラベンダーが栽培されているようです。

品種名が表示されていて、興味がそそられます。

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北海道富良野のラベンダー畑のような、見渡す限り紫の波--を期待するのは無理というものですが、かなりの規模です。さすがに、濃密な香りが辺りに広がります。いろいろな蝶や蜂など、虫たちが宅差名詰まっています。

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ラベンダーだけではなく、各種のハーブも栽培されていて、香りの強い花が咲いていますから、昆虫たちにとっては楽園でしょう。

ツマグロヒョウモン♀は見分けられますが、、

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全部ツマグロヒョウモンの♂に見えてしまいます。

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下のこの蝶はなんでしょう?

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ナツツバキも盛りです。

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花を楽しみ、虫を楽しみ、食事を楽しみ、十分満足ですが、近くに棚田が見られるとの情報もあり、心がかなり引かれます。

が、それにまさる至玉の出逢いが待ち受けていたのです。

と思わせぶりに書いて、続きは次回と致します。


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