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故きを温めて,の巻 [日録]

故きを温めています。四年前の拙ブログにこんな記事を書きました。


気になる都知事選、の巻(2016-07-23)


都知事選挙の行方が注目されます。東京都という一自治体のみならず、日本の進路を左右する大事な政治戦であることはまちがいないないでしょう。

先日の参院選挙は、徹底した「選挙隠し」(こんな言葉初めて聞きましたが)「争点隠し」の挙げ句、与党とそのお友達勢力がまんまと議席をせしめました。すると、途端に、「改憲勢力が2/3を確保」の大見出しが踊り、隠れていた「争点」が白日にさらされました。その印象さめやらぬうちの都知事選ですから、当然、アベ政治とその追随勢力にたいする鋭い審判の機会にならねばならないし、なるはずです。そうしたもとで、市民と野党が行きがかりやしがらみを超えて、統一候補を掲げて闘うのは、画期的な歴史事件です。
それだけに、これまで猪瀨、桝添と、自ら押し立ててきた知事が2代続けてカネの問題で辞任に追い込まれた自公勢力は、危機感をつのらせ、公認候補と造反候補の「争い」を演出しながら、保守票・浮動票の取り込みに躍起であるようです。
でも、公認候補の増田寛也サンは、岩手県知事時代、1年間で171回も国内外に出張(ファーストクラス利用)、2013年8月には、南北アメリカ訪問で、16日間の渡航と宿泊費383万円。総務相当時には赤坂の高層マンションを約2億円で購入、在任期間中に不動産取引を行うことの自粛を求める大臣規範違反が指摘されています。また、公示日直前まで「東電」の社外取締役を務めるなど、どっぷりと「原子力ムラ」に身をおいてきた御仁。決してクリーンでも有能でもないらしい。
一方、小池百合子サン。「がけから飛び降りる覚悟で」知事選に出馬し、自民都連にいじめられながらも叛旗をひるがえす“平成のジャンヌダルク”を演じていますが、カネには汚いらしい。代表を務める「自民党東京都第十選挙区支部」の政治資金収支報告が話題になっています。それより何より、超タカ派集団「日本会議」の「国会議員懇談会」の重要メンバーとして、改憲策動の先頭に立ってきた人物で、アベ内閣による集団的自衛権容認よりも10年以上前から、「集団的自衛権の解釈変更は国会の審議の場において、時の総理が『解釈を変えました』と叫べばよい」(『Voice』2003年4月号)と豪語したり、小泉内閣で環境相時代には「日本の核武装構想について」、「国際情勢によっては検討すべきだ」と回答(03年11月衆院選候補者アンケート)するなど、異常なタカ派ぶりを発揮してきた人物です。
ネット上に、こんな記事がありました。
【東京都知事選】鳥越氏に対する「病み上がり」発言の小池百合子氏、沖縄選出の国会議員に「日本語読めるんですか?」と差別的やじ!〜生活の党・玉城デニー議員に真相を直撃インタビュー!2016.7.20
一部を引用します。

 2013年11月26日、玉城氏は特定秘密保護法が強行採決された直前に開かれた、衆議院国家安全保障に関する特別委員会で質疑に立った。発言中、 議員席に座る小池氏から「日本語読めるんですか、日本語分かるんですか」というヤジが飛んだという。玉城氏は沖縄出身。ウチナンチューの日本人とアメリカ 人の両親を持つ、いわゆる「ハーフ」だ。小池氏のそのヤジは、玉城氏の出自をからかった、明らかな差別発言である。国会でそうした差別的な中傷を浴びたの は、後にも先にも、小池氏からだけだったと玉城氏は語っている。
小池氏は日本最大の右翼団体「日本会議」の「国会議員懇談会」の副会長も務めてきた。大臣在任時には終戦の日に合わせ、靖国神社へ参拝した。さら には、2009年の衆院選では、自公だけではなく幸福実現党とも手を取り合い、選挙戦を闘い、選挙区では落選したが、比例区で復活当選した。2010年に は、在特会(在日特権を許さない市民の会)の「女性部」で講演した過去もある。
「右に偏っている人はどうしても差別的な発言をする傾向が強い」。玉城議員のこの見立てにまさに当てはまるのが、今、都知事選でトップ争いを展開している、小池百合子氏本人なのである。

どちらに転んでも、このお二人、二代続いた政治とカネの問題を解決して、都民本意の清潔な政治を実現することなど、とうてい期待できないばかりか、アベ強権政治と結託してこれまで以上に都民を、そしてひいては国民全体を危うい道に導く選択であることは大差ありません。
すると心ある都民の選択肢は、鳥越さん以外に考えられない!はずですが、それを許したくないのが権力というものらしいです。


選挙結果を受けての感想はこちら。


三十年近くも前の夏の文(8月に寄せた学級通信1)(2016-08-04)


当選者確定後の東京都都知事選挙について、なかなか感想がまとまりません。

そんなとき、so-netブログの「お仲間」(と勝手に呼んで失礼かもしれませんが)五十嵐仁様のブログに、こんな記事

(8月3日(水) 東京都知事選挙はどのような視点から総括されるべきか )がありました。

たまたま、さきしなのてるりん様も昨日の記事に書いておられました。

2016-08-03 都知事選の結果のまとめ方 五十嵐仁氏のブログに同感 [雑感]

てるりん様の「全く同感」に、全く同感です。

五十嵐氏は

都知事選挙の結果について、ネットなどで様々な意見や総括が飛び交っています。とりわけ野党共闘と市民が擁立した鳥越さんが直前の参院選で得た野党各党の合計票を大きく下回ったために、陣営内部での対立や紛糾が生じているように見えます。
選挙の総括をめぐって事実認識や見解の相違が生ずるのはやむを得ないことですが、それが対立や分裂を生むことになっては困ります。この点を憂慮しつつ、都知事選挙はどのような視点から総括されるべきかについて、私見を述べさせていただきます。

と、3点にわたって「私見」を述べておられます。
全文をご紹介したいところですが、まとめの部分のみ、少々引用させて戴きます。

しかし、鳥越さんは立候補するべきではなかった、野党は共闘するべきではなかった、宇都宮さんは辞退するべきではなかったなどという後ろ向きの意見には賛成できません。そのどれ一つが欠けても有力候補の一角を占めることはできなかったでしょうし、当選できると信じて選挙戦を戦うことは難しかったでしょう。
革新都政の奪還は「夢」に終わりましたが、その「夢」を見せてくれたのは立候補を決断した鳥越さんであり、それを支援した野党と市民の共同であり、分裂を回避するための宇都宮さんの苦渋の決断でした。そのどれ一つが欠けても、「夢」を見ることは不可能だったのではないでしょうか。
(中略)
選挙の総括によって教訓を引き出すことは必要ですが、それはあくまでも団結を強めて前進し勝利するためのものでなければなりません。分裂を引き起こして後退するようなことになれば、選挙での敗北に加えてさらにもう一度敗北することになります。
選挙が終わっても、都民の手によって都民の手にクリーンな都政を取り戻すための闘いは続きます。選挙の総括はこのような闘いの一環であり、次に勝つための条件を探りそれを生み出すための作業でもあるということを忘れないようにしたいものです。


あれからもう4年が経ったのですね。そして、6月18日告示7月5日投票で、都知事選がはじまりました。五十嵐仁氏の最近のブログ記事を,またまた引用させていただきます。


6月18日(金) 都知事選での反貧困人権派弁護士への支持を訴える


東京都知事選挙(7月5日投開票)が告示されました。コロナ禍が吹き荒れ安倍政権が末期症状を呈する下での首都での政治決戦が始まったのです。
この選挙で、反貧困人権派弁護士への支持を呼びかけます。首都・東京での政治決戦で、宇都宮健児さんが当選すれば、命と暮らし、都民の生存権を守れる新たな都政を実現することができるからです。
この選挙では、自民・公明の実質的な支援を受ける現職の小池百合子候補に対し、立憲民主・共産・社民などが支援する元日弁連会長の宇都宮健児さんをはじめ、れいわ新選組代表の山本太郎、日本維新の会推薦の元熊本県副知事小野泰輔などの候補が挑戦しています。野党支持の有権者からすれば、誰に入れたらよいのか判断に迷うところかもしれません。
私は当初から宇都宮さんを支援しており、選挙の構図が固まった今も変わらず宇都宮さんを応援しています。それは4年前の八王子市長選挙で3度も応援していただいた義理があるからですが、もちろんそれだけではありません。
知名度が高く大衆的な人気があるという理由で地方自治体の知事を選んできたことがどれほどの誤りであったのかは、石原・猪瀬・舛添・小池と続いた不毛な都政が証明しているからです。サラ金の被害者救済や貧困の解決のために力を尽くし、落選した後も都議会を傍聴するなど都政とのかかわりを持ち続けてきた真面目さと地道に取り組む「地味さ」こそが宇都宮さんの良さであり、きらびやかなパフォーマンスを繰り広げる現職知事とは対極にあると思うからです。
特定の政党からではなく、市民と野党の支援を得ている候補者も宇都宮さんだけです。維新に推薦されている前熊本県副知事の小野さんは「野党系」とは言い難く、おそらく都議会自民党からも支持が流れるのではないでしょうか。
れいわの山本さんは明らかな「野党系」で、条件さえそろえば野党共闘の候補者になれる人でした。それだけに今回の「後出しジャンケン」のような突然の立候補は、野党共闘にとってもれいわや山本さんにとっても、決してプラスにならない残念な対応だと言わざるを得ません。
もちろん、立候補する権利は誰にでもありますから、それ自体を批判することはできませんが、それがどのような意味を持つのか、誰にとって有利になるのかを政治的に判断して行動するのが、あるべき政治家の姿ではないでしょうか。(中略) 市民と野党の共闘を拒んで立候補したことも、「自分ならそれでも当選できる」という自惚れが垣間見えます。総選挙に向けて市民と野党との共闘を発展させようとの配慮はなかったのでしょうか。(中略)
また、前から指摘されているように、地球温暖化対策として原発廃止後のエネルギーを火力発電で調達するなど、疑問をもたれる点があります。華やかであってもリアリティーに欠ける公約という点では小池さんの方が上手ですが、他の候補者にも共通する問題です。
この点でも宇都宮さんは一味違っており、派手でなくても地に足の着いた実現可能な公約を打ち出しています。政策面でも「地味さ」は武器だと言って良いでしょう。
コロナ禍の下で、大型公共事業や開発優先ではなく、命とくらしを守ることが中心的な争点に浮上しました。「自粛から自衛へ」と言って自治体トップとしての責任を放棄してしまった現職知事を取り換え、マトモな知事を選ぶことこそが最適・最善の「自衛」ではないでしょうか。
今日から始まる都知事選挙で、都民の皆さんが誤りのない選択をされることを願ってやみません。その結果次第では、黄昏迫る安倍政権の前途や来るべき総選挙も大きな影響を受けることになるでしょうから。


昨日でしたか、テレビで、宇都宮さんへの取材をチラリと見ました。このポスターは4年前に準備したもの。やっと日の目を見ましたと、磊落に笑っておられました。そうでした。4年前は、市民と野党の共闘による鳥越候補擁立のために、出馬辞退を「苦渋の決断」なさったのでした。宇都宮さんの都知事選出馬は、2012、14年に続いて3回目。地味だけれども節を曲げぬ強靱な意志。敵に回すと怖い存在だが、庶民にとっては心強い味方です。7月5日には,首都東京の真の梅雨明けを期待したいものです。


故きを温めついでに、例によって後書き日記です。


6月18日(木)は,かなり激しい雨。私の所属する年金者組合地元支部の集まりがありました。新型コロナの影響でしばらくぶりの集まりでした。


6月19日(金)も雨。


郵便局で用を足した後、雨の自然環境体験公園を歩いてみました。


オリンパスE-420にZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 Macro をつけて歩きました。パソコンに取り込んでみると、古い画像も未処理のままCFカードに残っていました。


小四の女児が写したハムスターの肖像です。


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自然環境体験公園のアジサイ。雨に濡れて、季節感がぴったりです。


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ビヨウヤナギ。


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水玉を宿したネムの花。


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雨の日散歩に対応して、fuji finepixs1も持って出ていました。


広角側でネムノキの全景を写しておきました。


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路上に赤い実が散らばっています。


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ヤマモモが熟す季節です。


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ヤマモモの木にメジロの群れが集まっていました。


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コゲラが、雨の中、木をつついていました。


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ホタルガ。


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「五十音」 北原白秋


水馬赤いな。ア、イ、ウ、エ、オ。
(あめんぼ あかいな アイウエオ)


と白秋は歌いましたが、そんなに赤いですかね?


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またまた、故きを温めますと、こんな記事を書いたことがありました。


三題噺のつづきの巻(2014-08-02)


(2007年暮れの脳動脈瘤手術の後のリハビリでは)発声練習定番の『あめんぼの歌』(北原白秋)や、『お祭り』(同じく北原白秋)には、お世話になりました。

『あめんぼの歌』
水馬赤いなあいうえお   
あめんぼあかいなあいうえお

浮藻に小蝦も泳いでる   
うきもにこえびもおよいでる

柿の木栗の木かきくけこ   
かきのきくりのきかきくけこ

啄木鳥こつこつ枯れ欅   
きつつきこつこつかれけやき

大角豆に酢をかけさしすせそ  
ささげにすをかけさしすせそ

その魚浅瀬で刺しました   
そのうをあさせでさしました

立ちましょ喇叭でたちつてと   
たちましょらっぱでたちつてと

トテトテタッタと飛び立った   
とてとてたったととびたった

蛞蝓のろのろなにぬねの  
なめくじのろのろなにぬねの

納戸にぬめってなにねばる   
なんどにぬめってなにねばる

鳩ポッポほろほろはひふへほ   
はとぽっぽほろほろはひふへほ

日向のお部屋にゃ笛を吹く   
ひなたのおへやにゃふえをふく

蝸牛ネジ巻まみむめも   
まいまいねじまきまみむめも

梅の実落ちても見もしまい   
うめのみおちてもみもしまい

焼栗ゆで栗やいゆえよ   
やきぐりゆでぐりやいゆえよ

山田に灯のつくよいの家  
やまだにひのつくよいのいえ

雷鳥寒かろらりるれろ   
らいちょうさむかろらりるれろ

蓮花が咲いたら瑠璃の鳥   
れんげがさいたらるりのとり

わいわいわっしょいわゐうゑを   
わいわいわっしょいわゐうゑを

植木屋井戸換へお祭りだ   
うえきやいどがえおまつりだ

『お祭り』
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
祭だ 祭だ
背中に花笠
胸には腹掛
向ふ鉢巻 そろひの半被で
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
神輿だ 神輿だ
神輿のお練だ
山椒は粒でも ピリツと辛いぞ
これでも勇みの山王の氏子だ
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
眞赤だ 眞赤だ 夕焼小焼だ
しつかり擔だ
明日も天氣だ
そら 揉め 揉め 揉め
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
俺らの神輿だ 死んでも離すな
泣蟲やすつ飛べ 差上げて廻した
揉め 揉め 揉め 揉め
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
廻すぞ 廻すぞ
金魚屋も逃げろ 鬼灯屋も逃げろ
ぶつかつたつても知らぬぞ
そら退け 退け 退け
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
子供の祭だ 祭だ 祭だ
提灯點けろ
御神燈献げろ
十五夜お月樣まんまるだ
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
あの聲何處だ
あの笛何だ
あつちも祭だ こつちも祭だ
そら 揉め 揉め 揉め
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
祭だ 祭だ
山王の祭だ 子供の祭だ
お月樣紅いぞ 御神燈も紅いぞ
そら 揉め 揉め 揉め
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい
わつしよい わつしよい


今日(6月20日)の日記は、次回送りと致します。今日はここまで。


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コメント 5

八犬伝

小池百合子、嫌いです。
思想もそうですし
なんといっても、あの偉そうな態度
気に入りません。
by 八犬伝 (2020-06-21 19:49) 

kazg

八犬伝様
見てくれで人を判断すべきでない、と思ってはみるのですが、、、やっぱり生理的にイヤな感じのヒトってありますね、、。内実が透けて見えるのでしょうか?
by kazg (2020-06-23 17:19) 

momotaro

都知事選は宇都宮氏でいきましょう、決まりです!
でも選挙権がないのでつい関心薄になってしまいます。いけませんね、都民の皆様よろしく!
by momotaro (2020-06-27 03:29) 

momotaro

追伸
紫陽花は一輪撮りがいいですね、ピンクの咲きそうなの、綺麗ですね!
by momotaro (2020-06-27 03:31) 

kazg

momotaro様
>選挙権がないのでつい
まったくです。「対岸の火事」も「高みの見物」も、適切な表現ではないかも知れませんが、つい、傍観的になってしまいます、、
紫陽花、咲きそろっている全体の姿も、美しいと思って写すのですが、写真にすると実物の魅力が出せません(汗)ですのでついつい、クローズアップ的な撮影をしてしまいます。
by kazg (2020-06-27 09:30) 

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