SSブログ
<

五位鷺再会、の巻 [折々散歩]

コロナの蔓延収まらぬ中ですが、大阪に住む次男一家が、16日(日)にちょっと立ち寄り、小1の女の子だけを置いて帰りました。お嫁さんのお父さん(孫にとってはジイジ)が去年亡くなり、今年が初盆なので、数日の実家に滞在して法要を済ませて大阪へ帰る途中、我が家に立ち寄ってくれたのです。

これにあわせて,この日は長女も、4才の孫娘と4ヶ月の赤ちゃんの顔を見せに来てくれました。

KS_15015

かわいいでしょ。これ、男の子です。イケメンではありませんか!

いとこ同士の賑やかな交流も束の間、大阪のパパ・ママ・2歳児の一行は、夕方になる前に出発。

例年のお盆ラッシュほどではないにしても長旅ご苦労様です。

KS_14977

夕食は、長男家のママがカレーの用意をしてくれて,みんなでごちそうになりました。そして、中1男、小4女、小1女、保育園児(5歳・4歳)は,我が家にお泊まり。非日常を満喫しておりました。

17日(月)は、高校生は学校、中学生は午後部活と、普段の生活が始まりかけています。中学生は、宿題も一部提出しなければならないそうで、今の時期からもう、夏休み終わり恒例の宿題三昧の日々をを送っています。小学生時代、不登校傾向が続き,ほとんどの時間を保健室で過ごしたこの中学生、今も食は細く体格は小さいですが、エネルギーは回復・充実してきているようです。

午前中、この中学生が絵画の宿題にとりくむのに合わせて、女の子達もみんな水彩絵の具と絵筆を使って,お絵かきに熱中。ジイジは、注文を受けて、四つ切り画用紙の買い出しに派遣されました。駐車場から店まで歩く間に、身体が蒸発してしまいそうな激しい暑さです。この日の最高気温は、当地でも37.1℃あったそうです。

お散歩は,早朝に限ります、、、が、6時台になるともう汗だくです。

E3152850

E3152855

E3152896

涼しいうちにお食事中の山羊などにも出会います。

E3152886

E3152888

緑の稲田にダイサギの白がひときわ映えます。

KS_14827

アオサギとのコラボ。

KS_14825

強い陽射しを浴びても,アオサギは暑さには平気そうです。

E3152861

何年ぶりかで、この鳥に会いました。

KS_15124

KS_15142

KS_14850

KS_14835

KS_14862

KS_15082

KS_15089

続けて何日か、見に出かけていますが、なかなかシャッターチャンスに恵まれません。

ゴイサギについて当ブログで最初に触れたのはこの記事でしょうか。

ダイサギ ゴイサギ ダイゴ帝?(2013-09-06

生き物の名前は片仮名書きされることも多いですが、言葉の響きからだけでは実物をイメージできないこともままあります。
たとえば、「シラサギ」といえば「白鷺」=「白い鷺」とすぐさま連想が働きます。

(中略)

「アオサギ」というと、「青い鷺」と連想されます。実際は青色というよりは灰色の勝った色合いで、英名は Grey Heron(グレーの鷺)と呼ぶらしい。もっとも、黒毛の馬は、古くから「アオ」と呼びます。古語辞典によれば、「①青い色。本来は、白と黒の間の広い範囲の色で、主として青・緑・藍(あい)をさす。②馬の毛色の名。全体に青みがかった黒色。また、その毛色の馬。」(「学研全訳古語辞典」)とありますから、名前と実物に矛盾はありません。

(中略)

「枕草子」に「鳥は」と題する章段があり、鷺についてこう書いています。「鷺は、いと見目も見苦し。眼居なども、うたてよろづになつかしからねど、『ゆるぎの森にひとりは寝じ』と争ふらむ、をかし。」
口語訳:「鷺は、見た目も見苦しい。目つきなども嫌な感じで、万事に親近感が持てないけれど、『ゆるぎの森で一人寝はすまい』と妻争いをするというのが、おもしろい。」
「ゆるぎの森に」は「高島やゆるぎの森の鷺すらもひとりは寝じと争ふものを」(古今六帖・第六)という古歌を踏まえているそうで、コロニーに集まる鷺たちが、夜中に声を上げながら騒いでいる様を、風流な妻争いになぞらえています。このことで、他の欠点が減殺され、「をかし」と感じられるというのです。
この鷺は、やはり「アオサギ」でしょうかねえ。」

(中略)

「ダイサギ」が「大鷺」と気づけば「なあんだ」なのですが、、、。「白鷺」にも、様々な種類があり「ダイサギ」「チュウサギ」「コサギ」などと分類されるそうですが、素人目には同じように見えてしまいます。散歩中に出会うと、その純白の優美な姿に惹かれ、しばしばカメラを向けますが、果たして「大鷺」か「中鷺」か「小鷺」か、はたまたそれらの亜種か?とうてい識別できず、ギブアップです。
「ゴイサギ」。なんだか居心地のよくない響きではありませんか?子供のころ、「あれはシラサギ、これがゴイサギ」などと呼ばれるのを聞いて、後者には幾段か格下の物に対する軽んじるニュアンスを感じたような記憶があります。
ですが、「五位鷺」と表記され、名付けのいわれを聞けば、少々評価が覆される気もします。
「五位」は、古代の官位で、原則としてこれより上が「殿上人」の資格を得るボーダーで、宮中で天皇に謁見する事が許された、特別な存在です。
再度、古語辞典によると、こうあります。「てんじゃう-びと 【殿上人】/名詞/清涼殿の「殿上の間(ま)」に昇ることを許された人。四位・五位の人の中で特別な人。蔵人(くろうど)は六位でも許された。「上人(うへびと)」「雲の上人」「雲上人(うんじやうびと)」「殿上」とも。(中略)/[反対語] 地下(ぢげ)。/参考「殿上人」は貴族の中流階層で、直接政治にかかわる上級の「上達部(かんだちめ)」と、昇殿のできない「地下(ぢげ)」との中間に位置する。」(「学研全訳古語辞典」)
なぜ、この鷺がこれほどの官位を名に持つのか?
平家物語に、こんな記載があります。
「延喜御門、神泉苑に行幸あって、池のみぎはに鷺のゐたりけるを、六位を召して、『あの鷺取って参らせよ』と仰せければ、いかでか取らんと思ひけれども、綸言(りんげん)なれば歩みむかふ。鷺羽繕ひして立たんとす。『宣旨ぞ』と仰すれば、平んで飛び去らず。これを取って参りたり。『なんぢが宣旨にしたがって、参りたるこそ神妙なれ。やがて五位になせ』とて、鷺を五位にぞなされける。今日より後は鷺のなかの王たるべしといふ札をあそばいて、頸にかけてはなさせ給ふ。」(巻第五 朝敵揃)
延喜御門(えんぎのみかど)とは、醍醐天皇のこと。この頃は「宣旨を向かつて読みければ、枯れたる草木も忽ちに花咲き実生り飛ぶ鳥も従ひき」というほど、天皇の威光がすばらしかったというエピソードです。
要旨はおよそ次の通り。---神泉苑(しんせんえん)に天皇が出掛け、池に鷺(さぎ)がいるのを見て、六位の者を呼び、「あの鷺を取って参れ」と命じた。六位は「どうして捕まえられようか」と思うが、勅命なので鷺の方へ歩いていく。鷺は毛づくろいをして今にも飛び立つところだったが、六位が「宣旨である」と声を掛けると、鷺はその場に平伏して飛び立たなかった。これを捕まえて献上すると、天皇は鷺の神妙な態度を誉め、五位の位を与えた。そして木の札に「鷺の中の王」と書いて鷺の首にかけ、空に放った。
成鳥は頭部~背中が青く、胸~腹が白色のツートンカラーの、端正な要旨をしています。「五位」の名もむべなりと感じます。

久しぶりにこのサギに出会ったので、長い引用をしたくなりました。

その後の記事でも、何度か話題にしましたが、たとえばこんな記事には、ちょっと見栄えの良い写真を載せています。

シリーズ「サギ」 その5 ゴイサギの巻(2015-11-11)

ゴイサギに会う、の巻(2016-11-19)

「赤い目」再話、の巻(2017-03-23-1)

昨日の夜も、小4、小1、保育園園長組の従姉妹が我が家で合宿。懇親を深めています。合間を見てのブログ更新です。

今日はこれにて。


nice!(46)  コメント(4) 

nice! 46

コメント 4

風船かずら

可愛いお孫さんたちに囲まれて奮闘するkazgさんの姿目にみえるようです。イケメンですね。

by 風船かずら (2020-08-23 14:03) 

momotaro

佳い景色の中でたくさんのお孫さんに囲まれて、理想的な人生じゃないですか!
素晴らしいことです!
by momotaro (2020-08-24 21:30) 

kazg

風船かずら様
大いに振り回されます(汗)
今年の夏休みは早くも明け、コロナの元での「日常」が再開されています。それ故、じじばばの出番は多少は減って来ていますが、エネルギーはかなり消耗しました、、、(笑)
by kazg (2020-08-26 03:19) 

kazg

momotaro様
物質的には何かと事欠くことばかりの困窮生活ですが、考えよう次第では、確かにおっしゃっていただいたとおり、幸せなことです。「足るを知る」の境地を、日々目指しております(笑)
by kazg (2020-08-26 03:28) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

今日の二つ蜻蛉、の巻久々、の巻 ブログトップ

フォト蔵にアップしている私の写真はこちらです。

写真販売サイトにも画像を掲載しています。
写真素材 PIXTA


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。