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棉から綿へ、の巻 [折々散歩]

以前こんな記事を書いたことがありました。

ふくらみ始めた綿の花(2013-08-05)

庭の片隅で、薄クリーム色の綿の花が膨らみ始めています。
妻が知人からいただいてきた種を、植木鉢にまきました。双葉の頃に何者かにすっかり食われ,ほとんど全滅状態だったのですが、この一鉢だけはかろうじて育ち、健気にもつぼみを成していました。最近は世話もせず、ほとんど放置状態なのに、よくぞここまで育ってくれました。
綿花と言えば、子どもの頃は。故郷の山沿いの畑で、栽培されている姿をよく見かけました。痩せた畑と見える場所で、旺盛に育っている姿が記憶に残っていて、こんなにデリケートな植物とは知りませんでした。
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2013-08-05 21:21

今日の「これなあに?」 訂正・追加版(2013-09-16)

「これなあに?」追加その3
最後は、我が家の庭で取材しました。
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綿の花が、やっと「綿花(メンカ)」になりました。
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妻は、今年もまた、綿の栽培にチャレンジしています。

第一報はこの記事に書きました。

6月になりました、の巻(2020-06-01)

昔の記事への感想は,自分で言うのもナンですが,ちょっと初々しいカンジがあります。特に自然の景物や生き物への愛着が、モロに伝わってきます。最近では,散歩に出かけても,カメラを向けることもしないような対象物に,心を動かしているのが,ちょっと新鮮で,初心に帰りたい思いを刺激されました。

と言うわけで,今日は,以前なら喜んで記事にしたような,ささやかな季節の足音に耳を澄ましてみることにします。何しろ今日から6月ですから。(中略)

コロナの外出自粛期間中,畑仕事で気が紛れました。玉ねぎ,ソラマメ,ニンニクは収穫が終わりました。ジャガイモは、最後の土寄せを終えました。花が咲いた株も増えてきて、収穫もそんなに遠い話ではなさそうです。スイカ、カボチャなどのツルが,勢いよく広がりはじめ、ぽつりぽつりと花を咲かせ始めています。気づくと,ズッキーニの苗が大きく育ち,収穫寸前の実がついています。トウモロコシ,キュウリ,ゴーヤ,インゲンなどの苗も大分伸びてきましたし,サツマイモの苗は,ようやく活着した模様です。

ニンニクの後作としてオクラ。隙間に葉物やさい。ソラマメの後作として,茄子。あと,玉ねぎの後に,サトイモとショウガと,欲張りな栽培計画を進めていますが,さてどうなりますか。日照り続きで困ってましたが,昨日は久々の雨で土が湿ってくれたようです。

あと,妻は,「綿」の種を取り寄せて,いま,双葉から少しだけ本葉が覗き始めています。

この記事で、いろいろと作物名を連ねた畑の様子も、九月になった今はすっかり変わり、ズッキーニ、オクラ、ナス、キュウリ、ゴーヤなど、毎日の食卓を楽しませてくれた夏野菜も、そろそろ終わりを迎えようとしています。トウモロコシは、2度目の収穫が終わりましたが、天候の影響でしょうか虫食いや立ち枯れで、貧作でした。スイカも、貧相な出来で、孫たちを喜ばせるにはイマイチに終わりました。日照りにも耐えて元気なのはカボチャです。

今、すくすくと育っていてほしいサトイモ、ショウガは、水やりを試みてはいますが慢性的に不足らしく、葉が赤く焼けて痛々しい限りです。たくましいはずのサツマイモの葉さえ、今年は赤く焼けていて、尋常でない天候異変を実感します。

そうした中で、妻が管理している棉は、強い日照りと乾燥のもとでも、花を咲かせ実(綿花)を着けました。深く根を張る習性と聞きますが、さすがです。

ところで、「棉」と「綿」の二つの漢字の使い分けは、「棉」は植物としての状態を指し、収穫された種付きの状態まで。これにたいして、「綿」は、種を取り除き繊維としてのワタになった状態を指すのだそうです。

妻の要請により、棉栽培の経過のあらましをまとめておきます。

画像は、妻がスマホで撮影したものです。

こんな種をネットで取り寄せたのが5月の連休のころ(娘が取り寄せてくれました)。

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双葉の頃(5月12日)

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花が咲き始めました(7月16日撮影)

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赤い花(7月16日撮影)。咲いたばかりは黄色だった花が、次第に赤く変わっていくようです。

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やがて綿花がはじけたので、摘み取って帰ります。

9月4日、何度目かの収穫。

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摘み取って帰った綿花から、種子を取り除く必要があります.その作業が終わってこそ「棉」から「綿」に変わるわけです。

そのためには綿花から種子を取り除く装置=綿繰り機が必要になります。ネットで調べたところ、かなり高額の機械のようです。できるだけ安価なものを探して1万数千円のものを、思い切って買うことにしようかと相談している最中に、製麺機が代用になるという情報を妻が見つけ、そう言えば昔、製麺機を買って何回か使ったきりで物置にしまい込んでいたことを思い出しました。探してみると、各所さびかけてはいるものの、まだ使えそうです。

箱を見ると、メイドインイタリアと書いてあります。ImperiaというメーカーのTitaniaという商品のようです。パスタだけではなく、うどんづくりにも適しているようです。購入動機は、そのうどんづくりでしたっけ。四千数百円の値段シールがはってありました。

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麺生地を平たくするためのローラーに、種がついたままの棉を通すと、種が外れて綿が出てきます。想定外の使途ですが、製麺機ならぬ製綿機として、第二の生を歩めそうです。

取り外された種。購入時の何倍の量になりましたか?

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できあがった綿。

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手製(材料は段ボール)のスピンドルで、綿を撚って糸にしています。

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機会があれば、今後の展開についてもご報告できるでしょうか?

今日はこれにて。


nice!(29)  コメント(4) 

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コメント 4

gonntan

さすが理知的な観察が書かれてあって
感心します。立派な特技ですね~~
綿は近所のおばちゃんが鉢で育てて
毎年白い綿ができていたのを見ていました。
でも糸や布にするのはまた別の話なので
製麺機が役に立つなんて初めて知りました。
何かの作品までいくと良いですね。
by gonntan (2020-09-05 21:02) 

kazg

gonntan 様
>何かの作品までいくと良い
ありがとうございます。妻に申し伝えます(笑)
台風の動きが心配ですね。くれぐれも、被害がありませんように祈ります。
by kazg (2020-09-05 23:24) 

momotaro

製麺機で製綿できるのですか、色々勉強になります!
by momotaro (2020-09-11 20:12) 

kazg

momotaro様
「廃物利用」という言葉を使うことも少なくなりましたが、使いようによっては利用できるものですね。ケチケチ精神からすると、大変得した気分が味わえます(笑)
by kazg (2020-09-12 18:18) 

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