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「あめあめふれふれ」のこころだ! [折々散歩]

今朝は久しぶりの雨なので、傘を差してぶらぶら散歩した。
これ以上水没カメラ・水没レンズを作るのも嫌なので、今日の携行カメラは、PENTAX X5のみ。



 

今朝は、雨の影響で、被写体の種類が限られている。

散歩道では珍しい光景でもないが、黄金色に染まり始めた稲穂をバックに、アオサギがくつろいでいる。季節感が漂うワンシーンだろう。

 

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雨宿り中のゴイサギを 見かけた。暗さのためか、画像が荒れる。PENTAX X5の限界か?
 
IMGP1608.jpg
 

 

歩きながら、自然と「♪雨雨降れ降れ」というフレーズが、頭に浮かぶ。「♪雨雨降れ降れもっと降れ」とい八代亜紀が歌った「雨の慕情」(作詞 阿久 悠 作曲 浜 圭介)ではなく、童謡の「あめふり」だ。

「あめふり」
北原白秋作詞・中山晋平作曲

あめあめ ふれふれ かあさんが
じゃのめで おむかい うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

かけましょ かばんを かあさんの
あとから ゆこゆこ かねがなる
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

あらあら あのこは ずぶぬれだ
やなぎの ねかたで ないている
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

かあさん ぼくのを かしましょか
きみきみ このかさ さしたまえ
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

ぼくなら いいんだ かあさんの
おおきな じゃのめに はいってく
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

蛇の目傘は、傘の中央にヘビの目のような輪の模様が描かれた、おしゃれな和傘で、装飾的用途で目にすることはあるが、実用の記憶はない。私の幼少期の記憶には、番傘があるだけだ。当時でも、一般家庭では、こうもり傘が優勢だったと記憶するが、小学校に常備してあった「置き傘」は、番傘だった。小学生の手には、ずっしり重く、油紙特有のにおいが印象に残っている。

蛇の目の模様を持ったチョウ。ジャノメチョウが、イノコズチの葉にくつろいでいた。

IMGP1612.jpg

 

シジミチョウも、クローズアップ撮影。

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「あめふり」の歌は、比較的恵まれた、小市民的な幸福に包まれた家庭で、健やかに育った子どもの、健全なヒューマニズムがにじみ出ていて、好ましい。トルストイの「幼年時代」「少年時代」などにも通う所があるかも知れない。
 
幼年時代

幼年時代

  • 作者: レフ・ニコラエヴィッチ・トルストイ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/01/24
  • メディア: 単行本



幼年時代 (岩波文庫)

幼年時代 (岩波文庫)

  • 作者: トルストイ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1968/05/16
  • メディア: 文庫

 

 

 


少年時代 (岩波文庫)

少年時代 (岩波文庫)

  • 作者: トルストイ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1971/06/16
  • メディア: 文庫

 

少年時代

少年時代

  • 作者: レフ・ニコラエヴィッチ・トルストイ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/01/24
  • メディア: 単行本


 
が、同時に、私は「雨雨降れ降れ」のフレーズに対する条件反射のように、次の歌を想い出す。

 
日雇い母さんの歌


雨が降ると母さんの
「お帰り」って声聞けて
うちはうれしいけど
今日のごはんに困ります

夜もふけて母さんに
「ねなさい」ってしかられて
うちはつまんないねえ
封筒はりが手伝えない

朝も早く母さんに
「がんばれ」って手を振って
うちは考えるなぜ
働くものは貧しいの

うちは考えるなぜ
はたらくものは貧しいの

うろ覚えなので、ネットで検索してみたが、見つからない。この夏の、高知で開かれた学生時代のサークル仲間の「同窓会」で配られた、「記念歌集」に採られていたので、引用させていただいた。

作詞者も作曲者もわからないが、あるいはこの記事で「日雇いの母さん」と記述されている歌がそれかも知れないと、勝手に推測しているが、正確の所をご存じの方が会ったら、ご教示を願いたい。

 


百円玉二個と十円玉四個の賃金なので「ニコヨン」と呼ばれたと、小学校の社会科で習った。雨が降ると仕事がないので、暮らしに窮する。

 

当時は丸山明宏)の 「ヨイトマケの歌」の世界と二重写しになる。野太い美輪明宏の歌声も、迫力十分だが、意外にも?、大竹しのぶのCDに収められたそれが、情感が深くて素敵だ。

 


ヨイトマケの唄

ヨイトマケの唄

  • アーティスト: 美輪明宏,美輪明宏,池多孝春,蔦将包
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2013/10/23
  • メディア: CD
  • あいのうた -フランチェスカ!-

    あいのうた -フランチェスカ!-

    • アーティスト:
    • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング
    • 発売日: 2009/07/01
    • メディア: CD

かつては、農村の女達が、現金収入を補うために土木作業に日雇いで働きに出た。私の母もその一人だった。近所の縫製工場に勤めたこともあったが、人間関係の煩わしさから、『土方』の方が気楽でよいと漏らしていた。

一番安定して長く勤めたのは、コンクリートブロックを製造する工場だったが、夏は暑く、冬は寒い肉体労働だった。

父親の転勤で、埼玉や千葉に暮らした頃も、食品工場やら、スーパーの掃除婦やら、様々なパート労働を転々としながら家計を支えてくれた。

共働きの家庭の子を「鍵っ子」と呼ぶことが当時広がった。私の田舎では、外出しても鍵など掛けなかったから、鍵こそ持たされてはいなかったが、学校から帰っても、家は留守だった。

だから、

「雨が降ると母さんの/お帰り」って声聞けて/うちはうれしいけど」

という 気持ちはよくわかる。


 



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