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椋鳥の夢  私の葛藤 [折々散歩]

散歩中、空を見上げると、小鳥の群れが見えました。ヒヨドリの高鳴きの声をよく聞くようになったので、群れで里に移動してきたのだろうとよく見ると、違うようです。

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写った画像を拡大してみると、腰に白い部分が見えます。椋鳥の群れのようです。

椋鳥の姿は、我が家の窓からも、よく見るようになりました。

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 この写真は、サイズ縮小以外はレタッチしていません。つまり、大きく写っていること、周辺光量が落ちて暗くなっていること(ケラレ)、画像が不鮮明で色りもイマイチーーーといった特徴を一応確認しておきたいのです。

これは、久しぶりに引っ張り出してみたカメラとレンズの組み合わせによるものです。

カメラは、旧世代の約600万画素のコンパクトカメラ(ネオ一眼?)、canonPowerShot S3 ISです。

世代遅れになったころ、ヤフオクの中古で買いました。カメラとしての性能は、よくできています。ただ、画素数の物足りなさ、ISO感度を上げたときのノイズの大きさ、ファインダーや液晶の視認性などには、旧世代なりの不満があって、最近出番が少なくなっています。それに、望遠鏡をつないで撮影する、いわゆる「デジスコ」もどきで撮影しました。高価な望遠レンズの代用として、いろいろ試してみましたが、なかなか実用にはなりません。


「デジスコ」に使う望遠鏡と言えば、コーワ、NIKON、などの名前が浮かびます。PENTAXも健闘しています。

Nikon フィールドスコープIII

Nikon フィールドスコープIII

  • 出版社/メーカー: ニコン
  • メディア: エレクトロニクス

 

Nikon フィールドスコープ オリーブグリーン FSED50OGNikon フィールドスコープ オリーブグリーン FSED50OG

  • 出版社/メーカー: ニコン
  • メディア: エレクトロニクス

Nikon フィールドスコープ チャコールグレー FSED50CG

Nikon フィールドスコープ チャコールグレー FSED50CG

 

  • 出版社/メーカー: ニコン
  • メディア: エレクトロニクス

 

でも、私が使っているのは、予算の関係で、vixenジオマ52S。

 


 非常にコンパクトで携帯性もよく、目視でバードウォッチングするときなどは、コストパフォーマンスの高い優れものだと思っています。ほかを知らないので比較のしようもないのですが。 

これを、一眼レフにつないで直焦撮影という方法も試してみました。まず「カメラアダプター」Gというものを望遠鏡の接眼部にねじ込んで、メーカーごとのカメラマウントに応じたTリングと呼ばれるアダプターをつけて、カメラのマウント部に装着すれば終わりです。固定絞りのマニュアル撮影になります。

 

Vixen(ビクセン) フィールドスコープ用パーツ カメラアダプターG 1836-09

Vixen(ビクセン) フィールドスコープ用パーツ カメラアダプターG 1836-09

  • 出版社/メーカー: VIXEN
  • メディア: エレクトロニクス

Vixen Tリング ペンタックス用(N)Tリング ペンタックスヨウ(N)

Vixen Tリング ペンタックス用(N)Tリング ペンタックスヨウ(N)

  • 出版社/メーカー: VIXEN
  • メディア: エレクトロニクス



私の技術では、ファインダーを覗くうちに目標を見失う、 マニュアルのピント合わせがシビアで、ピタリ決まる事は至難、暗くてぶれやすい、、、など、壁の大きさに負けて、挫折しています。

まだ、レンズの暗さに強いK5Ⅱでは試していません。いずれ試してみようと思うのですが、今、修理に出していて手元にありません。


この望遠鏡にコンパクトデジカメを取り付けて、ジオマ側で大まかにピントを合わせた後、カメラ側のオートフォーカスに任せると、コリメート式」のAF撮影ができる。はずですが、カメラとの組み合わせが、相性があります。

ネット上にも、書店にもいろいろな案内が出ていますが、どれも、相応の予算を必要とします。

デジスコ ビギナーズブック―コンパクトデジタルカメラで手軽に楽しむ超望遠撮影

デジスコ ビギナーズブック―コンパクトデジタルカメラで手軽に楽しむ超望遠撮影

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本カメラ社
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 単行本

デジスコではじめる超望遠撮影

デジスコではじめる超望遠撮影

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2004/09/30
  • メディア: 単行本

デジタルカメラ野鳥撮影術 プロに学ぶ作例・機材・テクニック (アスキームック)

デジタルカメラ野鳥撮影術 プロに学ぶ作例・機材・テクニック (アスキームック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2012/01/31
  • メディア: ムック

デジスコがわかる!―コンパクトデジカメで楽しむ野鳥撮影の世界 (アサヒオリジナル)

デジスコがわかる!―コンパクトデジカメで楽しむ野鳥撮影の世界 (アサヒオリジナル)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: ムック

 

 

 

専門店から、適合カメラ用の接続器具も販売されています。

デジスコ 新発想超高精度カプラー TA4

 

 

デジスコ 新発想超高精度カプラー TA4

  • 出版社/メーカー: デジスコドットコム
  • メディア: エレクトロニクス

デジスコ 究具04バリアブルカプラー VCA-1

デジスコ 究具04バリアブルカプラー VCA-1

  • 出版社/メーカー: デジスコドットコム
  • メディア: エレクトロニクス

推奨の組み合わせがいろいろ紹介されていますが、購入する余裕が私にはないので、あり合わせの組み合わせをいろいろ試しました。

汎用の接続器具。目視とカメラ撮影とをワンタッチで切り替えることができ、幅広いカメラが利用できる。「これだ」と思って購入したことがあります。


 

 

使用感は、それなりに重くて、また切り替えにはねじ固定などの手間が必要で、微妙な動きで位置がずれるなど、私の議等では、手持ち撮影で使いこなすことは難しく、お蔵入りになっています。

最近、使い道はないかなと、手元に置いてながめています。


ほかに、あり合わせのカメラを繋いで楽しむ方法がないだろうか?

「ありあわせ」というのは、五百円とか千円とかでカメラショップに転がっているジャンクカメラを引き取って、利用してみたかったのです。しかし、これも壁は厚い。まず第一に、相性の問題があります。組み合わせによっては、画面がドーナツの穴のように、時にはもっと狭いのぞき穴のようにケラレてしまいます。この組み合わせをクリアーするのがひと苦労です。ここでも、先人の知恵や実験を素直に聞いて、従っていれば苦労はしないですんだのに。

「我が道」は茨の道か秋の暮れ 

仮に多少のケラレを我慢しても、背部液晶だけのカメラでは、目的物をとらえてピントを合わせるという操作が、ハードルが高いのです。液晶の反射を防ぐためフードをかぶせるなどは必需品ですし、三脚で固定、レリースの工夫などと進んでいくと、とても「コンパクト」とは言えない大がかりなことになってしまいます。


これ以上、失敗談を書き連ねるのも退屈ですので、上記のムクドリのクローズアップ撮影の組み合わせについて、概説します。

私の所有しているレンズは、リーズナブルなこの2本です。目視の場合、明るいクリアーな像を結び、目視では不満はありません。

Vixen 接眼レンズ GL20 182800

Vixen 接眼レンズ GL20 182800

  • 出版社/メーカー: VIXEN
  • メディア: エレクトロニクス

 

 

Vixen 接眼レンズ AL15-40(ズーム式) 185108

Vixen 接眼レンズ AL15-40(ズーム式) 185108

  • 出版社/メーカー: VIXEN
  • メディア: エレクトロニクス

ただ、私の持っているデジカメとの組み合わせでは、周囲が大きくケラレて使い物にならないので、接眼レンズは、取り外して、代わりに、クローズアップレンズを組み合わせて装着します。

私の場合、kenkoクローズアップレンズを複数枚組み合わせて使ってみています。光学的な理屈はわからないし、理解するつもりもないので、行き当たりばったりに実験した結果です。

 

Kenko カメラ用フィルター AC クローズアップレンズ No.5 58mm 近接撮影用 358061

Kenko カメラ用フィルター AC クローズアップレンズ No.5 58mm 近接撮影用 358061

  • 出版社/メーカー: ケンコー
  • メディア: エレクトロニクス

 

 

 

 

ジオマとクローズアップレンズを接続するためには、BORG社の望遠鏡パーツを使います。

また、クローズアップレンズをカメラに接続するためには、フィルターやテレコンバーター。ワイドコンバーターを取り付けるためのアダプターが用意されているカメラだと便利です。また、ファインダーがついたカメラというのも私にとっては必須です。PowerShot S3 ISそれに当てはまります。ただ、この種の超望遠カメラでは、広角では大きくケラれ、最望遠のあたりで初めて、四隅の画像が写るようになります。

実は、OLYMPUS sp510 UZという機種も、中古で入手し、この方式の撮影に使用してみていました。記録メディアが、マイナーなXDカードである点、レスポンスが全体にゆっくりしている点など不満は残りますが、700万画素で、画像はこちらが上という印象でした。しかし、最近、突然寿命を迎えました。惜しいですが、修理費を出して修理しようとまでは思いません。


 とりあえず、このシステムで、静止した対象物ならカメラに収めることができるようになりました。ただ、冒頭に述べたように

、周辺光量が落ちて暗くなっていること(ケラレ)、画像が不鮮明で色りもイマイチという欠点は、否めません。

わずかなケラレはトリミングでごまかせるでしょう。画像も、コントラストや、シャープ根巣の調整でいくらかは改善がききます。しかし写真展などで見るようなすっきりクリアーな、抜けの良い写真戸は、雲泥の差。悔しい限りです。

多くの先輩方のように、こんなレンズを使う方法があるかも知れません。そうすれば、一切の懊悩は雲散霧消してしまうかも知れません。

Canon 望遠ズームレンズ EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM フルサイズ対応

Canon 望遠ズームレンズ EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM フルサイズ対応

  • 出版社/メーカー: キヤノン
  • メディア: 付属品

 

Canon 望遠ズームレンズ EF70-300mm F4-5.6L IS USM フルサイズ対応

Canon 望遠ズームレンズ EF70-300mm F4-5.6L IS USM フルサイズ対応

  • 出版社/メーカー: キヤノン
  • メディア: 付属品

Canon 望遠ズームレンズ EF70-200mm F4.0L USM フルサイズ対応

Canon 望遠ズームレンズ EF70-200mm F4.0L USM フルサイズ対応

  • 出版社/メーカー: キヤノン
  • メディア: エレクトロニクス

 でも、これだと、カメラシステム全体の入れ替えが必要ですし、何しろ膨大な支出を伴います。それでは私の「けちけち路線」のコンセプトに反しますし、敢えてメジャーの道を選ぶを潔しとしない、これまでの私の全人生が否定されることになります(笑)。

歯を食いしばって(笑)今のシステムで行くなら、 こんな選択もあるでしょうか?

PENTAX スターレンズ 超望遠単焦点レンズ DA★300mmF4ED[IF]SDM Kマウント APS-Cサイズ 21760

 

 

PENTAX スターレンズ 超望遠単焦点レンズ DA★300mmF4ED[IF]SDM Kマウント APS-Cサイズ 21760

  • 出版社/メーカー: ペンタックス
  • メディア: エレクトロニクス

 

 

 

サードパーティながら、これも魅力です。 

 

SIGMA 望遠ズームレンズ APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ペンタックス用 フルサイズ対応

SIGMA 望遠ズームレンズ APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM ペンタックス用 フルサイズ対応

  • 出版社/メーカー: シグマ
  • メディア: エレクトロニクス

 

 

 

 

SIGMA 望遠ズームレンズ APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM ペンタックス用 フルサイズ対応

 

SIGMA 望遠ズームレンズ APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM ペンタックス用 フルサイズ対応

  • 出版社/メーカー: シグマ
  • メディア: エレクトロニクス

 でも、いずれも予算超過で、年金生活者の私には負担できません。

そんな時、先達の切り開いた「ジオマボーグ」という世界が、明るく輝いて見えるのです。それは、ジオマの対物レンズを、高性能のBORGのレンズと交換するという裏技です。

 

 
私の財布をのぞき込んだ悪魔が、強く誘惑するのは、 実はこれです。

ここ何年も、誘惑に駆られながらこっそり覗いてみていたこの世界。この道は踏み込むべきか、遠ざけるべきか?向こうにあるのは天国か、はたまた地獄楽か?楽しい葛藤は今日も続きます。


 今日のタイトルに話題を戻します。

「ないた赤鬼」などで知られる童話作家浜田ひろすけに、「むくどりの夢」という童話があります。こんなお話です。

 

ひろい野原のまん中に、古いクリの木がありました。

その中に、とうさんむくどりと子どものむくどりが住んでいました。
むくどりの子は、とうさんにかあさんどりは遠くに
出かけていっているときかされていました。
ほんとうは、もうこの世にいないのに・・
だんだんふしぎになってきたむくどりの子は、
とうさんにたずねます。
「いつかえるの?」「海をこえたの?」「山をこえたの?」
とうさんは、「ああ、そうだよ」とこたえます。

十日たっても二十日たっても、かあさんはかえりません。
ある日、木の枝にいちまいだけついていた枯れはが、
カサコソなりました。
むくどりの子は、その音がかあさんどりの
羽音のように聞こえてしかたありませんでした。

むくどりの子は、馬の尾の毛でその葉をむすび
風が吹いてもとばないようにします。
その夜、むくどりの子は夢をみます。
白い羽のとりが、巣の中に入ってきたところで目がさめます。

すぐに外に出てみると、かれ葉にうすい雪が
かかっていました。

泣いた赤おに  浜田ひろすけ童話集 (角川つばさ文庫)

泣いた赤おに 浜田ひろすけ童話集 (角川つばさ文庫)

  • 作者: 浜田 広介
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/11/15
  • メディア: 単行本

 

椋鳥の夢―ひろすけ童話 (わくわく!名作童話館 (7))

椋鳥の夢―ひろすけ童話 (わくわく!名作童話館 (7))

  • 作者: 浜田 広介
  • 出版社/メーカー: 日本図書センター
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本

浜田廣介童話選集[CD] 朗読: さだまさし

浜田廣介童話選集[CD] 朗読: さだまさし

  • 作者: 浜田 廣介
  • 出版社/メーカー: エニー
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 単行本

 

 

むくどりは、冬の鳥です。真夏日を重ねた今年の秋も、ようやくここに来て終息に向かうようです。今朝は思わぬ肌寒さです。


 

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お前は歌へ お前は赤まゝの花やとんぼの羽根を存分に歌へ vol2 [文学雑話]

10月2日に書いた記事が冗長で読みづらかったので、分割しました。


 10月に入ったのを機に、昨日から、これまでの敬体(です・ます調)を、常体(だ・である調)に切り替えた。我ながら、傲岸な物言いになっているが、入力の手間を省くのが本意なので、赦されたい。



イヌタデの花。「赤まま」「赤まんま」「赤のまま」などとも呼ばれる。赤飯に見立てて、ままごと遊びに使う。
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 赤ままの花は、おのずと、この詩を連想させる。

歌                  中野重治

お前は歌ふな
お前は赤まゝの花やとんぼの羽根を歌ふな
風のさゝやきや女の髪の毛の匂ひを歌ふな
すべてのひよわなもの
すべてのうそうそとしたもの
すべての物憂げなものを撥き去れ
すべての風情を排斥せよ
もっぱら正直のところを
腹の足しになるところを
胸先きを突き上げて来るぎりぎりのところを歌へ
たゝかれることによって弾ねかへる歌を
恥辱の底から勇気をくみ来る歌を
それらの歌々を
咽喉をふくらまして厳しい韻律に歌ひ上げよ
それらの歌々を
行く行く人々の胸廓にたゝき込め

中野重治詩集 (岩波文庫)

中野重治詩集 (岩波文庫)

  • 作者: 中野 重治
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2002/09/18
  • メディア: 文庫

 

 

 

夜明け前のさよなら (愛蔵版詩集シリーズ)夜明け前のさよなら (愛蔵版詩集シリーズ)

作者: 中野 重治

出版社/メーカー: 日本図書センター

発売日: 2000/02/25

メディア: 単行本

 

 



イトトンボのつがい。かそやかなトンボの羽根の震えも叙情をそそる。

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「赤ままの花」が象徴する幼い日の、穏やかで幸せなりし郷愁の世界も、「トンボの羽根」が導く甘やかな叙情の世界は、作者にとって、快く懐かしい居場所だったに違いない。だが、プロレタリア詩人の道に徹しようとす作者は、その叙情を「うそうそとしたもの」と断じ、これを投げ捨てる努力を、みずからに命じようとしている。

その美しいまでにストイックな、そして一種求道的な意気込みは、読者をして自ずと身を正させる勢いに満ちている。高校時代の私は、この詩を日記帳に書き写し、何度も復唱したものだ。 

彼の小説『歌のわかれ』もまた、感傷的な叙情と決別して、現実世界の変革にたくましく取り組む道を選び取る若者を描いた。

村の家・おじさんの話・歌のわかれ (講談社文芸文庫)

村の家・おじさんの話・歌のわかれ (講談社文芸文庫)

  • 作者: 中野 重治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1994/03/04
  • メディア: 文庫

 

歌のわかれ (新潮文庫 な 3-1)

歌のわかれ (新潮文庫 な 3-1)

  • 作者: 中野 重治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1950/07
  • メディア: 文庫

だが、その無理な力こぶをゆるめて、 「お前は歌へ お前は赤まゝの花やとんぼの羽根を歌へ ---すべてのひよわなもの すべてのやわらかなもの 全ての愛しいものを 奪い去る暴虐に 立ち向かふ 真実の優しさを  咽喉をふくらまして厳しい韻律に歌ひ上げよ」とでも、歌ってくれていたら、晩年の、ぎこちなく美しくない振る舞いに、自然のブレーキを掛けることもできたかも知れない、などと、無責任な妄想をしてみる。

大国主義ソ連の乱暴な干渉・介入等という、信じがたい政治の暗雲に翻弄されたとはいえ、その晩節はいただけないと思う。 ないものねだりかもしれないが、「叙情」とのつきあい方は、もっと自然体がいいのだろうと、この頃思う。

 

中野重治「甲乙丙丁」の世界

中野重治「甲乙丙丁」の世界

  • 作者: 津田 道夫
  • 出版社/メーカー: 社会評論社
  • 発売日: 1994/10
  • メディア: 単行本

 

回想の中野重治―『甲乙丙丁』の周辺

回想の中野重治―『甲乙丙丁』の周辺

  • 作者: 津田 道夫
  • 出版社/メーカー: 社会評論社
  • 発売日: 2013/09
  • メディア: 単行本

 


 

スターリンと大国主義

スターリンと大国主義

  • 作者: 不破 哲三
  • 出版社/メーカー: 新日本出版社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本

 

スターリンと大国主義 (新日本新書 303)

スターリンと大国主義 (新日本新書 303)

 

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