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もひとつおまけに「これなあに?」 [今日の「これなあに」?]

公園の池には、もう少し寒くなると水鳥の群れがやってくるのですが、まだ鳥影が少ない様子。

これなあに?

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くちばしも額のあたりも白っぽいですが、バン でしょうか。繁殖期には鮮やかな赤になるはずです。
 
これは去年の画像です。散歩中に、こんな場面に出会うと、得した気分になります。
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バンと鴨とが仲良く泳いでいます。平和です。
この鴨は、カルガモですか?
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 メスを見ても、私には種類がわかりません。
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見上げると梢にこの鳥が群れていました。
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逆光補正をしましたが、まだ影になっていてよくわかりません。カワラヒワでしょうか?


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続けて「これなあに?」 [今日の「これなあに」?]


出産予定日間近の、次男の嫁の運動がてら、一緒に近所の公園を散歩しました。

気温は冷えていますが、澄み切った空気を透す秋の日射しがまぶしいほどで、絶好のウォーキング日和でした。

そこで見た、秋の風物です。これなあに?

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 ガマズミの実です。スイカズラ科ガマズミ落葉低木。

秋には赤い実をつけ、甘酸っぱいので、むかしは子どものおやつとして生食され、いまも民間薬として用いられたり、果実酒の材料にされたりします。ロシア民謡の「カリンカ」に歌われるのもこの近縁種だそうでっす。

名前の由来は、「神ッ実」あるいは、「噛み酢実」の転化したものと言われます。 ほかにも、その幹や枝を鍬(くわ)の柄に使っていたことと、赤い果実を染料として使ったことから、鎌染めと呼ばれるようになり、それがガマズミに変わったなど、諸説があるようです。


それでは、これはなに?

 

 

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 マユミの実、だと思います。

これは、別の公園で撮影しました。

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これが樹形です。
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マユミは、ニシキギ科ニシキギ属の中低木
 

 
その枝は、弾力があって折れにくく、樹皮を剥いで、薪(まき)などを縛る縄の代わりにしたり、ざるの縁木などにも利用されました。また、木質が緻密でゆがみが少なく耐久性に優れるため、弓の材料として用いられました。漢字で「真弓」と書きます。


 真弓にちなむ文章を一節。

「伊勢物語」の 二十四段です。

昔、男片田舎にすみけり。男宮づかへしにとて、別れ惜しみてゆきけるままに、三年(みとせ)来(こ)ざりければ、待ちわびたりけるに、いとねむごろにいひける人に今宵(こよひ)あはむとちぎりたりけるに、この男来たりけり。「この戸あけたまへ」とたたきけれど、あけで歌をなむよみて出(いだ)したりける。
 
  あらたまの年の三年を待ちわびてただ今宵こそ新枕(にひまくら)すれ
といひだしたりければ、
 
  梓弓(あずさゆみ)ま弓(まゆみ)槻弓(つきゆみ)
                 年をへてわがせしがごとうるはしみせよ
といひて去(い)なむとしければ、女、
 
  梓弓引けど引かねど昔より心は君によりにしものを
 
といひけれど、男かへりにけり。女いとかなしくて、しりにたちておひゆけど、えおひつかで清水(しみず)のある所に伏しにけり。そこなりける岩におよびの血して書きつけける、
 
  あひ思はで離(か)れぬる人をとどめかねわが身は今ぞ消えはてぬめる
と書きて、そこにいたづらになりにけり。
 
 
【解釈】
 昔、ある男が、片田舎に住んでいた。その男が、出仕するといって女に別れを惜しみつつ都へ行ってしまったまま、三年間女の元へやって来なかった、女は待ちあぐねて辛い思いをしていたところへ、たいそう熱心に求婚してきていた別の男と、「今夜結婚しよう」と約束した。そこへ、都に出ていた男が帰ってきた。

「この戸を開けておくれ」と言って叩いたが、女は戸を開けないで、歌を詠んで差し出した。
 <三年間ずっとあなたを待ちに待って、待ちくたびれてしまい、ちょうど今夜、私は新しい人と結婚するのです。>
と詠んで男に差し出したところ、
 <いろいろと年月を重ねて、その間ずっと私があなたにしていたように、新しい夫を愛し慈しんでください。>
と男は言って、帰ろうとした。女は、
 <あなたが私の気を引こうと引くまいと、私の心は昔からあなたに寄り添っていましたのに。>
と言ったが、男は行ってしまった。女はたいそう悲しくて、男を追いかけたが追いつけず、湧き水が出ているところに、うつぶしてしまった。そこにあった岩に、指から出た血で書きつけた歌は、
 <私がこんなにあなたを愛しているのに、お互いに愛し合うことにならないで、離れていくあなたをどうしても引きとめることができず、私の体は、たった今、消え果ててしまうようです。>
と書いて、そこで死んでしまった。


以前、私は、これを、地方語で翻訳してみました。

 昔、男が、どいなかに住んどったんじゃて。その男ぁ、田舎ぐらしから抜け出したい思うたかして、「ちいとばぁ、都へ奉公に行ってくらあ」言うて、嫁さんと別れを惜しんで一人で出かけて行ったんじゃ。それっきり、三年帰って来なんだもんじゃから、嫁さんの方は、くる日もくる日も亭主の帰りを待ち侘びとったんじゃけど、そのうちに、親切に言い寄ってくる男ができたんじゃ。嫁さんは、一人暮らしは心細うはあるし、よさそうな男じゃぁあるしで、気持ちは引かれたんじゃろうが、「今に亭主が帰ってくるかもしれんから」言うて、断り続けておったんじゃ。じゃけど、とうとう「もう限界だわ!私、過去を振り切って、新しい生活に踏み出すことにするわ!」と決心して、結婚することにしたんじゃ。その今晩が結婚式じゃという約束の夜、亭主が帰って来たんじゃて。
 「わしじゃ。帰ったで。この戸を開けてくれぇ。」言うて、戸をたたいたけど、嫁さんは開けちゃらずに、歌を詠んで戸口から差し出したんじゃ。
   三年もアンタのことを待ち侘びて、つらぇ思いをして来たんで。そのアンタがいつまでも帰らんもんじゃから、しょうことなしに、ほんの今晩結婚することにしたんヨ。それを、なんでぇ。アンタ言うたら、今頃帰って来てからに、「開けてくれぇ」もねえもんじゃ。
こういうて言うたもんじゃから、亭主のほうは、
  梓弓ゆうたり真弓ゆうたり槻弓ゆうたりして色々な弓があるけど、その槻弓のツキ(月)に縁があるのが年という言葉じゃ。その年を、これまで何年も何年もの間、ワイがお前にしてやったように、これからは、お前も新しいムコさんを大事にいつくしんで暮らしてやってくれぇや。ほんなら、ワイはこれで帰らぁ。
と言うて、行ってしまおうとしたもんじゃから、嫁さんは、
   アンタがウチを大事にしてくれたかどうかは知らんけど、どっちにしても、ウチの心は、アンタに首ったけだったんよ。ちょっと待ってぇ。
と言うたんじゃけど、亭主は耳も貸さずにさっさと帰ってしもうたんじゃ。
嫁さんは、ぼっこう悲しゅうて後から追いかけて行ったんじゃけど、よう追いつかんで、清水の湧きょぅるとこに伏さってしもうたんじゃ。そこにあった岩に、指から血を出ぇて書き付けたんじゃと。
  ウチゃあこねえにアンタが好きなのに、両方が好き合うことにならずに、心が離れて行ってしもうたアンタを引き留めかねて、ウチのからだは、たった今消えて行ってしまいそうに思えてならんわぁ。
ゆうて書いて、その場所で死んでしもうたんじゃと。おわり。 

伊勢物語の「みやび」の世界が、ずいぶん泥臭くなってしまいました(笑)。 



 

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