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鳥にまつわるエトセトラ [折々散歩]

あれ昨日と同じ標題?

いえ、きのうは「烏」今日は「鳥」、烏は、体が真っ黒で目がどこにあるかわからなけれど「鳥は」、はっきり目があります、トサ。
最初に少しだけ、きのうのつづき。
烏の登場する文学作品。思いだした思いだしたものがありますので、付け加えておきます。
枯枝に烏のとまりたるや秋の暮   芭蕉
枯朶(かれえだ)に烏のとまりけり秋の暮 
とも伝わっています。

古風な貞門派から俳諧の道に入門した入った芭蕉(当時の号は宗房、のち桃青)は、奇抜な着想・見立てと軽妙な言い回しを楽しむ談林派を経て、幽玄・閑寂の境地を求め、短詩芸術としての俳諧の感性を目指す蕉風をかくりつしていきますが、この句は、その蕉風を確立して行く転換点に位置づけられる句とされます。いかにも枯れて、静まりかえった「わび」「さび」の空気が漂う水墨画の世界です。
でも、枯れ枝と、烏と、秋の暮れ。あまりに「べた」で、ありふれた句境と思えてしまいますが、、、。


烏の話題をもう一つ。

昨日、「枕草子」を取り上げましたので、今日は「源氏物語」。
光源氏の最愛の妻となる「紫の上」を、初めて垣根の陰からのぞき見する場面。源氏18歳、紫の上10歳頃の、ある春の夕方のことでした。

のぞき見する源氏の視界の中に、お転婆に走って入ってきた少女は、おかっぱの髪を揺らしながら、顔をこすって真っ赤にして、建っています。

「何事ぞや。童べと腹立ちたまへるか。」とて尼君の見上げたるに、少しおぼえたるところあれば、子なめりと見たまふ。「雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠の内にこめたりつるものを。」とて、いとくちをしと思へり。このゐたる大人、「例の心なしの、かかるわざをしてさいなまるるこそ、いと心づきなけれ。いづ方へかまかりぬる。いとをかしうやうやうなりつるものを。烏などもこそ見つくれ。」とて立ちて行く。

【地方語訳】
「どねえしたん。子供らぁとけんかでもせられたんかな。」ゆうて尼君が見上げたんに、ちいと似たとこがあるけん、子どものようじゃのうと源氏は見なさった。
「すずめの子を、犬君が逃がしてしもうたんじゃ。かごの中に入れて飼よったのに」ゆうて、えれえ残念そうに思ようる。
ここに座っとった女房が、「いつもの不注意モンが、こんな事をしでかして、叱られるのは気に入らんわあ。(スズメは)どけえ行ったんかしらん。ぼっこうかわゆう、だんだんなってきよぉったのに。烏やこうが見つけ(て、スズメをいじめ)でもしたらおえんが。」ゆうて、立っていく。

活発で天真爛漫な少女「若紫」が可愛がっていたスズメの子を、襲うかも知れない乱暴な鳥、迷惑な鳥として扱われています。

 


烏も迷惑ですが、猛禽類も、小鳥や小動物にとっては迷惑な存在でしょう。

 

モズは、小さな猛禽類で、よく見ると鋭いくちばし、鋭い爪を持っています。

もず今日はこれで満足朝散歩   「もず」と「まず」を掛けてみました(汗)

今朝の散歩で、 モズを近くで見かけました。一日が、気持ちよく始まる気がします。

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 キジバト

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白鷺
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 ヒヨドリ

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ジョビタキでしょうか?
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