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何も無ぇ田舎の庭のいのちかな [折々散歩]

吉幾三さんの「おら東京さ行くだ」ではありませんが、私の郷里は何もない村です。いや、遅ればせにテレビは小学生の高学年の頃(今から50年以上昔)、茶の間にやってきました。電話は?そういえば高校生の頃、クラス代表として出席すべき生徒会の会議をサボって帰ったら、生徒会長から電話でおとがめがありました。その時はまだ家に電話がなく、ご近所の商店の家を通しての「呼び出し」でした。
当時の高校生の自治力と言いますか、会議への厳格な姿勢は、今思えば愛おしく胸を打ちます。居眠り放題、欠席放題、ヤジ放題、私語放題、にやにや放題の国会センセー方に、その真摯さを求めるのはムリなのでしょうかね。高校までは、10kmばかりの距離がありますので、丁重にお詫びして出席をお断りしましたけれどね。
バスの便や、お店や、若者や、子どもの遊ぶ声は、昔よりさらに激減しています。空き家だけは、たっぷりあります。
そんな、何にもない田舎にも、ここかしこにいのちの営みが見られます。
見上げると、リーリーという鳴き声が聞こえます。







逆光気味で、色や姿がはっきりしませんが、カワラヒワのようです。実家近くでは、年中姿を見せるわけではなく、むしろ珍しい鳥とも思えますが、最近、よく目にします。
この日姿を見かけた鳥は、他にスズメ、ツバメ、トビ、カラス、そしてシジュウカラくらいです。
ノアザミの花。


マツバウンランの花。。




シシウドの花

よく見るとヒラタアブが吸蜜中です。

シシウドとテントウムシ。








シシウドとテングチョウ。




世に出たばかりのバッタ。






紫陽花の葉に止まるでんでんむし。

葉陰から顔をのぞけるカナヘビ。




ツマグロヒョウモン(?)の幼虫。

シオカラトンボ。

そしてこれは?
脱皮中のトンボのようです。
ムギワラトンボ(シオカラトンボの♀)でしょうか?

脱皮という行為は、命がけの通過儀礼なのでしょう。途中で力尽きたのか、身動きしません。
事ほどさように、脱皮して新しい姿を獲得することは、きわめて困難な、しかし避けて通ることのできない挑戦課題なのでしょうね。
たとえば、「古い上衣よ さようなら  さみしい夢よさようなら(『青い山脈』 作詞:西條八十  作曲:服部良一)」という潔いかけ声とはうらはらに、社会のシステムとそれを支える人間の感性を新しくゆたかに変革して、憲法の理想を地上に真に実現することは、至難の業だったのでしょうね。
「若い血潮の 予科練の 七つボタンは 桜に錨」(『若鷲の歌』 作詞:西條八十 作曲:古関裕而)「貴様と俺とは 同期の桜 同じ兵学校の 庭に咲く 咲いた花なら 散るのは覚悟 みごと散りましょう 国のため」(『同期の桜』 作詞:西條八十 作曲:大村能章)と若者を鼓舞した心性が、「古い上衣よ さようなら」へと真に昇華するためには、身をさいなまれるような痛苦の反省を経た自己変革の過程が絶対的に不可欠と言えるでしょう。そうでなかったとしたら、またぞろ 雲行きが怪しくなれば、それの空気を忖度して「古い上着が懐かしい」と声高に合唱する事態も、容易に到来しかねないでしょう。
そもそも、「戦後レジームからの脱却」を説くアベさんがめざしているのは、どうやら旧体制(アンシャンレジーム)への復帰に他ならないようです。
それもそのはず、アベさんが最も敬愛しているという母方の祖父、岸信介氏は、東条英機内閣で商工大臣を務め、東京裁判でA級戦犯に問われた人物。
その仲良しの「お友達」で構成されている内閣や党中枢に、同じような旧体制の申し子たちがわんさか寄り集まっていることが、まっとうな国への脱皮を頑強に妨げているのでしょう。
たとえば、自民党副総裁の高村正彦サンは、特高警察上がりの高村坂彦元衆院議員の四男です。
また、秘密保全プロジェクトチームの座長(元官房長官、外相)だった故町村信孝サンも、内務省警保局長出身の町村金五元参院議員。内務省警保というのは、特高警察の元締めです。
特高警察と言えば、自民党中川雅治参院議員の義父は、鹿児島県特高課長を経て戦後、警視総監、参院議長となった原文兵衛氏。
親と子、祖父と孫は、あくまでも別人格ですから、親や祖父がどのような立場であろうと、その責任を引き受けるべきいわれはもちろんありません。ただし、人々に塗炭の苦痛をしいた戦争と人権抑圧の元凶の、立場や思想を無批判に擁護、肯定し、”DNA”を引き継いでその復権をはかるとするなら、決して免罪の余地はありません。

旧聞に蔵しますが、「炎上」事件で騒がせた中川雅治参議院議員のこんなブログ記事(2015年8月記事)が目に留まりました。

 中川 私の中学時代は男子校でしたが、クラスの悪ガキを中心に皆いつもふざけていて、ちょっと小さくて可愛い同級生を全部脱がして、着ていた服を教室の窓から投げるようなことをよくやっていました。脱がされた子は素っ裸で走って服を取りに行くんです。
当時、テレビでベンケーシーという外科医のドラマがはやっていました。ベンケーシーごっこと称して、同級生を脱がして、皆でお腹やおちんちんに赤いマジックで落書きしたりしました。やられた方は怒っていましたが、回りはこれをいじめだと思っていませんでしたね。今なら完全ないじめになり、ノイローゼになったりするケースもあるのかなあと思います。いじめられている方も弱くなっているという側面はありませんか。

悪質な人権侵害を、些細な悪ふざけと過小評価するだけで、みじんも心を痛めている形跡のない人権感覚の希薄さが際立っています。
よく似た話があるものです。これまたアベさんの「お友達」の一人、熊田裕通衆院議員のHP上の文章。この方、「スポンサーは政権に批判的なマスコミに広告を出すな」などの発言が話題を呼んだ「文化芸術懇話会」のメンバーでもあります。

 今では想像もつかない(?)と思いますが、中学・高校の時は決していい子じゃない、というかやんちゃな悪ガキでした。母は何度も学校に呼び出され、時には涙を流していました。「お宅はどういう教育をしとるんだ」と、担任に厳しく言われていたそうです。
 先生とイタチゴッコをするのが楽しみで、グループでいつもワアワアやってました。そう、こんなことがありました。ある時、産休補助でみえた若い女性教師が生意気だということになって、いつかギャフンと言わせようと仲間とチャンスをうかがっていたんです。
 放課後、先生がトイレ掃除の点検にやってきました。好機到来です。中に入ったところで外からドアを押さえて閉じ込めたんです。そして、天窓を開け、用意していた爆竹を次々に投げ込んだんですよ。はじめは「開けなさい」と命令していた先生も、そのうち「開けてください」とお願い調になり、最後は涙声で「開けて~」と絶叫調に変わってきた。「やった~」と快感でしたね。
 「もういいか」とドアを開けると、廊下にモワァーっとたちこめる煙。その中を先生が一目散に職員室に逃げ込む。すると反対に、担任がぼくらの教室に駆け込んで来て…。後はご想像に任せます。

こんな悪質ないじめ、暴力、威嚇、破廉恥、ハラスメントを、臆面もなく自慢する神経!あたかもこれはレイプを手柄として自慢する心性に似てはいませんか?しかも、こんな感性が、アベ一族の中にあっては例外じゃないらしいのがコワイ。
根拠のない「印象操作」と逆ギレされるのもイヤなのですが、時間切れにつき、今日はここまでといたします。

追伸。

一つだけ、最近最も胸に刺さっている話題を、関連メモとして書いておきます。




首相腹心記者の強姦告発会見 全国紙は1行も報じなかった

首相腹心記者の強姦告発会見 全国紙は1行も報じなかった

詩織さんの強姦告発会見が新聞で報じられない不可解

「レイプは魂の殺人です。山口氏が権力者側で大きな声を発信し続けている姿を見た時は胸が締めつけられました。この2年間、なぜ生かされているのか疑問に思うこともありました。レイプという行為は私を内側から殺しました」

 5月29日、東京・霞が関の司法クラブで行われた記者会見。スラリとした体形に整った目鼻立ちが印象的な美女は、大きな瞳を潤ませて声を絞り出した。

 この女性は海外でジャーナリストとして活動する詩織さん(28才)。家族の意向で苗字こそ明かさなかったが、30人以上の記者や多くのカメラが並ぶ前で顔と名前を公開した。彼女が訴えたのは強姦の被害。被害者が身元を明かせば、好奇の目に晒され、さらなる心の傷を負う可能性もある。レイプ被害者として、極めて異例の会見だった。

 それでも詩織さんは勇気を振り絞って会見に臨んだ。彼女が被害を訴えた相手は、元TBSテレビ報道局ワシントン支局長でジャーナリストの山口敬之氏(51才)。安倍晋三首相(62才)の腹心として知られ、テレビ出演も多く、「総理に最も食い込む男」と呼ばれている。安倍首相への直接取材を行った著書『総理』や『暗闇』が代表作だ。

 今回の問題が根深いのは、レイプという卑劣な犯罪もさることながら、犯罪行為が恣意的にもみ消された疑いがあることだ。それも「私の知り得ない何か“上のパワー”」(詩織さん)が働いた形跡があるのだ。

(以下略)

「レイプは魂の殺人です」

アベ一族、少なくとも今日の話題に登場願った方々のうち、この言葉に切実味を覚えることができるのはどなたでしょうか?

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写真販売サイトにも画像を掲載しています。
写真素材 PIXTA


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