深紅の薔薇咲くドイツの森、の巻 [友人]
目的は森の散策です。
いや、ドイツと言っても、メルケル首相のドイツではなく、「ドイツの森」です。岡山県赤磐市にあるテーマパークで、正確に言うと「ドイツの森クローネンベルク」だそうです。
こんな公園です。
概要 のどかな農村の休日を体験できるテーマパーク
ドイツ風の農村をイメージしたテーマパーク「ドイツの森クローネンベルク」は約50haの丘陵に、ワイナリーやドイツの田園地帯の街並み、農産加工場、レストラン等を中心に、ブドウの果樹園、野菜畑もある。また、洋風庭園や芝すべり,パターゴルフ場,自転車広場など家族でくつろぐレクリエーション施設も充実している。公園内には6つのエリアに分かれており中世ドイツを再現した街エリア・村エリアには自家製品の加工施設もあり、ドイツの食文化が楽しめる。花エリアには約700株のバラを中心に四季折々の花を楽しむことが出来る。牧エリアでは牧羊犬の羊の追込みショーやジャージー牛の乳搾り体験など動物とふれあえる。遊エリアには自然の中で楽しめるアトラクションがいっぱい。(おかやま旅ネット)
岡山農業公園 ドイツの森 公式ページから園内マップをお借りします。
同行の故旧の面々も、互いに「いつだったかねえ」と首をかしげます。
ただ設立当時は、連休や休日ともなると、県内外から観光バスや自家用車が押し寄せ、経路となる片側一車線の県道は、身動きできないほどの渋滞に見舞われたものでした。郷里に向かう道ですので、この渋滞は大変困りもの。記憶は鮮明でありませんが、おさなかった子どもたちとともに、飼い犬も乗せての長時間「ドライブ」には閉口したものでした。迂回路を通ってみても、これが遠回りの山道で、しかも混雑していますから、行楽シーズンの通行が憂鬱でした。
もともと、子どもたちをテーマパークや遊園地に連れて行ってやったことなどほとんどありませんし、ましてや地元ですぐに行けると思うとありがたみも薄くて足が向かないという心理が働きます。たとえば、県が鳴り物入りで誘致した「倉敷チボリ公園」などは、以前私が勤務していた学校のすぐ近くにあったのですが、家族を連れて行ったこともなく、一度も足を踏み入れることなく、赤字で閉園してしまいました。
ちなみに「倉敷チボリ公園」は、大型プロジェクト優先の長野史郎保守県政の失政を象徴する負の遺産として、このブログでも、なんどか話題にしたことがありました。
●足守の先は吉備路の紅葉かな
岡山県では、「赤字財政」再建のためと称して、県民にサービス切り下げと負担増を強いるために、まず率先して県職員に「独自の給与カット」を何年も何年も押しつけてきましたが、そのそもそもの元凶が、長野県政だったわけですから。
私なども、退職まで、その賃金カットの「恩恵」をずいぶん被っていますから、他府県で就職した友人たちより生涯賃金では相当の格差があっただろうと、妬ましい思いにかられることも亡いわけではありません。
腹いせに、ウィキペディアから「長野士郎」の項目を少々抜粋して引用します。 こうした大規模プロジェクトのなかでも、吉備高原都市構想や倉敷チボリ公園の誘致、苫田ダムの建設事業(2005年完成)は岡山県の財政に重大な負担を残した。倉敷チボリ公園は岡山市政100周年記念事業で誘致が検討され第三セクターの汚職事件により一時は頓挫した事業を岡山県が引き継ぐかたちで倉敷市に誘致したものであり、運営の見通しや誘致効果に対しては開園前から疑問視されていた。苫田ダムの建設事業では、ダム建設に反対する地元・奥津町に対し、公共事業の補助金交付や起債手続きを遅らせるなどの「行政圧迫」を断行し町行政を機能不全に追い込んで町側に3度町長を交代させ、さらには幾度もの移転補助交付金の名目でバラマキ財政同然の行動に訴えて反対派の翻意と切り崩しを画策し、半ば強引に地元の反対を覆させるなど、強硬手段により事業を推進した。
長野退任直後の岡山県の起債制限比率は「危険水域」を超える15.5%(1996年度)で47都道府県中最下位となり、1999年度にも新たな地方債発行を停止される20.0%の基準に迫り、19.9%に達するという試算が出された。1993年度末に562億円あった財政調整基金も4分の1以下に減少するなど、破綻寸前の危機的な財政状況であった。 その後、吉備高原都市は長野の後任である石井正弘によって全事業計画を事実上、完全凍結させられている。さらに倉敷チボリ公園に至っては県側負担が圧倒的に増加し、2007年にはフランチャイズ元であるチボリ・インターナショナルとの契約の継続を断念。倉敷チボリ公園は2008年12月31日付けで閉園され、チボリ・ジャパン社は解散した。結局これらの事業は計画当初から囁かれていた通り、事実上の失敗に終わっている。 |
(岡山後楽園について)これまで長い間、入園料400円の支出を躊躇して、園内に入ることはまれでしたが、去年の秋、2000円也の大枚をはたいて「年間パスポート」を入手してからは、繰り返し園内散歩を楽しんでいます。十分元は取りました。 あと何年か経って、シニア(六五歳以上)になると、一回140円、年間820円になります。待ち遠しい(笑)。 ただ1時間100円の駐車料金が意外な伏兵で、財布の中身に注意が必要です。 以前は無料の駐車スペースが利用できて重宝しました。(中略)それが、2011年7月1日、突如有料化されました。今では、駐車料金と入園料とダブルで支払わなければなりません。 その得意技が、ハコモノ中心の常軌を逸した大規模プロジェクト。 白壁と川柳が似合う街倉敷に、ミスマッチの夜型公園「チボリ公園」を、運営見通しも誘致効果も見込めないまま強引に誘致し、結局累積赤字を重ねたあげく、2008年閉園。 |
開園はいつ頃だったっけ?という疑問を、なかなか解けませんでしたが、地元紙「山陽新聞」WEB版サンデジ2016年5月31日付にはこうありました。
ドイツの森運営会社が民事再生法 負債58億円、営業・雇用は継続
テーマパーク「岡山農業公園 ドイツの森」(赤磐市仁堀中)を運営するファーム(愛媛県西条市、森貞幸浩社長、資本金3020万円)は31日までに、東京地裁に民事再生法の適用を申請、保全命令と監督命令を受けた。施設の営業と従業員の雇用は維持しながら、スポンサー企業を募って経営再建を目指す。グループ1社を含む負債総額は約58億円。
民間信用調査会社の東京商工リサーチ岡山支店によると、ファームは1964年創業、68年設立。95年開園のドイツの森をはじめ、岩手、千葉、大阪などグループで9府県の10施設を運営している。同社の売上高は2006年4月期に74億8千万円あったが、娯楽の多様化や個人消費の低迷で15年4月期は31億4千万円に減少。開園費用など借入金も膨らみ、資金繰りが悪化していた。 ファームによると、ドイツの森は従業員約40人(うち正社員28人)で全員の雇用を維持するという。担当者は「関係者に心配と迷惑を掛けて申し訳ない。スポンサーの下で経営再建に全力を尽くしたい」と話している。 ドイツの森は旧岡山県吉井町が地域活性化のため誘致した。総工費約50億円で約50ヘクタールの丘陵地にドイツの田園地帯や中世の街並みを再現している。園内でワインを製造販売する赤磐市の第三セクター・是里ワイン醸造場も通常通り営業を続ける。同市は「地域の大切な観光資源かつ雇用の場であり、今後も営業を続けてもらいたい」としている。 |
一度だけ家族で入園したことがあります。調べてみると2012年の5月です。
孫たちが、幼いこと。
ダッコされているのは、現在小1の女の子です。
公園の全盛期は過ぎていたはずですが、大勢の人でした。
どの遊具にも売店にも長蛇の行列が出来ていたことを覚えています。
今回は、平日であることも影響してか、入園客もまばら。観光バスで来られた県外客らしい一行と、保育園(歌謡遅延)の親子足らしい一行などのほか、ちらほらと姿が見えるだけで、広い園内がゆったり楽しめました。
上の写真に写っているミニトレインは、今日はお客もなく、池の遊覧ボートもすべて係留中でした。
食事も、行列に並ぶことなく、バイキング食べ放題を楽し見ながら、ゆったりゆっくりお話が弾みました。
公式ホームページから、レストラン『クローネ』の紹介を引用します。
レストラン「クローネ」(街エリア)ここは創作バイキングレストラン。 《営業時間》 |
<料金> 大人(中学生以上) :1700円(税込) 小人(4歳~小学生)シニア(65歳以上):1000円(税込) ドリンクバー:300円(アルコール類は別途料金) |
そうそう、実は入園料金も、ありがいことにシニア600円です。
駐車料金無料ですし、シニア世代が一日ゆったり過ごすには、快適な空間だと思いました。存続を期待したいところです。
おしゃべりに夢中で、写真はあまり残っていません、しかも、同乗させていただいたヨシエさんの車に、ポケットカメラのPENTAXQ7を置き忘れて、すぐには画像を見られません(トホホ)。
もう一台持っていたpentaxk5Ⅱ+PENTAX DAL55-300で写した画像を少しだけご紹介します。
品種名は確かめていません。
赤いバラ。
ピンクのバラ。
オレンジ色?のバラ。
白いバラ。
白いノイバラのようなバラに、クマバチが吸蜜中。
この花は何でしょう。
テントウムシがいました。
ミツバチ?
今日はこれにて。