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深紅の薔薇咲くドイツの森、の巻 [友人]

6月2日の金曜日、ドイツへ行ってきました。
目的は森の散策です。
いや、ドイツと言っても、メルケル首相のドイツではなく、「ドイツの森」です。岡山県赤磐市にあるテーマパークで、正確に言うと「ドイツの森クローネンベルク」だそうです。
こんな公園です。

概要 のどかな農村の休日を体験できるテーマパーク

ドイツ風の農村をイメージしたテーマパーク「ドイツの森クローネンベルク」は約50haの丘陵に、ワイナリーやドイツの田園地帯の街並み、農産加工場、レストラン等を中心に、ブドウの果樹園、野菜畑もある。また、洋風庭園や芝すべり,パターゴルフ場,自転車広場など家族でくつろぐレクリエーション施設も充実している。公園内には6つのエリアに分かれており中世ドイツを再現した街エリア・村エリアには自家製品の加工施設もあり、ドイツの食文化が楽しめる。花エリアには約700株のバラを中心に四季折々の花を楽しむことが出来る。牧エリアでは牧羊犬の羊の追込みショーやジャージー牛の乳搾り体験など動物とふれあえる。遊エリアには自然の中で楽しめるアトラクションがいっぱい。(おかやま旅ネット)


岡山農業公園 ドイツの森 公式ページから園内マップをお借りします。


下の記事にも毎回登場いただいている、いつものわが「故旧」の皆さんに同行しての散策です。

 ●上を向いて歩いていたら、の巻(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2017-05-13-1)
●またまた昨日の花見、の巻
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2017-04-08)
●連日の花見、の巻(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2017-04-07)
●小豆島の旅、の巻(1)
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-11-22)
●蛙棲む原生林に蝮草(マムシグサ)
http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-06-10)
●「故旧あい集いし森の青胡桃」
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2014-06-11)
●故旧愉快梅雨の晴れ間の原生林http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-06-06
●ひなせの詩歌 第三回 土屋文明の歌、の巻
http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-03-04
●里村欣二は日生の生まれ、の巻
http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-03-01
海遠き故旧集うて牡蠣を食む
http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-02-29
●鵯(ヒヨドリ)の名に背きたるしとやかさ(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-10-12)
●五月雨を集めて垂水(たるみ)はやからん
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-06-07)

●「故旧また集ひたる日や鹿を見つ」
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2015-09-30

●「そのかみの十五の吾も仰ぎ見し大き銀杏はとこしえにあり
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2014-11-23

●「故旧相和す刻愉快節分草(こきゅうあいわすときゆかい せつぶんそう)
(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2014-03-07


この「ドイツの森」はいつ頃設立されたものでしたでしょうか?
同行の故旧の面々も、互いに「いつだったかねえ」と首をかしげます。
ただ設立当時は、連休や休日ともなると、県内外から観光バスや自家用車が押し寄せ、経路となる片側一車線の県道は、身動きできないほどの渋滞に見舞われたものでした。郷里に向かう道ですので、この渋滞は大変困りもの。記憶は鮮明でありませんが、おさなかった子どもたちとともに、飼い犬も乗せての長時間「ドライブ」には閉口したものでした。迂回路を通ってみても、これが遠回りの山道で、しかも混雑していますから、行楽シーズンの通行が憂鬱でした。
もともと、子どもたちをテーマパークや遊園地に連れて行ってやったことなどほとんどありませんし、ましてや地元ですぐに行けると思うとありがたみも薄くて足が向かないという心理が働きます。たとえば、県が鳴り物入りで誘致した「倉敷チボリ公園」などは、以前私が勤務していた学校のすぐ近くにあったのですが、家族を連れて行ったこともなく、一度も足を踏み入れることなく、赤字で閉園してしまいました。
ちなみに「倉敷チボリ公園」は、大型プロジェクト優先の長野史郎保守県政の失政を象徴する負の遺産として、このブログでも、なんどか話題にしたことがありました。
●足守の先は吉備路の紅葉かな

 岡山県では、「赤字財政」再建のためと称して、県民にサービス切り下げと負担増を強いるために、まず率先して県職員に「独自の給与カット」を何年も何年も押しつけてきましたが、そのそもそもの元凶が、長野県政だったわけですから。
私なども、退職まで、その賃金カットの「恩恵」をずいぶん被っていますから、他府県で就職した友人たちより生涯賃金では相当の格差があっただろうと、妬ましい思いにかられることも亡いわけではありません。
腹いせに、ウィキペディアから「長野士郎」の項目を少々抜粋して引用します。
こうした大規模プロジェクトのなかでも、吉備高原都市構想や倉敷チボリ公園の誘致、苫田ダムの建設事業(2005年完成)は岡山県の財政に重大な負担を残した。倉敷チボリ公園は岡山市政100周年記念事業で誘致が検討され第三セクターの汚職事件により一時は頓挫した事業を岡山県が引き継ぐかたちで倉敷市に誘致したものであり、運営の見通しや誘致効果に対しては開園前から疑問視されていた。苫田ダムの建設事業では、ダム建設に反対する地元・奥津町に対し、公共事業の補助金交付や起債手続きを遅らせるなどの「行政圧迫」を断行し町行政を機能不全に追い込んで町側に3度町長を交代させ、さらには幾度もの移転補助交付金の名目でバラマキ財政同然の行動に訴えて反対派の翻意と切り崩しを画策し、半ば強引に地元の反対を覆させるなど、強硬手段により事業を推進した。

長野退任直後の岡山県の起債制限比率は「危険水域」を超える15.5%(1996年度)で47都道府県中最下位となり、1999年度にも新たな地方債発行を停止される20.0%の基準に迫り、19.9%に達するという試算が出された。1993年度末に562億円あった財政調整基金も4分の1以下に減少するなど、破綻寸前の危機的な財政状況であった。

その後、吉備高原都市は長野の後任である石井正弘によって全事業計画を事実上、完全凍結させられている。さらに倉敷チボリ公園に至っては県側負担が圧倒的に増加し、2007年にはフランチャイズ元であるチボリ・インターナショナルとの契約の継続を断念。倉敷チボリ公園は2008年12月31日付けで閉園され、チボリ・ジャパン社は解散した。結局これらの事業は計画当初から囁かれていた通り、事実上の失敗に終わっている。


 (岡山後楽園について)これまで長い間、入園料400円の支出を躊躇して、園内に入ることはまれでしたが、去年の秋、2000円也の大枚をはたいて「年間パスポート」を入手してからは、繰り返し園内散歩を楽しんでいます。十分元は取りました。
あと何年か経って、シニア(六五歳以上)になると、一回140円、年間820円になります。待ち遠しい(笑)。
ただ1時間100円の駐車料金が意外な伏兵で、財布の中身に注意が必要です。

以前は無料の駐車スペースが利用できて重宝しました。(中略)それが、2011年7月1日、突如有料化されました。今では、駐車料金と入園料とダブルで支払わなければなりません。
県財政が赤字で、このままでは「財政再建団体」への転落が危ぶまれるとして、なりふり構わず強行された一連の「財政立て直し」策の一環です。率先垂範とばかりに公務員の賃金は連年カットされるは、公共料金は引き上げられるは、住民サービスは切りさげられるは、その余波として、我が県は全国ワースト○位に輝く記録を諸方面に渡って更新することになりました。
そもそも、県の財政赤字そのものが、住民のせいでも県職員の瑕疵によるものでもなくて、1972年初当選以来、6期24年続いた長野士郎県政の、ハコモノ中心・大型公共事業最優先の政治がもたらしたものでした。
長野士郎サンは、元自治省官僚でしたが、1972年の知事選挙に日本社会党・公明党・民社党・日本共産党が推す統一候補として出馬し、自由民主党推薦の現職加藤武徳サンを破って初当選しました。七〇年代初頭は、京都蜷川虎三、東京美濃部亮吉、大阪黒田了一をはじめ、各地に次々と革新自治体が誕生し、「太平洋ベルト地帯を革新自治体が埋め尽くした」「新幹線駅はすべて革新自治体上にある」ともいわれる、「革新上げ潮」の時代でした。
当時、故郷を離れて生活する学生であった私なども、風の便りに知事選挙の結果を聞き、他県に住む友人達と「時代は変わるものだね」と、嬉しい高揚感を覚えたことを思い出します。
でも、権力の座に就くということは、往々にしてその人物の負の要素を増幅させるような、思わぬ陥穽が待ち受けているものらしく、長野サンもご多分に漏れず、すぐに地金があらわれたというか、化けの皮がはがれたというか、早々に県民本位の革新的立場を棄て、2期目には社会党・共産党と決別し、以後自民党を与党に引き込んで、24年の長きにわたって、無類のワンマン知事として君臨することになりました。

その得意技が、ハコモノ中心の常軌を逸した大規模プロジェクト。
ほんの一例を挙げただけでも、、、
藤原審爾原作、吉田喜重監督、岡田茉莉子・長門裕之主演で映画化もされた「秋津温泉」の舞台となった鄙びてゆかしい奥津温泉に、地元の反対を押し切って強行建設した苫田ダム。

白壁と川柳が似合う街倉敷に、ミスマッチの夜型公園「チボリ公園」を、運営見通しも誘致効果も見込めないまま強引に誘致し、結局累積赤字を重ねたあげく、2008年閉園。
莫大な県費を投入して頓挫した吉備高原都市構想(後継の石井正弘自民党知事によって、現在、全事業計画を凍結中)。
大企業優先、住民生活犠牲の巨大プロジェクトを軸にした長野県政の「負の遺産」を、後継の石井正弘サン(現在は自民党参議院議員に転身なさいました。)→伊原木隆太サン(地元天満屋百貨店の社長さん)は、県民本位への根本転換をはかるのではなく、県民負担へのしわ寄せによって切り抜けようとしています。1時間100円の駐車料金を根に持って恨み言を言いつのるわけではありませんが、情けないハナシです。


「倉敷チボリ公園」のみならず、バブル期を中心に全国に広がったテーマパークの過半が、いまや見る影もなく廃れてしまっている中で、この「ドイツの森」は、こんな田舎で長く健闘しているというのが、故旧の面々の共通評価です。
開園はいつ頃だったっけ?という疑問を、なかなか解けませんでしたが、地元紙「山陽新聞」WEB版サンデジ2016年5月31日付にはこうありました。

 ドイツの森運営会社が民事再生法 負債58億円、営業・雇用は継続
テーマパーク「岡山農業公園 ドイツの森」(赤磐市仁堀中)を運営するファーム(愛媛県西条市、森貞幸浩社長、資本金3020万円)は31日までに、東京地裁に民事再生法の適用を申請、保全命令と監督命令を受けた。施設の営業と従業員の雇用は維持しながら、スポンサー企業を募って経営再建を目指す。グループ1社を含む負債総額は約58億円。
民間信用調査会社の東京商工リサーチ岡山支店によると、ファームは1964年創業、68年設立。95年開園のドイツの森をはじめ、岩手、千葉、大阪などグループで9府県の10施設を運営している。同社の売上高は2006年4月期に74億8千万円あったが、娯楽の多様化や個人消費の低迷で15年4月期は31億4千万円に減少。開園費用など借入金も膨らみ、資金繰りが悪化していた。
 ファームによると、ドイツの森は従業員約40人(うち正社員28人)で全員の雇用を維持するという。担当者は「関係者に心配と迷惑を掛けて申し訳ない。スポンサーの下で経営再建に全力を尽くしたい」と話している。

 ドイツの森は旧岡山県吉井町が地域活性化のため誘致した。総工費約50億円で約50ヘクタールの丘陵地にドイツの田園地帯や中世の街並みを再現している。園内でワインを製造販売する赤磐市の第三セクター・是里ワイン醸造場も通常通り営業を続ける。同市は「地域の大切な観光資源かつ雇用の場であり、今後も営業を続けてもらいたい」としている。

赤文字の部分に、答えがありました。1995年。20年あまり前ですね。
一度だけ家族で入園したことがあります。調べてみると2012年の5月です。
孫たちが、幼いこと。

ダッコされているのは、現在小1の女の子です。

公園の全盛期は過ぎていたはずですが、大勢の人でした。
どの遊具にも売店にも長蛇の行列が出来ていたことを覚えています。
今回は、平日であることも影響してか、入園客もまばら。観光バスで来られた県外客らしい一行と、保育園(歌謡遅延)の親子足らしい一行などのほか、ちらほらと姿が見えるだけで、広い園内がゆったり楽しめました。
上の写真に写っているミニトレインは、今日はお客もなく、池の遊覧ボートもすべて係留中でした。



食事も、行列に並ぶことなく、バイキング食べ放題を楽し見ながら、ゆったりゆっくりお話が弾みました。
公式ホームページから、レストラン『クローネ』の紹介を引用します。

 

レストラン「クローネ」(街エリア)


ここは創作バイキングレストラン。
自家製品や季節の野菜を食材にした和風や洋風、
いろんなメニューが約30品。
自家製ソーセージと地ビールでお食事はいかがですか。

《営業時間》
平日/11:00~16:00(ラストオーダー15:00)
土日祝/11:00~16:00(ラストオーダー15:00)


気になるお値段は?

  <料金>
大人(中学生以上) :1700円(税込)
小人(4歳~小学生)シニア(65歳以上):1000円(税込)
ドリンクバー:300円(アルコール類は別途料金)

「シニア1000円」が輝いて見えます。
そうそう、実は入園料金も、ありがいことにシニア600円です。

駐車料金無料ですし、シニア世代が一日ゆったり過ごすには、快適な空間だと思いました。存続を期待したいところです。

おしゃべりに夢中で、写真はあまり残っていません、しかも、同乗させていただいたヨシエさんの車に、ポケットカメラのPENTAXQ7を置き忘れて、すぐには画像を見られません(トホホ)。
もう一台持っていたpentaxk5Ⅱ+PENTAX DAL55-300で写した画像を少しだけご紹介します。
品種名は確かめていません。
赤いバラ。



ピンクのバラ。









オレンジ色?のバラ。





白いバラ。

白いノイバラのようなバラに、クマバチが吸蜜中。



この花は何でしょう。

テントウムシがいました。

ミツバチ?



今日はこれにて。

フォト蔵にアップしている私の写真はこちらです。

写真販売サイトにも画像を掲載しています。
写真素材 PIXTA


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