SSブログ
<

金星と月寄り添ふや野分晴 [折々散歩]

さんざん大荒れして、台風18号が通り過ぎました。
わが地方は、盛大に各種の警報は発せられましたが、幸いに甚大な被害らしいものはなく、今朝は台風一過の晴天に恵まれました。
夜明け頃、ふと空を見あげると、、、、、。

トリミングしてみます。
丸く囲ったあたりに注目です。

どんどん、ズームしてみます。





たまたま、FUJI FINEPIXS1を持っていましたので、望遠能力は高いです。
月はわかりますが、その近くに明るい星が寄り添っています。金星(ビーナス)のようですね。一晩吹き荒れた大風を、寄り添い合って耐えていたかのように、晴れやかな未明の空に、明るく輝いていました。
山肌の柿の木が、葉を吹き散らされ、青柿を振り落とされていました。



今日は、祝日ですが、孫宅のパパは仕事。ママも本来は休みのはずが、台風の影響で急遽勤務が入りました。バアバもパートの仕事日です。
というわけで、子守の仕事が舞い込みました。
中学生の部活動は、試合の予定でしたが、朝7時の段階で警報が出ていたら中止、となっていました。でも、警報は残っているものの影響が薄れていく見通しなので、にわかに実施となりました。車で⑳婦鉛のところですので、私が送る役を仰せつかりました。残った小学生二人と保育園児たちは、しばらく子どもたちだけでおとなしく留守番をしていましたが、保育園児のウンチの処置で機嫌が悪くなったというので、ジイジの出動となりました。
おにぎりを持って公園で遊びました、よく晴れて、さわやかでした。





夜は、演劇鑑賞に行きました。
劇団「青年座」の公演「ブンナよ木から降りてこい」です。

劇団のHPにはこんな紹介がありました。

作品について


この世にはもっともっと広く、平和で、仲間の殺されない未知の国がある。
そんな思いを胸にトノサマ蛙の子ブンナは
住みなれたお寺の境内にそびえ立つ椎の木に登ります。
やっとの思いでてっぺんまで這い上がったブンナ。
そこには、ブンナがもぐり込むことの出来る土のたまった空間があった。
太陽が輝き、風に草花がそよぎ、うまい虫までが飛んでいる。
天国だ――!
しかし、そこは鳶の餌ぐらだったのです。
次々と連れてこられる傷ついた雀、百舌、鼠、蛇たち。
彼等は「死」を前に壮絶な戦いを繰り広げる。
天国から地獄に突き落とされたブンナ。
土の中で怯え、慄きつつ、なを生きることを考える。
季節は秋から冬へ、そして長い長い冬眠――。
春がやってきた。
眠りから覚めたブンナは鼠から生まれ出てきた虫たちを食べ、
仲間が住むお寺の庭へと降りて行くのでした。


少し引用します。

 水上勉氏に「ブンナよ木から降りてこい」という児童向けの作品があります。ブンナは、釈迦の悟りの遅い弟子ブンナーガにちなんだ名前を持つトノサマガエル。木登りが得意です。
ある時ブンナは高いシイの木のてっぺんに登るが、そこは、実は鳶の巣であり、逃れがたい「生命の連鎖」の諸相に直面する場所だったのです。
、「生命の連鎖」の重みや、いのちを繋いで生きることの尊さを、子どもたちと一緒に考えさせるこの作品は、舞台演劇やアニメーション映画にもなりましたね。私は残念ながら、観てませんけれど。

抜き書きメモ
「弱いってことは、わるいことではないよね、かなしいことだけど……わるいことではないよね」(雀の言葉)
「ブンナよ、おまえはいつでも死ぬ覚悟ができているか。この世は弱肉強食の世界だ。かえるにうまれたおまえは、いつへびにみつかっても、鳶にみつかっても、みぐるしくなく、つれていゆかれる心ができていなければならない。ブンナよ、覚悟はできているか」(老蛙の言葉)
生老死悟り顔なる夏蛙より

ここで「私は残念ながら、観てませんけれど。」と書いていましたが、その残念さは、ここで晴らすことが出来ました。ところで、観劇の感想は?またの機会に譲ります。
今日はここまで。

nice!(41)  コメント(14) 

フォト蔵にアップしている私の写真はこちらです。

写真販売サイトにも画像を掲載しています。
写真素材 PIXTA