「自然環境体験公園」の鳰鳥(におどり)、の巻 [折々散歩]
昨日の記事に載せる予定だったのは、この鳥の話題でした。
池には、カルガモのほかは、カモの姿がすっかり消えています。
2週間前には、カイツブリとオオバンが遊泳中でした。
自然環境体験公園のオオバン posted by (C)kazg
池には、カルガモのほかは、カモの姿がすっかり消えています。
2週間前には、カイツブリとオオバンが遊泳中でした。
自然環境体験公園のオオバン posted by (C)kazg
一羽のカイツブリが何か餌を捕まえたらしく、嘴にくわえて泳ぎ回るのを、もう一羽が追いかけ回しているようです。
自然環境体験公園のカイツブリ posted by (C)kazg
こちらは、昨日の撮影です。
自然環境体験公園のカイツブリ posted by (C)kazg
ところで、カイツブリについての蘊蓄は、こんな記事で、繰り返し書きました。
◇「青頭鶏」川に潜る「牛留鳥」?、の巻
◇「青頭鶏」川に潜る「牛留鳥」?、の巻
「鳰(にほ)鳥」はカイツブリのことで「にほ鳥の」は「なづさふ」(水にもまれている。水に浮かび漂っている。の意)にかかる枕詞だそうです。
「にほ」は、牛飼いの発する牛への合図の声だとも言われ、はたまた、「牛留」=「荷負ふ」から「にほ」と読む、などの説があるようですが、どうでしょうか?。
過去の拙ブログ記事にも、カイツブリ=「鳰(にほ)鳥」はしばしば登場しています。
カイツブリの古名は「鳰鳥(におどり)」と言います。
また「鳰鳥(におどり)の」は、枕詞として、次の二つの用法きを持ちます(goo辞書による)。
1 鳰鳥が水に潜 (かず) き、長くもぐる意から、「葛飾 (かづしか) 」「息長 (おきなが) 」に掛かる。
「―葛飾早稲 (わせ) をにへすとも」〈万・三三八六〉
2 鳰鳥が雌雄並んで水に遊ぶ意から、「なづさふ」「二人並びゐ」に掛かる。
「―なづさひ来しを人見けむかも」〈万・二四九二〉
かいつぶりさびしくなればくぐりけり 草城
かいつぶりは、古くは「にお」「におどり」と呼ばれ、万葉集にも詠まれています。
鳰鳥(にほとり)の、潜(かづ)く池水(いけみづ)、こころあらば、君に我(あ)が恋(こ)ふる、心(こころ)示(しめ)さね 坂上郎女(さかのうえのいらつめ)
【解釈】 鳰鳥(にほとり)が潜(もぐ)る池水よ、あなたにもしも心があるのならば、私がお慕(した)いする心を示してくださいな。
にほ鳥の 息長川(おきながかは)は 絶えぬとも 君に語らむ 言(こと)尽(つ)きめやも 馬史国人
【解釈】息長川はたとえ絶えてしまうことしても、あなたに語りたい言葉は尽きることがあるでしょうか、いや決してありはしません。
◇ニオドリも問うらん私いい子でしょ
今日はこれにて。
今日はこれにて。