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うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー、の巻 [時事]

翁長さん、残念です。

1950年生まれ、67歳ですって。もっと年上かと思っていたのに、ほぼ同世代なのでした。

今日何人かの友人とその話題になって、口惜しさが募りました。

翁長さんが、「オール沖縄」で知事に当選されたのは、もっと昔のことかと錯覚していましが、わずか4年前でしたね。当時の記事を探ってみましたが、わずかこんなことを書いていただけでした。

島人(しまんちゅ)の念(おも)い凜(りん)たる小春かな

沖縄県知事選挙の結果は、辺野古移設ノーの、民意の再三の表明でしたね。
那覇市長選挙も、駄目を押しました。
以前、1月の「沖縄の方々の気持ちにより添うってどういうこと??」「大寒や沖縄に春いちはやく」という記事で述べたことを、再度繰り返して強調したい思いです。

正直言って、当時私は翁長さんという方を十分には存じ上げず、長く自民党に属してきた保守政治家という立場への先入観から、事の成り行きで「辺野古移設反対」を掲げてはいるが、状況の変化によっては、多くの先例のごとく、いつ豹変して自己保身をはかるかも知れない。そうさせないためには、オール沖縄の結集と、それを支援し連帯する本土の運動の発展が要となるだろう、などといっぱしの評論家的な感想を抱いていたのだったかも知れません。でもそれは、大変僭越な見込み違いでした。

知事在任中のすべての言動と判断、一挙手一投足が、徹頭徹尾「沖縄の心」に基づくものであったことを、痛いほど伝えてくださったのでした。

そして、アベ政治の無法とたたかい、癌と闘いつづけて、決してひるむことのなかったその生き方そのものが、勇気と誠実に満ちた励ましのメッセージでした。

「琉球新報」のこの記事(2018年8月9日)は、や、「沖縄タイムズ」のこの記事(2018年8月9日)は、私たちに、志半ばで倒れた翁長さんの無念を改めて思わせるとともに、その遺志をいずくんぞ継がざるベからざる、の思いを抱かさずにはいません。

8日午前、翁長雄志知事の後援会会長、国吉真太郎さんが、浦添総合病院に翁長さんを見舞った。枕元に青い帽子があった。青は、11日に開かれる辺野古新基地建設断念を求める県民大会のテーマカラーだ。翁長さんの頭に青い帽子を載せると、顔がほころんで見えたという。

 国吉さんは先月27日の「撤回表明会見」が強く印象に残っている。同日午前10時半ごろ、県庁6階の会見場に翁長さんが姿を現した。頬はこけ、2カ月余り前の退院時よりさらに細くなっていた。カメラの放列を前に、背筋をすっと伸ばす。表情には強い決意がみなぎっていた。

 「20年以上も前に決定された辺野古新基地建設を、見直すこともなく強引に推し進めようとする政府の姿勢は、到底容認できるものではない」

 名護市辺野古の新基地建設を「あらゆる手法で阻止する」と繰り返してきた。中でも埋め立て承認の「撤回」は工事を阻止する「伝家の宝刀」と位置付け、自身の口で表明したいとの意思を周囲に示していた。

 会見では手ぶりを加えながら、撤回に踏み切った理由や政府への不信感を語った。3年前の県民大会では「うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー(沖縄人をないがしろにしてはいけませんよ)」と述べ、(きょうじ)を示した。

 会見の直前、翁長さんはエレベーターに乗る直前に歩けなくなり、十数秒間、壁にもたれて休んだという。国吉さんは「政治家として言うべきことを凝縮した最後の言葉だったのかもしれない」と振り返る。会見の3日後、翁長さんは緊急入院した。(琉球新報)

生粋の保守政治家だった翁長雄志知事の転機は2013年1月、那覇市長として参加したオスプレイ配備撤回を求める東京行動だったのではないか。「沖縄の総意」を示そうと銀座をパレードした県内全市町村長らが、沿道から「売国奴」「琉球人は日本から出て行け」などの罵声を浴びた▼東京のど真ん中で体感したむき出しの沖縄差別に「衝撃を受けた」という。翌年の知事選に「イデオロギーよりアイデンティティー」を掲げて出馬した際、動機の一つとして繰り返し語っていた▼政府と鋭く対立して一歩も引かなかった背景にはあの日の屈辱があったはずだ。15年、辺野古新基地建設反対の県民大会での「ウチナーンチュ、ウシェーティナイビランドー」の言葉は多くの県民の心に響いた▼6月の県議会でやせ細った姿で懸命に机の縁につかまって歩いていた。本来は治療に専念すべき病状だったのだろう▼7月27日の埋め立て承認撤回を表明した会見。基地建設阻止の公約の実現性を疑問視する質問に一瞬笑みを浮かべ、気色ばんで反論した。「何十年先も沖縄は振興策をもらって基地を預かったらいいですよ、などというのはとても容認できない」。最後の公の場となった▼沖縄の知事が在任中に亡くなったのは初めて。志半ばでこの世を去った無念さは想像に余りある。ご冥福を祈りたい。(田嶋正雄)(沖縄タイムズ)

アエラ・ドット(2018.8.9 11:35)の記事は、改めて翁長さんの「本物ぶり」を伝えています。


新基地建設反対の信念は最後まで揺るがなかった。闘う知事を支えた妻の樹子さんは、過去に「万策尽きたら夫婦で一緒に(辺野古基地前に)座り込むことを約束している」と明かしたこともある。
16年に「朝日ジャーナル」のインタビューに応じた翁長氏は、この“約束”について問われている。そのときは、言葉を選びながらも「座り込みについて妻が言ったことは、話が違うわけではありません」と否定せず、さらに「辺野古移設阻止が挫折して、一人間、一市民、一県民に戻った場合に何をするかは、沖縄県民のみんなと一緒です」と語っていた。
06年には胃がんの手術ですでに胃を全摘していた。だが、知事になってからの苦労について聞かれても「沖縄のご先祖は、私らよりもっと苦労している」と話していた。

残念至極。でも嘆いてばかりはいられません。歌手の阿室奈美恵さんが、公式ホームページでコメントを寄せておられる由。

《安室さんのコメント全文》

翁長知事の突然の訃報に大変驚いております。
ご病気の事はニュースで拝見しており、
県民栄誉賞の授賞式でお会いした際には、お痩せになられた印象がありました。
今思えばあの時も、
体調が優れなかったにも関わらず、
私を気遣ってくださり、優しい言葉をかけてくださいました。
沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、
これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております。
心から、
ご冥福をお祈り致します。
安室奈美恵

そのほか、様々な著名人から。続々とツイートが寄せられているそうですね(琉球新報より)

8日に沖縄県知事の翁長雄志さんが死去したことを受けて、各界の著名人が同日夜から9日にかけて「肝心(ちむぐくる)を忘れない」と追悼の言葉をツイッターなどで発信した。

 県出身ユニットKiroroはツイッターで「県民のことを想い、声なき声に耳を傾け、尽力してこられた姿。忘れません。沖縄の未来が優しさで溢(あふ)れますように」と追悼した。

 唄者の上間綾乃さんはツイッターなどで「命をかけて守り抜こうと闘ってくれていた事、忘れません。同じこの島に生まれた事を誇りに思います。私達も肝心忘れる事なく、皆が願う世を求め続けます。負けません」と記した。

 自身も喉頭がんで闘病した経験があるお笑い芸人の小波津正光さんはブログで「今僕らがやるべきことはなんだろ? 抗がん剤つらいっすよね」と闘病しながら公務に尽力した翁長さんに思いをはせた。


 精神科医の香山リカさんは「命を賭した翁長知事の思いが沖縄のみなさまの底力となりますように。私たちはいつもみなさまとともにあります」と連帯の意を示した。ロックバンドMONGOL800のキヨサクさんは「MESSAGE ご冥福をお祈りいたします」とツイッターに投稿した。基地問題を題材に映画「人魚に会える日。」を監督した仲村颯悟さんも訃報記事に対し「紡ぐからね。紡ごうね」とツイートした。

脳科学者の茂木健一郎さんは「沖縄のことを想い続けられた人生だったのだと思います 翁長知事、どうか、安らかに」とツイート。お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんは「翁長さんは沖縄のために生きて死んだ。それがなぜか、知りたいし考えたい。沖縄の知事になってくれてありがとう」と記した。

 ジャーナリストの津田大介さんは、昨年の沖縄全戦没者追悼式で翁長知事らが安倍晋三首相を厳しいまなざしで見つめる東京新聞の写真のリンクを張り、「改めてこの写真と昨年、今年の慰霊の日のスピーチに思いを馳せる。翁長知事はどんな思いを抱えて亡くなったのか…」と記した。

 ロックバンド「MONGOL800」のキヨサクさんはツイッターに訃報記事のリンクを載せ、「MESSAGE ご冥福をお祈りいたします」と投稿した。

安らかにお眠りください。そして、どうぞ、見守り続けてください。



朝散歩の途中、カメラのシャッターを押すと、「記憶容量が足りません」と表示されます。メモリースロットからSDカードを取り外したままでした(涙)

記憶容量が足りないのはカメラばかりではありません。わが灰色の脳細胞ときたら、記憶容量が足りないだけでなく、過去の記憶そのものが再現できません。「メモリーが不正です」という衝撃的な警告が、しばしば表示されます。情けないことです。

その折々のできごとや思いは、やっぱりlogに記録しておかなくてはなりませんね。

とりあえず、昨日の散歩の写真です。

ツバメが群れて飛翔と休憩を繰り返しています。

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ちょっと涼しい田園の朝です。
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鶏頭の花。
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我が家の玄関前の朝顔。何年か前に採った種を蒔いたら発芽したので、育ててみています。
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今日はこれにて。



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