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紅葉の旧閑谷学校補遺、の巻 [折々散歩]

歴史が専門の友人Sさんの仰るには、岡山県には九つの国宝があるそうです。建造物としては、一つは吉備津神社本殿及と拝殿、今ひとつが旧閑谷学校の講堂だそうです。ちなみに、他には美術工芸品として、赤韋威鎧〈兜、大袖付〉、太刀〈無銘一文字(山鳥毛)〉、太刀〈銘吉房〉、太刀〈銘備前国長船住左近将監長光造〉、短刀〈無銘正宗(名物九鬼正宗)〉などの武具と、絹本著色宮女図〈伝桓野王図〉、紙本墨画淡彩山水図〈雪舟筆〉などの七点。

これらのうち、太刀(山鳥毛)についてのニュースを最近聞きました。

岡山県瀬戸内市のHPにこんなページがあります。

国宝「山鳥毛」を生まれ故郷である「備前長船」へと里帰りさせるために立ち上がった「山鳥毛里帰りプロジェクト」。

購入に必要な資金5億円を調達するための『クラウドファンディング』が、いよいよ開始されました!

「山鳥毛里帰りプロジェクト」特設サイトもオープンし、寄附のお申し込み方法や現在の寄附総額など、気になる情報をたくさん掲載しています。
皆さん、ぜひご覧ください!

「山鳥毛里帰りプロジェクト」特設サイトはこちら!(外部リンクです・別ウインドウで開きます)

山鳥毛里帰りプロジェクト」特設サイトを覗いてみるとこんな記事が、、、。

上杉謙信」と「備前長船」を結びつけるのが、今回、皆様のお力をお借りしたいこのプロジェクトの主役である国宝の名刀「山鳥毛(やまとりげ)」です。熱心な歴史愛好家の方、歴女や刀剣女子の方ならこの名前はご存知かもしれません。文化財登録名は『太刀 無銘一文字 山鳥毛』。「さんちょうもう」とも呼ばれています。

この刀は、上杉謙信や、その跡継ぎ景勝の愛刀として有名ですが、瀬戸内市長船町の福岡地区の刀匠たち…「福岡一文字派」の作であると考えられています。

刀身は79.5cm、反りは3.4cm、重さは1.06kg。この刀の特徴は変化に富んだ激しい刃文にあります。
「山鳥の羽毛のよう」「山野が燃えるよう」と表現されるとおり、名前の由来になっているとも伝えられています。
その姿は多くの人を魅了する美しさと、同時に実用的にも機能的にも優れているのが大きな特色です。
(中略)
今回、私たちが立ち上げた「山鳥毛里帰りプロジェクト」では、『備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館』のある瀬戸内市に上杉謙信の愛刀「山鳥毛」の里帰りを実現することで、このまちを拠点に、国内外の方に誇れる「備前刀」の文化継承の機運を高め「刀工が育つまち」としての文化を育むことができると大きな期待をしています。
(中略)
国宝「山鳥毛」の購入に必要な資金は5億円。

その資金を調達するために
「一般の寄附」や「企業版ふるさと納税」とあわせ
地域や全国の皆様のお力をお借りすることで目的を達成することができる
「ふるさと納税を基本としたクラウドファンディング」を
購入手段として選択させていただきました。

ネット上の情報では、こんないきさつも紹介されています。

上越タウンジャーナル

瀬戸内市が国宝「山鳥毛」購入方針 提示額は5億円 上越市長「刀にとっては良いこと」

2018年4月24日 (火) 18:02

新潟県上越市が昨年購入を断念した戦国武将上杉謙信の愛刀で国宝の「太刀無銘一文字(号 山鳥毛)」について、岡山県瀬戸内市が購入する方針を明らかにした。瀬戸内市によると、所有者は5億円での売却を持ちかけている。上越市の村山秀幸市長は2018年4月24日、瀬戸内市の購入方針について「刀にとっては大変良いこと」などとするコメントを発表した。

山鳥毛

山鳥毛は岡山県在住の個人が所有しており、岡山県立博物館に寄託されている。上越市は昨年度、専門家による評価額3億2000万円を購入費とした予算を計上し、所有者と交渉したが、最終的に契約金額が折り合わず昨年11月に購入を断念した。

瀬戸内市によると、所有者から今年1月に同市に売却したい旨の打診があったという。提示額は5億円で、同市は今後、専門家による評価委員会を設置し金額の妥当性を評価する。財源はふるさと納税で捻出し、年内をめどに契約締結にこぎつけたい考えだ。

瀬戸内市は、古くから刀剣の産地として知られ、日本刀を専門展示する全国でも珍しい公設の博物館「備前長船刀剣博物館」がある。

上越市の村山秀幸市長は「瀬戸内市は備前刀のふるさと。私たちには手が届かなかったが、購入が決まれば刀にとっては大変良いこと。これからも謙信公の愛刀を見守っていきたい」とのコメントを発表した。

ついでながら、先日大相撲九州場所で初優勝した貴景勝のしこ名は、元師匠の貴乃花が尊敬する武将上杉景勝にちなんで名付けたものだとか。

前置きが長くなりました。

今日は、先日の記事の続きを書くつもりで書き始めました。

チャボツレンズの大奮闘、の巻

閑谷学校の楷の木、の巻

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この史跡で国宝に指定されているのは講堂だそうです。

閑谷学校のHPにはこんな紹介が載せられています。

重要文化財
【国宝】 講堂(こうどう)

「学問の殿堂」、旧閑谷学校を代表する国宝。

講堂は入母屋造り、しころ葺きの大屋根と火灯窓が壮重な独特の外観を形作っています。

創建当時は「茅葺き」でしたが、その後改築され現在の堅牢な「備前焼瓦」に葺き替えられました。

内部は十本の欅の丸柱で支えた内室と、その四方を囲む入側とで成されています。
また、拭き漆の床は生徒たちによってよく磨かれており、火灯窓から入る光をやわらかく反射させています。

石塀越しの講堂は先日ご紹介しています。

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今日紹介するのは、敷地の中からの眺め。

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まだ続きがありますが、長くなりましたので、今日はここまで。


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