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10年過ぎても思い出す、の巻 [家族]

昨日はイブ、今日はクリスマスでした。


2013年のクリスマスイブにこんな記事を書きました。


愛(は)しけやし孫の手作りケーキかな


これまでも、幾度か引用したことがありますが、性懲りもなくまたまた再掲します。


思えば、六年前の今頃は、集中治療室で、点滴の管と、酸素吸入マスクと、心電図などの電気コードにつながれて、身動きもできずベッドに横たわっていたわけですから、天国と地獄、月とすっぽん、雲泥の差を痛感したことでした。

当時のメモをひもといてみますと、こんな「作品」を残しておりました。

◆病中吟

ジングルベル微かに響くや集中治療室(ICU)
病棟に子らのさざめき降誕祭(クリスマス)
病窓の彼方の空に冬の虹
病窓の初日さやかや吾生きたり
生き延びて迎える朝や空まぶし
病室の窓晴れきって歳替わる

一般的に知られている「ICU」という略称を当てておきましたが、実際に私の過ごしていたのは、NCU(Neurosurgical Care Unit)、脳神経外科集中治療室でした。

12月22日に手術し、イブイブも、イブも、クリスマスの日も、NCUで過ごしました。遠くのラジオからジングルベルの曲がかすかに聞こえて来ました。それは、娑婆=俗世=現世に、わずかに繋がる細く頼りない「糸」のように思われたものでした。

◆短歌
厭わしき蛇の頭の姿して吾が頭蓋深く動脈瘤肥えをり
「血栓化未破裂巨大動脈瘤」まがまがしきは吾がやまひかな
病棟の未明の廊下静まりて ナース黙々と汚物処理しをり
黙々と汚物処理せるナースあり 背に会釈して吾はまた寝に就く
なにくれと労りの声かけくれし夜勤ナースの目の隈いたわし
何処やらん啜り泣く声聞こえきて脳外科病棟の夜はまだ深し
微かなる時雨の音して9階の吾が病室の夜は更けんとす


ここに書いた未破裂脳動脈瘤の手術から、10年を越え、今年の1月には、主治医から晴れて「完治」・「卒業」を宣告していただきました。10年一昔と言いますが、こちらは同じところに佇んでウロウロしているのに、周りはめまぐるしく変化しています。特に子どもの成長は目を見張るものがあります。


翌年にはこんな記事も書きました。


懐かしき便り嬉しき聖夜かな


クリスチャンでもない私達にとって、この日は、孫にプレゼントを与えるイベントの日!これに尽きます。


今日は、送った荷物が届いたと、大阪の赤ちゃんと5歳の姉がLINEで動画メッセージをくれました。タブレットは重宝します。


また、近くに住む長男が仕事休みなので、冬休みが始まった中3,小5、小2の人の孫を連れ、私も同行して、久しぶりに郷里のおじいちゃんおばあちゃん宅に行きました。朝方は、厳しい冷え込みでしたが、よく晴れて明るい日射しがありました。


回転寿司で昼ご飯のあと、腹ごなしがてら、山道を歩いてお墓参りなど。


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かなりの坂道です。


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川原まで降りて、石投げなどをして遊びました。


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何もない土手の上でも飽きずに遊べます。


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思えば、一番上の中3の孫は、10年前は保育園児で、私が退院するとき、大阪まで一緒に車で迎えに来てくれたのでしたが、弟は当時はまだ新生児。妹二人も、従妹弟たちも、まだ生まれていませんでした。感慨深いものがあります。


下は、昨日写した写真です。


ミサゴ。


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ユリカモメ。


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今日はこれにて。



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