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憲法条文を読む(その4)、の巻 [折々散歩]

今朝の空、ちょっと曇り気味ですが、水をたっぷり湛えた水田を、朝日が照らしています。


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正面は常山。児島富士とも呼ばれますから、さしずめこれは逆さ富士。


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天使の階段も表れました。


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田植えが進んでいます。


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涼しい内にと思って、少しだけ畑仕事をしましたが、軽い作業でも汗が噴き出ます。


畑を鍬で耕していますと、キュイという短い、慌てた声と共に、何かがピョンと跳びました。


急いでカメラを準備します。


じっとしているので、間に合いました。


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トリミングします。


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「無礼者め。その方、何故あっての狼藉じゃ。勘弁できぬ.それへなおれ。」などと言っていました。令和になって初めての、お殿様のお出ましでした。


憲法前文の学習の続きは、第三段落を読みます。


学習会レジュメからの引用です。


◎第三段落 …  国家・国民の責務の自覚
☆  われらは、 いづれの国家も、 自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、 この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、 他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
★他国を無視してはならない  …   「一国平和主義」 の立場ではない

★政治道徳の法則は普遍的なもの
⇒  この法則に従うことは各国の責務
自国の主権を維持
他国と対等関係に


続けて第四段落。


憲法レジメ4


引用します。


◎第四段落  …  国民の誓い
☆  日本国民は、 国家の名誉にかけ、 全力をあげてこの崇高な理想と 目的を達成することを誓ふ。
★日本国民の明確な誓い


折しも「沖縄慰霊の日」の昨日、戦没者追悼式で、糸満市立兼城小6年の山内玲奈さんが朗読した「平和の詩」が、胸を打ちました。


本当の幸せ
糸満市立兼城小学校6年 山内玲奈

青くきれいな海
この海は
どんな景色を見たのだろうか
爆弾が何発も打ち込まれ
ほのおで包まれた町
そんな沖縄を見たのではないだろうか

緑あふれる大地
この大地は
どんな声を聞いたのだろうか
けたたましい爆音
泣き叫ぶ幼子
兵士の声や銃声が入り乱れた戦場
そんな沖縄を聞いたのだろうか

青く澄みわたる空
この空は
どんなことを思ったのだろうか
緑が消え町が消え希望の光を失った島
体が震え心も震えた
いくつもの尊い命が奪われたことを知り
そんな沖縄に涙したのだろうか

平成時代
私はこの世に生まれた
青くきれいな海
緑あふれる大地
青く澄みわたる空しか知らない私
海や大地や空が七十四年前
何を見て
何を聞き
何を思ったのか
知らない世代が増えている
体験したことはなくとも
戦争の悲さんさを
決して繰り返してはいけないことを
伝え継いでいくことは
今に生きる私たちの使命だ
二度と悲しい涙を流さないために
この島がこの国がこの世界が
幸せであるように

お金持ちになることや
有名になることが
幸せではない
家族と友達と笑い合える毎日こそが
本当の幸せだ
未来に夢を持つことこそが
最高の幸せだ

「命どぅ宝」
生きているから笑い合える
生きているから未来がある

令和時代
明日への希望を願う新しい時代が始まった
この幸せをいつまでも


少女のこの思いは、いにしえの少年少女であったオジイオバアの誓いでもあります。


戦争の悲さんさを
決して繰り返してはいけないことを
伝え継いでいくことは
今に生きる私たちの使命だ
二度と悲しい涙を流さないために
この島がこの国がこの世界が
幸せであるように

  

それとは対照的に、同じ追悼式での、安倍首相の挨拶がいかに心のこもらないものであったかを、毎日新聞はこう伝えています。


  


追悼式で「基地負担の軽減に全力を尽くす」と強調した安倍晋三首相に、会場の参列者からは「うそだ」「言葉は要らない」と厳しい抗議の声が上がった。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設で名護市辺野古沿岸部の埋め立てを進める政府に対し、県民の強い反発が噴き出した形だ。
沖縄戦の追悼式で安倍首相のあいさつに対して怒号が飛ぶのは、移設反対の圧倒的な民意を受けて誕生した翁長雄志(おながたけし)知事(昨年8月に死去)が就任後初めての平和宣言で移設中止を求めた2015年から続いている。

安倍首相の参列は13年から7年連続となるが、今年も辺野古移設には触れなかった。追悼式に出席した県議は「首相のあいさつは毎年ほぼ同じ。本来は厳粛に過ごしたいが、声を上げざるをえないという沖縄の状況がある」と語る。


「日本国民は、 国家の名誉にかけ、 全力をあげてこの崇高な理想と 目的を達成することを誓ふ。


憲法に込められたこの国民的誓いを、率先して担うべき政府の最高責任者が、それを投げ捨ててはばからない今、「変えるべきは憲法、ではなく、換えるべきは政権」という命題が、ますます緊急性を帯びているように感じます。


結論を急ぎすぎましたが、今日はこれにて。


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