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もう子どもは人間になれないかもしれない???の巻 [時事]

「もう子どもは人間になれないかもしれない」という、肝が縮みそうな予言的なフレーズが、脳裏を離れません。


過去記事でも、こんなことを書きました。


幻の記事??の巻(2015-07-30)


夏休みといえば、一日中子どもたちが遊んだり泳いだりした川ですが、人っ子一人、姿が見えません。人口流出に伴って子供の数が減ったというだけでなく、子どもたちの遊びの形態も大きく変容したせいでしょう。
田舎のこの村に限らず、休日の昼間、子どもたちが群れて遊ぶ姿を見なくなって久しい、と、同業者と話したことがありますが、改めてそう思います。
教育学者の竹内常一さんが、「もう子どもは人間になれないかもしれない」と予言されたのは、40年以上も前のことになりますね。

 「こんにち、地域には縦割りの統一的な子どもの自治組織はどこにも存在していない。それどころか、地域のあちこちの空き地や片隅で群れをなして遊んでいた子どもたちのわんぱく仲間さえいまや亡びつつあり、それさえ存在しなくなった地域が多くなっている。そして、こうした子ども集団の滅亡は、子どもの文化の死滅を決定的なものとしつつある。」(子ども集団の消滅)
「子ども集団はその遊びのなかでも自治的なちからを発揮していた。たとえば「かくれんぼ」のばあいをとってみても、年少の子どもを最初に捕まえてはならないという不文律が厳然として存在していた。」(子ども集団の自治力)
「親たちは子どもを自分のものとせず、6-7歳前後になると子ども集団のなかに押し出して行き、村人としての訓練を子ども組にゆだねたのである。子どもは子ども組に参加することを通して村の子どもとなったのである。それはちょうど、子どもが生みの親の子としてだけでなく、---村人の子として育てられたのと同じである。」(子ども集団の自治の承認)
「もしも子ども集団不在の状況が恒常化するのだとしたら、もう子どもは人間になれないかもしれない。」(竹内常一「地域子ども集団の消滅と再生」1972年論文)


突如降って湧いた全国一斉休校で、行き場のない子どもたちは、ある種の社会的監視体制のもと、自由に表を出歩くことさえもはばかられ、ましてや公園など戸外で集団で遊ぶなどもってのほかという状況が醸成されています。この状態がいつ解かれるかもわからない不安を抱えながら、何日も何週間も、孤立してじっと家の中に閉じこもって過ごす等という姿は、おそらく人類史上およそ未経験の、人間の自然を著しく逸脱した状況と言っても過言でないでしょう。ある点では、戦時下の子どもたちのおかれた苛酷さをも凌ぐとさえ言うことができるかも知れません。


このままでは、「もう子どもは人間になれないかもしれない」と、強く憂えずにはいられません。


今日は、暖かい春の陽気でした。近所のグラウンドで、学童保育の子どもたちが、嬉々として声を上げて身体を動かす遊びに熱中しているのをみて、ほっとさせられました。


報道では、通常授業再開を決めた自治体も、各地で少しずつあらわれ始めているようです。私の住む岡山県でも、県北部の真庭市と鏡野町の公立の小中学校が16日から授業を再開することになり、先日も触れたとおり、美作市は当初から休講措置をとらず、通常通り授業を続けています。これもほっとできるホットニュース(!)です。


一方、WHOが「パンデミック」を宣言するなど、流行収束の兆しはまだ見えず、これを渡りに船と見なすアベ政権は、「緊急事態宣言」を可能にする「新型インフルエンザ等対策特別措置法(以下、特措法)改正案」の成立を狙い、衆議院では、わずか3時間の審議で、自民、公明のほか、立憲、国民民主、維新の賛成多数で可決、参院に送られたそうです。急いで欲しい対策は後手後手で、国民が望んでもいない統制法制定には血眼になるアベ狡猾政権に、無警戒に同調してしまった一部野党、目を醒ましてください。せめて、本と雑誌のニュースサイト LITERA - リテラのこの記事↓を、ご一読なさいませ。


安倍首相が「緊急事態宣言」を報道統制に使い批判封じ込めする可能


改正特措法に基づいて「緊急事態宣言」を安倍首相が発すれば、あらゆる制限を行使できるようになる。たとえば、特定都道府県知事は住民に対して外出制限の要請をしたり、学校や社会福祉施設、興行場などの施設の使用制限や停止を要請・指示できるほか、施設を使用した催物の開催を制限・停止するよう要請・指示することができる。さらに、条件を満たせば臨時の医療施設を開設する場合に土地や家屋を所有者の同意なく強制使用することも可能になる。つまり、憲法で保証されている移動や集会・表現の自由、財産権などに大きな制限をくわえることが、最大で2年(現行法)にもわたってできるのだ。

しかも問題なのは、基本的人権が制約されかねない強大な権限が総理大臣に与えられるのに、「緊急事態宣言」を発令する要件は極めて曖昧であるということだ。

(中略)

安倍首相が「いまがそれ」と思えば、いつでも「緊急事態宣言」を発令できてしまうのである。

一応、要件を満たしているかどうかは総理大臣が専門家による諮問委員会に諮った上で判断するというが、専門家会議に意見も求めずに一斉休校や入国制限を独断専行で決めてきた安倍首相の言動を見れば、諮問委員会にほとんど意味がないのは明白だろう。

このような強力な制限をかけるべき緊急事態でもないのに、安倍首相の独断によってそれが可能になれば、感染拡大防止を口実にして恣意的に政権批判の集会を開催できないようにすることも、“やってる感”アピールのためだけに移動の自由を奪ったり土地の強制収用することもできてしまうのである。

だが、もっとも恐れるべきは、「緊急事態宣言」の発令によって、報道統制がおこなえるようになる、ということだ。

特措法では、NHKが「指定公共機関」とされ、政府対策本部長(総理大臣)がこの指定公共機関に〈新型インフルエンザ等対策に関する総合調整を行うことができる〉とある。さらに、〈総合調整に基づく措置が実施されない場合〉には総理大臣が指定公共機関に〈必要な指示をすることができる〉と規定されている。

しかも、これはNHKだけの問題ではない。昨日11日おこなわれた衆院法務委員会では、立憲民主党の山尾志桜里衆院議員が「緊急事態宣言が出た際、首相から必要な指示を受ける『指定公共機関』に民放テレビ局は指定されるか」と質問したところ、宮下一郎・内閣府副大臣は「法的には指定しうるが、実際には新型インフル特措法制定時の議論を踏まえ、指定しない」と答弁。法的には民放が「指定公共機関」に指定できることを認めたわけだが、さらに山尾議員の「報道内容への指示も法的には可能か」という問いには、こうも答弁したのだ。

「今回、民放は指定しないが、法律の枠組みとしては民放を指定して『いま、この情報を流してもらわないと困る』ということで指示を出す。そして放送内容について変更、差し替えをしてもらうということは、本来の趣旨に合う、そういったことはあり得るものだ」ようするに、NHKのみならず民放テレビ局の報道内容にも直接介入し、安倍首相が良しとする内容でなければ変更させることも法的には可能になる、というのである。


オソロシヤ、オソロシヤ!コロナウィルスも怖ろしいですが、それを口実とする統制国家化は、正確な判断を奪われる点で、もっと怖ろしい災厄です。


さて話を戻して、「もう子どもは人間になれないかもしれない」脅威からの、ささやかな自己防衛策と言うわけではありませんが、せっかくの上天気。孫たちを戸外に誘い、近くの広場で、お弁当を広げて春を楽しみました。この場所にあるソメイヨシノの並木はまだ堅いつぼみですが、春は着実に進行しています。


スズメのさえずりも、春を称える調子があきらかですし、動きも活発です。


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保育園児二人、小学生二人と、妊婦、じいじばあば、途中から高校生も加わり、戸外でひとときを過ごすというだけで、なぜか心が浮きたち、生物としての活性が蘇る思いがしました。


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タンポポが一気に咲き広がっています。


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ムスカリも花盛り。


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モクレンも、一週間ほど前はこの状態でしたが、、


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ここ1~2日で、一気にほころんでいます。


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庭の菜園に植えているハクサイが、花を咲かせています。


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見あげると、そこにもスズメ。


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散歩道のツグミ。


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例年より早いと思うのは、ヤグルマソウの花。


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やはり、からだ全体で春を、季節の推移を、感じ、喜ぶような、人間の自然を取り戻すことは、なんと言っても人間(性)の根幹ではないでしょうか?そんなことを改めて感じた「ピクニック」でした。


そんな折も折、SNS上に、同業退職者のI先輩が、こんな投稿を掲載しておられました。


<孫と一緒にピクニック>

学校休業日のため身体をもてあましている小学生の孫(500mほど離れたところに住んでいる)を誘って、竜之口山で遊んできました。

ポカポカのお天気なので、山頂はいつもよりたくさんのグループで賑わっていました。

(後略)


我が意を得たり!躊躇なく、[ハート]マークの超「いいね」ボタンを押させていただきました。


今日はこれにて。


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