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梅雨空に「九条守れ」のスタンディング [日録]

2014年に発表された、埼玉県在住の女性による俳句が、この季節ふと脳裏に浮かびます。


梅雨空に「九条守れ」の女性デモ


当ブログでも、何回か話題にしました。


例えば、いざ子ども九条危篤夏椿(2017-06-25)にはこんなことを書きました。


先日momotaro様が、梅雨空に「九条守れ」の女性デモ の記事で、さいたま市在住の女性の方が詠まれた2014年の作品を紹介してくださっていました。
実は私も、ほぼリアルタイムで。この作品に触れたことがありました。
蜂あれこれ という記事で、金子兜太さんの句を紹介しています。
眼ぐすりを注すときすずめ蜂直降 兜太

〈中略)

  金子兜太つながりで、もう一つの話題。

埼玉県のある公民館で活動する俳句サークルは、毎月、会員互選の1句を「公民館だより」に掲載してきましたが、7月号に掲載予定だった会員の互選句が、「偏った意見」だとして掲載を拒否された事件があったそうです。

70代の女性の句で、

梅雨空に『九条守れ』の女性デモ

というもの。

msn産経ニュースによると、概要は次のようです。

「憲法9条守れ」の俳句、掲載見送る さいたま市公民館「一方に偏った意見、ふさわしくない」 2014.7.4 12:51
さいたま市大宮区の三橋公民館が発行する月報に、俳句サークルが「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」という市民の句を掲載しようとして館側が掲載を見送っていたことが4日、分かった。市は「掲載すると公民館や市の考え方だと誤解される可能性があり、判断は妥当」としている。
公民館を管轄するさいたま市生涯学習総合センターなどによると、三橋公民館は毎月、「三橋公民館だより」を発行。俳句欄があり同館で活動する俳句サークルが掲載する句を決めていた。6月24日、サークルが7月号用として女性が詠んだ9条の句を選び掲載を依頼、公民館側とセンターは相談の上、掲載を断った。
センターの小川栄一副館長は「公民館は政治的に偏った特定の事業を行ってはならないと法律で定められている。集団的自衛権をめぐる句と受け取られる可能性もあり、世論が大きく二つに別れるような問題で、一方に偏った意見を載せるのはふさわしくないと考えた」と話している

この問題に触れて、「埼玉新聞」8月17日付けweb版が、「九条守れの俳句掲載拒否 俳人・金子兜太さん『文化的に貧しい』」という表題の記事を掲載しています。

その一部を引用します。〈中略)


 今回の俳句掲載拒否の問題を戦前の治安維持法による新興俳句運動弾圧と重ねる見方もあるが、金子さんは今回の方が根深い問題を含んでいると言う。
「新興俳句運動の『現実を俳句に書く』とするリアリズムが危険視された。だから取り締まりは、新興俳句系の俳誌だったり運動を担っていた人たちで、俳句を詠む一般の人たちにはそれほど影響がなかった。今回は一庶民の一つの句をやり玉に挙げて大げさな問題にした。こんな拡大解釈のようなことが、お役人だけでなく社会で行われるようになったら、『この句は政府に反対する句だから駄目』などと、一つ一つの句がつぶされる事態になりかねない。有名な俳人だけでなく、一般の人たちも萎縮して俳句を作らなくなる。俳句を作る人の日常を脅かすもので、スケールは小さいが根深い問題だ」と警告する。

(中略)

仮に、国民の間に意見の相違があって、よしんば、それがマイノリティ(少数派)に属するものであったとしても、各人の信念によってそれを心に抱き、また表明することは、かりそめにも民主主義の社会においてはなんびとも妨げられることのない、基本的な権利です。ましてや、俳句を含めて文学や芸術の表現を、「思想」や「意見」というフィルターを通して評価する事自体、芸術・文化のなんたるかなんたるかを知らない粗野なふるまいと言わざるを得ませんし、その『思想』に難癖をつけて排除するなどは、暗黒時代の再来と言うべきでしょうか?しかも、問題の俳句に詠みこまれているのは、作者自身の意見というよりは、世の中の実際の「現象」、見過ごしがたい「世相」として確実に存在する実景に他なりません。

作者が、「女性デモ」を題材とした時点ですでに、それに共感しているかも知れないから、そこには暗黙裏に作者の意見が表明されているという強弁を労したとしても、それは、偏った意見とは言えないでしょう。

先ほど私は、「マイノリティ(少数派)に属するものであったとしても」と書きましたが、このニュースの場合は、少数派どころか、ほかなかならぬ「九条守れ」という国民多数の「意見」です。今年の実施されたどの種の世論調査でも、九条改訂反対が賛成を上回り、その差は開く傾向にあります。自前の改憲案まで掲げて世論喚起をはかってきた『読売新聞』でさえ、その世論調査(2014年3月15日)の結果は、こんな具合です。

Q、憲法9条は改正した方がよいと思いますか  
思う 30%  思わない 60%   その他 10%
9条第1項「戦争の放棄」については   
思う 17% 思わない  76%     その他6%
9条第2項「戦力の不保持」については  
思う 39% 思わない  52%    その他 9%

こうした状況を踏まえれば、「九条守れ」を、偏った意見と言ってのけること自体、きわめて偏った意見ではないでしょうか?

ましてや、立憲主義のもとでは、憲法は、国家権力に縛りをかけ、国家権力の濫用を防止して国民の自由と権利を保障するために存在するものです。ですから、「九条」に限らず、行政なり公務員は、憲法を遵守することを義務づけられているのですし、公務員はみんな、憲法遵守を誓約・宣誓して任に就いたはずではないですか?

そのような大前提を足もとから掘り崩して、憲法を擁護する「意見」が時の政府の意向に沿わないからといって「偏っている」と断じていく空気は、なんかへんです。

なんかへんだな、と思っても、「どうして?」と聞けません。聞けるような感じじゃありません。---こんな事が重なっていくと、、、怖い怖い。

いざ子ども九条危篤夏椿

「 いざ子ども」は、「さあ、諸君」という呼びかけの言葉らしいですね。

万葉集の山上憶良の歌に

「いざ子ども早く日本(やまと)へ大伴(おほとも)の御津(みつ)の浜松待ち恋ひぬらむ」(万 六三・山上憶良)

があります。

[訳] さあ、諸君。早く日本へ帰ろう。御津の港の浜辺の松は今ごろ私たちを待ち遠しく思っているだろう。(学研全訳古語辞典より)

散歩道の夏椿が昨日からの雨に洗われています。   


昨日、7月9日は、「9の日」です。地元「九条の会」による「9の日」行動が、この日も取り組まれました。午前九時から十時までスタンディングです。


Qさんは、snsにこんな記事をアップされています。無断借用ごめんなさい。


9の日行動から帰ってきたところです?今にも降りだしそうな空でしたがなんとかもちました?降れば即撤収のつもりでしたが・・・皆さん最後まで頑張りました?来月は学習会の予定です。

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そして,Hさんも。


今日は7月9日。
毎月9日は、わが町の「9条の会」による月に1度の「行動の日」です。
いつものように、朝9時から1時間のスタンディングが、ある交差点で行われました。
明るい色合いで軽やかに風に揺れるノボリと、横断幕が仲間入りしましたので、なかなか目立つようになりました[ぴかぴか(新しい)]
ドライバーの方は、誰もがこちらに目を向けてくださいます。…次回は手を振ってみようかな笑...

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これまた無断借用(汗)


ここで一句。


梅雨空に「九条守れ」のシルバーパワー


くたびれるパソコン仕事の気晴らしに、午後、少しだけ、カメラ散歩をしました。


空蝉を見つけました。


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クマゼミ発見。


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コシアキトンボ。


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この前、カルガモの親子連れを見た蓮田のハスの花。


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カルガモ真美着けられませんでしたが、、、。


バンがいました。


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親子です。


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今日はこれにて。


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