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本題は?の巻 [趣味]

台風14号の余波で、雨風が、外出を妨げます。わが地方は、災害につながるような影響は免れ、何よりでした。


一昨日は、県知事選挙の公示日。県政の転換をめざす候補者やスタッフの方々をはじめ、友人知人の誰それも、雨の中をポスター貼りやら街頭演説やら、ビラ配りやら、年齢や身体的・家庭的状況を押して頑張っているので、私もちょっとだけお手伝いはしてます。


昨日は10月9日で、「9の日」です。地元九条の会が、九条改憲反対を掲げて、毎月9日の午前九時から、スタンディングアピールを続けていますが、この日も予定通り実施されました。前日、この会の中心のQさんに出会ったとき、「台風の影響で、雨のようだから、もし雨が降っていたら中止」とおっしゃっていましたが、幸いなことに曇りの天気。少々風は冷たく感じられたものの、90歳代、80歳代の先輩方も含めて、いつものメンバーで、心地よいスタンディング行動ができました。


この場での雑談で、ひときわ話題になったのは、スガ首相の「たたきあげの苦労人」「気さくな人柄の令和オジサン」「パンケーキ好きのお茶目な一面」という、CMとして作られたイメージの化けの皮が、一気に剥がれ落ち、衣の下のヨロイが丸見えになってきたこと。とくに、学術会議の人事に泥手を突っ込んできた一件です。


あらましこんな、やりとりです。


世間では、まだ他人事、対岸の火事という反応。特にメディアの対応の鈍感さが気になる。忖度の病膏肓に入るという状況?。むしろ「ネイチャー」「サイエンス」誌や、有力新聞など、海外のメディアの方が、率直で本質的な批判を寄せている。


法外にお友達を優遇し、尻尾を振り競い合って恭順の意を表する家来だけに恩寵を与える(自分の身に火の粉が及びそうになると、あっさりと非情な手のひら返しで切り捨てるが)反面、政権の気に入らない相手には、陰湿なお仕置きをするというのが、安倍内閣スガ官房長官時代からの一貫した姿勢。ことは学問・研究という特別な分野だけの問題ではない。国民一人ひとり、殊に言論・表現の分野にとっては死活問題であるはず。この分野からも、もっと、機敏な発信があってしかるべき。


スガさんは例のごとく、「批判は当たらない」「学問の自由とは全く関係ない」と、スガ語法を駆使して、これまた根拠も示さずオウム返ししているが、問題が学問の自由、ひいては思想信条の自由に深く直結することは明瞭だ。なぜなら、何ら理由も示さず、学術会議からの推薦を受容したり拒絶することは、「研究内容の何が許容され何が排除されるのか?」「政権の意に染まぬ人物は排除されるらしい」、「こうかしら、ああかしら」という疑心暗鬼を増幅させ、自主規制に次ぐ自主規制、忖度に次ぐ忖度を、学問研究の世界に蔓延させずにはいないだろうから。


学問研究の自由を揺るがすこの事態は、教育にとっても重大問題で、学問の自由・研究の自由が侵される状況下では教育の自由もなりたたない。教職員組合にも最大限の対応が求められているのではないか、、、などなど、話は弾みました。


昨日の午後は、年金者組合の集まりがありました。ここでも、県知事選挙と、スガ専制の話題でもちきりでした。


前置きが長くなりました。こからが、今日の本題。


雨の合間の、朝散歩での写真です。


白(クリーム色?)のヒガンバナ。


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小川のほとりに群生する赤いヒガンバナ。


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七変化(ランタナ)


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そして、コスモス。


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いずれも、特に珍しくもない、路傍の花ですが、レアなのはこれを撮影した機材です。今日の話題の中心は、これです。


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カメラは、RICOH GXR。レアものです。


このカメラの説明文を、メーカーサイトから少し引用しておきます。


 

GXR

ボディ
GXR 販売終了

希望小売価格:オープン価格
発売日:2009年12月18日

GXRは、本体とカメラユニットで構成される、新しいカメラシステムです。それぞれのカメラユニットは、焦点距離の異なるレンズと最適化したタイプ/サイズの撮像素子、画像処理エンジンを搭載しています。これを交換することにより、多彩なシーンに対応。表現力への高度な要求をクリア。カメラユニットの着脱にはスライド機構を採用し、すばやく確実なユニット交換を実現しています。

ユニットの交換で表現領域を広げる、独創的なカメラシステム

         

ユニット交換式だから実現できる、小型・高性能なレンズ設計

レンズこそ写真の命です。これまでのレンズ交換式カメラシステムでは、マウントやレンズ後玉から撮像面までの距離、いわゆるフランジバックやバックフォーカスを確保するという制約があり、光学性能と小型化を両立させることは困難でした。しかし、マウントを持たず、バックフォーカスも自由に設定できるGXRなら、光学的に最も無理のないレンズ設計と将来的な発展が可能です。この合理的な発想から、コンパクトさと「写り」を妥協することなく追求したカメラユニットが生まれます。

レンズと撮像素子の能力を余さず引き出す、最適チューニング

レンズと撮像素子の能力を余さず引き出す、最適チューニング

レンズと撮像素子が持っている本来の性能を活かすためには、それらをユニット化するのが理想的といえます。たとえば、撮像素子の表面を覆っているローパスフィルター。このフィルターは偽色や色モアレを防ぐ一方、効果を高めるほどレンズの分解能が犠牲になるというジレンマがありました。これまでのレンズ交換式カメラシステムでは、すべてのレンズに単一のローパスフィルターで対応するため、効果の過不足が避けられません。
それに対してGXRでは、レンズの分解能に最適化した、専用フィルターを設計することが可能です。これにより、しっかり偽色を防ぎつつ、解像力への影響を抑えることに成功しています。

         

ホコリを気にせずレンズを変える。防塵性に優れた高気密システム

防塵性に優れた高気密システム

これまでレンズ交換式のデジタルカメラは、撮像素子にホコリが付着しやすいという、システム上の問題がありました。GXRのカメラユニットは、レンズと撮像素子を一体化。交換に際してカメラ内部を露出する必要がないため、ホコリが侵入しにくい構造です。しかも、ユニット内部は遮光壁で厳重に密封。ホコリの多い撮影環境でも、躊躇することなくカメラユニットを交換できます。

※端子をホコリから保護するため、未装着時は本体、カメラユニットともに端子キャップを使用してください。

確かな精度と信頼性を目指した、スライド機構

確かな精度と信頼性を目指した、スライド機構

一眼レフカメラのマウントがそうであるように、GXRのシステムを象徴するのがガイドレールです。信頼性の高いスライド機構を実現するため、このレールに耐蝕性と強度に優れたステンレスを採用。軟窒化処理によって表面硬度と耐摩耗性をさらに高め、精度のよいスライドと確実な着脱を可能にしました。これと樹脂部材や圧接バネを組み合わせることにより、適度な滑り心地や静粛性も確保しています。なお、開発にあたってはハードな着脱試験を実施。機械的・電気的な接続の信頼性を確認しています。

愛着にふさわしい耐久性と高級感。マグネシウム合金の外装

マグネシウム合金製カバー

本体はもちろんカメラユニットも、外装カバーにマグネシウム合金を採用。マグネシウム合金は軽くて強く、成型精度、放熱性、電磁シールド効果にも優れた、デジタルカメラにとって理想的な素材のひとつです。GXRでは、これに高品位と耐蝕性を兼ね備え、滑りにくい梨地の焼き付け塗装を施し、耐久性と信頼性、高級感のある外装を実現しています。


この本体に、適当なレンズユニットを組み合わせて(合体させて)、使います。上の撮影に用いたのは「マウントユニットA12」という、これまたレアものです。


レンズマウントユニット
販売終了

豊富なレンズの世界を楽しみ尽くす GXR MOUNT A12

豊富なレンズの世界を楽しみ尽くす GXR MOUNT A12

Mマウント互換 1/4000 1230万画素 CMOS 23.6×15.7mm

電子シャッター設定時最速1/8000秒

希望小売価格:オープン価格
発売日:2011年9月9日

同梱付属品・商品コードはこちら

ライカMレンズなどに対応した、ユニバーサルマウント

長い歴史と豊富な対応レンズを誇る、Mマウントと互換性を確保。ライカMレンズなどを装着できるほか、マウント変換アダプターを使用することで、さらに多様なマウントのレンズに対応が可能です。数々の「銘玉」や使い慣れた「愛玉」を活用し、その魅力を再発見することができます。ピント合わせはマニュアルフォーカスのみ。お手持ちのレンズが物理的に装着可能か確認するための、チェッカーも同梱しています。


ボディもマウントユニットも、新品だとなかなか高額でしたから、もちろん中古で購入しました。それでも、どんな使い方ができるか不確かで、中古の代金さえもリスクいっぱいの冒険でした。なにしろ、「ライカMレンズ」など、持ち合わせていないばかりか、触ったこともありませんでしたし、、、。まずは、手元にあるPENTAX Kマウントやm42マウントのオールドレンズを、アダプターを介して装着装着して遊ぼうと思ったのでした。


例えばこんな過去記事のごとく。


相も変わらぬガラクタ較べ、の巻


ちなみに今朝の散歩、リコーGXR+A12(ライカM)レンズマウントユニット+PENTAXKマウント用アダプターに、smcPENTAXM50f1.7をつけて持って行きました。四十年以上も前の、しかも普及タイプの標準レンズですが、いい線行っています。

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smcPENTAX M50 f1.7は、フィルムカメラ時代のPENTAX MEに標準でつけられた、軽量コンパクトなかわいらしいレンズです。でもGXRと組み合わせると、十分おおきく重くかんじられます。


レンジファインダー用に作られたL39マウントのレンズだと、どんな具合なんだろうか?という思いを抑えきれず、2年ほど前、オークションで入手した中古レンズがインダスター61というロシア製のオールド廉価レンズです。


こんな記事に書いたとおりです。


恍惚の廉価レンズ遊び、の巻


 

昨日の記事で、インダスター61という中古ロシアレンズを話題にしました。コンパクトな外出用(軽装散歩用)カメラへの志向が、私の長年の習性(?)になっているような気がします。

このブログにも、以前から同じようなことを何度も書いています。(中略)

私は、「ペンタックス党」にも、「オリンパス党」にも属していません。

特別のファンでもないし、特別の贔屓というわけでもないと思います。

でも、一眼カメラに限って言えば、メジャーなN社・C社のものを使ったことがありません。so-net会員でありながら、sony(そしてミノルタ)のカメラとも、 縁がありません。(コンデジは別ですし、C社の事務機器やプリンターは、毎度毎度使わせて貰ってます。sonyの電気機器は、身の回りにたくさんあります。特にベータ方式のビデオ機器から、8mmビデオ、デジタル8mmビデオのカメラ・録画再生装置には、長くお世話になりました。)

偶然の縁で、社会人になった最初のころ、初めて買った一眼カメラがPENTAX MEというカメラでした。(中略)

確か、結婚を間近に控えていた頃で、カメラがあっても良いかなと考えていた油断に「つけ込まれた」形です。このメーカーのこの機種を選ぶ積極的な動機は見あたりませんが、一見してスタイルと言い、手になじむ感覚と言い、フィルム巻き上げの感覚や、シャッター音など、メカニックで、洗練された感じが気に入ったことは確かです。

そのあと、ずっと、ペンタックス製品とつきあってきました。

期待して新機種を買っても(大抵エントリー機~中級機レベルのグレードの機種でしたから) いつも、何か物足りない不満感を覚え、隣の芝生を見るたびに悔しい思いを抱き続けたのも、確かです。

それなのに、なぜ乗り換えようとはしなかったのか?

不思議と言えば不思議です。

子ども自分、「巨人、大鵬、卵焼き」という言葉がはやりました。大勢の人がもてはやすもの、メジャーなものの代表です。

子ども心にこれに反発を感じた私は、巨人よりは阪神を、大鵬よりは柏戸を(それより、なぜか、安念山のファンを自認していました)、 応援したい傾きがありました。

最後の卵焼きには、代替物が見あたりませんでした。

「巨人、大鵬、卵焼き」。これに続けて「自民党」と付け加えても良かったかも知れません。
同じ理由で、自民党よりは社会党を、子ども時代の私は応援したいと思いました。

当時、大人達は、縁側談義の折など、ことある事に自身の生々しい戦争体験を語っておられ、居合わせた子ども達も聞くともなくそれを聞くような場面がよくありました。多くの場合、話は次第に熱を帯び、武勇談に似たトーンに彩られる傾向がありました。そして、たいていの場合、命からがら生きのびた苦難の話題に及び、「戦争はおえん(駄目だ)。平和が一番じゃ」という結論におさまるのでした。

お隣の、同級生の友達のお父さんは、鉱山の坑内で仕事をしておられる筋骨たくましい方で、従軍経験もお持ちでした。床の間には天照大神の掛け軸と、白馬にまたがった昭和天皇の凛々しい軍服姿の写真が、額に飾られていました。

この方が、あるとき、「自民党が政治を続けたら、また戦争になるかも知れん」 と、子ども達に向かって語ったことがありました。

当時の私達は、戦争は過去のものであり、平和憲法を持つ我々は、永久にそれを捨てたはずだと信じていましたから、現実の世にふたたび戦争という選択肢が登場するなどは、想像の域を越えていましたので、この言葉は、「サンタクロースはいない」と、友達から聞いた時と同じような衝撃を私に与えたものでした。

自民党でなければ社会党、と、単純に子ども心に思ってきました。「護憲政党」というのは、無条件に正しいと考えたのです。今では、その「社会党」という政党も、いったん政権についたものの、拭いがたいがっかり感を残して、雲散霧消してしまいましたが、 紆余曲折した、またまた自民党が圧倒多数を占め、改憲準備を着々と進めている今の時代、「自民党が政治を続けたら、また戦争になるかも知れん」というお隣の小父さんの危惧が、せめて杞憂でありますように祈らずにはいられません。

またまた、とんだ脱線でした。(中略)

話を戻します。

サンライズカメラさんのブログ記事にこんな記述がありました。。

Industar(インダスター)安価なロシアレンズの代表の特徴とは?
Industarとは、ロシアレンズのなかでも廉価なラインの交換レンズに付けられた名前。
他のロシアレンズ同様、大量生産されたためとても安価に中古を購入することが可能です。
設計に無理がないため描写も良好。
テッサー同様の3群4枚構成のレンズは、切れ味鋭い描写をみせてくれますよ。
中略
インダスター61
レンズ構成     3群4枚
マウント     ライカLマウント(キエフ用も存在)
ライカLマウントのインダスター61は、インダスターシリーズのなかでももっともメジャーなレンズのひとつ。
長期間に渡って大量生産されたため、各種のレンジファインダー用レンズのなかでも、もっとも安価に購入できることでも知られている製品です。
安価なレンズとはいえ、けっして描写に劣った部分がないのがすごいところ。
それもそのはず、このレンズの構成は、3群4枚の正調テッサータイプ。
ツァイスのテッサーは「鷹の目」と呼ばれたほどに切れ味するどいことで知られています。
コーティングはマルチコートです。
インダスター61のバリエーション
インダスター61は製造期間が長く、レンズ名や外装などにバリエーションがあります。
基本的にはレンズ構成も同一と思われるにもかかわらず、焦点距離の表示まで異なります。
(中略)
インダスター61 L/D(右)
このレンズですが、焦点距離の表示に53mmと55mmという2種類があります。
基本的にはレンズ構成は同じと思われるため、なぜ表記が違うのか謎です。
絞り羽根は6枚。
製造年代が新しいため作りが粗いこともありますが、レンズ性能自体は良質です。
同時代のカメラボディとしてはFED5が相当します。

リコーGXR+インダスター61という選択は、「『これ一台で間に合う』というオールマイティカメラ 」の対極に位置するもの。画角が55mmと固定している上に、最短撮影距離は100cmと遠い。何よりも手動フォーカス、かつ手動絞りの、徹頭徹尾 マニュアルレンズ。臨機応変の軽快な撮影など望むべくもありません。

でもコンパクトさにかけては、特筆ものです。


こんな記事を書いたことなどは忘れてしまい、最近何時間もかけて、インダスター61レンズについてネット検索を続けてきました。インダスター61には、いわゆる「星ボケ(ダビデ型の六角星ボケ)」が現れるという情報を、以前からインプットしていましたが、私の所有個体はそれに該当しないようです。同じ商品名でも、製造時期やその他の事情で、幾種類ものバージョンがあるらしいことも知りました。レンズ正面に刻まれた刻印も、キリル文字(ロシア文字)のものと英語表記のものとがあるらしく、私のものはキリル文字です。


写真で見る限り、このお店で取り扱っていた商品と、よく似ているように思えます。


旧ソビエトのオールドレンズを最新のミラーレスカメラで使おう

「Industar-61 L/D 55mm f/2.8」は、旧ソビエト時代に作られたレンジファインダーカメラ「FED-5」の標準レンズで、55mm f/2.8の単焦点レンズです。

(中略)

ハリコフのFED社にあったデットストック品から程度の良いものを選び出して、元FEDのスタッフが整備した物を輸入しています。

旧ソビエト連邦ウクライナの名レンズ

Industar-61 L/D 55mm f/2.8は、酸化ランタンを含有した高屈折率硝子を含む、3群4枚構成のテッサー型レンズです。

この希少素材のおかげで、従来のガラスに比べ屈折率が高く、球面収差や色収差などの改善されることにより、描写力が大変優れています。大口径で明るくシャープな写りであり、色味が鮮やかなレンズです。


キリル文字の刻印は、比較的古い時期の製品との情報目にした覚えがありますが、数字が並んだ製造番号の最初の二桁が、製造年だとも言います。私のレンズは、すると9273・・・と続いていますから、1992年の製造ということになりますかま?また、上のお店の商品写真では.93・・・とあります。ソ連崩壊が1991年12月25日ですから、どちらも、その直後のものと言うことで、何やら歴史の重みを感じてしまいます。


今日はこれにて。


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写真素材 PIXTA