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農作業メモ他、の巻 [園芸]

過去記事を探ってみるとこんなことを書いていました。


自然環境体験公園の秋、の巻(2016-11-06)


初冬を感じさせる冷え込みで、朝晩は暖房が欠かせません。
日差しはよいので、朝方、野良仕事と決めました。
サツマイモを掘りあげて、その後にタマネギを植えたいと、石灰と堆肥、肥料を入れて耕しました。汗をかきました。

(中略)

野良仕事にひとまず切りをつけて、その足で近くの自然環境体験公園を訪ねてみました。
一気に秋が深まっていました。
自然環境体験公園の秋
自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg

自然環境体験公園の秋
自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg

自然環境体験公園の秋
自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg

自然環境体験公園の秋
自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg

自然環境体験公園の秋
自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg

自然環境体験公園の秋
自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg

自然環境体験公園の秋
自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg


今年は、サツマイモは9月のうちに掘りあげました。タマネギも、10月中頃から、何度かに分けて植え付けました。


赤タマネギ、早生種の「ソニック」、中生種の「タ-ボ」の三種の苗を購入して、2週間ほどまえに植え付けたほかに、「サラダ用赤タマネギ」、中晩成の「泉州黄タマネギ」、晩成の「釣りタマネギ」の種をポットに蒔いて肥育していたものを、ここ2~3日で植え付けました。


早生種は甘いので、多めに植え付けました。赤タマネギは、その皮を染色に利用したいという妻のリクエストに応えたもの。保存用に、去年は作らなかった晩成種も植えておきました。


10月に植え付けたものは、ちょうど直後に雨が降り、うまく活着しそうです。今日も雨の予報でしたので、降り始める前にと、少々苗の育ちは未だしの状態でしたが、敢えて植え付けることにしました。植え付けスペースが空きましたので、急遽ホームセンターに走り、晩成種の「もみじ3号」の苗を買って植え付けました。が、待てど暮らせど雨の気配はなく、カンカン照りと行ってよい上天気です。仕方がないので、ポリタンクで水を運び、如雨露で水やりに励みました。


近所の畑に繁っているセイタカアワダチソウに、モズが止まり、けたたましく高鳴きをくりかえしています。


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トリミングします。


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最近、散歩不足なので、自然環境体験公園を歩きました。


紅葉がすすんでいます。


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ジョウビタキ♂が、今日も迎えてくれました。


♀には、なぜか会えません。


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珍しい鳥??とたくさんシャッターをきりましたが、よくよく見ると、カワラヒワです。kawara3


背き合ったり、、


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意識し合ったり、、、


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大事な告白を交わししたり・・・


kawarahiw1


澄んで音楽的なさえずりです。


今日はここまで。


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綿続報、の巻 [園芸]

お爺さんは山へ草刈りに、お婆さんは山へ綿摘みに行きました、、、。


一昨日の日曜日(9/5)のことです。


長雨のあとで、山の畑もややぬかるんでいますが、長靴がめり込むほどではありません。草は勢いよく伸びていて、刈り払うと心なし、見た目が涼しくなったような気がします。


草を刈ると、いろいろな虫たちが慌てて飛び出してきます。


大きなトノサマバッタがたくさん出てきました。


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綿の木は、勢い旺盛で、まだ花をつけているものもあります。


カメラを持って出なかったので、スマホで写します。


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前回の収穫後にも、白い綿花(コットンボール)がたくさんはじけていて、前回以上の収穫量でした。


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まだ十分はじけきっていないものも、こんなにとれました。


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今日はこれにて。


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穫り入れ試験、の巻 [園芸]

8月も終わりに近づきました。コロナの蔓延が若者はおろか子どもたちにも広がり、学校再開への不安もつのるなか、今日は孫たちの二学期の始業式。したいに秋めくはずの気候も、耐えがたいほどの暑さです。


朝の間のひとときはさわやかですが、、、


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ショウリョウバッタが、倉間クルマのフロントガラスでご挨拶です。


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体感的にはまだまだ夏と言ってよいほどですが、季節の推移は、着実で、稲穂も徐々に実り始めていますし、いつのまにか、ワタが白い実を結び始めました。


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昨日、郷里へ帰った際に、妻は、畑に栽培している綿の実(綿花)を、少々収穫実験してきました。


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まずまずの出来具合です。


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納屋の奥に置いてあった箕を探し出して、日光に当てて乾かしています。古き良き時代の情趣が漂います。手元の破損部分をガムテープで修復してあるのも愛嬌です。


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今日はこれにて。


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野良仕事百舌と蛙にまもられて [園芸]

秋晴れが続きます。
畑仕事のつづきをしましたが、紫外線が強くて、顔がひりひりします。
カメラ散歩の好適日ですが、そのゆとりがなく、車に乗せていたカメラで今日写したのは、私の農作業を見守ってくれていたこのお方。



秋晴れのモズ

秋晴れのモズ posted by (C)kazg 秋晴れのモズ

秋晴れのモズ posted by (C)kazg 秋晴れのモズ

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秋晴れのモズ posted by (C)kazg

秋晴れのモズ

秋晴れのモズ posted by (C)kazg 秋晴れのモズ

秋晴れのモズ posted by (C)kazg

そして、このお方。

いつもの緑色じゃありませんが、アマガエルですよね。

保護色のアマガエル

保護色のアマガエル posted by (C)kazg 保護色のアマガエル

保護色のアマガエル posted by (C)kazg 保護色のアマガエル

保護色のアマガエル posted by (C)kazg

 野良仕事百舌と蛙にまもられて

「まもる」は古語で、目守ると書いて見つめるの意。おなじみの古今異義語でした。

今日の付録

満月十五夜の月です。

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 トリミングして大きくします。

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 撮影は、pentaxk-5Ⅱ+AFborg60EDでした。

今日はこれにて。


横着者の畑作業、の巻 [園芸]

昨日は、退職同業者の寄り合いで、色々と知的・情緒的刺激を受けました。早速、パソコンに向かったのですが、まとまりません。その記事は、しばらく、保留と致します。
その場でお会いしたF先輩は、雑談で、先日大山に登った、とおっしゃっていました。経験のない蒸し暑さで、靴の中がぐしょぐしょ音がするくらい汗をかいたとのこと。沢歩きをしたわけでもないのに、最初はわけがわからなかったが、頂上で、ソックスを絞ると、ジャーと水(汗)がでる。靴の中からも、ジャーと水が流れる。ベンチの周辺が水浸しになったとおっしゃっていました。用意した水2Lを飲み干したそうですが、一歩間違うと熱中症も心配な登山だったようです。
また、S先輩は、久しぶりに畑仕事をしたら、暑かったとおっしゃいます。

ここのところ、連日の猛暑真夏日です。 (今日は今年初めての猛暑日だったそうです)

夕方、にわか雨が、ぱらぱらしていましたが、地面はカラカラのようです。私も、長いこと放置している畑の様子を見てこようかと、ふと思い立ちました。何しろ、七月も十日を過ぎたのに、ジャガイモも掘り上げていません。

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紅(くれない)の翼広げる鳳(おおとり)の想いを知るや汝(な)は鳳仙花 [園芸]

別の植物を植えている鉢に、土に紛れていたらしい種子がすくすくと育って、こんな花を咲かせました。

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ホウセンカですね。
熱帯アジア原産で、ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。ホウセンカは中国名「鳳仙花」を音読みしたもので、花の形が鳳凰(ホウオウ)が羽を広げた様になぞらえた命名だそうです。
 
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頑健で、どこにでも育って美しい花を咲かせることから、古来、可憐な花、はじける実ともに人々に親しまれ、少女たちが爪を染めるのに使ったため、ツマクレナイ、ツマベニ、ツマグロ、ツマグレなどとも呼ばれるそうです。
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また、朝鮮半島では鳳仙花で染めた爪が初雪が降るまで残っていれば恋がかなうという、ロマンチックな言い伝えがあるそうです。
沖縄では「てぃんさぐ」と呼ばれ、民謡「てぃんさぐぬ花」に歌われています。




ホウセンカを歌った歌は数多く、私などはまず、

      「悲しいですね 人は誰にも
   明日流す涙が見えません」

     と歌い始め

     「ほうせんか 私の心
   砕けて 砕けて 紅くなれ
   ほうせんか 空まであがれ
   あの人にしがみつけ」

と繰り返す、中島みゆき「ほうせんか」(作詞作曲 中島みゆき)を真っ先に浮かべます。







加藤登紀子が歌う「鳳仙花」は哀調を帯びたメロディが心に残ります。




  赤いほうせん花 お庭に咲いたよ
    灼けつく夏の日 暑さも知らずに
    かわいい娘は 爪先染めたよ

    赤いほうせん花 お庭に咲いたよ
    やがて夏去り 秋風吹けば
    ほうせん花種蒔け 遠くへはじけよ


この曲は「洪蘭坡」(ホン・ナンパ)というヴァイオリニスト・作曲家としても著名な、朝鮮人音楽家の作曲だそうです。
彼は1897年生まれで、植民地時代の
1917年から日本にわたり、東京音楽学校で学びますが、3・1独立運動(1919年)を機に帰国し、独立運動に参加しました。独立運動は弾圧を受けて挫
折しますが、1920年、「哀愁」というヴァイオリン独奏曲を作り、5年後に友人である声楽家、金享俊(キム・ヒョンジュン)が詩をつけたのが「鳳仙花」
でした。それは四季折々の鳳仙花の姿に寄せて、日本の植民地支配の下で苦しむ朝鮮人の哀しみと、春風とともに蘇る鳳仙花になぞらえて祖国独立への希求を
歌ったもので、人々に深く愛唱されたそうです。そのことがもとで、日本の官憲から、日本の朝鮮支配に抵抗する危険人物として日常的に監視されるとともに、
軍歌の作曲や軍歌の指揮・演奏など、その意に反して日本軍国主義への協力を強要されたのでした。この肉体的、精神的苦痛のため、太平洋戦争開戦間近の
1941年、43歳の若さで亡くなりました。彼の生涯については、「中央日報」のこの記事がよく伝えています。
2005年には、「日本統治時代に親日活動を行なった人物」として「第1回親日派人名簿」に掲載され、日本統治時代の強いられた協力をとがめられたのは、いたわしい事でした。

鳳仙花―評伝・洪蘭坡

鳳仙花―評伝・洪蘭坡

  • 作者: 遠藤 喜美子
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 単行本

 

その後、家族らの異意申し立てなどにより2009年には、親日名簿から除外されたそうですが、去年の秋には、「蘭坡音楽賞」の候補に選ばれた作曲家のリュ・ジェジュン氏やソプラノのイム・ソネ氏が、「親日派音楽家の名で賞を受けたくない」として受賞を

拒否した(この記事参照)と伝えられるなど、国民感情は依然複雑なようです。占領する側、支配する側が、とっくに忘れてしまった歴史の記憶を、踏みつけにされた側は、やすやすとは「水に流す」わけにいかないということでしょう。

1
かきねの鳳仙花 燃え立つ夏の日
可愛い少女は お前の花びら見つめ
微笑む 麗しい鳳仙花
2
季節は巡り 秋風吹いて
お前の真っ赤な 花びら奪って
哀れな鳳仙花 目をとじ眠る
3
凍てつく大地に お前は眠る
平和な世界を 夢見て
春風吹けば もいちど
目を覚ませ 鳳仙花

 

ここで、判じ物めいた戯れ歌を二つ。

紅(くれない)の翼広げる鳳(おおとり)の想いを知るや汝(な)は鳳仙花

名にし負はばいざ言問はむ鳳仙花 河図(かと)は何処や洛書(らくしょ)は何処

鳳(おおとり)とは、伝説上の霊鳥で、鳳凰の雄の方をさすそうですね。聖人が世に出たときに現れる瑞鳥とされます。

『論語』子罕編第九では、孔子の言葉としてこう紹介されています。



子曰、鳳鳥不至、河不出圖、吾已矣夫。


【書き下し】

子曰はく、鳳鳥(ほうちょう)至らず、河(か)、図(と)を出ださず。吾やんぬるかな。


【解釈】

孔子がおっしゃることには、「聖天子の出現の瑞兆である鳳凰は現れない。人々に天の英知を与えるという図(と)も黄河から出てこない。ああ、もうどうしようもない、おしまいだ!」

「河図」とは、黄河にあらわれる 竜馬(りゅうめ)の背に書いてあったという図で、人々に英知を与えるもの。また、洛水から出た亀の背中にあったという文様を「洛書」といいい、あわせて「河図洛書」、略して「図書」と言います。
孔子は、これらの瑞兆があらわれる気配もない争乱の世を嘆き、絶望のつぶやきを漏らしているわけです。

さて、鳳の名を戴く鳳仙花よ!世を平安ならしめる英知のありかはどこでしょうか?どうか私達に、そして世界中の絶望の淵にある人々に教えて欲しいものです。

 こんなことを書きながら、ひょっとして、私達が手にした日本国憲法(の理念と精神)こそが、それではないかと思えてきました。

決して「絶滅危惧種」の道を辿らせることなく、永く未来に、そして広く世界に、「カクサン」させることが、 鳳の志ではないのでしょうか?そんな屁理屈を、こじつけてみました。

今日は、ここでおしまい。


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梅雨晴間巨大キュウリのおもてなし [園芸]

昨日、一昨日の様子とはうって変わって、今日は太陽がまぶしい梅雨晴れ間となりました。私のアルバイト先は、少々反エコのきらいはありますが、かなり冷房が効いていて、手足や方がいたいほど冷えます。加齢のゆえの血行障害も影響があるでしょうか。そんなわけで、ここのところ少々風邪気味です。

今日はアルバイトが終わると即刻帰宅して、ゆっくりしています。県下全域に雷注意報や大雨・洪水注意報が発令されて、夕方は、一天にわかにかき曇り、、という感じですが、蒸し暑いだけで、雨は降りません。

庭の菜園を覗いてみると、陰の方に、キュウリが大きく実っていました。

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学校帰りの孫たちが立ち寄って、新しいごっこ遊びを開発しました。

ひげじいさん。

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クワガタムシ

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カブトムシ
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バックのパネルに、ありし日のやなせたかしさんの笑顔があるのにお気づきですか?
 
庭の、アオジソの葉に生まれたてのカマキリが冒険旅行に踏み出しておりました。
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 今日の雛燕
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我が宿のカワラナデシコえとせとら [園芸]

以前「万葉集」学習のきっかけに、クイズをつくってみました。その一部がこんな感じ。






Q3   日本語の文字は三種類あります。日本人がそれを使い始めたのはいつ頃でしょう?
   漢字
      平仮名
      片仮名
      
Q4 万葉集という奈良時代にできた和歌集(最古の和歌集)は、こんな文字で書かれています。
   読めるかな?

①余 能 奈 可 波
②春 過 而
③見 鶴 鴨
④於 保 吉 民
⑤五 十 日 太
⑥二二
⑦十六
⑧二八十一
⑨牛鳴
⑩馬声
⑪蜂音
⑫神楽声         例 神楽声浪乃 四賀津之浦能 船乗尓 乗西意 常不所忘
⑬山上復有山     例  毎見 恋者雖益 色二山上復有山者 一可知美
このような文字の使い方を「        」といいます。

日本列島に定住した私たちの祖先(たぶん)が、長らく文字を持たない人々だったということは、考えようによっては大きな驚きですね。
伝達・伝承は、口承によるしかなかったわけで、明治に入るまでのアイヌ・ウタリの人々と同様、れっきとした無文字文化が続いてきたのですから。
近代に入るまで、無文字文化、口承文芸を伝えまもってきたアイヌ・ウタリの人々やウィルタなどの北方少数民族の文化もすごい、と思います。
ウィルタの文化は、①戦争(争い) を知らないこと,②階級(上下関係)を知らな いこと,③“私有”の概念を持たないこと,④ 文字を持たないこと(ウイルタ協会代表委員・弦巻宏史氏による)だそうです。

ウイルタ語辞典

ウイルタ語辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 北海道大学出版会
  • 発売日: 1997/03/25
  • メディア: 単行本

 

ゲンダーヌ―ある北方少数民族のドラマ

ゲンダーヌ―ある北方少数民族のドラマ

  • 作者: 田中 了
  • 出版社/メーカー: 現代史出版会
  • 発売日: 1978/02
  • メディア: 単行本

 

サハリン北緯50度線―続・ゲンダーヌ

サハリン北緯50度線―続・ゲンダーヌ

  • 作者: 田中 了
  • 出版社/メーカー: 草の根出版会
  • 発売日: 1993/12
  • メディア: 単行本



コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (講談社文庫)

コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (講談社文庫)

  • 作者: 佐藤 さとる
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/11/12
  • メディア: 文庫

アイヌ神謡集 (岩波文庫)

アイヌ神謡集 (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1978/08/16
  • メディア: 文庫







エジプト、メソポタミア、インダス、黄河の各地に起こった古代文明において、文字の発明が、その発展を支えたことも疑いありません。その四大文明のうちで、現代に至るまで、今なお営々と発展を続けている中国文明=漢字文明は、なおのこと凄い。
人口だって、台湾や香港、マカオなどをのぞいても、13億6千万人と、群を抜いて世界一。それだけに、天安門事件から25周年の今日、長い歴史に恥じない、成熟した「オトナ」のクニになって欲しいと思わずにはいられません。
イヤ、もちろん、戦争ごっこが根っから大好きな「坊ちゃん政治家」が異常にはびこっている、どっかのクニの方がマシだとは言えませんがね。

ちなみに、冒頭のクイズの答えは、
Q3
   漢 字  奈良時代以前に中国から伝えられた。
      平仮名  平安時代に、漢字の崩し字をもとに作られた。
        (多く宮中の女房らに用いられた)
      片仮名  平安時代(以前)に、漢文訓読の補助記号として、漢字のヘン・ツクリの一部を用いて作られた。
        (多く僧侶や学者らに用いられた)
なお、漢字が「真名」であるのに対し、「仮名」は、「仮の文字」を意味した。

Q4
①よのなかは(世の中は)
②はるすぎて(春過ぎて)
③みつるかも(見つるかも)
④大王・大君(おほきみ)
⑤筏(いかだ)
⑥し     2×2=4
⑦しし    4×4=16
⑧憎く(にくく) 2+9×9(=81)
⑨む
⑩い
⑪ぶ
⑫ささ     
例 ささなみの志賀津(しがつ)の浦の船乗りに乗りにし心常に忘らえず
 解釈】ささなみの志賀の湊であの人は船に乗った。それを見送った私の心は、いつも忘れられないよ。   
⑬出(いづ)      
例 見るごとに 恋はまされど 色に出でば 人知りぬべみ

⑬の歌の蘊蓄を書き始めて、ふと、以前書いた同趣旨の私の記事がネット検索でヒットしました。お恥ずかしや、自分で書いたことさえ忘れていました。

ここにも書きましたが、「奈泥之故」の読み方は?
高校生に尋ねてみると、案外正解が出ます。
音読みで、ナ デイ シ コ=撫子(なでしこ)です。昨今、女子サッカーで一躍ブームです。


万葉集では、他にも「瞿麦」「奈弓之故」「石竹」「牛麦」などの表記が用いられています。

例【原表記】奈泥之故我 花見流其等尓 乎登女良我 恵末比能尓保比 於母保由流可母
 【読み】なでしこが花見るごとに娘子らが笑まひのにほひ思ほゆるかも
 【解釈】撫子の花を見るたびに、愛しい乙女のほほえみの美しく輝く様子が思われることだよ。
 【解説】越中国守であった家持が詠んだ歌とされます。「娘子(をとめ)」とは、奈良の都に残した妻の大伴坂上大嬢(おおとも の さかのうえ の おおいらつめ)のことだそうです。

次も、家持が同じ坂上大嬢に贈った歌です。
我がやどに、蒔(ま)きしなでしこ、いつしかも、花に咲きなむ、なそへつつ見む
【解釈】 私の庭に蒔(ま)いた撫子(なでしこ)は、いつになったら咲くでしょうか。(咲いたら)あなただと思って見ようと思っています。

大伴家持は撫子の花を愛し、歌にもよく詠んでいます。

家持が二〇歳を過ぎたばかりの頃、「亡妾」を傷んで一連の歌を詠んだうちの一つが次の歌です。
【原表記】秋去者 見乍思跡 妹之殖之 屋前乃石竹 開家流香聞
【読み】秋さらば、見つつ偲(しの)へと妹が植ゑしやどのなでしこ咲きにけるかも
【解釈】「秋になったなら、これを見て私を偲んでくださいね」と言って妻が植えた、家の撫子(なでしこ)が咲いたことだよ。

正妻以外の妻を「妾」とよびます。この「亡妾」が誰かは不確かですが、深い悲しみをもって哀悼しています。

ところで、前述のクイズ⑬の歌の作者 笠金村(かさのかなむら)の娘かとも言われる女性に、笠郎女(かさのいらつめ)がいました。万葉集でも屈指の女流歌人で、集には計29首が収められています。その歌は、いずれも、大伴家持に贈った歌だそうです。
そのひとつ。
【原表記】毎朝 吾見屋戸乃 瞿麦之 花尓毛君波 有許世奴香裳
【読み】朝ごとに見る我が屋戸の撫子が花にも君はありこせぬかも
【解釈】毎朝見るわが家の庭先のなでしこの花が、あなたであってくださらないかしらねえ。「ありこす」は、あつらえの意の助動詞。


家持への熱烈な贈答歌の一つ一つが、切々として胸を打ちますが、なぜか家持はすげない対応で、笠郎女の思いだけが空回りを続けた様子です。

次に紹介する郎女の歌は、片思いのやるせなさが高じて、苦い自嘲へと至る、きわどいバランスの歌です。
中島みゆきの恨み節に、通うところがありやなしや?

【原表記】  不相念 人乎思者 大寺之 餓鬼之後尓 額衝如
【読み】相思はぬ 人を思ふは 大寺の 餓鬼の後(しり)へに 額(ぬか)つくごとし
                                                                     

【解釈】
  私がこんなに思っているのに、私のことを思ってもくれない人を思うのは、大寺の餓鬼像のうしろから地に額づいて拝むようなものです。仏様の像ではなく餓鬼の像の、しかも正面からではなく後ろ姿を。なんという愚かしく、滑稽な我が身の姿でしょう。

今日の記事の主旨は、鉢植えのカワラナデシコが咲きました、というご報告です。ずっと昔、何かのイベントでプレゼントされた種から育った苗が、細々と毎年花を咲かせます。

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律儀にも今年も咲くや桃シャコバ [園芸]

朝から冷たい雨です。
出かけはしましたが、散歩という気分ではありません。
古本屋を二店ほど巡って 、一冊105円という本を、ちょっと手に持つのが重いほど買いました。
断舎利なぞと言いながら、また荷物が増えました。
カメラは、車に積んでいましたが、とり出す場面がありませんでした。
時事問題はといえば、安倍さんの靖国神社参拝でしょうか?余りに浅はかで、論ずる気力も沸きませんので、スルーします。
今日のネタは、寒さよけに屋内に取り込んだシャコバサボテンが、ぼちぼち開花し始めたというささやかなニュース。
このシャコバサボテン、何年かに一度は株分けをして、鉢を更新してきましたが、たいした管理もしないのに、毎年花を咲かせてくれます。
いつ頃から我が家にあるのか?妻も「覚えてない」と言います。
思い出せほど昔に、小さな苗をいただいたのが、大きく育って、他の季節は、庭に放りっぱなしで、水やりもまばらになるくらいぞんざいな扱
いをしているのに、毎年律儀に花を咲かせてくれます。
この植物、原産はブラジルで、デンマークで改良されたことから、デンマークカクタスとも呼ばれ、12月頃に花を咲かせるため、クリスマスカクタスとも言う。
 
花言葉
  美しい眺め
  冒険心
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夏草に埋もれてスイカごろりかな (季重なり) [園芸]

 ほとんど世話をしない菜園で、自然の恵みをいただいています。
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 このスイカは、庭の大鉢に植えた小玉スイカ。直径十㎝余りといったところでしょうか。
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 切ってみると、黄色い種なしスイカのつもりでしたが、少々種がありました。プランターと露地とに植えたミニトマト・ミディトマトも、そろそろ時期が終わりの様子。でも、十分楽しませてくれました。
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 このスイカは、今朝採れたばかり。農家の方から少々貸していただいている耕作地でできました。。植えたわけでもない瓜も可愛く実っていました。
 自宅から3kmばかり離れていますので、在職中は早朝か夕方、または休日しか覗けず、そうでなくとも放ったらかし状態でしたが、入院騒ぎ以来、全く足を向けることができず、今朝、本当に久しぶりに出むいてみました。すると、想像以上に草ぼうぼうの荒れ放題。気持ちばかり草抜きを試みましたが、早朝ながらどっと汗が噴き出しました。
 そのぼうぼうの草の陰に、ごろりごろりと緑色のスイカが転がっていて、これも予想を超えた収穫でした。

夏草の陰にごろりとスイカかな
夏草やごろりごろりのスイカかな
夏草に埋もれてスイカごろりかな 
季重なりですがね

 草ぼうぼうの中には、サツマイモの蔓もある程度育っていますので、秋には孫と芋掘り行事を楽しみにしています。
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庭で実ったブラックベリーとミニトマト [園芸]

庭で実ったブラックベリーとミニトマト。今年は日差しが強い日が続くので、トマトも甘くてジューシーです。

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この写真は入院前のもので、最近になって、盛りは過ぎた様子ですが、今年は孫たちにも高評価でした。
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一方のブラックベリーは、野趣に富む甘酸っぱさが秀逸なのですが、家族には不人気でしたので、果実酒にしてみました。
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まだ、熟成途中ですが、味見してみると、まずまず美味。世間の人が、勤務中の時間から、一杯やるのは、少々気がとがめますが、極楽ですね。
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いのち新たや 夏の庭 [園芸]

自身の備忘のために古い記事を掲載しておきます。

トカゲの卵ではないか?と妻が言います。庭掃除中の発見です。近くに、セミの幼虫(脱皮前の)も活動中でした。
かにかくに いのち新たや 夏の庭(7/18)
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ふくらみ始めた綿の花 [園芸]

庭の片隅で、薄クリーム色の綿の花が膨らみ始めています。
妻が知人からいただいてきた種を、植木鉢にまきました。双葉の頃に何者かにすっかり食われ,ほとんど全滅状態だったのですが、この一鉢だけはかろうじて育ち、健気にもつぼみを成していました。最近は世話もせず、ほとんど放置状態なのに、よくぞここまで育ってくれました。
綿花と言えば、子どもの頃は。故郷の山沿いの畑で、栽培されている姿をよく見かけました。痩せた畑と見える場所で、旺盛に育っている姿が記憶に残っていて、こんなにデリケートな植物とは知りませんでした。
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