朝、しばらくの間、濃霧に包まれていました。
霧の朝を写したくて、広角系のレンズを用意しました。
が、出発間際になって、未練が生じ、望遠系も準備したくなりました。迷った末に、結局、くだんのAFデジボーグを持っていくことにしました。ボーグの真っ白い外観は、精悍で、天体望遠鏡として暗い場所で使うには、存在感もあって良いのでしょうが、散歩用に持ち歩くには、ちょっと目立って何となく気が引けます。かといって、バーダー仕様の迷彩テープも、私の蚤の心臓には、ハードルが高いので、こんなものを買って、白い部分を覆って使うことにしました。
霧の朝を写したいという所期の目当ては、PENTAXQ7をポケットに入れていくことで、カバーすることにしました。
こんな朝も、日曜日のせいもあるのか、散歩中の人影が三々五々見受けられ、頻繁にカメラを構えるのもはばかられて、こんなが損が残せただけでした。
いつもの散歩道は、桜並木になっています。
先日、 この記事で上の写真を載せて、ソメイヨシノの若木が一本だけ開花していると書いたのは、どうも早とちりのようで、別の品種のようでした。今日通りかかりに観てみますと、花びらが散らずに、薄茶色に変わって、枝にたくさん残っていました。
どうも、ソメイヨシノの散り方とは違うようです。お詫びして訂正しておきます。
今朝散歩したソメイヨシノの桜並木は、こんな具合。
桜の枝の固いつぼみが、やっとピンク色を帯びてきているようです。
蜘蛛の糸が、露の雫を刺し貫いて、朝日に輝いておりました。
こんな情景を楽しんでおりますと、ほとりの小川沿いの草陰に、この方のお姿が見えました。
興奮をおさえながら、おもむろにAFボーグを取り出し、何カットも連写。撮影位置を変えて、また、何カットも連写。
・・・したのですが、途中で気づきました。「メモリーカードが挿入されてません」の表示が点滅しています。なんということでしょう。SDメモリーカードを挿し忘れていたのです。予備のカードも持ってきていません。
どうしましょう。苦肉の策で、PENTAXQ7にセットしていたメモリーカードを、そのままK5Ⅱに差し替えて、 その場しのぎをしてみました。
Q7での撮影データも残したかったので、敢えてフォーマットもしなかったのですが、特にトラブルもなく、辛うじて霧の朝のカワセミをカメラに収めることができました。
さすがに、 45EDIIのスペックでは、トリミングが必要です。
また、今朝のような、暗い霧の朝の撮影は、どうしても鮮明度にかけますが、多少レタッチを施すことで、これくらいの画像が残せれば、満足です。
霧の中の菜の花。メモリーカードをPENTAXQ7に戻して撮影するのも心配なので、デジボーグで撮影しますと、こんなふうです。これはこれで、霧の朝の風景写真になっているでしょうか?
情趣ある霧の朝、カワセミさんにも遭遇し、辛うじて撮影もできて、結果オーライの朝散歩でした。
が、日中、霧が晴れたと思ったら、激しい風が吹く上に、空気が灰色。直ぐに目に埃が入って、痛がゆい。報道によると、黄砂の飛来が観察されたそうですが、どうも、黄砂だけじゃなくて、たちの悪い化学物質も混じっているに相違ありません。
この季節、毎年、何かと体調が悪くなりますので、花粉症によるアレルギー症状のせいだと考えることにしていますが、実は黄砂とともに飛来する化学物質の影響を内心疑っています。今年はそれがより甚だしいように思えます。
なんだか、60~70年代に京阪神で、通りすがりに経験した「スモッグ」と似通った、どんよりと濁った空が、ないにやらぶきみな感じでした。