昨日は「いい夫婦の日」、今日は「いい兄さんの日」ではなくて勤労感謝の日です。勤労感謝の日と言えば、以前何か書いた記憶がありましたので探ってみると、2013年にこんな記事がありました。

勤労感謝の日の不思議





 昔から、「勤労感謝の日」って、不思議な祝日でした。子供の頃は、誰に教えられたか、「勤労する人に感謝する日」と理解していましたが、それならなぜ、働かない子供の学校がやすみになるのか?
謎でした。

いつの頃からか、「勤労できることに感謝する日」という説明をきいて、誰に対して感謝すればいいのか?疑問でした。お上に?神に?それとも雇用者に?祝日法第2条の規定では、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」という趣旨が述べてありますが、ますますわかったようなわからないような気持ちにさせられます。

で、もう少し探ってみると、古い宮中行事である「新嘗祭(にいなめさい)」 が起こりだそう。「新嘗祭」は、祭祀を司る最高責任者たる天皇が、その年収穫された穀物を神に供え、自らも初めて食すという宗教儀式です。

天皇即位後最初の「新嘗祭」は、大嘗祭(おおにえのまつり・だいじょうさい)とも、大嘗会(だいじょうえ)とも呼ばれます。


『更級日記』に「そのかへる年の十月二十五日、大嘗会(だいじやうゑ)の御禊(ごけい)とののしるに」という文章が出てきます。


[訳] そのあくる年の十月二十五日、大嘗会の御禊が催されると大騒ぎするときに


新天皇が、大嘗会に先だって加茂川に赴いて禊(みそぎ)をするという、世間が大騒ぎする一大イベントだったのでしょう。キャロライン・ケネディ女史の馬車行列以上でしょうか?そんな騒ぎにもかかわらず、信心を最優先したい作者は、初瀨(長谷寺)に詣でるために都を出発するのでした。


その新嘗祭が新暦で言うと、おおよそ今日に相当しますが、戦後GHQの意向で、天皇行事と切り離し、「勤労感謝の日」という不思議な 祝日が制定されたのだとか。

(中略)

今夜は、三歳になる孫娘の誕生日パーティーで、お呼ばれ。


指で、三歳をアピールしています。



久しぶりに賑やかな夕食になりました






この時三歳だった孫が、今年は七歳。光陰矢のごとしです。



さて今日の記事は、昨日に続いて三重塔の話題です。

この間続けてご紹介してきた総社市の井山宝福寺。総社市のHPにはこうあります。




 宝福寺は臨済宗東福寺派の寺院で、本山京都東福寺と結びつきが強く、地方の中でも有力な禅宗寺院です。古くは天台宗の寺院でしたが鎌倉時代中頃に県内ではいち早く臨済宗に改宗しました。盛時には塔頭・学院五十五、山外の末寺三百余を数えたと伝えられています。また、画聖雪舟が修行した寺として有名です。

 建造物では三重塔が最も古く解体修理の際、永和二年(1376)の墨書銘が発見されています。この塔は岡山県下二番目の古塔としても貴重です。

 その他の建物は戦国時代の戦火で消失したと考えられますが、歴代の住職の努力で復興され、禅宗様式の広がりをもつ重厚な構造となっています。

 宝福寺は七堂伽藍を整えた、岡山県に残る近世禅宗寺院の代表的な建物といえるでしょう。静かな境内では、春は新緑、秋には紅葉と訪れる人を楽しませてくれます。




この三重塔は「岡山県下二番目の古塔」とありますが、それでは「県下最古の塔は?」と言いますと、わが郷里の長福寺三重塔だそうです。

「岡山晴れネット」の記事から引用します。


長福寺三重塔













概要




明徳年間(1350年頃)に真言宗の寺院になった長福寺は奈良時代(757年)、唐の高僧鑑真和尚が開基したと伝えられ、当初は真木山(まきさん)の山頂にありました。しかし度重なる火災により、昭和3年に寺院が、昭和26年に三重塔が現在の場所に移りました。

高さ約22m、鎌倉時代の建築様式を伝える三重塔は、鎌倉時代中期の弘安8年(1285年)に天台宗の円源上人によって建立されました。













特徴





岡山県下で最古の木造塔建築とされ、国指定重要文化財、「おかやま県歴史の旅百選」にも選定されています。平成27年6月には、杮(こけら)葺きの屋根が葺き替えられ、真木山の四季折々の風景を楽しませてくれます。

寺院には木造十一面観音立像、絹本著色十二天像図、絹本著色両界曼荼羅図、絹本著色動明王像図など16点の国指定重要文化財が所蔵されています。











所在地
岡山県美作市真神414






「二番目」の宝福寺三重塔は、大勢の参詣者で立錐の余地がないほど、駐車場も満杯でした。一方、「県内最古」の長福寺三重塔は、私一人だけの貸し切り状態。じっくりと鑑賞・撮影できました。

濃霧注意報の出されていた午前中。周囲の山々も、朝霧に煙っています。







以下フォト蔵に掲載した写真の一部をご紹介します。



朝霧の中の美作長福寺 posted by (C)kazg

朝霧の中の美作長福寺三重塔 posted by (C)kazg

朝霧の中の美作長福寺三重塔 posted by (C)kazg

朝霧の中の美作長福寺三重塔 posted by (C)kazg

朝霧の中の美作長福寺三重塔 posted by (C)kazg

朝霧の中の美作長福寺 posted by (C)kazg

朝霧の中の美作長福寺三重塔 posted by (C)kazg



昼前頃から降り始めた雨は、氷雨と呼ぶにふさわしく、底冷えのする寒さです。この日の朝の気温、岡山市3.2℃、県北部はもっと低かったようです。

桜の枝に雨の雫、正面にぼんやり三重塔が写っています。



紅葉にも氷雨の雫。



午前中とは表情が異なって見えます。



以下、フォト蔵に載せた画像です。

氷雨降る美作長福寺 posted by (C)kazg

氷雨降る美作長福寺三重塔 posted by (C)kazg

氷雨降る美作長福寺三重塔 posted by (C)kazg

氷雨降る美作長福寺三重塔 posted by (C)kazg

氷雨降る美作長福寺三重塔 posted by (C)kazg

氷雨降る美作長福寺三重塔 posted by (C)kazg

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氷雨降る美作長福寺三重塔 posted by (C)kazg

氷雨降る美作長福寺三重塔 posted by (C)kazg

氷雨降る美作長福寺三重塔 posted by (C)kazg

今日はこれにて。