露草の青色は、真夏の陽射しのもとでも涼を呼びますが、いまの季節によく似合います。俳句では秋の季語になっていて、別名月草とも、蛍草とも呼ばれ、姿も名もゆかしい花です。
「月草」というのは、花の青い色がつきやすいことから「着き草」と名づけられたとか。この草で染めた着物は色が褪せやすいことから、移ろいやすさや心変わりをたとえる歌に詠まれたようです。
万葉集に「月草に衣は摺(す)らむ朝露に濡れての後(のち)はうつろひぬとも」(千三百五十一番)とあります。月草の花で着物を青く染めよう、たとえ朝露に濡れて色あせてしまおうとも」その気持ち分かる。はかなく美しい色です。
今朝は雨でしたから、散歩を躊躇している間に、妻が庭の露草をガラス瓶に挿してテーブルに置いていましたので、今日の写真に使います。


昼前頃から少々雨止みがありましたので、そのスキにしばし公園を散歩しました。
まず、気になった生き物が、これ。ムシヒキアブの仲間らしい。シオヤアブというのでしょうか?肉食の、なかなかどう猛なハンターだとか。




道端の草むらにいた蝶。ルリタテハでしょうか?


シオカラトンボ。


わずかな晴れ間にせっせと蜜を集めています。


これは、自宅の玄関先への訪問者。今日の一番の賓客でした。