先輩同業者のMさんから、鳥の写真に添えて、長文のメールをいただきました。

ご自宅のひまわりの種を食べに来たという カワラヒワ。

 ひまわりについた虫を食べに来たというスズメ。

 

 ご自宅で観察できて、うらやましいことです。来年は、庭にひまわりを植えようっと。

メールでは、相模原の事件について、あれこれ書き散らしてきた私の文章に欠けていた視点に気づかされ、目からウロコでした。

うすうす感づいていたのに、言語化できずにいた、と自己弁明しているところですが、肝心なポイントですので、了解を得て紹介させていただくことにします。

というわけで、馬脚を現す前(いや、もう十分に露見していますが)に、早々に切り上げるつもりでいたこの事件の話題を、再度俎上に載せることにします。

以下、Mさんのメール(抄)です。

  おぞましい事件が起きましたね。いまこの国を覆う能力主義的価値観の行き着く先のような気がします。格差や能力主義への無自覚な抗議ではなくその逆のように思います。権力者の能力主義的弱者切り捨ての価値観への無自覚な迎合でしょう。

 私も大学卒という学歴を持つということは一応この能力主義的偏差値体制の勝者ですから、身に染み付いた能力主義的価値観はなかなか洗い流せません。昔吉野さんからガツンと一撃をもらったのを今でも思い出します。いわゆる底辺校に勤務していた頃授業で時事問題の雑談をしていた時、家計を助けるため毎朝新聞配達をし後登校してくる生徒がいました。その時ある事件について質問してくるので「君は新聞を配達しているのだろう。今日の新聞に載っていただろう。」というと「わしゃあ漢字が読めんからようわからん」という返事をもらいました。吉野さんにこの話をして、「ということは高校生にもなって教科書も読めん子がおる。こうゆう子らに何を指導すりゃあえんじゃろう。」と教育困難校の悩みを話したら。「新聞が読めん子には新聞が読めるようにしちゃらあいいが、それがあんたの学校の教育課題じゃねんかな。あんたらの学校の子は箸がもてるじゃろう。自分で飯が食えるじゃろう。うちの学校には箸の持てない子がおる。箸の待てない子には箸が持てるようにしてやるのが教育課題じゃ。難病であと少しの寿命の子もいる、もうすぐ死ぬ子に教育が必要か?この子には人間として死なせてやる、それが教育課題じゃ。」というような意味のことを言われました。

 能力主義的人材育成教育でない「人間教育」とは何かを真剣に考えさせられた一撃でした。すごい人です。

 今回の事件の犯人は衆院議長に手紙を届けようとしています。無自覚のうちに今の権力者の価値観に受け入れられると思っていたのでしょう。

 そういえば以前、介護老人をビルの上階から落とした介護師がいました。私は要介護老人でないので黙っていました。次に障害者が虐殺されました。私は障害者でないので黙っていました。次に生活保護受給者が狙われました。私は生活保護受給者でないので黙っていました、次に年金受給者が・・・・・。

 人は何かに役立つから価値があるのでなく、存在しているそのことに価値があるということを叫ばなくては。孫育ては能力主義社会から半歩出ている高齢者の役目だという人がいます。能力主義が渦巻く社会へ出て行く前の子供に存在そのものが素晴らしいと感じさせねば・・・と思う今日この頃です。

ちなみに、文章中の「吉野さん」とは、昨日の記事でご紹介した、「浅田達雄さんを支援する会」事務局長・障岡連(障害者の生活と権利を守る岡山県連絡協議会)事務局長の吉野一正氏のことです。

それにしても、ニーメラー師の詩が、今ほど切実さを増しているときはないかもしれません。

ウィキペディアから引用します。

 

     日本語訳

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった

私は共産主義者ではなかったから



社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった

私は社会民主主義ではなかったから



彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった

私は労働組合員ではなかったから



そして、彼らが私を攻撃したとき

私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった

 

 


昨日の記事の、いっぷく様へのコメントにも書きましたが、私のブログテーマは「散歩」で「日記・雑感」です。初心に立ち返って、今朝の散歩に始まる日記を書きます。
今日は「丑の日」だそうで、さすが気温が、早朝からうなぎのぼりで、日中には35℃の猛暑になりました。

 

今日の日の出は5:15だそうで、散歩に出た6時ころはさすがには涼しさを味わえましたが、ひと歩きして帰る頃は、日差しがじりじり音を立てはじめていました。




真夏の田園朝景色 posted by (C)kazg 

 






真夏の田園朝景色 posted by (C)kazg



 






真夏の田園朝景色 posted by (C)kazg







真夏の田園朝景色 posted by (C)kazg





真夏の田園朝景色 posted by (C)kazg





真夏の田園朝景色 posted by (C)kazg





真夏の稲田の露しずく posted by (C)kazg





真夏の稲田の露しずく posted by (C)kazg





真夏の朝のひまわりの花 posted by (C)kazg





真夏の朝のひまわりの花 posted by (C)kazg





真夏の朝のひまわりの花 posted by (C)kazg





真夏の朝のキバナコスモス posted by (C)kazg





今朝のアブラゼミ posted by (C)kazg





今朝のアブラゼミ posted by (C)kazg





今朝のアブラゼミ posted by (C)kazg





今朝のクマゼミ
posted by (C)kazg

おまけ。土ガエルを写したつもりが、ナメクジまで写っていました。



孫たち一家は、昨夜から夜走りで、450km離れたママの実家に里帰り。
散歩中に、メールが入り、三保の松原までついたとの由。こんな写真を添付してくれました。

 

 

長旅お疲れさん。

今日はそのあと、血圧の薬をかかりつけ医までもらいに、月に一度のオツトメで半日を費やしました。午後は熱暑の中で PCに向かう「荒行」に挑戦。、、、が、耐え切れず、夕方にはエアコンのスイッチを入れました。それでもなお、汗が引かない丑の日でした。

きょうはこれにて。