昨日のバス旅記事の続きです。

次に向かったのは鳥取市佐治町。佐治川沿いの、「佐治谷七里」とよばれる東西に細長い山里です。梨•星•むかし話•石•和紙の5つの「し」が名物の「五しの里」をアピールして村おこしをはかっているそうです。

:二十世紀梨を中心に県内有数の梨の生産地。
:国内最大級の天体望遠鏡のある天文台と宿泊施設が一緒になった施設「さじアストロパーク」があります。
むかし話:「佐治谷ばなし」は、世間知らずや常識を知らなかったための笑い話が語り継がれた民話です。
:佐治石は、盆石や庭石として全国的に有名。
和紙:県の無形文化財である因州和紙(高級書道用紙として知られるのみつまた紙)の生産地。

佐治町中央公民館と、隣接の佐治村民俗資料館を訪ねました。

多彩な佐治石が展示してあります。

懐かしいモノ、懐かしい空気で一杯です。

錦秋の佐治谷。

往路は黒尾峠を越えて鳥取県に入りました。

帰路は、辰巳峠を越えて岡山県に入ります。

標高800~1000mの恩原高原は、冬はスキー場、夏はキャンプ場としても賑わう

恩原湖で、しばし散策。

この恩原湖畔に、「九条の碑」が建てられています。

戦争法強行に抗議し、私財をなげうって建てられました。

自然歴史探訪の案内をいつも勤めてくださるNさん(写真)は、1980年代にこの地域で発掘された恩原遺跡の出土品の写真を示しながらこうおっしゃいます。「恩原遺跡は、旧石器時代の遺跡。鋭利な石器は、人殺しや戦争のためには使われなかった。人殺しや戦争がなかった原始共産制時代を現代に伝える恩原遺跡があるこの地に、戦争の放棄を訴える九条の碑を建てられたことは、深い関連がある、と私は思う。」

2016年6月20日付の朝日新聞digitalにこんな記事がありました。

憲法施行から69年たった先月3日。元津山市議の秋山幸則さん(75)は、白い手袋をして鏡野町上斎原にある恩原湖のほとりに立っていた。紅白のひもを引くと、白い幕が下りて高さ約2メートルの黒御影石の碑が日差しに輝いた。大きな文字で「戦争の放棄」。その下には憲法9条の条文。親族や仲間ら約50人と記念撮影をして完成を祝った。

昨年9月、安全保障関連法が強行採決されたとき、反戦・反核を信条に市議を7期28年務めた秋山さんは「米軍の友軍として、殺し殺される国になってしまった」と危機感を抱いた。現在は市民グループ「憲法9条世界へ未来へ岡山連絡会」(事務局・岡山市)の共同代表。「自分自身の活動の集大成として、9条の大切さを後世に伝えたい」と石碑の建立を思いついた。

仲間の協力も得て、約90万円をかけて鏡野町の所有地に碑を建てた。裏面には、こう刻んだ。「全国の仲間と共に憲法違反の戦争法の廃止を勝ち取り 憲法九条を守り抜く決意を込めて」

この記事、またまた次回に続きます。

今日の付録

今朝、日の出前後の田園風景です。

今日はこれにて。