「この冬最大級の寒波」で、大雪に見舞われた地方も多いようです。我が地方は、淡く雪花が舞う程度でしたが、激しい寒風が、耳を切るようでした。そんな中でしたが、思い立って、昨日は深山公園を歩いてみました。

寒風に堪えて、山茶花が目を楽しませてくれます。

ずっと以前にこんな記事を書いたことを忘れていて、似たような話題を書きかけました。

椿とは失礼しちゃうわ!山茶花よ!2013-11-20)

昨日のブログ記事で、椿の花として紹介したものはサザンカではないかと、M先輩からメールを戴きました。
確かに、椿は春に咲き、花びらが落ちないで花ごと落ちる。だから武家の家では、首が落ちることを嫌って庭に植えなかったという話を聞いたこともありました。
これに対して、サザンカは花びらが散る。

などのことは、昨日の散歩中も頭に浮かび、確かに木の根本の地面には花びらが散っていることにも気づいていましたが、園芸品種によっては花びらが散る椿もあるらしいし、寒椿というのもあるらしいから、と、深く確かめもせずに、昨日は「椿」と称して画像をアップしたのでした。
でも、Mさんがスケッチして送って下さった見分け方のポイントを見ると、やはり、今咲いていたのはサザンカですね。失礼しました。

一緒にしないで!と山茶花がむくれているかも知れません。

(中略)

サザンカというと、「たきび」(作詞:巽 聖歌     作曲:渡辺 茂)の歌を思いだします。
サザンカサザンカ咲いた道
たき火だたき火だ落ち葉焚き
確かに北風ピープーの季節に似合っていますね。
wikiによると、この歌も受難の歴史があるようです。
12月9日と10日の「幼児の時間」で楽曲が流された。当初は12月9日から3日間の放送で流すことを予定していたが、12月8日に太平洋戦争が勃発したために、初日に放送されると軍当局から「焚き火は敵機の攻撃目標になる」「落ち葉は風呂を炊く貴重な資源だからもったいない」とNHKに批判があり、11日の放送は戦時番組に切り替えられた。
さて、サザンカを漢字で書くと「山茶花」です。この字は漢字検定などでも出題される難読漢字の定番です。
これは音読みで「サン」+「チャ」もしくは「サ」+「カ」の組み合わせで、「サザンカ」ではなく「サンザカ」と読む方が自然ですよね。実際に、関ヶ原の合戦の頃に刊行された『日葡辞書』には、「サンザカ」という読みが記録されているそうですから、元々そう呼んでいたものが、「音位転換」を起こして「サザンカ」となったものらしいですね。

「たき火だたき火だ落ち葉焚き」と口ずさみかけて、現代の子どもには「落ち葉焚き」はイメージできないだろうなと思うことがしばしばあります。

我々の小学生時代には、登校前の近所の子どもたちが、三々五々集まって、揃って歩いて登校していたのですが、冬の凍りつく朝などには、近所の人が枯れ葉や枯れ木、豆殻などを燃やしている(子どもたちへのサービスなのですが)たき火の周りを囲んで、いろいろなおしゃべりをしながら、衣服の下に十分暖気を取り込んでから、出発したものでした。駆け足や早足で登校するうちに、身体はすぐに暖まりますが、手足の先や耳の凍えは、その季節ならではの記憶です。ここ数日の寒さは、それを思い出させます。

昨日の深山公園の散歩道は、グループでの散歩客も目立ち、コロナ禍のもとでの市民(とくに高齢者)の時間の過ごし方として、好適と見なす人が多いのだと納得させられました。早く、この寒さが緩んで、快適な散歩日和を堪能したいものです。

小中学校は、新学期が始まりました。始業式の6日は、お昼には帰宅。幼稚園・保育園の孫たちも我が家にやってきて、久しぶりに(年が明けてからは初めて)従姉妹達が顔を合わせ、仲良く遊びました。乳母車の0歳児もつれて、近所の散歩に出ました。冷たい風に向かって走る姿は、さすがに「風の子」です。

歩きながら、「春が来た 春が来た どこに来た」と歌い始め、「山に来た 里に来た・・」ときて、幼稚園・保育園児のふたりがあやふやになったところで、小四生が、「野にも来た」と教えます。「ノニモて??」と尋ねるので、ちょっと考えて「野にも・・・野原のこと。」と答えると「野原シンノスケ?」と続けます。さすがに「クレヨンしんちゃん」の姓はなじみ深く、とっさに思いつくようです。

「冬来たりなば春遠からじ」と、春に思いを馳せるとともに、それより何よりコロナの収束の早からんことを祈るばかりです。菅首相が、やっと思い腰を上げ、四都県に緊急事態宣言ですって。間に合って欲しいです。

深山公園で、アオジに会いました。新年明けてからは初撮りです。

山雀(ヤマガラ)。これも新年初撮り。

四十雀(シジュウカラ)。

オマケは、ご近所の雀(スズメ)。

今日はこれにて。