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椿とは失礼しちゃうわ!山茶花よ! [折々散歩]

昨日のブログ記事で、椿の花として紹介したものはサザンカではないかと、M先輩からメールを戴きました。
確かに、椿は春に咲き、花びらが落ちないで花ごと落ちる。だから武家の家では、首が落ちることを嫌って庭に植えなかったという話を聞いたこともありました。
これに対して、サザンカは花びらが散る。

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などのことは、昨日の散歩中も頭に浮かび、確かに木の根本の地面には花びらが散っていることにも気づいていましたが、園芸品種によっては花びらが散る椿もあるらしいし、寒椿というのもあるらしいから、と、深く確かめもせずに、昨日は「椿」と称して画像をアップしたのでした。
でも、Mさんがスケッチして送って下さった見分け方のポイントを見ると、やはり、今咲いていたのはサザンカですね。失礼しました。

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 一緒にしないで!と山茶花がむくれているかも知れません。

今日の山茶花のあでやかさ

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地面に花びらは降り敷いています。
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正岡子規の句を2つ
山茶花を雀がこぼす日和かな
 山茶花のこゝを書斎と定めたり


サザンカというと、「たきび」(作詞:巽 聖歌     作曲:渡辺 茂)の歌を思いだします。

サザンカサザンカ咲いた道
たき火だたき火だ落ち葉焚き

確かに北風ピープーの季節に似合っていますね。
wikiによると、この歌も受難の歴史があるようです。

12月9日と10日の「幼児の時間」で楽曲が流された。当初は12月9日から3日間の放送で流すことを予定していたが、12月8日に太平洋戦争が勃発したために、初日に放送されると軍当局から「焚き火は敵機の攻撃目標になる」「落ち葉は風呂を炊く貴重な資源だからもったいない」とNHKに批判があり、11日の放送は戦時番組に切り替えられた。

さて、サザンカを漢字で書くと「山茶花」です。この字は漢字検定などでも出題される難読漢字の定番です。
これは音読みで「サン」+「チャ」もしくは「サ」+「カ」の組み合わせで、「サザンカ」ではなく「サンザカ」と読む方が自然ですよね。実際に、関ヶ原の合戦の頃に刊行された『日葡辞書』には、「サンザカ」という読みが記録されているそうですから、元々そう呼んでいたものが、「音位転換」を起こして「サザンカ」となったものらしいですね。

「音位転換」した後の言葉が定着して一般化した例。
新(あらた)し→新(あたらし)しい
秋葉原: アキバハラ → アキハバラ

違和感はあるが頻度高く用いられる例。
シミュレーション→ シュミレーション
舌鼓: シタツヅミ → シタヅツミ
茶釜:チャガマ→チャマガ

若者世代にかなり浸透しているらしい例。
雰囲気:フンイキ→フインキ


今日は少し暖かでしたので、妻も伴って深山公園を散歩しました。でも、彼女は私を置いてさっさと歩きますので、「一緒に散歩」とは言いかねます。

昨日も今日も、立派な望遠レンズが際だったカメラをそれぞれに携えた一団をお見受けしました。鳥撮りでしょうか。そおっと様子をうかがってみると、この鳥を狙っておいででした。

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昨日は、傍からパチリと狙ってみましたが、装着レンズが貧弱でしたので、絵になりません。
今日はリベンジのつもりで、探して歩いたのですが、見つからないまま、すごすごと帰る帰り道、ちらっと姿を見せました。

 慌ててぱちぱちやりますが、敏捷ですぐに枝影に隠れます。まずまず形を捕らえられたのがこの写真。

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他にコゲラも見ました。
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いつものジョウビタキ
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ヤマガラ
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キジバト
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深山公園散歩の主目的、紅葉狩りの話題が二の次になりました。「見頃」と報道されるだけあって、この寒さで鮮やかさが増していました。
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源氏物語第7帖「紅葉賀」(もみじのが)の一節を、与謝野晶子訳「源氏物語」(青空文庫)から引用します。主人公光源氏の18歳の秋から19歳の秋までの1年の出来事です。
 
源氏物語「紅葉のが青海の波しづかなるさまを舞ふ若き心
は下に鳴れども      (晶子)

 朱雀院の行幸は十月の十幾日ということになっていた。その日の歌舞の演奏はことに選りすぐって行なわれるという評判であったから、後宮(こうきゅう)の人々はそれが御所でなくて陪観のできないことを残念がっていた。帝も藤壺の女御にお見せになることのできないことを遺憾に思召して、当日と同じことを試楽として御前でやらせて御覧になった。
 源氏の中将は青海波(せいがいは)を舞ったのである。二人舞の相手は左大臣家の頭中将(とうのちゅうじょう)だった。人よりはすぐれた風采(ふうさい)のこの公子も、源氏のそばで見ては桜に隣った深山(みやま)の木というより言い方がない。夕方前のさっと明るくなった日光のもとで青海波は舞われたのである。地をする音楽もことに冴(さ)えて聞こえた。同じ舞ながらも面(おもて)づかい、足の踏み方などのみごとさに、ほかでも舞う青海波とは全然別な感じであった。舞い手が歌うところなどは、極楽の迦陵頻伽(かりょうびんが)の声と聞かれた。源氏の舞の巧妙さに帝は御落涙あそばされた。陪席した高官たちも親王方も同様である。歌が終わって袖(そで)が下へおろされると、待ち受けたようににぎわしく起こる楽音に舞い手の頬(ほお)が染まって常よりもまた光る君と見えた。東宮の母君の女御は舞い手の美しさを認識しながらも心が平らかでなかったのである。
「神様があの美貌(びぼう)に見入ってどうかなさらないかと思われるね、気味の悪い」
 こんなことを言うのを、若い女房などは情けなく思って聞いた。
 藤壺の宮は自分にやましい心がなかったらまして美しく見える舞であろうと見ながらも夢のような気があそばされた。その夜の宿直(とのい)の女御はこの宮であった。
「今日の試楽は青海波が王だったね。どう思いましたか」
 宮はお返辞がしにくくて、
「特別に結構でございました」
 とだけ。
「もう一人のほうも悪くないようだった。曲の意味の表現とか、手づかいとかに貴公子の舞はよいところがある。専門家の名人は上手(じょうず)であっても、無邪気な艶(えん)な趣をよう見せないよ。こんなに試楽の日に皆見てしまっては朱雀院の紅葉(もみじ)の日の興味がよほど薄くなると思ったが、あなたに見せたかったからね」
 など仰せになった。
 
あでやかな紅葉の紅に映えて、 源氏舞う青海波はこの世のものとも思えぬ美しさだったそうな。
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 紅葉というと、この歌ですか。
 
千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(たつたがは)
   からくれなゐに 水くくるとは

         在原業平朝臣(17番) 『古今集』秋・294
 
落語では、吉原の千早という女に振られた相撲取りの竜田川が、千早の妹の神代にも相手にされず、相撲を捨てて故郷に帰り豆腐屋になったところ、うらぶれた千早が店の前を通りかかり、ひもじいので「おから」でもめぐんでくれとねだるが、竜田川が「おから」をくれないので、世をはかなんで、そばにあった井戸に身投げし、水を潜るという、破天荒なホラ話が展開し、ばかばかしくて可笑しいですね。
本当は、竜田川に紅葉が浮かび、真っ赤に括(くく)り染めにされているという比喩です。
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 このたびは 幣も取りあへず 手向(たむけ)山
   紅葉(もみぢ)の錦 神のまにまに

             菅家(24番) 『古今集』羈旅・42
 
菅原道真の歌です。このたびの旅は(駄洒落です) 急なお召しだったので、幣の用意もできませんでしたので、色鮮やかな紅葉の葉を幣として神様に手向けることに致します。というような意味。幣は、御幣、幣束(へいそく)ともいい、通例、白い紙を竹または木の幣串に挟んだものですが、白だけでなく五色の紙や、金箔・銀箔が用いられることもありました。
 
 
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コメント 2

海を渡る

おはようございます。
ご訪問ありがとうございます。
今まで気付かず失礼しました。
写真が素晴らしいですね。
これからもよろしくお願いします^^。
by 海を渡る (2013-11-21 08:31) 

kaz

こちらこそよろしくお願いします。
瀬戸内海の、多彩な表情が素敵ですね。
楽しみに拝見しています。

by kaz (2013-11-21 19:34) 

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