明けましておめでとうございます。
何となく今年は良い事あるごとし 元日の朝 晴れて風なし 石川 啄木
今年の(紙の）年賀状はこの歌を引用し、世界が「良いこと」で満たされますようにと祈りました。
でも、今朝は、何やら寝床の中まで激しい風の音が聞こえてきます。
初日の出を拝みに歩こうかどうしようか迷っているうちに、だんだんおもてが白んできました。
去年の正月の、転倒捻挫アクシデントの記憶が頭をよぎり、ためらう気持ちがつのります。
そうするうちに、いつの間にか日が昇り、次第に明るい穏やかな陽光が射してきたので、お正月の証拠写真だけでも撮ろうと、ちょっくら散歩に出かけました。
でも、初散歩ですし、去年の正月の轍を踏まぬよう、携行物は身軽にしたいので、小さく軽いカメラをポケットに入れて出かけることにしました。
ここで一句。
寒風に吹かれて明くるおらが春
寒風におびえて初日見損ねる
寒風にあらがうて凛たる陽が昇る
寒風にあらがうて凛たる陽が昇る
勢いで、短歌っぽいのも載せちゃいます。
風凍てて頬を鋭く刺す朝も陽はゆるるかに地を照らし初む
音立てて風は吹くとも初春の光ゆるりと地を満たしゆく
音立てて風は吹くとも初春の光ゆるりと地を満たしゆく
初日を浴びる田園風景です。
うっすら見える明るい緑色の筋は、麦の芽です。荒々しく土起こしされたままの、無骨な農地とのみ、見過ごしていましたが、時節が来ればちゃんと正直に芽吹くたくましさ、実直さ、健気さに、ちょっと感心した朝でした。
すぐに引き返すつもりでしたが、もう少し足を伸ばしていつもの川縁まで行ってみました。
すると、いたんです。初撮(初鳥）。
長いレンズを持ってこなかったことを悔やみました。
遠くに小さく写ったカワセミを、トリミングしてやっと見える大きさにしていますが、画像が荒れてしましました。でもまあ、元旦の記念写真に。
そして河原の草むらには。
オオジュリン？セッカ？ホオジロ？？たくさんいますが、レンズが、、残念です。
ミサゴも、五羽も六羽も旋回しています。でも点にしか写らない。
トリミングしてもこれが精一杯。
帰り道では、シギにもモズにも会いました。
今年もよろしくお願いしました。
皆様も、どうかよろしくお願い申し上げます。
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